テキスト科目第5弾は書誌学を選んだ。 テキストは、廣庭基介・長友千代治共著『日本書誌学を学ぶ人のために』(世界思想社、1998年刊)である。 書誌学とは耳慣れない言葉であるが、読んで字の通り、「書物について誌す学問」、英語では bibliography という。 「書誌学
● 日日是好日 映画:『パーフェクト・デイズ』(ヴィム・ヴェンダース監督)
2023年日本、ドイツ124分 1987年公開の『ベルリン・天使の詩』以来、実に37年ぶりにヴェンダース作品を観た。 ハリー・ディーン・スタントンとナスターシャ・キンスキー共演で大ヒットした『パリ、テキサス』の砂漠の青空の印象が強いせいか、「ヴェンダース=青色系」とい
2010年笠間書院表紙は、西原祐信画・藤原為時像 NHK大河ドラマ『光る君へ』は紫式部(演・吉高由里子)を主人公とする平安王朝ドラマ。 この時代が好きなソルティ、毎回興味深く視聴している。 貴族の華やかな生活ぶり、宮殿や寝殿造の構造やしつらい、十二単に代表される
● ドキュメンタリー映画:『なぜ君は総理大臣になれないのか』(大島新監督)
2020年119分 『日本改革原案2050』の政治家・小川淳也の32歳からの17年間を追ったドキュメンタリー。 最初の新型コロナ緊急事態宣言が解除された直後の2020年6月に都内2館で公開され、ツイッター(現・X)を中心とするクチコミで火がつき、全国に上映館が広がり、6ヶ月のロ
● 清潔で優しい顔した・・・ 映画:『PLAN 75』(早川千絵監督)
2022年日本、フランス、フィリピン、カタール共同制作112分 満75歳になった国民は、自ら安楽死を選ぶことができる。 ――という法律が決まった近未来の日本を描くSF社会派ドラマ。 高齢者介護施設における虐殺シーンから始まる。 高齢者に使われる莫大な社会保障費のせい
2023年三五館シンシャ発行、フォレスト出版発売 コロナ禍に莫大な財政支出があったのは記憶に新しいところで、「いろいろ助かるなあ」と全国旅行支援を利用する一方で、「これで日本の借金がまた増えてしまった」、「日本もそのうちギリシアみたいに破綻するのではないか」
● 映画:『ダーク・アンド・ウィケッド』(ブライアン・ベルティーノ監督)
2020年アメリカ95分 原題もそのまま The Dark and the Wicked 「闇に潜む邪悪な何か」といったところか。 『シャドーマン』と同じような魔物系オカルトホラーである。 時たまこうした映画を観たくなるのはなぜ? 自らの“邪悪”と向き合えという無意識のお達し? 危篤
1934年原著刊行2013年創元推理文庫(訳・厚木 淳) 本作もカーター・ディクスン、またの名をジョン・ディクスン・カーのベスト10に上げられる名作。 雪と凍った湖に囲まれた屋敷で、ある朝、一人の有名な女優の他殺死体が発見された。 死亡時刻には雪はやんでおり、その後
● お口くちゅくちゅ : 初期仏教月例講演会(講師:アルボムッレ・スマナサーラ長老)
日時 2024年1月14日(日)13:30~16:30場所 学術総合センター内・一橋講堂(東京都千代田区)演題 「新たな一年を生きる」~日々是好日の生き方~主催 日本テーラワーダ仏教協会 月例講演会に参加したのは実に6年ぶり。 その間、体調不良があったり、2度の転
● ウサギ小屋のメリット 映画:『シャドーマン』(ドリュー・ガブレスキー監督)
2017年アメリカ95分 ホラーサスペンス。 都会からペンシルバニアの田舎町に越してきた医師とその妻子に降りかかる、恐怖と危険を描いたB級映画。 なんだかよくわからない映画である。 森の中の使われなくなったトンネルの中に何かが潜んでいて、そいつが村の子供たちを
● 難しいけど面白い 本:『〈わたし〉はどこにあるのか ガザニガ脳科学講義』(マイケル・S.ガザニガ著)
2011年原著刊行2014年紀伊國屋書店(訳:藤井留美) 原題は、Who’s in Chage ? Free Will and the Science of the Brain すなわち、「責任」と「自由意志」に関わる脳科学の話である。 著者のガザニガは、1939年アメリカ生れの認知神経科学の第一人者。てんかん治療の
日時 2024年1月8日(月・祝)14:00~会場 東京芸術劇場コンサートホール(豊島区)曲目フランツ・シュレーカー: 『あるドラマへの前奏曲』グスタフ・マーラー: 交響曲第10番(クック版)全曲指揮: 寺岡 清高 新春一発目のコンサートは、モーツァルトかドヴォルザークあた
年末年始は秩父でリトリート。 スマホもテレビも新聞もアルコールも人との会話も遠ざけて、瞑想と散歩と読書の4日間を送った。 元日の早朝に秩父神社に参拝し、生きとし生けるものの幸福を祈った。秩父神社社殿の東側に刻まれた「つなぎの龍」今年は君の出番だ!最近、境
● 本:『日本改革原案2050 競争力ある福祉国家へ』(小川淳也著)
2014年光文社2023年河出書房新社(改訂版) 著者は1971年香川県生まれの立憲民主党の国会議員。2020年に公開されたドキュメンタリー映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』(大島新監督)で広くその存在を知られるようになった。 ソルティは、タイミングが合わなくて『な
● 海が割れるのよ~ 映画:『十戒』(セシル・B・デミル監督)
1956年アメリカ232分 イスラエルによるガザ地区侵攻のニュースを観ていた老母から、「そもそも何が原因で闘っているの?」と聞かれ、答えに窮した。 それを答えるにはどこから始めないといけないのか? 第二次大戦後のイスラエル建国とパレスチナ難民? ナチスドイツによ
2022年原著刊行2023年東京創元社(山田蘭・訳) ホーソン&ホロヴィッツの虚実コンビの4作目。 今回はなんと、事件の記録者であるホロヴィッツが殺人の疑いで逮捕されてしまうという衝撃の展開。 救えるのはあの男(=ホーソン)しかいない! このアオリ文句に乗せられて
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テキスト科目第5弾は書誌学を選んだ。 テキストは、廣庭基介・長友千代治共著『日本書誌学を学ぶ人のために』(世界思想社、1998年刊)である。 書誌学とは耳慣れない言葉であるが、読んで字の通り、「書物について誌す学問」、英語では bibliography という。 「書誌学
1974年東宝211分 山崎豊子原作。 昭和の高度経済成長期を背景に、大銀行の頭取一族の歪んだ愛憎関係や政財界の闇を描く。 過去に映画化1回、TVドラマ化3回されている。 まるで平安時代。 専制君主のごとく振る舞う家長・万俵大介(演・佐分利信)が、家族公認のもと妻・
日時: 2025年7月12日(土)13:30~会場: 練馬区立練馬文化センター 大ホール曲目: メンデルスゾーン: 序曲『真夏の夜の夢』メンデルスゾーン: 劇付随音楽『真夏の夜の夢』より スケルツォ、間奏曲、夜想曲、結婚行進曲シューマン: 交響曲第2番 ハ長調 作品61指揮:
2014年イギリス、アメリカ115分 「エニグマ(enigma)」という言葉を聞くと、ドイツのニューエイジ系ミュージックか、イギリスの作曲家エドワード・エルガーの「エニグマ変奏曲」を想起するソルティは、平和ボケしているか、無知か、あるいはその両方なのだろう。 エニグマ
1968年東映96分、カラー 淡島千景、佐久間良子、大原麗子の世代の異なる三美人女優が、第11代将軍徳川家斉(田村高廣)の大奥につとめる三姉妹に扮した豪華時代劇。 山下耕作監督は、三島由紀夫が激賞した『博奕打ち 総長賭博』(1968)、藤純子主演『緋牡丹博徒』(1968)
2025年産業編集センター 最近すっかり仏像めぐりにはまっているソルティだが、もともとは西洋彫刻のほうが好きだった。 とくに、古代ギリシャ・ローマやルネサンスの彫刻が好みで、20代の終わりにイタリア旅行したときは、美術館や博物館や教会をめぐって、ブロンズや大理
1817年原著刊行1949年角川書店より邦訳2009年ちくま文庫(中野康司・訳) 元祖ラブコメ小説である。 こんなに面白い本があるかってくらい面白い。 男のソルティが読んでも寝食忘れるくらい面白いのだから、恋バナ好きの女子が読んだら、必ずや即日から、“オースティン推
1928年世界初演(英国)1954年白水社より邦訳(菅原卓・訳)1975年日本初演(民藝座)2017年講談社(行方昭夫・訳) サマセット・モームと言えば、日本では『月と6ペンス』、『人間の絆』などで知られる20世紀英国作家の大御所で、ひと頃はバートランド・ラッセルと並んで、
2025年日本175分 吉田修一原作の話題沸騰の芸道映画。 歌舞伎の世界を舞台に、芸に憑りつかれた男たちの生きざま・死にざまを描いている。 似たようなテーマの溝口健二監督『残菊物語』(1939)、豊田四郎監督『地獄変』(1969)、ジョン・カサベテス監督『オープニング・
日時: 2025年6月29日(日)13:30~会場: 文京シビックホール 大ホール曲目: メンデルスゾーン: 劇音楽『真夏の夜の夢』より抜粋マーラー: 交響曲第5番指揮: 村本 寛太郎 午前中には奈良大学通信教育学部の学科試験があった。 試験から解放されたあとの自由な気分ほ
30度越えの日曜、最近は男もすなる日傘をさして、学科試験会場へ。 数日前に前回受けた民俗学と美術史概論の試験の合格通知が届いたのと、今回の試験は文化財学購読Ⅰの一教科のみということもあり、気分的に軽い。 が、5つの答案の暗記には手こずった。 文化財学購読Ⅰ
1955年デンマーク126分、白黒『奇跡』のポスター」 カール・テオドア・ドライヤー(1889-1968)はデンマーク出身の映画監督で、知る人ぞ知る名匠。 日本で知られている作品は、『裁かるるジャンヌ』(1928)、『吸血鬼』(1932)、『奇跡』の3本くらいと思うが、内容が難し
2012年島影社 この本は面白かった。 源平合戦のあった平安末期~鎌倉初期の史実をもとにした歴史小説としての面白さ。 仏像を造ることを生業とする仏師たちの生きざまを描いた芸道小説としての面白さ。 老年に差しかかった一人の男の波乱の半生と心の軌跡を描く人間ドラ
1908年原著刊行2015年早川書房 この本、当然読んでいるはずと思ったが、ストーリーをまったく覚えてなかった。 認知症を疑うレベルで覚えていない。 なんでだろう? ・・・・解説を読んで、分かった。 本書の原題は、ARSENE LUPIN CONTRE HERLOCK SHOLMES 「アルセーヌ
1957年講談社1960年新潮文庫 初読である。 「美徳のよろめき」というタイトルからソルティがいつも連想するのは、若尾文子であった。 本作が映画化されたときに主演の倉越節子を演じたのは、若尾ではなく、月丘夢路である。TVドラマでは、川口敦子(1961)、藤谷美和子(1
日時: 2025年6月14日(土)会場: 杉並公会堂大ホール曲目: シベリウス: 交響曲第7番チャイコフスキー: バレエ「白鳥の湖」抜粋(アンコール)チャイコフスキー: バレエ「くるみ割り人形」よりトレパーク指揮: 和田 一樹語り: 和田 美菜子 シベリウス7番は初めて聴い
朝5時に目が覚める。 1時間瞑想。 露天風呂独り占め。 宿の庭を散策。夜中に一雨あったらしい。天気予報では午後からまた雨になるという。9時過ぎにチェックアウト。千歳橋から守山を望む。あそこまで歩く。晴れてなくて良かった途中にある眞珠院(曹洞宗)ここに
全国に運慶の作ったとされる仏像は相当数ある。 うち運慶作と確定しているもの、及び、かなり確実なものは、合わせて28体ほど。 数えてみたら、ソルティはうち12体をこれまでに拝観していた。東大寺南大門・金剛力士像(2)興福寺・木造仏頭(1)円城寺・大日如来像(1)
米国:1962~68年CBSで放映、カラー日本:1963~66年TBS系列で放映、白黒 本作はソルティが生まれた頃に日本で放送され、高視聴率を記録した。 当然リアルタイムでは観ていない。 すでにアメリカではカラー放送だったが、日本でカラーテレビが一般家庭に普及したのは1970
2022年原著刊行2025年早川ポケットミステリー 世界中のジェイン・オースティン推しのために書かれたパスティーシュ。 『高慢と偏見』、『エマ』、『マンスフィールド・パーク』、『分別と多感』、『説得』、『ノーサンガ・アビー』といったオースティンの代表作の主人公た
毎月18日は護国寺の如意輪観音像が一般公開される。 それを知って、蒸し暑い午後に参詣した。 長いこと都心近くに住みながら、訪れるのは初めて。 最近、ソルティは観仏に目覚めたのである。 それが証拠に、先日、仏像鑑賞用に4倍率の双眼鏡を購入した。 いった
2024年河出書房新社 長野県と富山県の境をなす飛騨山脈の中に野口五郎岳(2924m)という山がある。 はじめてこの名を地図上で見つけた時は冗談かと思った。 野口五郎も偉くなったもんだなあと思った。 いまの若い人は知らないだろうが、野口五郎は70~80年代のスーパーア
1957年松竹134分 きだみのるの小説『気違い部落』シリーズを原作とする。 きだみのる(1895-1975)は鹿児島県出身の小説家。フランス留学の経験を生かし、『ファーブル昆虫記』の翻訳もしている。 戦中戦後、東京都南多摩郡恩方村(おんがたむら、現:東京都八王子市)の
日時: 2024年7月14日(日)18:30~会場: サントリーホール曲目: ヴェルディ: 歌劇「運命の力」序曲マーラー: 交響曲第2番「復活」 ソプラノ: 安藤るり アルト: 熊田アルベルト彩乃指揮: 東 貴樹合唱: 混声合唱団コール・ミレニアム 今年3回目の『復
2006年アメリカ112分 原題は Stranger than fiction 「事実は小説より奇なり」(Truth is stranger than fiction)から取られている。 税務署に勤めるハロルド(演・ウィル・フェレル)は、真面目一辺倒の独身者で、家と職場を往復する単調な毎日を繰り返している。 ある
2005年NHK制作150分原作:横山秀夫演出:清水一彦、井上剛 JAL123便墜落事故20周年の節目に、原田眞人監督×堤真一主演の映画版に先駆けて、NHKが制作・放映したもの。 来年で40周年と思うにつけ、月日の速さをつくづく感じる。 と同時に、520人が亡くなった事故の衝撃の
1964年日活150分、白黒 ガラス壁面に蔽われたビルディングの反射光ですら、焼けるように熱い午後の池袋。 東池袋駅から歩いてたどりついた新文芸坐の適度な空調と柔らかいシートに包まれ、ほっと一息ついたが、「上映時間150分」という場内アナウンスを耳にして不安にから
2015年松竹136分 半藤一利著『日本のいちばん長い日』の2度目の映画化。 1945年8月15日の玉音放送に至る、終戦間際の大日本帝国本営(内閣、陸海軍、天皇)の動向が描かれる。 実際の戦場を、あるいは8月15日を記憶しているスタッフと役者たちによって制作された岡本喜八
2023年角川新書 副題は「幸福と自由が実る老い方」 1980年来日このかた、日本中にテーラワーダ仏教を広めてこられたスマナサーラ長老も、来年で80歳になられる。 たまに講演会や瞑想会でお姿を見かけるが、相変わらずの説法の冴えに引きくらべ、体力の衰えは隠しようも
2015年集英社新書 2019年1月に亡くなった橋本治の全貌は、その作品群があまりに多彩かつユニーク過ぎて、まだ誰にも捕捉されていないようだが、少なくとも、日本の古典に詳しい、かつそのイメージを大きく覆した作家であったことは間違いない。 1987年に『桃尻語訳 枕草子
2023年フランス88分原題:Alibi.com 2 『世界の果てまでヒャッハー!』で監督&役者として類い稀なるコメディセンスを見せたフィリップ・ラッショーの別シリーズ。 北条司の人気もっこり漫画『シティーハンター』を原作とする『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッ
日時: 2024年6月30日(日)14:00~会場: 埼玉会館 大ホール曲目:モーツァルト: 歌劇『魔笛』序曲マーラー: 交響曲第9番 ニ長調指揮: 篠﨑 靖男 開演1時間前にJR浦和駅に到着。 時間つぶしになりそうな場所はないかと google map を見たら、駅西口から徒歩10分のとこ
1935年原著刊行2012年創元推理文庫 「赤後家」とは何のことかと思っていたら、「赤い(血塗られた)+後家(未亡人)」、英語ならred widow、フランス語なら la veuve rouge という隠語が示す、恐ろしき器具のことであった。 ギロチンである。 先祖代々、赤後家部屋すなわ
2008年日本145分 原作は横山秀夫の同名小説。 1985年8月12日に起きた日航123便墜落事故の現場となった群馬県の地方新聞社の奮闘を描いたドラマ。 クライマーズ・ハイとは「登山者の興奮状態が極限までに達すると恐怖感が麻痺してしまう状態」を言うそうだが、これを新聞記
1968年日活175分、カラー 南海の孤島での一年間におよぶ過酷なロケに、大ベテラン嵐寛寿郎が脱走を試みた、三國連太郎は破傷風にかかって片足切断の危機に陥った、新人沖山秀子は今村監督に毎晩抱かれていた・・・・と、作品内容のみならず、「鬼の今村」の役者づかいの荒さ
1983年角川書店 求道者探偵・矢吹駆シリーズ『バイバイ、エンジェル』、『サマー・アポカリプス』に継ぐ3作目。 これでやっと、第4作にしてシリーズ随一の傑作かつ難解作と言われる『哲学者の密室』を読むことができる。(殺人ウイルスを扱った第5作『オイディプス症候群』
2015年フランス93分 フランス発のコメディ映画。 お馬鹿な若者たちが旅先ブラジルで巻き起こす騒動を描く。 バチェラーパーティの男達の一夜の馬鹿騒ぎを描いたトッド・フィリップス監督『ハングオーバー』シリーズのフランス版という感じ。 『ハングオーバー』シリーズ
日時 6月20日(木)19:00~会場 成城学園前 アトリエ第Q藝術演目柳亭すわ郎(前座): 『たらちね』柳亭小燕枝: 『親子酒』、『宿屋の仇討』 寄席に行くのは6年ぶり。 コロナ前、四国遍路に行く前の2018年9月のすがも巣ごもり寄席が最後であった。 あの頃は二
2023年アメリカ・イギリス・ポーランド105分原題:The Zone of Interest 『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』(2014)、『記憶の棘』(2004)のジョナサン・グレイザー監督は、現在世界でもっとも挑発的で才能ある監督の一人であろう。 10年に1本しか撮らない寡作作家である
2017年河出書房新社刊行2022年文庫化 『日航123便墜落 疑惑のはじまり 天空の星たちへ』(2010年刊行)に継ぐ、元JAL客室搭乗員によるノンフィクション第2弾。 前作では、墜落事故に関して青山が抱いた様々な疑惑を洗い出し、読者に問いかけるところで終わっていた。 その