chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
波尾の選択 https://www.namio.work/

歴史的に偉人から現役の巨人たちの、凡人の理解を超えた行動、逸話の集積から吐き出される言葉はそもそも重みが違う。 「普通のいい言葉」?名言?金言?はたまた「至言」なのか、それは受け取る側がどこまで真意を理解できるかにかかっているのだ。

namiotetsu
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2019/05/02

arrow_drop_down
  • 傑物の至言-26 芥川龍之介

    我々の生活に必要な思想は三千年前に尽きたかもしれない。我々はただ古い薪に新しい炎を加えるだけであろう。 矜誇、愛慾、疑惑――あらゆる罪は三千年来、この三者から発してゐる。同時に又恐らくはあらゆる徳も。 物質的欲望を減ずることは必しも平和を齎《もたら》さない。我々は平和を得る為には精神的欲望も減じなければならぬ。 芥川龍之介『河童』「阿呆の言葉」から 凡ゆる歓喜、苦悩、混迷がひとり自分が人間として生きていることで生じ、人間が二人以上の間で大きくなるのは何千年前から不変であると、芥川は喝破した。 『河童』を発表したのが1927年 この約3000年前、エジプトでは第20王朝が終わった。 その後ペリシ…

  • 傑物の至言-25 Coen Brothers - Joel Coen & Ethan Coen(コーエン兄弟-ジョエル・コーエン&イーサン・コーエン

    この映画は本当に物語がなく、筋もない。だから私たちは猫を加えた。そう、猫を中心に映画は展開する 2013年カンヌ国際映画祭「Inside Llewyn Davis(インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌)」上映後会見にて 1996年『Fargo(ファーゴ)』という絶対的傑作を見た時、 「なぜこの映画は凡百の犯罪映画と違うのか」と考え、 1991年『Barton Fink(バートン・フィンク)』を見直し、 1990年『Miller's Crossing』 1984年『Blood Simple(ブラッド・シンプル)』を改めて凄ぇと見ていたのがもう20年以上前のことになるのか。 「映画が…

  • 傑物の至言-24 Jean-Luc Godard(ジャン=リュック・ゴダール)  −3

    ー『愛の世紀』の際に、「撮影にはうんざりする」と言っていたのを、 どこかで読みました。今では、長編の中から撮影の過程が取り除かれた ことがわかります。アーカイブの映像だけで成り立っています。 どのようにお考えですか。 「それが、撮影というものです。過去があり、そして、私たちに未来を語るのはアーカイブです。そして、映画は、過ぎ去ったことを見せるために、もしくは何かを招き入れるために、多くのことを成してきました。本当に重要なことは、一般的に撮影と呼ばれているものではなくてモンタージュであるという直感を、私は非常に早くから持っていました。 映画のモンタージュは、デジタルであれ手作業であれ、人間に固有…

  • 傑物の至言-23 Jean-Luc Godard(ジャン=リュック・ゴダール)  −2

    映画とは「X+3=1」である。学校教育を始めたばかりの子供からウンチのにおいがするようにして、容易に理解できるはずです。もしX+3=1ならば、この「=」は「-マイナス2」です。過去、現在、未来のいかなるイメージであれ、真の音や真のイメージが存在し始める第三のものを見い出すためには、消去することが必要です。X+3=1は、映画の鍵です。そこに鍵が存在するのであれば、錠の存在も忘れてはいけません。 対となるべき映像と言葉は大きく姿を変えていきました。言語としてのテキストは上手く機能できないのだと思います。互いに接近することはできるかもしれません。しかし言葉に関していうのであれば、声は言葉ではありませ…

  • 傑物の至言-22 Jean-Luc Godard(ジャン=リュック・ゴダール)-1

    私の年齢になると、出来事のなかで興味深く感じるのは、成されたことだけではなく、成されなかった事でもあるのです。この二つを持ってして、その二つを読み取る必要があります。 〜 〜残念ながら、世界には、僅かな知性と多くの哀れみがあるだけです。 2018/5/12「週刊読書人ウエブ」翻訳:久保宏樹 傑物の至言-13 Sam Peckinpah(サム・ペキンパー) - 波尾の選択 傑物たちよ---至言から探る 傑物の至言-14 Tarr Béla(タル・ベーラ) - 波尾の選択 傑物たちよ---至言から探る 傑物の至言-6 Theo Angelopoulos(テオ・アンゲロプロス) - 波尾の選択 傑物…

  • 傑物の至言-21 渥美清

    ー当初から(「男はつらいよ」の)シリーズはこれほど続くとは思われましたか「いえいえぜんぜん、一本だけのつもりでしたから」ーそれが26年ですか・・・「そうですね」ー寅さんのようになれたらいいなと思われた時はおありですか「そうですね こんなふうにして生きていけたらいちばん幸せですね ところが やはり そうじゃないんですね やっぱりいろんな社会人としての規制みたいなものもあるし煩わしい人とのつきあいもあるだろうし」「チョウチョかトンボのように好きな所へ出かけて生涯を追われたら末は野たれ死んでもいいんじゃないですかね1994年(平成6年)66歳時NHKの番組にて NHKの局アナからの奥行きのない、あく…

  • 傑物の至言-20 忌野清志郎

    うーん、大人がやっぱりもっと真面目になんないとダメだと思うんです。真剣に生きるっつーかねぇ。いい加減な大人が増えたんじゃないですかね。子供から見て大人が怖くもないし、尊敬もできないっていう。2001年6月号ルーフトップのインタビューから こんなこと、そうそう言えるものじゃない。 「え、学校のセンセーだって言いそうじゃない。割とフツーに」 そう反論される人は清志郎が使う「真面目」「真剣」の意味を理解できない、体感できない人だろう。 1988年、洋楽をカバーしたアルバム『COVERS』に収録した曲「Love Me Tender(ラヴ・ミー・テンダー)」と「Summertime Blues(サマータ…

  • 傑物の至言-19 Sam Shepard(サム・シェパード)

    本来、愛国心というのは、政府でなく、国に対する思いのことなんだ。そこがごっちゃにされている。愛国者というと、右翼かと思われる 。 1978年『Days of Heaven(天国の日々)』での光と揺らぎの中での表情 1983年『Right Stuff(ライト・スタッフ)』でのニヒルでシャープなパイロット 2005年『Don't Come Knocking(アメリカ、家族のいる風景)ではWim Wendersの映画で原案、脚本を書き主演もしてみせ 2007年『Assassination of Jesse James by the Coward Robert Ford(ジェシー・ジェームズの暗殺』や…

  • 傑物の至言-18 George C. Scott,(ジョージ・C・スコット)

    アカデミー賞というのは肉の品評会みたいなものだ 俳優たちを競争させるのは堕落である 授賞式は2時間のけばけばしいショウにすぎない。 経済的理由のために、サスペンスを盛り込んでつくりあげた大衆向けの展示だ (本人談)http://moviepad.jugem.jp/?eid=315 1945~1948年 入隊 1961年『Hustler(ハスラー)』アカデミー助演男優賞にノミネートされるもノミネートを辞退。 1970年『Patton(パットン大戦車軍団)』で主演、アカデミー主演男優賞を受賞したが辞退。 1971年『ホスピタル』でまたもアカデミー助演男優賞ノミネートされるも、当然ノミネート辞退。 …

  • 傑物の至言-17 澁澤龍彦

    わたしは、もし生まれ変ることができるものならば、できるだけ下等な動物に生まれ変わりたいとつねづね考えている。進化の段階を逆に下降して、軟体動物や腔腸動物のような美しい単純性に回帰することが出来たら、どんなに幸福であろうかと思う。 ジャン・ジュネも下等動物への希求があり、よく理解できると続く。 それは、 人間は、理知とか感覚とかを一つ一つ切り捨てて行って、生命の根源、存在の本質に近づくのが本当ではないか と続く。 しかしエーリッヒ・フロムによると こうした死の本能に惑溺することが、とりも直さず、現代に特有な悪 『貝殻頌』より引用 ということになる。 東京大学卒業論文が『サドの現代性』。 一躍、マ…

  • 傑物の至言-16 武満徹

    日本の楽器はひとつの音でも意味深く、多義的で、西洋音楽のように単純ではない。西洋音楽はどんどん単純化する、ピュアに、綺麗にしていく。尺八の良さはそれと正反対。西洋の音楽が整合性をもった美しいものだとすれば、日本の楽器は整合性が整っていない、自然の雑音とかそういうものに近い。~音楽を作る時に形というもの(ソナタとかロンドなどの形式。主題とか展開とか)には興味がない。心理的に音を聴いて、それで必ずしも視覚とは言わないけれど、心象的なものを作りたい。 『武満徹 自らを語る』より ブライアン・イーノの顔を初めて見た時、武満徹を想った。 顔そのものが似ているというよりも、脳みそがぎっしり詰まったような額…

  • 傑物の至言-15 John Belushi(ジョン・ベルーシ)

    俺たちはそろそろ作られた進化はやめるべきだ。俺たち自身が楽しめてその役になりきれる。そんなことをやろうぜ、ダニー。俺はお前と一緒に何かやりたいんだ。何か最高にハッピーになれることを! 「ジョン・ベルーシ・インタビュー・ストーリー」(室矢憲治/Switch)より この言葉は、 1975年~『Saturday Night Live (サタデー・ナイト・ライブ)』(全米NBCネットワークで毎週土曜の夜に生放送され幾つもの伝説を作り、その後のテレビ・ヴァラエティ番組、コメディに圧倒的な影響を及ぼした)でスーパースターになった絶頂期に言っている。 俺はこの言葉をいつも勝手に 俺たちはそろそろ「無意味な」…

  • 傑物の至言-14 Tarr Béla(タル・ベーラ)

    (長回しは)私の映画の言語です。俳優が逃げることができずに状況の囚人となるのです。スタッフ、キャストの全員の集中力、ベストな状態が求められ、カメラが回るそのことが何かを生むのです。また、映画は自分にとって、絵であり、リズムであり、音であり、人の目、動物の目であったりします。こういう長回しの映像を見ている観客はストーリーを追うのではなく、空間、時間、人間の存在を追い、それをすべて集約してその場で起きていることを感じる。そういうアプローチをすることによって、人間はより近づけると思うのです 「映画.com」の取材より 傑物の至言-6 Theo Angelopoulos(テオ・アンゲロプロス) - 波…

  • 傑物の至言-13 Sam Peckinpah(サム・ペキンパー)

    ーあなたの作品の過剰な暴力に対しての批判についてどう思いますか? あなた自身もブラディサムとして知られるようになりました 「人は何にでもレーベルをつけたがる。随分前にジャーナリストにそう呼ばれたのは確かだ。そしてみんなそれに飛びついた。でも人が血を流すということから目を反らすためのレーベルでしかない。いまではそう気付いてくれていることを願うね。 でも僕は近年騒がれている暴力的なごみ映画の責任はとりたくない。 暴力は悲しい詩だと思っている」 ーしかし映画の暴力が及ぼす影響も否定できないのでは? ナイジェリア内戦では兵士が『ワイルド・バンチ』を観て興奮したと聞きました。主人公のように死にたいと銃撃…

  • 傑物の至言-12 パンタ(中村治雄)-頭脳警察

    今回の新曲を誰に聴かせたいかというと、かつて世間を騒がせ、国家解体なんて叫んでた奴らになんだ。てめえらいったいなにやってんだい。組織、資本の中であくせく働いて、赤ちょうちんに出掛けて”今の若い奴ら”はなんてクダを巻いている。 『頭脳警察 1990→1991』 1970-1975年 真に「伝説的」バンド頭脳警察のヴォーカル、ギター フランク・ザッパの「WHO ARE the BRAIN POLICE」由来の バンド名には内田裕也も嫉妬した。 。 1971/8/14-8/16 日本幻野祭(成田市三里塚)出演 若い人がピンとこないかもしれない。 成田市三里塚といえば「三里塚闘争」という名で呼ばれてい…

  • 傑物の至言-11 Noam Chomsky(ノーム・チョムスキー)

    忘れてならないのは、米国自身が「テロ国家の親玉」だということである。米国とロシア、中国、インドネシア、エジプト、アルジェリアなどの同盟の意味は何か? これらの国はすべて米国がスポンサーとなって国際組織ができるのを大喜びしている。彼らがそれぞれの残虐行為を誰はばかることなく行うお墨付きをもらえるからだ。 新自由主義の市場システムの下では、人類が生き残る可能性はきわめて低い しかし、現在はびこる「新自由主義」は、支配層の自由のため大衆に不自由を強要する仕組みであり、古典的な自由主義とは似て非なるものであると、チョムスキー教授は解説した。 ノーム・チョムスキー教授講演会 第2回「資本主義的民主制の下…

  • 至言/逸話 番外編 波尾哲

    「物故者が多いね」 「生きてる人は歳とった人ばっか」 10本書いたところで指摘された。 そうか、そうだったか。 是枝 裕和(56歳)、イチロー(45歳)、マルクス・ガブリエル(39歳)のことも書く準備はしているが、 成りで書き進んできてみれば、 橋本治(物故者)享年70歳 夏目漱石(物故者)享年49歳 池田晶子(物故者)享年46歳 Raymond Thornton Chandler(レイモンド・チャンドラー)(物故者)享年70歳 Brian Eno(ブライアン・イーノ)5/15で71歳 Theo Angelopoulos (テオ・アンゲロプロス)(物故者)享年76歳 蓮實 重彥 現在83歳 ル…

  • 至言/逸話-10 勝新太郎

    記者「なんでパンツの中に入れたんですか」 勝「ズボンの中に入れたら落ちちゃうからさ・・・ 今後こういうことがあったら もうパンツは履かないほうがいいね」 (1991年の記者会見にて) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 記者「酒、タバコをやめたんですよね」 勝「うん、やめた」 と言いながら会見の席上でタバコを吸い続ける。 記者「あれ、タバコ」 勝「やめたよ」 と、吸いながら。 記者「酒はもうやめたんですか」 勝「ビールが旨いんだよ。オレンジジュースみたいな味になっちゃてさ」 場内爆笑。 記者「え、お酒やめたんですよね」 勝「いや、でもオレンジジュースだからさ」 (1996年の記者…

  • 至言/逸話-9 カルメン・マキ

    3.11の事故によって故郷を失って帰るところのない人が日本中にあふれていると思い、デラシネという言葉が漠然と浮かびました。あの時、原発問題にちゃんと向き合わなければ、いけなかったのに結局、日本は何も変らなかった。今は思考停止し、人の体温のようなものがあまり感じられない世の中になってきていると思えてなりません 今の時代は日本中、みんな孤独を抱え、いつ『デラシネ』になるかわからない危機の中で生きているような感じがします。これまで根無し草って特殊な人に対する言葉だったけど、今はそうではないと思います カルメン・マキが語るデラシネの時代「歌って生き抜く」 https://dot.asahi.com/a…

  • 至言/逸話-8 ルイズルイス加部(加部正義)

    ハーフで、父親がいなくて、勉強がきらいで、ひとりで遊ぶことが好きだった子どもが、ギターに、そしてロックに出会ったことで運命が変わっていったんだ。~そういえば昔インタビューでベースの好きなところは?って聞かれて、間違えても気がつかれないことって答えたときもあったな。 『気ままに生きる』加部正義 より引用 https://www.berrys-cafe.jp/pc/book/n730755/1/ なんと、あのルイズルイス加部さんのエッセイが読めた。 とにかくカッコいいルイズルイス加部! 思わず「加部さん」と呼んでしまう。 203ページの大作。 本牧生まれ。 父親がフランス系アメリカ人のハーフとして…

  • 千の至言/逸話-7 蓮實重彦

    まったく喜んではおりません。はた迷惑な話だと思っております。80歳の人間にこのような賞を与えるという機会が起こってしまったことは、日本の文化にとって非常に嘆かわしいことだと思っております。 もっともっと若い方~ (ーやっぱり何か情熱やパッションがなければ書けないと思うのですが。←記者の質問) 情熱やパッションは全くありませんでした。専ら、知的な操作によるものです。 「第29回三島由紀夫賞」(新潮文芸振興会)の受賞記者会見にて 蓮實重彦が書いた三冊目の小説『伯爵夫人』が「三島由紀夫賞」を受賞した時の記者会見にて記者の質問は宙に浮いたまま着地点が見つけられない時間が過ぎた。 痛快、爽快。 この他に…

  • 250-6 Theo Angelopoulos(テオ・アンゲロプロス)

    映画は仕事ではありません。少なくとも私がこうあるべきだと思っている映画、こうあり得ると思っている映画は、仕事、職業ではなく、“使命”なのです。 世界を良くしていきたい思う宣教師たちは今何人いるでしょうか? TVや商業的な映画が語る言語とは違う言語を語りたいと思っている人々は何人いるでしょうか? 彼等はおそらく少数派でしょう。しかし、様々な時代において、少数派が小さな変化、大きな変化をもたらしたことがあります。 「マスター・クラス、アンゲロプロス」リポート~『エレニの旅』テオ・アンゲロプロス その1】 取材・構成 渡辺進也 https://www.nobodymag.com/interview/…

  • 至言250-5 Brian Eno (ブライアン・イーノ)

    私たちが今いるのは、経済が私たちの価値を記述する時代 ~~ アメリカにある刑務所の多くは、民間企業によって運営されています。これらの企業は、自分たちの収益のために、より多くの囚人が必要です。ですから、企業は政府と政治家にものすごい圧力をかけています。定期的に囚人を供給してもらえるようにね。 2016/6/16 「Sonar+D」での特別講演より (ライター:高橋ミレイ) Discreet Music: Remastered アーティスト: Brian Eno 出版社/メーカー: Virgin Catalogue 発売日: 2009/07/06 メディア: CD この商品を含むブログを見る 頭の…

  • 至言250-4 - Raymond Chandler (レイモンド・チャンドラー)

    The moment a man begins to talk about technique that’s proof that he is fresh out of ideas.技術(テクニック)について話し始めるってときは、そいつにアイデアが枯渇しているってことだ。『The Raymond Chandler Papers: Selected Letters and Nonfiction, 1909–1959 Edited by Tom Honey and Frank MacShane 』より 1940年『Farewell, My Lovely(さらば愛しき女よ』 1953年『Long G…

  • 至言250-3 池田晶子

    私は基本的に、考えたいから考えているだけですが(笑)。二次的な意味としたら、哲学は社会に対する一種の解毒作用があるのでしょう。例えば、みんなが思い込んでいて、それについて考えようとしないことに対して「本当にそうなの?」と水を向けるような作用はあります。 (池田晶子 COMZINE BACKNUBER2004/4「かしこい生き方のススメ」より) Copyright © NTT COMWARE CORPORATION 2003-2015 哲学者池田晶子は「考えること」そのことが哲学と言い続けた。 たいていの人はすぐ答えを求めたがる。 「じゃあどうればいいの」 哲学ならさぞ高尚な解答が得られるのでは…

  • 至言 250-2 夏目漱石

    智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい (夏目漱石「草枕」) 夏目漱石の「草枕」冒頭の、あまりにも有名、あまりにも美しい文。 しかしながら、リズミカルにさらさら流れる言葉の連なりの中、生きることの窮屈さが凝縮されている。 歌でいえば、いきなりサビから始めたようなもの。 そのサビをずんずんと進んでいくが、思考が流れるまま、あちらこちらにゴツンゴツンとぶつかって進んでいく。 それは行動の果ての音というより身体中に響いてくる。 後の作品になればなるほど、 ゴツンゴツンがガツンガツン、 ゴロンゴロン、ガシャンと痛さが強度を増していった。 他人を傷つけ、そ…

  • 至言 250-1 橋本治

    50年前の1969年は永遠に記憶され続ける年だった。

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、namiotetsuさんをフォローしませんか?

ハンドル名
namiotetsuさん
ブログタイトル
波尾の選択
フォロー
波尾の選択

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用