『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい(2)』(豊田悠/スクウェア・エニックスガンガンコミックスpixiv)感想【ネタばれあり】
豊田悠先生の『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい(2)』の感想です。 今回も社員旅行に、黒沢の美人の元カノ(?)登場や同居話など内容盛りだくさん。 二人の仲の進展具合は亀の歩みですが、そのもどかしさに返ってニヤニヤしてしまいます。
『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい(1)』(豊田悠/スクウェア・エニックスガンガンコミックスpixiv)感想【ネタばれあり】
豊田悠先生の『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい(1)』の感想です。 pixivコミックスで連載中の作品。 社内一のイケメン・黒沢と、30歳まで童貞で触れた人の心を読める力を手に入れてしまった地味っ子・安達が繰り広げるラブコメディ。 黒沢の色々な濃い本音を読んでしまい、時にときめき、時にドン引く安達の慌てぶりが面白い。
『S宿二丁目ラブアワー』(露久ふみ/オーバーラップリキューレコミックス)感想【ネタばれあり】
露久ふみ先生の『S宿二丁目ラブアワー』の感想です。 女装男子・京子(仮名)×(元)バリタチ・泉のラブコメディ。 見かけと中身にギャップのある肉食系な攻めと、負けず嫌いだけれどちょろい受けのやり取りが面白い。 京子の甥・秀一×年上の幼馴染・旭の物語も収録。
『ただいま、おかえり ーかがやくひー』(いちかわ壱/ふゅーじょんぷろだくとTHE OMEGAVERSE PROJECT COMICS)感想【ネタばれあり】
いちかわ壱先生の『ただいま、おかえり ーかがやくひー』の感想です。 オメガバース設定のほのぼの家族物『ただいま、おかえり』の続編。 新たな家族・陽も加わって、藤吉家はさらに賑やかに……。 そして、今回は真生がずっと避けていた故郷へ里帰りする事になります。 真生はずっと抱いていた愁いを払拭する事ができるでしょうか?
『ただいま、おかえり』(いちかわ壱/ふゅーじょんぷろだくとTHE OMEGAVERSE PROJECT COMICS)感想【ネタばれあり】
いちかわ壱先生の『ただいま、おかえり』の感想です。 オメガバース設定の物語。 オメガバース設定に関しては、本作冒頭でも説明されているので、オメガバース物を初めて読まれる方もご安心を。 本作に関してはとりあえず、男女の他にα、β、Ωという二次性がある世界で、Ωは男女問わず出産できる事等を事前知識として持っていれば問題ありません。 弘(α)×真生(Ω)夫夫と、彼らの間に生まれた子供・輝の日常を描いたほのぼの家族物。 とにかく輝の可愛らしさに癒されます。
『食べてもおいしくありません』(山田2丁目/リブレビーボーイコミックスデラックス)感想【ネタばれあり】
山田2丁目先生の『食べてもおいしくありません』の感想です。 世界人口の9割を占める「オニ」と、希少種になってしまった「ヒト」が繰り広げる異種族間ラブコメディ。
『くそくらえ純愛』(風緒/竹書房バンブーコミックス 麗人uno!)感想【ネタばれあり】
風緒先生の『くそくらえ純愛』の感想です。 「同じ相手とは二度と寝ない」主義を持っていた峯谷と滝野。 しかし、彼らは単に身持ちが緩い人間ではなく、どちらも過去に拭いきれない心の傷を負っています。 そんな二人がトラウマにケリをつけ、徐々に歩み寄っていく物語です。
『ホテル王はそれを我慢しない』(慧/KADOKAWAフルールコミックス)感想【ネタばれあり】
慧先生の『ホテル王はそれを我慢しない』の感想です。 ホテルマン達の恋を描いた『エリートの理性も限界だ』のスピンオフですが、こちら単体でも楽しめます。 ラスベガスのホテル王×フロントクラーク。 攻めがホテル王という事で、もっと浮世離れした物語を想像していたんですが、地に足の着いた手堅い作品になっていると思います。
『交渉人は疑わない』(榎田尤利/大洋図書SHY NOVELS)感想【ネタばれあり】
榎田尤利先生の『交渉人は疑わない』の感想です。 相変わらず口八丁と度胸でトラブルを乗り越えていく芽吹の生き様が痛快。 そして今回、芽吹は兵頭が過去に逮捕された経緯を知る事になります。 際どいながらも、今まで一線超えなかった二人の関係に変化も。
『僕のおまわりさん(2)』(にやま/竹書房バンブーコミックスmoment)感想【ネタばれあり】
にやま先生の『僕のおまわりさん(2)』の感想です。 両想いになってから季節は巡り、とうとう同棲生活を始めた誠治と晋。 前巻よりもさらにラブ度がアップ。 誠治の友人で『無邪気なわんこと猫かぶり』で主役を務めた赤坂×八木もたくさん登場し、晋×誠治を盛り立ててくれます。
『交渉人は黙らない』(榎田尤利/大洋図書SHY NOVELS)感想【ネタばれあり】
榎田尤利先生の『交渉人は黙らない』の感想です。 発売されてからかなり立ちますが、商業BLの中でも十指に入るほど大好きな作品のひとつ。 辛い過去を持ちながら、時に飄々と、時に熱く依頼人のトラブルを解決していく美貌の交渉人・芽吹章。 高校生の頃から彼を芽吹の事が欲しくてたまらない、後輩でヤクザの若頭・兵頭寿悦。 彼らのベタベタしないけれど、互いの力量をきちんと認めている関係が秀逸。
『DOGS』(里つばめ/大洋図書H&C Comics)感想【ネタバレあり】
里つばめ先生の『DOGS』の感想です。 同じく里先生の『GAPS』シリーズのスピンオフ作品。 この作品単体で読んでも支障はありませんが、もちろん『GAP』を事前に読んでいた方がより一層楽しめます。 片桐の腐れ縁である強面刑事・矢島千紘が主人公。 ただでさえハチャメチャな片桐に振り回されがちな矢島なのに、恋愛面でもそんな厄介そうな男に行ってしまうとは(笑)。
『GAPS apples and oranges』(里つばめ/大洋図書H&C Comics)感想【ネタバレあり】
里つばめ先生の『GAPS apples and oranges』の感想です。 前作で自分の片桐への想いに薄々気づき始めている長谷川が、片桐の貞操観念のなさなどが気になり、どうしても素直になれない。 一方片桐は、なかなか落ちない長谷川を手に入れるために、ある一手に出ます。
『GAPS RISKY DAYS』(里つばめ/大洋図書H&C Comics)感想【ネタバレあり】
里つばめ先生の『GAPS RISKY DAYS』の感想です。 会社では王子様、しかし実態は欠点を上げたらキリがない自分勝手な部下・片桐から迫られる普通の会社員・長谷川。 そこへ片桐に負けず劣らず強烈なキャラをしている「第三の男」が現れ、長谷川の生活はさらに波乱に満ちていく。
『囀る鳥は羽ばたかない(6)』(ヨネダコウ/大洋図書H&C Comics)感想【ネタばれあり】
ヨネダコウ先生の『囀る鳥は羽ばたかない(6)』の感想です。 肉体関係を持った後、矢代に置いていかれた百目鬼。 百目鬼の存在を振り払うように、全てにケリをつけるために動く矢代。 平田との抗争にいよいよ決着の時。 そして、矢代と百目鬼の関係は新たなステージへ……。
『GAPS』(里つばめ/大洋図書H&C Comics)感想【ネタバレあり】
里つばめ先生の『GAPS』の感想です。 今年37歳になる会社員の長谷川は、平穏な毎日を送りつつも、身に降りかかる衰えを感じ始めていた。 ある日、彼は会社の後輩で仕事もできるイケメン・片桐の、とんでもない秘密を知ってしまい……。 破天荒な片桐と、彼に振り回される、お人好しな片桐の関係が秀逸。
『俺が好きなら跪け』(里つばめ/大洋図書H&C Comics)感想【ネタバレあり】
里つばめ先生の『俺が好きなら跪け』の感想です。 銀行員である同僚同士の物語。 受け攻め共に一筋縄ではいかないカップル。 二人が折に触れては繰り広げる駆け引きに大興奮。 また、お仕事物としても読み応え有り。
『OFF AIR イエスかノーか半分か』(一穂ミチ/新書館ディアプラス文庫)感想【ネタばれあり】
一穂ミチ先生の『OFF AIR イエスかノーか半分か』の感想です。 『イエスかノーか半分か』シリーズの同人誌収録作品や、付録ペーパーやブックレット、ブログに掲載された短編&ショートショートまで集めた作品集。 甘々から少し切ない物語まで作風も豊富。 大変ボリューミーで、ファンには嬉しい一冊。
『その恋、自販機で買えますか?』(吉井ハルアキ/三交社Charles Comics)感想【ネタばれあり】
吉井ハルアキ先生の『その恋、自販機で買えますか?』の感想です。 個人のSNSから人気に火のついた作品。 自動販売機補充員(28)×会社員(32)の年下攻め。 アラサーが滅茶苦茶可愛い恋愛しています。
『おうちのありか イエスかノーか半分か3』(一穂ミチ/新書館ディアプラス文庫)感想【ネタばれあり】
一穂ミチ先生の『おうちのありか イエスかノーか半分か3』の感想です。 今回は、今までいつも計を支えてくれた潮が窮地に陥ります。 明かされた潮の意外な過去。 計を守るために、別れを決意する潮。 果たして、計は潮を取り戻す事ができるのか?
『恋するインテリジェンス ultimate (1) ペーパーワーク集』(丹下道/幻冬舎バーズコミックス リンクスコレクション)感想【ネタばれあり】
丹下道先生の『恋するインテリジェンス ultimate (1) ペーパーワーク集』の感想です。 武笠×深津の「恋するインテリジェンス class:rookie 003」や針生×眞御の「恋するテーブルマナー~愚かにならぬ「恋」など「恋」ではない~」などをはじめ、カラーイラストやショートショート、付録ペーパーなどに掲載された4コマを集めた一冊。 とにかくボリューム、カップリングの多彩さ、クオリティが凄まじい。 『恋するインテリジェンス』にハマった読者なら大満足できる事請け合い。
『世界のまんなか イエスかノーか半分か2』(一穂ミチ/新書館ディアプラス文庫)感想【ネタばれあり】
一穂ミチ先生の『世界のまんなか イエスかノーか半分か2』の感想です。 前作からおよそ1年が舞台。 「ザ・ニュース」の裏番組「ニュースメント」とタレント・木崎了の出現により、仕事への葛藤や潮への苛立ちを覚えてしまう計。 それが一段落したかと思ったら、とんでもない展開が計と潮を待っていました。 今回も前作に負けず劣らず、ラブストーリーとしても、お仕事小説としても絶品。
『恋するインテリジェンス(6)』(丹下道/幻冬舎バーズコミックス リンクスコレクション)感想【ネタばれあり】
恋するインテリジェンス (6) (バーズコミックス リンクスコレクション)作者: 丹下道出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス発売日: 2019/03/01メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る恋するインテリジェンス (6) (バーズコミックス リンクスコレクション)作者: 丹下道出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス発売日: 2018/11/24メディア: コミックこの商品を含むブログを見る 丹下道先生の『恋するインテリジェンス(6)』の感想です。 今回は第118期官の先森篠雅と柳介次の物語。 先森大好きな柳に対して、なぜ先森があれほどまでに塩対応なのか? また、秋草室長をはじめと…
『イエスかノーか半分か』(一穂ミチ/新書館ディアプラス文庫)感想【ネタばれあり】
一穂ミチ先生の『イエスかノーか半分か』の感想です。 クレイアニメーション作家×キー局のアナウンサー。 冒頭から、主人公・計の性格&毒舌がインパクト抜群ですが、ただのギャグと勢いの作品ではありません。 お仕事小説としても優秀で、主人公である計と潮が、それぞれ一人の人間として如何に仕事と真剣に向き合っているかが伝わってきます。
『恋するインテリジェンス(5)』(丹下道/幻冬舎バーズコミックス リンクスコレクション)感想【ネタばれあり】
丹下道先生の『恋するインテリジェンス(5)』の感想です。 今回は志山円の上司で、財務省関税局の課長・差形怜司と、彼と19年付き合っている同じく財務省主計局の課長・古賀親國の物語がメイン。 差形はいつも円と土門をからかったりと飄々とした印象でしたが、この巻を読んで、それがガラリと変わりました。
『蜜通』(エナリユウ/笠倉出版社CROSS NOVELS)感想【ネタばれあり】
エナリユウ先生の『蜜通』の感想です。 初恋の男の息子にアラフォー弁護士が迫られる超年下攻め。 かなりアクが強いですが、深みのある人物造形や緻密な心理描写を求める方におススメの作品。
『恋するインテリジェンス(4)』(丹下道/幻冬舎バーズコミックス リンクスコレクション)感想【ネタばれあり】
丹下道先生の『恋するインテリジェンス(4)』の感想です。 今回はいよいよ武笠×深津のルーキーカップルが、てんやわんやの末に結ばれるまでが描かれます。 美しい外見とは裏腹に、恋愛経験のない深津が可愛くて仕方がない。 武笠のために、なけなしのお金をはたいてプレゼントを用意したり、手料理をご馳走したり……。 これは武笠ならずとも、メロメロになります。
『ジョシュ・ラニヨン短編集 So This is Christmas』(ジョシュ・ラニヨン/新書館モノクローム・ロマンス文庫)感想【ネタばれあり】
ジョシュ・ラニヨン先生の『So This is Christmas』の感想です。 表題作であり、アドリアン・イングリッシュの完結編「So This is Christmas」。 かつて一度だけ肉体関係を持った、元泥棒とFBI捜査官のクリスマスの再会を描く「雪の天使」。 FBI捜査官が、行方不明になった束の間の恋人だった行方不明の刑事を捜す「欠けた景色」。 他にショートショート二編を含む短編集。 表紙イラストの、アドリアンとジェイクの笑顔を目にしただけで幸せになれる一冊。
『恋するインテリジェンス(3)』(丹下道/幻冬舎バーズコミックス リンクスコレクション)感想【ネタばれあり】
丹下道先生の『恋するインテリジェンス(3)』の感想です。 今回、国際情報統括官組織のメンバーが一気に増加して目の保養。 あと凄い特殊性癖も次々に炸裂。 萌えるというよりも、口をあんぐり開けて、ひたすらページを追う事しかできませんでした。
『アドリアン・イングリッシュ(5) 瞑き流れ』(ジョシュ・ラニヨン/新書館モノクローム・ロマンス文庫)感想【ネタばれあり】
ジョシュ・ラニヨン先生の『アドリアン・イングリッシュ(5) 瞑き流れ』の感想です。 心臓疾患の手術を受け、健康を徐々に取り戻しつつも、ずっと自分の人生を諦観してきたアドリアンは、返って戸惑いを隠せずにいた。 そして前作のカミングアウトにより、家族うs地位も失ったジェイクもまた、迷いながらも新たな一歩を踏み出し始める。 互いに愛し合っているにもかかわらず、宙に浮いたような二人の関係。 最後に二人が出した答えとは?
『恋するインテリジェンス(2)』(丹下道/幻冬舎バーズコミックス リンクスコレクション)感想【ネタばれあり】
丹下道先生の『恋するインテリジェンス(2)』の感想です。 男達の欲と野望が渦巻くKヶ関の恋愛模様を描いたオムニバス形式の本シリーズ。 断言しますが、1巻はまだ序の口でした。 2巻は弾け具合がさらにパワーアップしています。
『アドリアン・イングリッシュ(4) 海賊王の死』(ジョシュ・ラニヨン/新書館モノクローム・ロマンス文庫)感想【ネタばれあり】
ジョシュ・ラニヨン先生の『アドリアン・イングリッシュ(4) 海賊王の死』の感想です。 ジェイクと別れてから作中内時間で二年。 今現在、アドリアンは前作で出会ったガイと付き合っていた。 だが、あるパーティーで起きた殺人事件がきっかけで顔を合わせてしまったアドリアンとジェイク。 一度は分かれた二人の道が、再び交差を始めます。
『恋するインテリジェンス(1)』(丹下道/幻冬舎バーズコミックス リンクスコレクション)感想【ネタばれあり】
丹下道先生の『恋するインテリジェンス(1)』の感想です。 架空の国・N国に所属する官僚達の恋を描いた表題作他、短編2編と描き下ろし3編を収録した作品集。 耽美な絵からは想像できない奇抜な設定と勢いで、読者を独特の世界に引きずり込む作品の数々。 様々な作品が集う、百鬼夜行のような(?)ボーイズラブ作品群の中でも、その個性はピカ一だと思います。
『アドリアン・イングリッシュ(3) 悪魔の聖餐』(ジョシュ・ラニヨン/新書館モノクローム・ロマンス文庫)感想【ネタばれあり】
ジョシュ・ラニヨン先生の『アドリアン・イングリッシュ(3) 悪魔の聖餐』の感想です。 クローク&ダガー書店のパート・タイマーであるアンガスが殺人容疑をかけられた事により、カルト的な連続殺人に巻き込まれていくアドリアン。 さらに表紙イラストでも表されています通り、微妙だったジェイクとの関係もターニングポイントを向かえます。 読者である私達は、彼の怒涛の人生をただただ見守る事しかできません。
『恋人を可愛がる方法』(青山十三/新書館ディアプラス・コミックス)感想【ネタばれあり】
青山十三先生の『恋人を可愛がる方法』の感想です。 前作で危機を乗り越えた柳浦と鬼塚。 特に大きな事件は起きませんが、その分、二人のバカップルぶりを楽しめる一冊。
『アドリアン・イングリッシュ(2) 死者の囁き』(ジョシュ・ラニヨン/新書館モノクローム・ロマンス文庫)感想【ネタばれあり】
ジョシュ・ラニヨン先生の『アドリアン・イングリッシュ(2) 死者の囁き』の感想です。 第一巻『アドリアン・イングリッシュ(1) 天使の影』で縁を結んだアドリアンとジェイク。 今度の舞台は、かつてゴールドラッシュに沸いたカリフォルニア州ソノラ近郊の街。 そこで再び事件に巻き込まれてしまったアドリアンと、彼を追ってやって来たジェイク。 不気味な事件のみならず、時々刻々と変化する二人の関係にも注目。
『恋人を口説く方法』(青山十三/新書館ディアプラス・コミックス)感想【ネタばれあり】
青山十三先生の『恋人を口説く方法』の感想です。 前作で友情から変化した恋情を成就させた柳浦と鬼塚。 やっと体を繋げたり、鬼塚の家族のような同僚達に挨拶したりと順調に交際を進めていきます。 ところが、意外なところから火種が生じ、サラリーマンである柳浦はジリジリと追いつめられていく。 二人は危機を乗り越える事ができるのか?
『アドリアン・イングリッシュ(1) 天使の影』(ジョシュ・ラニヨン/新書館モノクローム・ロマンス文庫)感想【ネタばれあり】
ジョシュ・ラニヨン先生の『アドリアン・イングリッシュ(1) 天使の影』の感想です。 高校時代からの友人を殺害された書店主&作家のアドリアンが、自分もまた事件へと巻き込まれていくスリリングなサスペンス。 第1作に関しては、恋愛面よりもミステリ面に比重が置かれがちですが、ゲイとして生きるアドリアンの日常が読み応え有り。 物語構成や文章力も、こうしたジャンルでは群を抜いており、多くの方に是非手に取っていただきたい作品の一つ。
『友達を口説く方法』(青山十三/新書館ディアプラス・コミックス)感想【ネタばれあり】
青山十三先生の『友達を口説く方法』の感想です。 靴屋に勤める男達と客の恋を描いたオムニバス・恋する靴屋シリーズのスピンオフ作品です。 しかしこちら単体でも十分楽しめます。 強面刺青彫師×人間関係に不器用なサラリーマンの友情から始まった恋の行方。
『殺しのアート(1) マーメイド・マーダーズ』(ジョシュ・ラニョン/新書館モノクローム・ロマンス文庫)感想【ネタばれあり】
ジョシュ・ラニョン先生の『殺しのアート(1) マーメイド・マーダーズ』の感想です。 FBIの生きる伝説といわれる上級特別捜査官と、上昇志向の強い捜査官の急造コンビによる、アメリカを舞台にした本格ミステリ。 男性同士の恋愛をテーマにした作品で、ここまでのガチミステリはそうそうお目にかかれません。
『僕のおまわりさん(1)』(にやま/竹書房バンブーコミックスmoment)感想【ネタばれあり】
にやま先生の『僕のおまわりさん(1)』の感想です。 同じくにやま先生作の『無邪気なわんこと猫かぶり』のスピンオフ。 今度は『無邪気な~』で主人公二人のキューピット役(?)を務めた誠治が主人公となっています。 前作とは違ったタイプのわんこ系攻めも登場。 本作単体でも読めますが、もちろん『無邪気な~』を読んでいた方がより一層楽しいです。
『無邪気なわんこと猫かぶり』(にやま/竹書房バンブーコミックスmoment)感想【ネタばれあり】
にやま先生の『無邪気なわんこと猫かぶり』の感想です。 素直で飾らないわんこ系攻めと、好きな人の前で理想を演じ続けて疲れてしまったアラフォー受けによるラブコメディ。 変に奇をてらわず、25歳×39歳の可愛い恋を楽しめます。 随所に散りばめられた笑いや、受けである八木の友人・誠治の存在が、二人の恋愛に花を添えてくれます。
『遠い岸辺』(英田サキ/大洋図書SHY NOVELS)感想【ネタばれあり】
英田サキ先生の『遠い岸辺』の感想です。 イラストはZAKK先生。 表題作の他に、事件が解決した後の二人の平穏な日常を描写した「夢の岸辺」、また電子書籍版にはショートショート「番犬も時には猫になる」を収録。 ある事件がきっかけで、身をやつした元刑事・射場と、人生の虚しさを味わいつくした切れ者・日夏。 過去に因縁を持つ二人が、共に暮らす内に関係を深めていく。 甘さと苦さのメリハリが絶妙。 また、日夏が狙われる事件も二人の関係に彩りを加え、サスペンス好きの方にもおすすめ。
『ただれた恋にはいたしません!』(らくたしょうこ/オーバーラップリキューレコミックス)感想【ネタばれあり】
『ただれた恋にはいたしません!』の感想です。 チャラ男と地方から出てきたばかりの少年によるラブコメディ。 勢いとテンポの良さ、とぼけた会話で、読者を笑わせてくれます。
『構いたくなる背中』(ゆいつ/一迅社gateauコミックス)感想【ネタばれあり】
構いたくなる背中【電子限定描き下ろし漫画付き】 (gateauコミックス)作者: ゆいつ出版社/メーカー: 一迅社発売日: 2019/04/15メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る構いたくなる背中 (gateauコミックス)作者: ゆいつ出版社/メーカー: 一迅社発売日: 2019/04/15メディア: コミックこの商品を含むブログを見る 『構いたくなる背中』の感想です。 恋人に去られ、男達との刹那的な関係に慰めるサラリーマンと、彼を放っておけない同僚。 二人が互いに惹かれ合っていくプロセスを追った王道ラブストーリー。 『構いたくなる背中』(2019年4月15日発行) あらすじ…
『愛しのXLサイズ』(重い実/一迅社gateauコミックス)感想【ネタばれあり】
『愛しのXLサイズ』の感想です。 タイトルと表紙、正直キワモノ臭がしますが。 でも、そこで尻込みしていては勿体ない良作ですよ、皆さん。 シュールなギャグ、ストーリー、エロの塩梅が絶妙。 騙されたと思って、お試し版だけでも読まれる事をおススメします
『隣の嘘つき』(画:須坂紫那・原作:安西リカ/新書館ディアプラス・コミックス)感想【ネタばれあり】
『隣の嘘つき』の感想です。 安西リカ先生の原作を、須坂紫那先生がコミカライズした作品。 己の性癖を認められなかった主人公・高瀬が、ゲイである友一を通して変わっていく話。 原作付きという事もあってか、高瀬の心情変化や二人の距離が縮まる過程が丁寧に描写されています。 性描写もきつくなく、クセのない絵柄で、ボーイズラブ初心者の方にもおすすめ。
『囀る鳥は羽ばたかない(5)』(ヨネダコウ/大洋図書H&C Comics)感想【ネタばれあり】
『囀る鳥は羽ばたかない(5)』の感想です。 とうとう関係を結んでしまった矢代と百目鬼。 だが、それは二人の関係が終わる事とほぼ同義。 自分すら偽ってきた本音を引きずり出された矢代は、この先どうなってしまうのか?
『囀る鳥は羽ばたかない(4)』(ヨネダコウ/大洋図書H&C Comics)感想【ネタばれあり】
『囀る鳥は羽ばたかない(4)』の感想です。 互いへの衝動をどんどん抑えがたくなっている矢代と百目鬼。 平田との抗争が激化する中、ある出来事が、二人の関係に決定的な分水嶺を画する。 ページをめくる手が止められません。
『囀る鳥は羽ばたかない(3)』(ヨネダコウ/大洋図書H&C Comics)感想【ネタばれあり】
『囀る鳥は羽ばたかない(3)』の感想です。 銃撃事件を皮切りに、矢代を取り巻く環境は混迷を深めていく。 果たして、矢代を狙ったのは誰なのか? また事態が緊迫化する中、矢代と百目鬼は、互いに対する想いを抑えられなくなっていく。
『囀る鳥は羽ばたかない(2)』(ヨネダコウ/大洋図書H&C Comics)感想【ネタばれあり】
『囀る鳥は羽ばたかない(2)』の感想です。 少しずつ形を変えつつも、徐々に近づいていく矢代と百目鬼の関係。 ところがその裏で、道心会の跡目問題に絡んだ人々の思惑が不気味に蠢いている。 とうとう矢代が銃撃される事件まで起こり、事態はさらにひっ迫するが……。
『囀る鳥は羽ばたかない(1)』(ヨネダコウ/大洋図書H&C Comics)感想【ネタばれあり】
『囀る鳥は羽ばたかない(1)』の感想です。 ヤクザの若頭でありフロント企業のトップでもある矢代は、友人の影山に報われない想いを抱きつつも、様々な男達のもとを渡り歩いていた。 そんなある日、矢代は年齢にそぐわぬ妙な風格を持った新人・百目鬼力と出会う。 BLアニメ専門レーベルとして旗揚げしたBLUE LYNXの、記念すべき第一作目映画作品でもあります。 とにかく原作は一級品なので、正直期待と不安が相半ばですが、いずれにしても2019年冬の上映が待ち遠しい。
『抱かれたい男1位に脅されています。(6)』(桜日梯子/リブレビーボーイコミックスDX)感想【ネタばれあり】
『抱かれたい男1位に脅されています。(6)』の感想です。 今回はまた二人が日本を飛び出す《スペイン編》。 二人は共に歩んでいくための葛藤をうち破れるのか? 准太のルーツについても明かされていて見逃せない一冊。
『抱かれたい男1位に脅されています。(5)』(桜日梯子/リブレビーボーイコミックスDX)感想【ネタばれあり】
『抱かれたい男1位に脅されています。(5)』の感想です。 前巻で准太に別れを告げた高人は、新たな准太のスキャンダルに胸を痛めていた。 一方、噂の女優・黒川百合江と共演したドラマ「魔女の雫」がクランクアップした准太。 ここから彼の復讐劇が本格的に始まる。
『抱かれたい男1位に脅されています。(4)』(桜日梯子/リブレビーボーイコミックスDX)感想【ネタばれあり】
『抱かれたい男1位に脅されています。(4)』の感想です。 高人と准太がハワイへ行く特別編の甘々さから一転、またまた大ピンチの遭遇する二人。 今度の相手は週刊誌。 別れ話を持ち出す高人。 准太は高人を胸の内に取り返す事ができるのか?
『抱かれたい男1位に脅されています。(3)』(桜日梯子/リブレビーボーイコミックスDX)感想【ネタばれあり】
『抱かれたい男1位に脅されています。(3)』の感想です。 高人と准太の出会いの物語が各自の視点から描かれています。 なぜ准太が高人にあれほどベタぼれなのかが明らかになる3巻。
『抱かれたい男1位に脅されています。(2)』(桜日梯子/リブレビーボーイコミックスDX)感想【ネタばれあり】
『抱かれたい男1位に脅されています。(2)』の感想です。 正直、当初はいかにもなアンソロ系作品でしたが、脇役達も出揃い、物語が厚みを増してきた事を感じる2巻。 想いを深める高人と准太が、今回初めて危機が訪れます。 二人は壁を乗り越えられるのか?
『抱かれたい男1位に脅されています。(1)』(桜日梯子/リブレビーボーイコミックスDX)感想
『抱かれたい男1位に脅されています。(1)』の感想です。 2018年10月から12月までTOKYO MX他でアニメ化された人気作品。 8歳でデビューし、芸歴20年の人気俳優・高人と赤丸急上昇中の若手俳優・准太が繰り広げるドタバタラブコメディ。 わんこ系(時に狂犬)年下攻め、ツンデレの受けが好きな方におススメ。
『炎の蜃気楼 ー断章ー 砂漠殉教』(桑原水菜/集英社コバルト文庫)感想【ネタバレあり】
『炎の蜃気楼 ー断章ー 砂漠殉教』の感想です。 己の体内の毒が愛する者を傷つけるのを愁い、二人っきりの牢獄である霧の山荘から消えた高耶。 そんな彼を捜し求める直江の姿を描いた「砂漠殉教」。 古城高校の卒業式当日、高耶との友情について葛藤する譲を主人公にした「十八歳の早春賦」。 二編を収めた短編集。
『ギヴン(5)』(キヅナツキ/新書館ディアプラス・コミックス)感想【ネタバレあり】
『ギヴン(5)』の感想です。 秋彦と雨月、そして秋彦と春樹の一進一退する関係がこの上もなく丁寧かつ繊細に描かれている5巻。 三人の恋の行く末は? そして、givenはフェスの三次審査を通過できるのか?
『炎の蜃気楼22 魁の蠱』(桑原水菜/集英社コバルト文庫)感想【ネタバレあり】
『炎の蜃気楼22 魁の蠱』の感想です。 引き続き赤鯨衆に身を寄せる高耶は、内部の複雑な人間関係はおろか、距離を置いたはずの《闇戦国》の渦に巻き込まれていく。 一方、ひょんな事から出会った葛城一蔵と行動を共にしていた直江は、高耶に結び付く手がかりをやっと掴み取る。
『ギヴン(4)』(キヅナツキ/新書館ディアプラス・コミックス)感想【ネタバレあり】
『ギヴン(4)』の感想です。 年少組二人がゆっくり互いへの想いを育む中、年長組が大変な事になってます。 真冬の「ちゃんと確かめないと、だ、だめに、なるから」はけだし至言。 秋彦の暴走、春樹の報われない献身に痛みを感じつつも、ページをめくる手が止められませんでした。
『炎の蜃気楼21 裂命の星』(桑原水菜/集英社コバルト文庫)感想【ネタバレあり】
『炎の蜃気楼21 裂命の星』の感想です。 物語は第三部へ突入。 舞台は密教界の巨人・空海に縁のある四国へ。 新たなる登場人物満載。 そしてある事がきっかけで謎の組織《赤鯨衆》に身を置く事になった高耶。 シリーズは大転換点を迎えます。
『ギヴン(3)』(キヅナツキ/新書館ディアプラス・コミックス)感想【ネタバレあり】
『ギヴン(3)』の感想です。 真冬の過去に一応の決着がつき、バンドとしても新たな一歩を踏み出す4人。 また惹かれ合う立夏と真冬は、はれて交際を開始するが……。 バンド活動は順調なものの、人間関係については波乱の予感です。
『炎の蜃気楼20 十字架を抱いて眠れ』(桑原水菜/集英社コバルト文庫)感想【ネタバレあり】
『炎の蜃気楼20 十字架を抱いて眠れ』の感想です。 霧の山荘でとうとう高耶と直江は向かい合う。 別離も、確執も、愛憎も越えて、二人は身も心も結ばれる。 ところが、二人の前にはさらなる試練が立ちはだかっていた。 読者は静かに見守るしかできない。
『ギヴン(2)』(キヅナツキ/新書館ディアプラス・コミックス)感想【ネタバレあり】
『ギヴン(2)』の感想です。 とうとう読者の前に明かされる真冬の過去。 真冬を苛み続ける後悔と悲哀。 真冬と立夏は葛藤を乗り越えられるのか?
『ギヴン(1)』(キヅナツキ/新書館ディアプラス・コミックス)感想
『ギヴン(1)』の感想です。 2019年7月からフジテレビ”ノイタミナ”他でアニメ化。 ノイタミナ枠では初のBL作品。 ある学生バンドを中心とした青春ストーリー。 名作・良作の多いノイタミナ枠なのでかなり期待しています。
『きのう何食べた?(15)』(よしながふみ/講談社モーニングコミックス)感想
『きのう何食べた?(15)』の感想です。 ケンジの店長業、ヒロちゃんのベトナム生活、田渕君と千波さんの交際など、前巻でまかれたエピソードの種が順調に育っています。 あとシロさんのご両親の老人ホーム入りも、第一巻から読んできた読者としてはなんだか感慨深い。
『炎の蜃気楼 群青』の感想です。 [https://kashiwamochi12345.hatenablog.com/entry/2019/04/04/200037:title=『覇者の魔鏡』]に登場した景虎の生家・北条氏を描いた「群青」。 [https://kashiwamochi12345.hatenablog.com/entry/2019/04/02/171150:title=『硝子の子守歌』]、[https://kashiwamochi12345.hatenablog.com/entry/2019/04/03/114900:title=『琥珀の流星群』]の二冊にまたがる《仙台編》の後日談「七月生まれのシリウス」。 二作を収録した番外編。
『きのう何食べた?(14)』(よしながふみ/講談社モーニングコミックス)感想
『きのう何食べた?(14)』の感想です。 今回、美容室の店長・ヒロちゃんと玲子さん夫妻の話がいよいよ決着。 ホラーだーホラーだと言いつつもなんだかんだで楽しんでいたから、この先この二人のエピソードが見られなくなるとしたら残念。 ケンジはとんだ巻き込み事故でしたが(笑)。
『炎の蜃気楼19 火輪の王国(烈濤編)』(桑原水菜/集英社コバルト文庫)感想
『炎の蜃気楼19 火輪の王国(烈濤編)』の感想です。 5冊にまたがった『火輪の王国』もいよいよ完結。 すべてが阿蘇に結集していく。 高耶は鬼八の厄災を止める事ができるのか?
『きのう何食べた?(13)』(よしながふみ/講談社モーニングコミックス)感想
『きのう何食べた?(13)』の感想です。 この巻で記念すべき100話目を迎えていますがまったりムードは変わらず。 これからも、それを貫いてほしい。 しかし、#103を読んでいると、とうとうシロさんも孫がいてもおかしくない年に突入してしまったんだなと思うと感慨深い。
『炎の蜃気楼18 火輪の王国(烈風編)』(桑原水菜/集英社コバルト文庫)感想
『炎の蜃気楼18 火輪の王国(烈風編)』の感想です。 熊本市内で繰り広げられる大乱戦。 上杉の大将を降ろされ、失意の高耶はどう動くのか? そして、ついに掘り起こされた《黄金蛇頭》は、九州にどのような厄災を招くのか?
『きのう何食べた?(12)』(よしながふみ/講談社モーニングコミックス)感想
『きのう何食べた?(12)』の感想です。 今回もまったりしつつも、新メンバーの加入など、さらに世界観の広がりが感じられました。 ジルベールの家出の回には少しドキッとしましたけれどね。 こういうのがあるから、よしなが作品は油断できない。
『炎の蜃気楼17 火輪の王国(後編)』(桑原水菜/集英社コバルト文庫)感想
『炎の蜃気楼17 火輪の王国(後編)』の感想です。 高耶を救出する途中、とうとう相見えた直江と小太郎。 高耶の傍らを巡り、二人の《直江》が死闘を繰り広げる。 一方、熊本には九州の武将が揃い踏みしたばかりではなく、《闇戦国》の大物達が続々と集結し、いよいよ戦が始まろうとしていた。
『きのう何食べた?(11)』(よしながふみ/講談社モーニングコミックス)感想
『きのう何食べた?(11)』の感想です。 今回はいつもの通り緩い雰囲気の中にも、シロさん二度目のカミングアウトや、美容室の店長・ヒロちゃんの話など、こちらの胃と心臓がキューっとなる場面がありました。 やはり単なるほのぼの作品とは一味違うなと。
『炎の蜃気楼15 火輪の王国(中編)』(桑原水菜/集英社コバルト文庫)感想
『炎の蜃気楼15 火輪の王国(中編)』の感想です。 物語の舞台は熊本市内、そして阿蘇へ。 《黄金蛇頭》、そして九州の覇権をめぐる争いは、いよいよ白熱化。 重傷を負い鳥人に攫われた高耶を救出するため、開崎と小太郎、因縁の二人は阿蘇山に向かう。
『きのう何食べた?(10)』(よしながふみ/講談社モーニングコミックス)感想
『きのう何食べた?(10)』の感想です。 連載が長くなり巻数も10巻ともなると、シロさん&ケンジだけではなく脇を固めるレギュラー陣もそれぞれ岐路に立たされているのをヒシヒシと感じる巻。
『炎の蜃気楼 Exaudi nos アウディ・ノス』(桑原水菜/集英社コバルト文庫)感想
松本で今生の景虎と再会する数年前の直江を描いた「Exaudi nos ――永劫を背負える愛」。 無念を残して天に昇った競走馬と騎手の願いを叶えるため、高耶達が尽力する「GOLD WINNER ――秋の陽に消えた天馬――」。 神戸の夜景をバックに、高耶と直江に戯れる「夜を統べる瞳」。 番外編三作を収録した短編集。
『きのう何食べた?(9)』(よしながふみ/講談社モーニングコミックス)感想
『きのう何食べた?(9)』の感想です。 この巻ではとうとうシロさんが50歳の誕生日を迎えました。 生れてから半世紀。 ちなみに連載開始から7年。 本当におめでとうございます。 なんだかんだ言って、シロさんは周囲の人々に愛されていると思いますよ(本人不本意そうですが)。 これからもケンジと末永くお幸せに。
『炎の蜃気楼15 火輪の王国(前編)』(桑原水菜/集英社コバルト文庫)感想
『炎の蜃気楼15 火輪の王国(前編)』の感想です。 今回の舞台は熊本。 とうとう本州を飛び出して九州に上陸。 土俗的な儀式や謎の新興宗教、また生徒会が強権を振るう奇異な高校、それに九州の武将達が入り乱れて、ダイナミックな物語が展開されます。
『きのう何食べた?(8)』(よしながふみ/講談社モーニングコミックス)感想
『きのう何食べた?(8)』の感想です。 今回はシロさん&ケンジが住んでいる街を飛び出して、京都へお出かけするエピソードが新鮮。 あと#64も、ケンジの人生の中でも大事件ですが、いつもながら緩やかに進んでいく。 むしろ、ケンジがシロさん関連以外で取り乱す事ってあるだろうか、と疑問に思った巻。
『炎の蜃気楼14 黄泉への風穴(後編)』(桑原水菜/集英社コバルト文庫)感想
『炎の蜃気楼14 黄泉への風穴(後編)』の感想です。 舞台の中心は、前巻に引き続き江の島。 捕らえられてしまった高耶。 里見の野望は成就し、黄泉への扉は開かれてしまうのか? そして、高耶の心の琴線に触れる謎の男・開崎誠の出現。 上杉第五の男・色部勝長も暗躍し、いよいよ目が離せません。
『きのう何食べた?(7)』(よしながふみ/講談社モーニングコミックス)感想
『きのう何食べた?(7)』の感想です。 今回は、ケンジがはじめて筧家でお正月を迎えたエピソードが印象的。 イイ感じでまとまりましたが、これからもシロさんのご両親がもの凄い爆弾を投げてきそうな予感。
『炎の蜃気楼13 黄泉への風穴(前編)』(桑原水菜/集英社コバルト文庫)感想
『炎の蜃気楼13 黄泉への風穴(前編)』の感想です。 本作から第二部がスタート。 イラストも東城和実先生から浜田翔子先生へバトンタッチ。 舞台は主に神奈川県の江の島。 直江を失った高耶は、どのような道を歩んでいくのか? そして《闇戦国》の勢力図は、今後どうなっていくのか? 興味は一層高まっていきます。
『きのう何食べた?(6)』(よしながふみ/講談社モーニングコミックス)感想
『きのう何食べた?(6)』の感想です。 この巻では前巻に引き続き、小日向さん&ジルベールが活躍しています。 そして、以前登場した人物達やエピソードのその後が描かれているのも、シリーズファンとしては嬉しい限り。
『炎の蜃気楼12 わだつみの楊貴妃(後編)』(桑原水菜/集英社コバルト文庫)感想
『炎の蜃気楼12 わだつみの楊貴妃(後編)』の感想です。 物語の舞台は山口県萩市から、瀬戸内全域に渡り、やがて厳島神社へと収束していきます。 表紙からして正視するのを躊躇ってしまいますが、読者もここは踏ん張って、第一部最終巻を見届けましょう。
『きのう何食べた?(5)』(よしながふみ/講談社モーニングコミックス)感想
『きのう何食べた?(5)』の感想です。 今回の出色は小日向さん&ジルベールのカップル。 彼らの生活をスピンオフで見てみたいくらい濃い&興味深い。 馴れ初めなども気になります。
『炎の蜃気楼11 わだつみの楊貴妃(中編)』(桑原水菜/集英社コバルト文庫)感想
『炎の蜃気楼11 わだつみの楊貴妃(中編)』の感想です。 舞台は前回に引き続き広島、そして山口県萩市へ……。 織田信長の躍動、織田対反織田の宝珠争奪戦など激動の巻ですが、なんと言っても、ラストにすべてを持ってかれます。 激震の走る展開の多いシリーズですが、これはその中でも五指に入るほど衝撃的なシーンでした。
『きのう何食べた?(4)』(よしながふみ/講談社モーニングコミックス)感想
『きのう何食べた?(4)』の感想です。 時に笑い、時に唸らされる素敵なお話と、滅茶苦茶使えるレシピがいっぱいな一冊。 献立の栄養バランスの良さ、そして材料も一般的なもの(しかも旬の食材)が多く、メニューに困った時にも大助かり。
『炎の蜃気楼10 わだつみの楊貴妃(前編)』(桑原水菜/集英社コバルト文庫)感想
『炎の蜃気楼10 わだつみの楊貴妃(前編)』の感想です。 第一部の最終話でありショッキングが展開が目白押しなので、読者も心して読まないと。 様々な陣営が入り乱れ、瀬戸内海全域に渡るスケールの大きな話ですが、前編はとりあえず発端編という感じ。 主な舞台は広島。 修学旅行先で、高耶達が見たものは……。 一方、高耶と直江もより険悪な状態に突入してしまい、彼らの関係からも目が離せません。
『きのう何食べた?(3)』(よしながふみ/講談社モーニングコミックス)感想
『きのう何食べた?(3)』の感想です。 今回も、シロさんが作る美味しそうな料理や、主人公二人が営む日常を余すことなく楽しめました。 しかし同時に、老親の金銭問題や孫を見せてやれない居たたまれなさなどが身につまされる一冊。 性嗜好問わず、多くの読者にとって他人事ではないから、とても共感する事ができます。
『炎の蜃気楼9 みなぎわの反逆者』(桑原水菜/集英社コバルト文庫)感想
『炎の蜃気楼9 みなぎわの反逆者』の感想です。 今回の舞台は京都。 以前から作中でも語られていましたが、晴家が200年間待ち続けている恋人について詳しく明かされます。 また、不協和音がいよいよ深刻度を増していく高耶と直江の関係。 夜叉衆にとっての強敵が初登場するなど、密度の大変高い一冊です。
『きのう何食べた?(2)』(よしながふみ/講談社モーニングコミックス)感想
『きのう何食べた?(2)』の感想です。 今回は親の病気、同棲など、ライフサイクル的に見ても、かなり重要なテーマが取り上げられていました。 しかし、ゆったりとした空気感は変わらず。 よしなが先生の作品は、いつもながら絵もストーリーも安定していて、読者としても安心して没入できます。
『炎の蜃気楼8 覇者の魔鏡(後編)』(桑原水菜/集英社コバルト文庫)感想
『炎の蜃気楼8 覇者の魔鏡(後編)』の感想です。 舞台は前巻から引き続き、日光、箱根。 龍神として現れた北条氏康から、高耶の躰を助けるか否かの選択を迫られ、直江が選んだ道は? そして、日光では東照宮周辺を舞台にして、上杉夜叉衆と北条氏の全面戦争が始まろうとしていた。
『きのう何食べた?(1)』(よしながふみ/講談社モーニングコミックス)感想
『きのう何食べた?(1)』の感想です。 2019年4月5日から西島秀俊さん&内野聖陽さん主演でドラマ化もされる話題作。 よしながふみさんの作品は『ジェラールとジャック』、『西洋骨董洋菓子店』、『大奥』と評価の高いものばかりですが、この『きのう何食べた?』も負けず劣らずクオリティが高い。 深刻になり過ぎず、テンポの良い展開ではありますが、扱っているテーマは普遍的。 主人公二人がゲイという事で手に取るのを躊躇っている方もいらっしゃるかもしれませんが、ぜひ多くの方に読んでいただきたい作品のひとつです。
『炎の蜃気楼7 覇者の魔鏡(中編)』(桑原水菜/集英社コバルト文庫)感想
今回の舞台は箱根と日光。 前巻『覇者の魔鏡(前編)』で、北条氏照により《つつが(ケモノヘンに恙)鏡》に捕らえられてしまった高耶。 彼が鏡を通して送ってきたメッセージに従い、直江は北条の屋敷がある芦ノ湖へと駆けつけます。 そこで直江が見たのは、魂魄を抜かれ、死に瀕している高耶の躰でした。 高耶に対する直江の想いが試される一冊。
『炎の蜃気楼6 覇者の魔鏡(前編)』(桑原水菜/集英社コバルト文庫)感想
『炎の蜃気楼6 覇者の魔鏡(前編)』の感想です。 舞台は東京、日光、箱根など。 関東平野を跨いだ、大変スケールの大きなお話になっています。 前巻『炎の蜃気楼 ー断章ー 最愛のあなたへ』で、元の互いを傷つけあうような関係に戻ってしまった二人。 高耶も直江もままならぬ思いを抱えて八方塞がり状態。 そんな時、景虎の実家・北条氏までが《闇戦国》へ本格的に参入してくる。 今まで謎に包まれていた上杉景虎の人となりが見えてくる大事なエピソード。
『炎の蜃気楼 ー断章ー 最愛のあなたへ』(桑原水菜/集英社コバルト文庫)感想
『炎の蜃気楼 ー断章ー 最愛のあなたへ』の感想です。 本書には「最愛のあなたへ ――My Only Dictator――」と「凍てついた翼」、二つの作品が収録されています。 「最愛のあなたへ ――My Only Dictator――」は、ナンバリングされていませんが本編の続きのお話。 高耶と直江の関係が決定的に変化する時が訪れてしまう。 「凍てついた翼」は、高耶と譲の出会いや、中学生時代の彼らを描いています。
『炎の蜃気楼5 まほろばの龍神』(桑原水菜/集英社コバルト文庫)感想
『炎の蜃気楼5 まほろばの龍神』の感想です。 今回の舞台は古の都・奈良。 織田 vs 反織田勢力の戦いがいよいよ本格化、また直江の懊悩が深まりつつも、夜叉衆三人のコンビネーションが光る痛快な物語でした。 次の巻で高耶と直江の関係が激変してしまうので、シリーズ通してこうした爽やかな読了感は珍しい。 個人的には、夜叉衆の活躍を屈託なく楽しめる(直江は相変わらず悩んでいますが)、こうしたトーンの話をもっと読んでみたかったです。
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