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波尾の選択 https://www.namio.work/

歴史的に偉人から現役の巨人たちの、凡人の理解を超えた行動、逸話の集積から吐き出される言葉はそもそも重みが違う。 「普通のいい言葉」?名言?金言?はたまた「至言」なのか、それは受け取る側がどこまで真意を理解できるかにかかっているのだ。

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2019/05/02

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  • 傑物の至言-37 カズオ・イシグロ

    自分がどうして小説を書くようになったのかと振り返ってみると、自分にはない記憶を何とかして書き留めるということです。 ー想像力を羽ばたかせて書くのでしょうか それほど羽ばたかせませんね。私はかなり抑制の利いた作家です。 一揃いのテーマが先にあって、それをかなり集中したやり方で探求します。一つや二つのテーマを完膚なきまでに探求するのです。 それで自分の想像力を稼働させて「これが君の仕事だ。どうだ、何かできるかね」と想像力に聞くのです。 『知の最先端』大野和基インタビューより引用 知の最先端 (PHP新書) 作者: カズオ・イシグロ,ダロン・アセモグル,& 6 その他,大野和基インタビュー・編 出版…

  • 傑物の至言-36 古井由吉

    長い歴史を見ていると、文学はどうも必要なもののようですよ。社会が行き詰まったときを境に、また文学への欲求が出てくると思う。文学の生命は、東西の歴史を見る限りかなり強い。その点で僕は楽観的です。 (中村真理子)=朝日新聞2019年2月6日掲載/最新作の連作短篇『この道』後のインタビュー 静かな言葉である。拳を振り上げ、大声で叫ぶのでなく、事実を告げるかのように。 古井由吉が日本にいたから、私は現在の小説を読み続けてきた。 勿論、日本には他にも素晴らしい仕事をしてきた作家はいるし、ほかにも数人、新作が出るたび必ず買って読む小説家はいるが、私にとっては古井由吉の小説に浸る時間が、他の作家の書くものを…

  • 傑物の至言-35 山崎努-2

    僕のモットーは、つねに“俳優のアマチュアで、わかっていることはないんだ”ということです。実際、俳優として僕はアマチュアだと思っています。長くやっているから演じる技術は覚えたし、それで食べてもいる。でも、演技について、実は何の確信も自信ももっていません。だから、アマチュアなんです 僕は俳優として未だアマチュアでしかない。もっといえば、俳優業に限らず、人生全般について何もわかっていないというのが実感です。 そもそも人間というのは、何もわかっていない本当に未熟な生き物です。動物の場合は本能で生きるから何の問題もないわけですが、人間は全部自分で試行錯誤しなきゃやっていけない。子供の頃は早く大人の秘密を…

  • 傑物の至言-34 山崎努

    自分が好きな人物を演じるのは難しいということが、改めてわかりました。役づくりというのは、その人物の欠点とまではいわないけれど“ 歪み”を見つけることなんです。よくいえば個性とか人柄なんですが、その人物の歪んでいる部分を探り出す。人生のうまくいかない、世間とうまく折り合いのつかない部分を探し、そこから役に入ってゆく。ところが、大好きな人物だとそれがなかなか見つからない。今回は苦労しました “超俗の人”といわれたモリカズさんは穏やかで、でき上がった人物のように思われています。しかし、“超俗”だったらもう主張するものはないはずで、そういう人に創作ができるわけない。僕はそう、考えました。 モリカズさん…

  • 傑物の至言-33 Michael Haneke(ミヒャエル・ハネケ)

    —さまざまな解釈ができるエンディングを描いていますが、いまだに『隠された記憶』や『ピアニスト』のエンディングについて聞かれることはありますか。 「もちろん。観客が問題に向き合い続けてくれるなら、私は嬉しいよ。もし全てが説明されれば、すぐに忘れられてしまうと思っている。観客が向き合う必要がある問題を構成するという考えだね。『隠された記憶』のエンディングで、2人が語り合う内容について聞かれるけど、私が教えるわけではなく、自身で答えを見つけなくてはならない。ヒントはすべて作品に描かれているよ」 『HAPPY END』公開時「タイムアウト東京」インタビューより 頑固そのものの顔相。 ひねている、意地悪…

  • 傑物の至言-32 Jim Jarmush /ジム・ジャームッシュ

    ──あなたは昔からずっとハリウッドのルールに背いてきていますね。 J ハリウッドのルール本というものがあるのだとしたら、僕は読んだことがない。もし手元に回ってきたら、開く前に焼いてしまうだろう。『ストレンジャー・ザン・パラダイス』のときから、僕は、自分が見たい映画を作ると決めてきた。ほかの人はどうせ見ないだろうとわかっていながら作るのさ。 世界の観客に見てもらうつもりで映画を作るなら、ハリウッドに行って、ターゲット層だのマーケティングだのに関する仕事をやればいい。そういう映画があってもいいし、僕はそういう映画を嫌ってもいない。 だが、そういう映画を作るのは、僕の仕事ではない。僕にはできない。僕…

  • 傑物の至言-31 Nelson Mandela/ネルソン・マンデラ

    奴隷制やアパルトヘイトと同様に、貧困は自然のものではなく、人間から発生したものだ。 よって貧困は、人類の手で克服し、根絶できる。 (ネルソン・マンデラの発言より) 全く、完全にその通りだ。 Nelson Mandelaが生涯を自身の存在を掛け訴え続けたにも関わらず、いまだに 「世界の富豪のトップ42名の資産額の合計が、最も貧しい37億人の資産額の合計に匹敵していた」 (ワシントンDCのシンクタンク「Policy Studies」より) といった類の数字がいけしゃあしゃあと報道される。 それを報じるメディアは、その42名が一族郎党三代にわたっても使いきれないであろう金をどう使うべきか、という喚起…

  • 傑物の至言-30 色川武大/阿佐田哲也

    全勝を目指しちゃいけないんだ。 人生そんなに上手くゆくわけはないし、 全勝を目指す人は、 弱いところがあってね、 1敗しただけなのに 折れちゃうことがあるんだ。 人生、適当に負けることが大事さ。 アマチュアはね、次の目を丁か、半か、あれこれ思案して当てようとするんだね。10回張ると、とにかく6回は当てて、勝ち越そうとする。プロは、極端にいうと、1勝9敗でも、1勝すればプラスになっているように張る。 (色川武大) 純文学小説を書くときは色川武大(本名) 時代小説を井上志摩夫、ギャンブル小説を阿佐田哲也の名前で書き分けた。 1961年『黒い布』(色川武大)中央公論新人賞 1969年『麻雀放浪記』(…

  • 傑物の至言-29 安藤忠雄

    便利とか快適、画一的な豊かさばかり追い求めてはいけない 日本は近頃、元気がないんじゃないか。 これはとくに若い人たちの姿を見て、実感するところです。株価や物価指数、賃上げのベースアップといった数値とは関係なく、人の気持ちが縮み込んでいるように思える。 これを打破するにはどうするか。やはり、ものごとを自分の頭でしっかり考えていかないといけません。何よりもまず、日本人は考える力を鍛えなければならない。 1975年につくった「住吉の長屋」。中庭があるからトイレへ行くにも雨の日なら傘を差さなければいけないし、冷暖房機器を設置していないので風の入る夏はともかく、冬は寒い。そういったことで何かと悪名高い建…

  • 傑物の至言-28 Neil Young(ニール・ヤング)

    俺は音楽の世界で既成概念とされてる現状を、そのまま受け容れる気はないんだよ。Spotifyを使ってる連中が聴いているのは、元々の音源の5%以下、せいぜい3%ちょっとだ。それ以外のところはまっすぐゴミ箱行きなんだぜ。まるでサウンドの表面的な部分だけを撫でて終わりみたいじゃないか。 音楽は俺の生命なんだ。今の世の中でみんなが当たり前みたいに金を払って掴まされてるゴミと同じものなんか聴いてられないし、自分までそっち側に組み込まれるなんて真っ平だね。だから俺は一度ストリーミングから自分の作品を全部引き揚げたし、多分この先またそうする時が来るだろう。 『ロッキング・オン』2018年6月号より 怒れるカナ…

  • 傑物の至言-27 Lou Reed(ルー・リード)

    「ないよ、ない。ビートルズなんか好きだったことは一度もないから。ゴミだとしか思ったことがないから。じゃあ、誰が好きだったのかと訊かれれば、誰も好きじゃなかったっていうことだね」 -ビートルズやジョン・レノンへの共感などはなかったのか、問われた時に答えて 『1987年、アメリカのPBSで放送されたインタヴューの一部より』 この世にこんなにきっぱりとBeatles(ビートルズ)を否定してみせた発言があっただろうか。 Beatles(ビートルズ)はとりあえず褒めておく、好悪を別にして特にロック界を変革した功績を認める。それが前提でこの星の音楽業界はここまで来た。 そこまで言うからにはそれ相当の思い、…

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