【ウイスキー】メアリー女王ゆかりの地!セントマグデラン【ローランド】
今回紹介するウイスキーはセントマグデランです。 このウイスキーもいまや蒸留所が閉鎖されてしまったウイスキーですが、名前や蒸留所のある町に面白いエピソードがありました。 <セントマグデランとは> セントマグデランはソフトでスムースな飲み口であるにもかかわらず、ボディが充実していると「モルトウイスキー大全(土屋守 著)」で紹介されているウイスキーです。 <セントマグデランの名前にまつわるエピソード> セントマグデランとは蒸留所のあるリンリスゴーという町にある十字架が由来です。この十字架はマグデラン聖人にちなんで名づけられたのですが、「聖人」を名乗っている蒸留所はここだけなのです。 <セントマグデラ…
【ウイスキー】3つの顔を持つお酒!ジョンベッグ ブルーキャップ【ブレンデッド】
今回紹介するウイスキーはジョンベッグ ブルーキャップです このウイスキーは面白いことに三つの顔をもつウイスキーなのです。では3つの顔を持つというのは、どういったことなのか紹介していこうと思います。 <ジョンベッグとは> ジョンベッグはロイヤルロッホナガーで有名なロッホナガー蒸留所の創業者のことで、以前にロイヤルロッホナガーの記事で、見事に女王一家に見学に来てもらい王室御用達としての許可を貰いロイヤルの名前を付けることを許可されてエピソードを紹介しました。その創業者の名前を冠したウイスキーなのです。 <ジョンベッグ:3つの顔のエピソード> ジョンベッグ 王家の紋章 ジョンベッグは元々モルトウイス…
今回紹介するお酒は不動です。 不動とは鍋店(なべだな)株式会社で造られている日本酒で、「自分たちの力で個性のあるお酒を造りたい」という思いから生まれたお酒です。 <不動の酒蔵、鍋店(なべだな)の由来> 鍋店の由来は江戸時に銀座や金座などの座のひとつに鍋座というものがありました。有事の際に必要な武器をつくるために鉄類は大変重要な資源だったのですが、その生造権利を信用できる家柄に与えていた称号が鍋座だったのです。その鍋店を幕府から与えられていたこと。1689年に醸造を開始し、当時は老舗のことをお店(たな)と呼んでいたことから、鍋と店の2文字を結び付けたことから呼ぶようになったのです。 <不動:ピン…
今回紹介するウイスキーはロングモーンです。 以前にヘーゼルバーンの記事で竹鶴正孝氏がウイスキー造りを学んだ場所と紹介しましたが、このロングモーンは竹鶴氏が初めてウイスキー造りを学んだ蒸留所でもあるのです。 <ロングモーンとは> ロングモーンは一般的な知名度は低いウイスキーですが、ブレンダーの間では昔からトップドレッシングとして有名なウイスキーなのです。ちなみにロングモーンはゲール語で聖人の場所という意味があります。 <ロングモーン 蒸留所> ロングモーン蒸留所が建てられた場所には元々、修道院のチャペルがあったことからロングモーン(聖人の場所)と名付けられたのです。この土地に蒸留所を建てたのは、…
【ウイスキー】70歳で夢の実現!アランモルト【ブレンデッド】
今回紹介するウイスキーはアランモルトです <アランモルトとは> このウイスキーはアイル オブ アランというスコットランドでも比較的新しい蒸留所で造られているウイスキです。そのフルーティな風味から白州に味が似ていると評価する人もいるようです。 <アイル オブ アラン蒸留所について> 創業は1995年で、アラン島の北岸に建てられた蒸留所です。とてもややこしいのがアラン島というのはスコットランドだけでなくアイルランドにもあるということで、アランセーターでお馴染みのアイルランドの方を思い浮かべる人もいるかもしれませんが、この蒸留所があるのは気候や地理的にもスコットランドの縮図と呼ばれるスコットランドに…
【日本酒】米作りにこだわった神奈川の日本酒!いづみ橋【神奈川・泉橋酒造】
今回紹介する日本酒はいづみ橋です。 <いづみ橋とは> いづみ橋には、冬限定の雪だるまのラベル、雫ラベル、夏限定の夏ヤゴのラベル、秋限定の秋とんぼのラベルなど、季節限定のお酒に自然に関係した可愛らしいラベルが付けられていることが多い日本酒です。通年商品もとんぼのラベルがついているものが多く米づくりにこだわった、神奈川県海老名市で造られている生もと造りが多い日本酒なのです。 こてっちゃんは、昆虫が大好き少年時代を過ごしました。とんぼの幼虫であるヤゴが夏ごろ成長しきってとんぼに羽化していくのですが、泉橋酒造さんが夏のラベルにヤゴ、秋のラベルにとんぼにしているのがとんぼの成長に合わせているようで感じて…
【ウイスキー】鷲に見守られて!アードモア【ハイランドモルト】
今回紹介するウイスキーはアードモアです。 この蒸留所は昔からイヌワシ に見守られてき続けてきた蒸留所で造られているウイスキーなのです <アードモア 意味> アードモアはゲール語で「大きな丘」という意味があります。 <アードモア 特徴> アードモアのほとんどはティーチャーズやバランタインなどのブレンデッドスコッチに供給されることが多く、オフィシャルのシングルモルトはほとんどないというのが特徴となっています。味に関しては、やはりスモーキーなことが最大の特徴でしょう。スモーキーと聞くとアイラ系のウイスキーを思い浮かべることが多いのですが、アードモアはアイラウイスキーと違って潮っぽさを感じないテイスト…
今回紹介するカクテルはマンハッタンです。 このマンハッタンは100年以上の歴史を持ち、カクテルの女王と呼ばれるお酒です。 <マンハッタンの由来のエピソード> マンハッタンと名付けられたのには2つの説があります。 ・アメリカ生まれだった後の英国首相のチャーチルのお母さんがニューヨークのマンハッタンというクラブのパーティーで造ったカクテルであるという説 ・メリーランド州のバーテンダーが傷ついたガンマンの気つけ用に作ったカクテルという説 <マンハッタンという地名の由来> マンハッタンとはインディアンの古語で酔っぱらいという意味があるのです。あるオランダ人が現在のニューヨークを植民地として買収しようと…
【ビール】皇帝のビール!グーデンカロルス キュヴェヴァンド ケイゼル ブルー【ベルギー・エール】
今回紹介するビールはグーデンカロルス キュヴェ ヴァンド ケイゼル ブルーです。 ボトルには王様の絵が描いてある、とてもユニークなビールですね。このビールはベルギーで現在も操業する醸造所では最古のヘットアンケル醸造所で造られているビールです <グーデンカロルス キュヴェ ヴァンド ケイゼル ブルーとは> グーデンカロルスとは黄金のカールという意味で、新聖ローマ皇帝のカール5世のコインにちなんで名づけられました。これはヘットアンケル醸造所があるメッヘレン市にあること。カール5世、メッヘレン市で育ったことが関係しています。ちなみに 「キュヴェ ヴァンド ケイゼル ブルー」は「グーデン カロルス ク…
今回紹介するウイスキーはウシュクベーです <ウシュクベ(ウシュクベーハ)の意味> ウシュクベあるいはウシュクベーハはゲール語で「生命の水」という意味があります。この生命の水という意味であるウシュクベが時代が過ぎるにつれて「ウスケボー」→「ウイスカ」→「ウイスキー」と変わっていったのです。 なぜ、ウイスキーは生命の水と考えられたのか? 元々、中世の錬金術師が蒸留技術を使って高アルコールのお酒を生み出しました。これを飲んでみると、口の中で燃え上がるような味わいだったため不老不死の薬だと考えたのだそうです。この技術がアイルランドやスコットランドに知れ渡り、ウイスキーという名前に変わっていったというわ…
【ビール】燻製されたビール!?シュレンケルラ【ドイツ・ラオホビア・ラガー】
今回紹介するビールはシュレンケルラです このビールはヘラー醸造所で造られる、ラオホビア(燻製ビール)なのです 。 <シュレンケルラとは> 一般的にビールの原料である麦芽を作り方は大麦を水に浸し、乾燥したら温風などを当てて乾燥させるのですが、ヘラー醸造所では3年以上寝かせたブナの木を燃料に一日以上の時間をかけて燻すという手法をとっているのが特徴です <ヘラー醸造所について> 1678年創業のラオホビアの代表的な醸造所です。シュレンケルラ ラオホビアは古代ローマ時代から変わらないといわれるほど昔ながらの製法を守り続けている、ビールの街とも呼ばれるバンベルクを代表する味なのです。ちなみにシュレンケル…
今回紹介するのはタリバーディンです <タリバーディン蒸留所とは> タリバーディン蒸留所の創業は1949年で、タリバーディン・ムーアにあるブラックフォード村にあります。このブラックフォード村は昔から良質の水の産地として有名で、この水を使ったビールの銘醸地として有名でした。その有名な蒸造所の跡に建てられたのです。 <タリバーディン こだわりの飲み方> タリバーディンの仕込み水はダニー川の水が使われています。実はこてっちゃんは知らなかったのですが、このブラックフォード産の水でスコッチの割り水として世界的に人気なハイランドスプリングという水があるのですが、この仕込み水と同じ水源なのです。このタリバーデ…
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BAR子てっちゃんのお店情報
お久しぶりです。こてっちゃんです!面白いお酒を知ったので紹介していきたいと思います。久しぶりなので、書き方を忘れてしまっていますがお手柔らかに。 今回紹介する日本酒は零響-Absolute 0-です。以前紹介した伯楽星を作っている新澤醸造店が作っているお酒ですね。 以前、伯楽星の記事で「ワインのように100万円でも楽しめるような、いくら払っても飲みたいと思わせるような酒造りに挑戦」と紹介しましたが、この零響はその一つの答えを出したようなお酒なのです。 ちなみにお値段は「零響(れいきょう) - Absolute 0 - 500ml」が38,5000円もするとんでもないお酒になっております。 【日…
今回紹介するビールは水曜日のネコです 水曜日のネコはヤッホーブルーイングで造られているビールです。このビールはローソンなどのコンビニでも売られていて、その特徴的なパッケージデザイン、名前から印象に残っている人も多いのではないでしょうか?今回はそんな水曜日のネコの誕生エピソードと名前の由来を紹介したいと思います。 <水曜日のネコの誕生エピソード> 水曜日のネコの開発は女性をメインターゲットにした「ベルジャンホワイトを造ってほしい」というマーケティング部門の要望から始まりました。それに対して醸造責任者である森田正文さんの答えは「できない」だったのだとか。というのもベルジャンホワイトは無濾過の酵母入…
今回紹介するビールは「サッポロ 開拓使麦酒仕立て」です。 このビールはサッポロビールから数量限定で2021年2月2日から販売されています。買える場所はファミリーマートのみなのですが、このビールが販売されるまでには面白いエピソードがありました。 サッポロ 開拓使麦酒仕立てのエピソード 突如決まる発売中止 このビールは、もともと1月12日に発売予定のビールでした。しかし、1月8日に商品デザインの一部に誤表記が見つかるのです。その誤表記というのがLAGERというつづりをLAGARとしてしまうミスでした。 もちろん、ただ表示をミスしただけなので、成分や味などには何の問題もなかったのですが、「デザインも…
みなさんはウイスキーをプレゼントに送る時にどうやって選べばいいかわからないことがありませんか?そこで今回はプレゼントを選ぶうえで、ふさわしいエピソードのあるウイスキーをまとめてみました。このウイスキーたちと一緒にメッセージを添えてプレゼントをしてみてはいかがでしょうか? 旅立つ人へ贈られたウイスキー!ベル 出会いと別れのウイスキー!トマーティン 152歳まで生きた老人が由来のウイスキー!オールドパー 素敵な恋のエピソードがあるウイスキー!フォアローゼズ 挑戦する人への敬意が込められたウイスキー!ヘネシーナジェーナ 70歳で夢を実現させたウイスキー!アランモルト 偉大なる祖父を超えるために造られ…
今回紹介するビールは富士桜高原麦酒ヴァイツェンです。 このビールは富士桜高原麦酒で造られているビールで、このブルワリーの定番銘柄の受賞歴は150を超えるというのだから、とてつもない話です。そんな定番銘柄の一つである富士桜高原麦酒ヴァイツェンがつくられるまでには面白いエピソードがありました。 <手間暇かけて行われる糖化作業> 普通、エール系ビールの糖化は一定温度で行う1ステップの方法か、途中で一度だけ温度を変える2ステップの方法が一般的です。ですが、富士桜高原麦酒では5~6ステップの段階を踏んで、酵素が発酵工程で働きやすい環境を整えるのです。その方法はドイツで学んできた昔ながらの造り方で、この「…
今回紹介するウイスキーは山崎です <山崎とは> 山崎は、いまやYAMAZAKIとして海外のウイスキーマニアにも広く知られているシングルモルトウイスキーです。 山崎蒸留所で生産されているウイスキーなのですが、この山崎蒸留所は国産ウイスキー第一号である「白札」を発売した蒸留所であり、日本最古の歴史を持つモルトウイスキー蒸留所なのです。 <山崎誕生エピソード> 山崎は1984年に創業者である鳥井信治郎氏の次男の佐治敬三氏が誕生させたブランドです。当時は、高度経済成長が頂点を極めつつあった時代でした。そんな、価値観が多様化する時代には個性の強いシングルモルトが好まれると考え、日本を代表するシングルモル…
今回紹介するウイスキーはチェイヴェックです <チェイヴェックの意味> チェイヴェックは「チェイヴェック ナン イーラン」が正式名称で、ラベルに描かれている漁船の名前です。意味は「島の可愛い娘」で、スラングで「グラス1杯のウイスキー」という意味もあります。 <チェイヴェックが造られた目的> ラベルに書かれている文字ですが、実は英語ではなく全てゲール語です。というのも、このチェイヴェックを造られた目的の1つが、いまや約1%の人にしか使われなくなってしまったゲール語普及があるのです。というのもそもそも、スコットランド人の祖先の一部はアイルランドから渡ってきたゲール族なのです。「ゲール語がこのまま廃れ…
今回紹介するウイスキーはリズモアです <リズモアとは> リズモアとはローン湾に浮かぶ、風光明媚で気候温暖として有名な小島の名前で、ゲール語で大きな庭園を意味しています。その名の通り、色とりどりの花に覆われて白砂の海岸と緑に囲まれた美しい島なのです。 <リズモア島にまつわる恐ろしい伝説> スコットランドにキリスト教を布教した聖コロンバとその弟子の聖モルアグは、リズモア島にキリスト教を布教したいと長い間考えていました。そんな二人は、ある日マル島からリズモア島へそれぞれの小舟に乗って漕ぎ出します。すると次第に競争となり、聖コロンバの方が先に島につきそうになります。すると、聖モルアグは突然持っていた斧…
今回紹介するウイスキーは響です <響とは> 響はサントリーの創業90周年を記念して、サントリーの粋を結集した傑作を出したいという思いから生まれたウイスキーで、1989年に発売されました。数あるサントリーのウイスキーの中でも最高峰の位置づけです。様々なタイプで熟成されたシングルモルト原酒が見事に組み合わさり、まさに味と香りのハーモニーを奏でているのです。 <響に込められた思い> 響きという名前には、ウイスキーづくりを通して、世界中の人々や、かけがえのない自然と共生していきたいという思いを表す「人と自然と響きあう」というサントリーの企業理念が込められています。また、当時チーフブレンダーを務めていた…
今回紹介するウイスキーはダルユーインです <ダルユーインの由来> ダルユーインとはゲール語で緑の谷間という意味です。その名の通り、蒸留所のそばまでドラムウッドやキャロンの森が広がる、緑に囲まれた谷間にあります。 <ダルユーインの歴史> ダルユーイン蒸留所は1852年にウィリアムマッケンジーという農夫によってスぺイ川の支流であるキャロン川を跨ぐように建てられます。その11年後に対岸にストラススペイ鉄道が開通したこと、さらにはスペイ川に架かる橋が建設されたことから、製品の輸送が簡単になり、また原料である大麦も鉄道によって運ぶことができ、生産を順調に伸ばすのです。 1891年にはスカイ島のタリスカー…
今回紹介するウイスキーはクレイモアです <クレイモアの由来> クレイモアとはハイランドの戦士たちが使ったという両手で持つ巨剣のことで、敵をなぎ倒すために使われた剣です。そのあまりの大きさに二人で担いで戦場に運んだとも言われているのです。 <クレイモアと名づけられた理由> そんなクレイモアですが昔から愛国心と勇気の象徴として見られてきたもので文献上には13世紀の頃から登場するほど歴史が古いのです。ちなみにスコットランド独立の英雄であるウィリアム・ウォレスがイングランド軍を破ったスターリングブリッジの戦いで手にしていた武器がクレイモアだったのです。こういった理由からクレイモアと名づけられたのでしょ…
今回紹介するウイスキーはスペイキャストです。 今回は写真がなしです。 <スペイキャストの由来> スペイキャストとはスペイ川で発達した釣りの技法で、フライのキャスティング方法のことです。スペイ川は有名なサーモンの釣り場で世界中から多くの釣り人が集まるサーモンフィッシングのメッカなのです。このスペイ川は、スコットランド一の急流なこと。両側が高い土手になっているため、竿を高く振り上げるオーバーヘッドキャストができないことからできた投げ方なのです。ちなみにこの投げ方を修得するには5~6年はかかるといわれるほど複雑な投げ方なのです。 <なぜ、釣りのキャスティング方法が由来になったのか?> サーモンフィッ…
今回紹介するウイスキーはベイリー・ニコル・ジャーヴィーです <ベイリー・ニコル・ジャーヴィーの由来> ベイリー・ニコル・ジャーヴィーは、ウォルタースコットの小説であるロブロイに登場する人物の名前が由来になっているのです。ロブロイは実在する人物なのですが、このベイリー・ニコル・ジャーヴィーは創造した人物で、ロブロイの従兄弟という設定になっています。 <ベイリー・ニコル・ジャーヴィーのエピソード> ロブロイの物語の中でベイリー・ニコル・ジャーヴィーがロブロイを訪ねてアバフォイル旅篭で武装した山賊に襲われるのですが、火かき棒で応戦して見事追い払うというシーンがあります。もちろんこの話は架空のストーリ…
今回紹介するウイスキーはダフトミルです。 <ダフトミルとは> ダフトミル蒸留所は、正式にオープンしたのが2006年と比較的新しく、農家の古い建物を改造しただけの小さな蒸留所です。創業者はフランシスとイアンという兄弟です。本業は農家で、大麦や小麦などの穀物とジャガイモなどの野菜類、そして牛を飼うミックスファームを行っています。 <蒸留所を建設した理由> ウイスキーが好きな二人はあるとき、「畑でとれた大麦を使ってウイスキーを造ったら面白い」と考えたのだそうです。そして、本当に蒸留所を建ててしまったのでした。考えるだけでなく実行に移してしまうのがなんともすごい話ですね。 <ダフトミルのウイスキー造り…
今回紹介するのはブレアアソールです <ブレアアソールの由来にまつわるエピソード> ブレアアソールの創業は1798年でもともとは「オルト・ダワー」を意味するオルダワーという名前だったのです。ちなみに、このオルトダワーはゲール語でカワウソの小川を意味していて、現在も蒸留所の敷地内に流れている仕込み水にも使われている川なのです。ブレアアソールに改められたのは1825年以降のことで、蒸留所名のもととなったのがアソール公爵で、この公爵が住んでいる場所がブレア城なのです。このアソール公爵という人物ですが、イギリスで唯一、私兵(軍隊)を持つことを許されている大貴族で、ブレア城には昭和天皇が皇太子時代に滞在し…
今回紹介するのウイスキーはバルミニックです すみません。今回は写真は無しです。 <バルミニック蒸留所とは> ジェームズマクレガーが建てたバルミニック蒸留所は、正式に認可蒸留所としてスタートしたのが1824年のことです。ですが、このバルミニック蒸留所の地であるクロムデイルは密造酒づくりのメッカの地。このバルミニックも1824年以前から密造を行っていたのでした。そんなバルミニックですが、実は免許を取得したのにはこんなエピソードがありました。 <密造ををやめて認可蒸留所となったエピソード> ある時、マクレガー農場を訪れた税吏が盛大な歓待を受けます。その時に税吏が外にある不審な小屋を見つけます。実はこ…
今回紹介するウイスキーはタムドゥーです <タムドゥーとは> タムドゥーはゲール語で「黒い塚」「黒い小丘」という意味です。タムドゥーはスペインやイタリア、フランスで良く飲まれている食後酒としても適したスペイサイドを代表するウイスキーです。またフェイマスグラウスやダンヒル オールド マスターの中核をなしているウイスキーでもあります。 <タムドゥー蒸留所の特徴> タムドゥーの特徴はサラディン式モルティングという製麦法を採用していることです。このサラディン式モルティングは、伝統的なフロアモルティングが仕込める大麦の量がせいぜい10~12トン程度であることに対して、一度に220トンもの大麦を仕込むことで…