壺井栄の「二十四の瞳」は、僕の年代の人なら皆読んだことがあるだろう。元教員の僕も中高生の頃何度も読んだ記憶があって、おそらく教員を目指すきっかけの一つになったのだと思う。分教場のセットに入ると、とても懐かしい気持ちになる。こんな教室で勉強したことも教鞭を執ったこともないのだけど、そこに自分がいた、そんな気になってしまった。窓からの景色と、そよいでくる少しばかりの潮の香りに、もう一度教室に立ってみたいと、ほんの少しだけ思った。ほんの少しだけど。写真のことで恐縮だが、iPhoneのこの写真、ほんとよく撮れていると思う。レンズのゆがみも補正され、微妙な明暗差も処理されて、このまま引き延ばして印刷しても良いかと思う。遅ればせながらiPhone14に機種変した記念の一枚。小豆島二十四の瞳映画村分教場からの眺め