月刊『武道』と世界柔道選手権大会 私は令和7年度より公益財団法人日本武道館の「心技体 人を育てる総合誌」の月刊…
「旅行+知恵=人生のときめき」をテーマに世界各地のあらゆる旅行を企画し、実践してきた旅行のプロ「日本遺産・世界遺産ナビゲーター」講師による「旅行から人生が変わる」旅の体験談です。
世に格安ツアーを求める人は多いのですが、旅先での出会いを大切にし、学びや気付きを増やす方法を知って想い出に残る旅をすれば、それが究極の格安ツアーになるのです。 すなわち、旅行を価値あるものにするには、積極的に出会いを求め、知恵を身につけ、ときめきを増やすことです。 「芭蕉さんの旅講座」では「旅行+知恵=人生のときめき」をテーマに世界各地を巡った旅行のプロが自らの体験を語っています。
農耕民族と遊牧民族の境界線として人類が造った最大の建造物「万里の長城」月からも見えると言われた長大な防御壁「万里の長城」2022年11月8日の夜、日本全国で皆既月食が見られましたが、私は望遠鏡で皆既となった「赤銅色の月」を観察しながら、かつて中国の「万里の長城」が月から見える唯一の構造物と言われていたことを思い出しました。北京郊外にある万里の長城は、「巨大龍」とも呼ばれ、人類が造った最大の建造物で、2003年に中国初の有人宇宙船「神舟5号」に搭乗し
平成芭蕉の旅語録 石見銀山の温泉津温泉に浸かる石見海岸ローカル線の旅
益田市から石見海岸ローカル線の旅2022年9月16日から実施された島根県益田市における日本遺産ガイド研修は11月25日の修了証書授与式で無事に終了しました。最終日は受講生に自己紹介を兼ねた益田の魅力を語っていただきましたが、私は「人はその住んでいる自然から影響を受ける。」(田畑修一郎「出雲・石見」)の言葉を再認識することができました。作者の田畑修一郎は益田出身の作家で、「鳥羽家の子供」などで石見人の純朴さを広く世に紹介し、石見一帯の風景の素晴らしさを今
平成芭蕉の日本遺産 島根県大田市「石見の火山が伝える悠久の歴史」を訪ねる
日本遺産を旅する 石見の火山が伝える悠久の歴史縄文時代へタイムスリップ「縄文の森」と世界遺産「銀の山」と出逢える旅へ最近では土偶や火焔型土器をはじめとする縄文文化に関心を寄せる方が増えていますが、遺物は石器や土器が中心で樹木や人骨は希少です。実際、縄文時代の集落跡などは大半が地下に埋もれており、身近には感じにくいかもしれません。しかし、狩猟・採集を中心に自然と共存していた縄文時代、日本列島には巨大な木々が生い茂る森林が広がっていました。島根県大田市の「三瓶小豆原(
平成芭蕉の旅語録 日本の原風景を求める「やきもの」の産地めぐり
日本の歴史ある古窯「美濃」「瀬戸」「常滑」「伊賀」「信楽」の焼き物めぐり世界に誇る日本古来の技術を継承した歴史ある5つのやきもの産地「美濃」「瀬戸」「常滑」「伊賀」「信楽」を3日間で巡ってきました。やきもの産地を巡れば、“ 焼き物”を通して、人間の根源的な営み、人と自然との関わり、ものづくりの根源について考えると同時に、千年という時をかけて育まれてきた産地にある「火と人、土と人、水と人が出会った風景」に触れることができます。*関連記事 平成芭蕉の日本遺産
平成芭蕉の日本遺産 神々や鬼たちが躍動する神話の世界「石見神楽」
日本遺産を旅する 石見地域で伝承される躍動的な神楽石見地方の世界遺産「石見銀山」と日本遺産「石見神楽」島根県西部の石見地域には世界遺産の「石見銀山」や国の天然記念物「石見畳ヶ浦」などの観光地があり、私もテーマ旅行の下見調査で訪れた際には温泉津(ゆのつ)温泉の薬師湯に浸かって「いも代官」の顕彰碑を訪ねたりしていました。「いも代官」とは、農民を餓死から救うために力を尽した石見の大森代官、井戸平左衛門を指しますが、彼は薩摩から取りよせた甘藷(サツマイモ)を普
平成芭蕉の日本遺産 日本生まれの日本育ちの六古窯(瀬戸・常滑・信楽・越前・丹波・備前)
日本遺産を旅する きっと恋する六古窯の歴史ある焼き物めぐり日本六古窯と焼き物の種類2019年8月には閑谷学校の屋根瓦にも使われている備前焼の里をご紹介させていただきましたが、備前焼は六古窯の1つです。六古窯には、堅牢で堂々とした「備前焼」の他、質朴で釉流れの美しい「丹波焼」、明るく健康的な「信楽焼」、豪快で無骨な「常滑焼」や「越前焼」、そして唯一釉薬(ゆうやく)が掛けられた優雅さと逞しさを兼ね備える「瀬戸焼」がありますが、いずれも日本らしい焼き物として多くの人々の心を
日本第一の塩を産した播州赤穂と北前船寄港地として栄えた坂越(さこし)北前船寄港地として栄えた坂越浦の船渡御祭兵庫県赤穂市坂越(さこし)では、2022年11月3日、花嫁が宮舟(嫁入り舟)に乗って花婿の元へ向かう伝統的な婚礼行事「坂越の嫁入り」が3年ぶりに復活しました。海と山に囲まれ、陸の孤島であった坂越地区では、女性は嫁入り道具と共に伝馬船で坂越湾を走り、海路で花婿宅へ輿入れしていたのです。復活したこの伝統的な婚礼の儀は、聖徳太子と関わった秦河勝(はたのかわかつ)を祀る
平成芭蕉の日本遺産 究極の雪国「十日町」の真説!豪雪地ものがたり
日本遺産の地を旅する 冬ならではの歴史を楽しむ!雪国とおかまち(十日町)の旅北欧「サンタワールド」のクリスマスと十日町の「雪まつり」 私はかつてVOLVO JAPANのツアーを担当し、毎年、スウェーデンを中心に北欧を訪ねていました。一般に北欧の旅と言えば、夏のフィヨルド観光をイメージされる方が多いのですが、私は冬にスウェーデンのダーラナ県モーラ市郊外にある「サンタワールド」での雪まつり、すなわち北欧のクリスマスを楽しみにしていました。「サンタワールド」
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月刊『武道』と世界柔道選手権大会 私は令和7年度より公益財団法人日本武道館の「心技体 人を育てる総合誌」の月刊…
日本遺産の地を旅する~美林連なる造林発祥の地“吉野”の桜と森の暮らし 吉野山の桜と蔵王権現を祀る金峯山寺 吉野…
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次の災害で大切な命を守るために 物言わぬ語り部「高野会館」と「命のらせん階段」 私が西宮の自宅で被災した阪神・…
日本遺産の地を旅する~芭蕉も歩いた竹内街道・横大路(大道) 日本最古の古代官道 大阪府の堺市から松原市、羽曳野…
「塩の町」赤穂の隠れた名所「有年(うね)の古代遺跡群」赤穂市の日本遺産「『日本第一』の塩を産したまち 播州赤穂」の写真展を見学した後、かねてより関心のあった古代遺跡の宝庫「有年(うね)地区」を訪ねてきました。今年は兎年ということもあり、まずは兎にゆかりのある神社に参拝してきました。それは小池百合子東京都知事のお母様の実家「小川邸」ゆかりの赤穂市有年(うね)に鎮座する有年八幡(うねはちまん)神社です。有年(うね)地区は、ほとんどが山林ですが、千種川を挟ん
交易によって栄華を誇ったタイのアユタヤ王朝 日本人 山田長政が活躍した「平和の都」アユタヤアユタヤは、バンコクから車で約2時間、およそ80km北に位置する古都で、現在は、当時の遺跡が歴史公園として保存され、世界遺産にも登録されています。バンコクから気軽に訪ねることができ、日中は象に乗って遺跡を見学できるほか、夜には遺跡が美しくライトアップされるので観光客に人気のスポットです。アユタヤ遺跡群は、チャオプラヤー川とその支流であるパーサック川
神田祭で知られる縁結び・商売繁昌・除災厄除け・勝負ごとの神田神社昭和56年、私が近畿日本ツーリストに入社した当時、本社は秋葉原に近い神田にあったので、本社を訪ねた帰りには、私はしばしば神田神社(神田明神)へ参拝していました。私は三重県の出身で、西宮在住であったため、伊勢の神宮や西宮神社(西宮えびす)と御縁のある神田明神には親しみを抱いていたのです。そもそも神田という場所は、伊勢神宮に納める農作物の御田(おみた)があった「神の田」であり、神田神社も古くは「神
日本遺産の地を旅する~「村上海賊」が活動した瀬戸内海の芸予諸島瀬戸内海は島が多く、潮流が速い海の難所愛媛県今治市と広島県尾道市の間に広がる芸予(げいよ)諸島は、風光明媚な瀬戸内海に位置し、サイクリストを魅了する「瀬戸内しまなみ海道」で有名ですが、戦国時代には「日本最大の海賊」と賞された村上海賊の拠点でもありました。村上海賊は、理不尽に船を襲って金品を奪う無法者のパイレーツとは異なり、掟に従って海の平和を守っていました。この村上海賊が育んだ日本固有の海の
日本遺産の地を旅する~鳥取県の三徳山三佛寺の投入堂と三朝温泉パワースポットを巡る「健康五浴」の旅鳥取県東伯郡三朝町の「三徳山・三朝温泉」は、平成27年に「六根清浄と六感治癒の地~日本一危ない国宝鑑賞と世界屈指のラドン泉~」として、文化庁の日本遺産第一号に選ばれました。物質的に豊かになった今日の令和の世では、人は精神的に病んで空虚さを味わっているようにも感じます。よって、最近ではその空虚さを埋めるとともに元気をいただく神社仏閣などの「パワースポット」を巡