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お酒のエピソードは面白い!ウイスキーや日本酒などのこてっちゃんが気に入ったお酒の話を交えながら紹介していきます!

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2019/05/04

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  • 【ウイスキー】奇妙な風習の残る島!スキャパ【アイランズ】

    今回紹介するのはスキャパです。 この蒸留所は、オークニー諸島の一番大きい島であるメインランドにあり、スキャパ湾に面した場所にある小さな蒸留所です。スキャパとはノース語で貝床やボートという意味です。ちなみにオークニー諸島にはセルキー族(人魚)というアザラシの妖精やカッパなどという神話の種族が多く存在していると伝えられています。 <オークニー諸島の伝説> 伝説によると海の怪獣に捧げられそうになった王妃様を救うためにボートにピートを積んで挑んだ若者がいました。この若者はボートもろとも怪獣の口に飛び込みお腹の中で、ピートを燃やして倒したのでした。その怪獣の歯が70にも及ぶオークニー諸島になったそうです…

  • 【日本酒・古酒】災い転じて福となす!百々登勢【石川・福光屋】

    今回紹介するのは百々登勢です。 福正宗で知られる福光屋は古酒の先駆者でもあります。古酒の研究に手を出したのはなんと昭和30年代だったというのだから驚きです。 この古酒に着手するきっかけのエピソードが面白いのです。 <百々登勢誕生のエピソード> 昭和35年頃当時ほとんどなかった吟醸酒を販売するも、まだ当時は馴染みのない吟醸酒は良さを理解してもらえず、ほとんど売れませんでした。売れ残った吟醸酒をタンクに入れたままにして3年間、試しに飲んでみたら格段に美味しくなっていたのです。 それがきっかけで古酒づくりに着手することになります。 その成果は昭和44年に3年古酒の福正宗オールドとして売られて、これが…

  • 【ウイスキー】歴史的な中継所?気象観測所?ダルウィニー【ハイランド】

    今回紹介するのはダルウィニーです。 このお酒はロイヤルハウスホールドやブラック&ホワイトなどの原酒となっているウイスキーです。 bar-kottechan.hatenablog.com <ダルウィニーのエピソード> ダルウィニーとは集結場、中継所の意味で、かつてハイランドから北方や西方から市場のあるローランドに家畜を売りに行く際にこの地で集結していたのだそうです。それだけではなく、蒸留所の近くにあるパースとインバネスを結ぶA9号線は、密造酒も南に運ばれたり、清教徒革命の主導者であるクロムウェルの鉄器兵、スコットランド独立を訴えたジャコバイト軍もダルウィニーの地を駆け抜けていったのです。そういっ…

  • 【日本酒】吟醸酒のパイオニア!龍力【兵庫県・本田商店】

    今回紹介するのは龍力です <龍力の由来> 龍力の由来は「真言宗の始祖、龍樹菩薩は苦労に苦労を重ね神通力を得るようになり齢数百に及んだ」という言い伝えから来ています。龍樹菩薩の力を戴いて酒を造れば百薬の長である良い酒ができると考えたからだそうです。 <本田商店の挑戦の話> 本田商店は30km離れた場所に、吟醸酒造りの適している山田錦の本場があるという恵まれた場所にあります。実は今では兵庫産の山田錦はどこの蔵も欲しがる酒米ですが、本田商店が吟醸酒造りを始めた1970年当時は吟醸酒造りをする蔵はほとんどなかったのです。この時代は質より量の時代でしたが、1981年に国内に吟醸酒を普及させたい蔵元43社…

  • 【ウイスキー】謎に包まれた伝統を守る蒸留所!オーヘントッシャン【ローランド】

    今回紹介するのはオーヘントッシャンです。 この蒸留所は、創業者や創業年が謎という面白い蒸留所です。一説では1800年ごろにアイルランドの移民が建設したともいわれていますが、果たしてどうなのでしょうか? 名前の由来はゲール語の「野原の片隅」です。その名の通り、蒸留所はキルパトリック丘陵の麓にあります。 <オーヘントッシャンにまつわるエピソード> 3回蒸留というローランドの伝統を守っています。ちなみにこの3回蒸留を行っているのはオーヘントッシャンとローズバンクのみでしたがローズバンク蒸留所は閉鎖されてしまったため、この蒸留所のみとなっています。(ローズバンクでは一部3回蒸留を行っています。) ba…

  • 【日本酒】復活の酒!酒一筋【岡山・利守酒造】

    今回紹介するのは酒一筋です 利守酒造は岡山県、赤磐郡赤坂町にあって、「よそではできない酒造り」をテーマに、「地元でできる米、地元から湧く水を使い、地元の気候や風土で醸す」のを信条としています。 さて赤磐郡と聞いてピンとくる方がいるかもしれません。 この蔵は幻の酒米、赤磐雄町を復活させた蔵なのです。 <復活のエピソード> 赤磐雄町はかつては王者の酒米として有名でしたが、病害虫に弱く、倒伏しやすいため育てるのに手がかかる上に機械化に向かず量産は中々できなかったため、戦後の日本では質よりも量の時代だったため、幻の酒米となったのでした。 利守酒造は、その種籾を探し出して有機農法での栽培に施行錯誤するこ…

  • 【ウイスキー】舌の上で爆発!タリスカー【アイランズ】

    今回紹介するのはタリスカーです。 <タリスカーの特徴> 一番の特徴は、スカイ島唯一の蒸留所ということです。スカイ島は空の島と思われがちですが、鳥の翼を広げたような形という説が有力です。これを聞いてFF5のバハムートが封印から解かれる場面を思い出した人は一緒に飲みましょう(笑) 蒸留窯のラインアームが特徴的で途中2度上下に曲げられています。UVD社のブレンダーの間では舌の上で爆発するようなと言われて、気分が滅入った時などに飲むと思わぬパワーをもたらしてくれるかもしれません。 <スカイ島にまつわるエピソード> このブログでも度々出てきますがカローデンの戦いで敗れ、イングランド政府に追われていた、ス…

  • 【日本酒】機械化と手作業の融合!開運【静岡・土井酒造場】

    今回紹介するのは開運です。 開運の由来は地元、城東郡小貫村の発展を祈って創業時につけられたものです。 <機械をうまく取り入れて少しずつ進化していくエピソード> ここの面白いところは手作業だけに頼らず、良い物であるのであれば機械も利用しているところです。それによって、時間の効率も図り、よりよいもの造っていこうという考えのもとです。例えば日本で2台(現在はわかりません)しかない洗米機を取り入れているのですが、これによって、米が割れることがないという利点と、短い時間で大量の水で洗うことができます。それ以外にも洗った米を空気に触れさせないで瓶に詰めるエアーシューターを導入したり温度管理の機械の導入、ま…

  • 【ウイスキー】開拓時代!アーリータイムズ【バーボン】

    今回紹介するのはアーリータイムズです。 名前の由来は開拓時代という意味のバーボンです。Early Times Method(昔ながらの製法)でウイスキーを造るという信念の元、現在まで作り続けられています。 <アーリータイムズを守った英雄の話> 1860年に製造が開始された由緒正しいバーボンで日本でも古くから流通していました。禁酒法時代当初に他の蒸留所同様、存亡の危機に瀕します。そこで従業員であったサールズ・ルイス・ガスリーがブランドを守るべく意を決して私財を投げ打ってアーリータイムズの商標権、在庫を買い取り、秘密の倉庫にウイスキーを隠すことで伝統を守りました。サールズ・ルイス・ガスリーどれだけ…

  • 【日本酒】フランス料理店の日本酒!初孫【山形・東北名醸】

    今回紹介するのは初孫です。 ここの蔵は生酛造りに徹してきた蔵です。ちなみに、杜氏の後藤英明氏がいうには目隠しで、飲んでもらって評価が高かったのが生酛造りだったそうです。 <目の付け所の重要性がわかるエピソード> 昭和44年から古酒に手を出していて鑑評会用の大吟醸を寝かせ始めたことから始まったそうです。その5年古酒を出しても、時代の嗜好と合わなかったのか売れなかったそうですが、フランス料理店に置いたら非常に人気が出たというのだから何とも面白い話です。そもそもフランス店に日本酒はどうかと考えたのがすごい発想ですね。日本で売れなかったのは級別制度に色がついてしまう古酒は減点されてしまうといったことも…

  • 【ウイスキー】真逆に進む勇気!ワイルドターキー【バーボン】

    今回紹介するのはワイルドターキーです。 数あるバーボンの中でも飛びぬけてコーンの原料比率が低く、ライムギとモルトの比率が高めなことが特徴です。 <ワイルドターキー蒸留所の成り立ちエピソード> このブランドを商品化したのは、コーヒーや紅茶、酒類の卸商で1855年に創業されたオースティン・ニコルズ社です。 この卸商がバーボンの蒸留所から原酒を買い付けてボトリングして、商品の一部として売っていたのが始まりです。そんな中評判が徐々に出てきて酒類の比率を次第に高めていくのですが、1920年に禁酒法が施行されるとオースティン・ニコルズ社は営業を食品類1本に搾り、酒類の販売をやめてしまいます。なんとか、禁酒…

  • 【日本酒】過疎化を逆手に!無手無冠【高知・無手無冠】

    今回紹介するのは無手無冠です 無手無冠は「むてむか」と読みます。冠におぼれず、飾らず、素朴な心を大切に、ひたすら自然を生かした地の酒造りに由来しています。 <蔵のある意味を考え、行動したエピソード> ここの蔵で面白いのが酒造り体験教室というものがあることです。これ一般の人が米作りと酒造りに参加して(委託もできます)ラベルに自分だけの名前を入れるなど、自分のお酒として瓶詰めをすることができるのです。興味がある方は下の参考サイトにホームページがあるので見てみてください。 無手無冠の山本彰宏氏が言うには「本当はこんな田舎に酒造はいらない。人口は少ないし、消費地は遠いし。だから、ここにある以上、地元の…

  • 【ウイスキー】唯一無二のバーボン!ブラントン【バーボン】

    今回紹介するのはブラントンです。 このお酒はブッカーズに並んでバーボン界では最高級と称されているお酒です。 <ブラントンのこだわりエピソード> バッファロートレース社のウエアハウスは、他社がケンタッキー州の日中と夜間の温度差や夏と冬の温度差を利用して熟成の速さを狙うといった利点を利用するのではなく、あえて温度差を少なくすることによって、じっくり時間をかけた均一の熟成を狙うのに適した煉瓦造りとなっています。これは、ブラントンシリーズの最大の特徴である他の樽と一切ブレンドをしないことから、品質が他の樽とで変わってしまう事を防ぐための工夫なのです。 そしてチルドフィルタリングされたボトリングもブラン…

  • 生酛とか山廃仕込みってな~に?

    今回も日本酒の解説を行いたいと思います。 当ブログでも日本酒のエピソードを紹介していて何度か、生酛造りだとか山廃仕込みといった言葉が出てきました。これって何だろうと思った方も多いと思うので解説していきます。 その前に日本酒ができるまでの簡単な工程です。 精米→洗米→浸漬→蒸し→麹づくり→酛づくり→醪づくり→上槽→貯蔵 となっています。 生酛造りや山廃仕込みはこの工程の酛造りのやり方のことなのです。 多くの日本酒では酛づくりは速醸酛という人口の乳酸菌を加える方法が主流です。 この方法は乳酸菌人口の乳酸菌を使うので、育つまでの時間を短縮できるといったメリットがあります。 一方生酛造りや山廃仕込みは…

  • 【ウイスキー】化学を駆使して!オールドクロウ【バーボン】

    今回紹介するのはオールドクロウです このお酒はジェームズ・クロウ博士によって発明されたサワーマッシュ法で造られた初めてのお酒です。このお酒の由来も、このジェムズ・クロウ博士からきています。 <サワーマッシュ法> マッシュ(原料を糖化させた液)を発酵過程で全量使うのではなく、20~25%残しておいて、次回のマッシング時に残しておいたマッシュを新しいマッシュに加えるという製法の事です。残しておいたマッシュは時間と共に酸っぱく(サワー)なることから名づけられました。 今日のバーボンの大多数で使われている手法でバーボンの基礎を造ったと言ってもいいでしょう。 <クロウ博士のエピソード> 酸っぱいマッシュ…

  • 【日本酒】人とのつながりでできた!手取川【石川・吉田酒造店】

    今回紹介するのは手取川です。 <4代目の吉田外志雄氏のエピソード> 吉田酒造店は旨口を目指している蔵で、4代目の吉田外志雄氏は、毎年コンスタントに売り上げを伸ばした結果、200石しかなかった小さな造り酒屋を3000石に引き上げます。また、昭和61年には全量山廃仕込み目指します。 県外に出荷するのは3割でこれからも地元を大切にしていきたいという考えは、東京で地酒として重宝されるがブームが去った時のことを考えてのことです。 「商品は心の後についてくる。酒はたんなる物ではなく、人が造り、心が育てるもの」という考えから、4代目吉田氏は日曜も休まず色々な人と会って、心を開き信頼関係を築き上げたのだそうで…

  • 【ウイスキー】品質に誇りを!I.W.ハーパー【バーボン】

    今回紹介するのはI.W.ハーパーです。 <名前の由来> このお酒の由来はドイツの移民であるアイザック・ウオルフ・バーンハイム氏が19歳で1867年に渡米して、蒸留所を創設。自分のイニシャルとアメリカでのニックネームから銘名した説と親友であるフランクハーパーから取ったという説があります。どちらが正しいかはわからないようですが、ネットでは親友から取ったという情報が主流のようです。 <I.W.ハーパーのエピソード> 1885年から1915年に行われた世界の博覧会に出品して5個のメダルを獲得しました。これを品質の保証としてラベルに印刷したのがI.W.ハーパーゴールドメダルです。このエピソードを知って …

  • 【ワイン】先見の明を持った女性!ヴーヴクリコ【シャンパン】

    今回紹介するのはヴーヴクリコ ローズラベルです。 ヴーヴは未亡人という意味です。つまりヴーブクリコはクリコ未亡人という意味です。 ちなみに、「ドン・ペリニョン」「モエ・シャンドン」そしてこの「ヴーブクリコ」が日本で有名な三大シャンパンなのです。 <ヴーヴクリコのエピソード> ヴーヴクリコは、もともとフランスの銀行家で衣類商を営んでいたフィリップクリコが結婚した女性の資産にブージィとヴェルズネの畑があったことから始まります。フィリップクリコの息子であるフランソワはフィリップが片手間でやっていたシャンパン造りに熱をあげることになります。そして1799年にフランソワがニコル・バルブ・ポンサルダンと結…

  • 【日本酒】ダンボールにまでこだわった!司牡丹【高知・司牡丹酒造】

    今回紹介するのは司牡丹です。 司牡丹酒造では風土酒を提案しています。この風土酒とは地酒をもっと極めた酒のことです。司牡丹酒造の竹村明彦氏は「今の日本酒は同質化していて、これでは全国に色々な蔵がある必要がなくなってしまう」と考え、それならばと「より地域密着、より伝統的、より個性的、より自然」をコンセプトでお酒を造り、そのお酒を風土酒と名付けました。 ちなみに司馬遼太郎著の「竜馬がゆく」では竜馬が司牡丹を飲む様子が書かれています。 <司牡丹のこだわりエピソード> 明彦さんが風土酒を造るうえで、まずは米作りにこだわりました。 その結果、有機農法ではなく、永田農法に行きつきます。この永田農法は、自然に…

  • 【ウイスキー】最小規模のバーボン蒸留所!メーカーズマーク【ブレンデッド】

    今回紹介するのはメーカーズマークです。 こてっちゃんは、このメーカーズマークは有名なので勝手に大規模で造られているイメージを持っていましたが、実は手造りで少量生産されているお酒なのです。 メーカーズマークの意味は「製造者印」という意味です。その名の通り、赤い蝋封は一本一本専門の女性による手作りですべて異なっていて、作業者が誰なのかが特定できるというほど手作業にこだわったお酒なのです。 <メーカーズマークのエピソード> この蒸留所を起こしたのはスコットランドの移民であるサミュエルズ家の6代目であるビル・サミュエルズSr.です。初代のロバートは1780年ごろに自家消費程度の規模のウイスキー造りを始…

  • 純米酒はなぜ少ないのか?そもそも純米酒とは何か?

    日本酒と言っても、本醸造だの純米だの色々あって分かりづらいですよね? このブログでも頻繁に出てきている言葉なので、今日はその点を少し解説してみます。 現在の日本酒の製造割合は大まかに分けると グラフのようになっています。 <用語解説> 三増酒:原酒が3分の1で残りは水とアルコール、水あめや化学調味料を添加して造られたもの 普通酒:原酒を水とアルコールで半分薄めたもの 本醸造酒:純米酒にアルコールを加えたもの 純米酒:米と米麹と水のみで造られた昔ながらの造り方。 つまり純米酒以外のお酒にはアルコールや水あめなどの添加がされているという事です。 ちなみに添加物があるかどうかで分けると次のグラフのよ…

  • 【ウイスキー】お祝い事に!ロイヤルサルート【ブレンデッド】

    今回紹介するのはロイヤルサルートです ロイヤルサルートとはイギリス海軍が王室の特別行事などに鳴らす王礼砲のことです。 このウイスキーはシーバブラザーズ社が、エリザベス2世の戴冠式を記念して発売されたのでした。 <ロイヤルサルートにまつわるエピソード> このお酒は21年以上熟成させたモルト原酒、グレーン原酒のみをブレンドするという女王に敬意を表して21年以上にこだわってブレンドされた特別仕様の名品となっています。 なぜ21年以上にこだわっているのかというと、王礼砲は儀式によって何発鳴らすか決まっていて、エリザベス2世の戴冠式では21発であったためなのです。 実は元々は戴冠式限定の発売でしたがあま…

  • 【日本酒】海洋深層水の酒!土佐しらぎく【高知・仙頭酒造場】

    今回紹介するのは土佐しらぎくです このお酒はなんと海洋深層水が使われています。 日本では室戸岬沖に海洋深層水が湧くポイントがあり、その海洋深層水を使った研究が高知県で行われています。 そもそも海洋深層水とは、栄養豊富でミネラル分が多く、養殖魚の成長促進や、アトピー性皮膚炎に効くことが分かっていて、様々な分野で利用可能な夢の資源なのです。 <仙頭酒造場のエピソード> 元々、仙頭酒造場は、大手酒造会社が自社工場で造り切れない分を中小メーカーに造らせて買い取るシステムである桶買いだけの蔵だったのです。税金は大手メーカーが払ってくれて、丸々売れるので中小企業にもメリットのあるシステムですが、日本酒が売…

  • 【ウイスキー】絶妙な目の付け所!スウィング【ブレンデッド】

    今回紹介するのはスウィングです。 1932年に豪華客船の上で華々しくデビューしたお酒がありました。 このお酒は船の揺れに合わせてスウィングし、けっして倒れることのない不思議なボトルでした。そうです。そのお酒がスウィングなのです。 <スウィングは時代の風潮を取り入れた着眼点から生まれた> このお酒を造ったのはジョニーウォーカー&サンズ社の3代目のアレクサンダーウォーカーです。彼は祖父が造り父が発展させたジョニーウォーカー黒ラベルに代わって寄り飲みやすく、マイルドな味を求めてジョニーウォーカー赤ラベルを誕生させました。 bar-kottechan.hatenablog.com しかし、ジョニ赤の成…

  • 【日本酒】シャーベット状!千代の亀銀河鉄道【愛媛・亀岡酒造】

    今回紹介するのは千代の亀です ここの酒造で造られているほとんどのお酒は純米吟醸酒が多く、しかも袋造りで無濾過の生酒です。これを0℃で氷温貯蔵し、瓶詰めしてからは貯蔵も流通も徹底して-18℃以下で行っています。氷温貯蔵中も毎年味を見て良い物だけを残していくそうやって10年後まで残ったのが銀河鉄道なのです。 <なぜ氷温貯蔵のお酒ができたのか?> もともと亀岡徹氏は家業も継ぐ気がなく、マッキンリーの登頂など成功させている登山家でした。しかし日本に帰国するときに飛行機から見た日本の田んぼを見た時に日本の風景はなんて美しいんだ!と感動したそうです。 そのこともあって昭和50年からは本気で純米酒造りをはじ…

  • 【ウイスキー】逃れるために!シープディップ【ブレンデッド】

    今回紹介するのはシープディップです シープディップとは羊の皮膚につく害虫を駆除するための洗羊液のことです。イギリスの農家には欠くことのできない常備薬の一つで、かつての農家ではどこでも大量に保有していたものなのです。 ではなぜそのような名前が付けられたのでしょうか? <名前のエピソード> ウイスキーの蒸留技術が民間にも流布されるようになる18世紀~19世紀をピークに農家の人たちが有り余った大麦を使って自家製ウイスキーを造るようになりました。 その頃は自家消費用のウイスキーは無税だったのですが、密造酒が横行したため、農家の自家製ウイスキーにも高い税金がかけられるようになりました。 そこで税吏から逃…

  • 【日本酒】日本酒で乾杯!華鳩(貴醸酒)【広島・榎酒造】

    今回紹介するのは華鳩の貴醸酒です。 この日本酒は日本初の貴醸酒です。 貴醸酒とは3段仕込みの最後に水の代わりに酒で仕込んだものの事を言います。 近年では特に海外で人気が高くなってきていて、貴腐ワインに比較されるタイプの日本酒という事でつけられたのが由来です。 <開発されたエピソード> 貴醸酒は昭和48年に醸造試験場で開発されたもので、結果的には平安時代の古文書『延喜式』に記されている宮内省造酒司による古代酒の製法「しおり」と近いものとなっているそうです。 昭和48年当時、外国の大統領や皇族が来日されたときに晩さん会などで、なぜ日本酒で乾杯しないのかと言われることが多くありました。「外国の来賓を…

  • このブログを書くにあたっての参考書物など

    今仕事が忙しく、中々記事を書く暇が持てず、でも毎日更新180日は目指したい!ということで本日はお酒の紹介はお休みさせていただいて、こてっちゃんが参考にしてきた書物を書かせていただきます。 当サイトはお酒の紹介の記事でも書いてあるページもありますが、色々と読み漁っていて、書ききれていないものもありますので、ここにのページになりますが、書かせていただきます。参考書が増え次第、随時更新していきます。 また、本の紹介もできたらいいのかなと思いつつ、簡潔な方がいいのかなとの思いもあり、ひとまず本の名前のみの紹介です。 以下の書物を参考に書かせていただいております。 この場でお礼を申し上げさせていただきま…

  • 【ウイスキー】3代にわたる試行錯誤!ジョニーウォーカー【ブレンデッド】

    今回紹介するのはジョニーウォーカーです。 <ジョニーウォーカー誕生までのエピソード> ジョニウォーカー&サンズ社の始まりは、創業者であるジョンウォーカーが1820年にキルマーノックで小さな食糧雑貨店をスタートさせたことから始まります。紅茶などを取り扱うありふれたお店でしたが、キルマーノックの急成長とともにお店も順調に成長していきました。 転機となったのは連続式蒸留器が発明されたこととアンドリューアッシャー2世が考案したとされるブレンデッドウイスキーの誕生です。実はジョンウォーカーも同じ時期に異なるお酒をブレンドするというアイディアを紅茶のブレンドからヒントを得て思いついていたのです。 この時に…

  • 【日本酒】数奇な運命!福壽【兵庫・神戸酒心館】

    今回紹介するのは福壽です。 福壽の由来は七福神の福禄寿からきていて、財運がもたらされますようにとの願いが込められています。また手作りで灘酒の伝統を守っている蔵でもあります。 <神戸酒心館の数奇な成り立ちエピソード> 神戸酒心館は震災前までは福壽酒造と名乗っていました。灘酒には大手メーカーの大量生産のイメージが強く、どうも地酒のイメージがわかないという事から、木造の蔵を中心に食や伝統を楽しめるスペースを作り、日本酒を文化として再認識してもらおうという計画を打ち出しました。コンセプトやデザインも決まり、設計図も出来上がりました。しかし、いよいよ最終打ち合わせをしようとしていた、その朝に大震災に見舞…

  • 【ウイスキー】別れの丘で杯を!トマーティン【ハイランド】

    今回紹介するのはトマーティンです。 トマーティンとはゲール語でネズの木の茂る丘という意味で、この蒸留所は日本企業による買収第一号の蒸留所でもあります。 <蒸留所の場所によるエピソード> トマーティン蒸留所は「オールド・レアーズ・ハウス」と呼ばれた農家の近くにあったこともあり、南に家畜を運ぶ人たちが道中携帯するウイスキーを補充するために立ち寄った蒸留所です。 そしてこの蒸留所の近くには別れの丘という1746年のカローデンの戦いの後にハイランド兵たちが別れの盃を酌み交わした場所もあるのです。 この蒸留所は古くから様々な人の立ち寄り場として大切な場所だったのですね。 様々な出会いと別れを想像させるエ…

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