テキスト科目第5弾は書誌学を選んだ。 テキストは、廣庭基介・長友千代治共著『日本書誌学を学ぶ人のために』(世界思想社、1998年刊)である。 書誌学とは耳慣れない言葉であるが、読んで字の通り、「書物について誌す学問」、英語では bibliography という。 「書誌学
今年は77本の映画を観た。 5日に1本だ。 NHK制作『雪国』、『宮沢賢治 銀河への旅』など、TVでも良いドラマやドキュメンタリーもあったが、ここでは劇場上映されたものに限定した。 以下、鑑賞した順に、(監督名、公開年)と共に挙げる。『ニューオーダー』(ミシェル
● 本年ベストワン 映画:『異端の鳥』(ヴァーツラフ・マルホウル監督)
2019年チェコ、スロヴァキア、ウクライナ169分、白黒言語 インタースラーヴィク、ドイツ語、ロシア語 2023年もあと少しで終わる。 例年のように、今年観た映画のベスト10を選定する頃だなあと思いつつ、見納めの一本を借りたところ、これが本年ベストワンだった。 映画の
2006年文藝春秋新書 著者は昭和2年(1927)群馬県山田郡矢場川村(現・栃木県足利市)生まれ。数え17歳(満15歳)のとき自ら志願して従軍。昭和19年7月、海軍通信兵として硫黄島に派遣された。 本書は、クリント・イーストウッド監督『硫黄島からの手紙』、『父親たちの星
● 我、童子のときには・・・ 映画:『イノセンツ』(エスキル・フォクト監督)
2023年ノルウェー、デンマーク、フィンランド、スウェーデン117分 郊外のマンモス団地で繰り広げられる子供たちのサイキックバトル。 ――と言うと、大友克洋の漫画『童夢』を想起する人が多いと思う。 本作はまさに、フォクト監督が『童夢』からインスピレーションを得て
2005年すすき出版 死者を「ほとけ」と呼ぶのはなぜ? 釈迦は輪廻を否定したのか? みんなが解脱したらどうなる? 五重塔でもっとも大切な部分は? 懐石料理、精進料理の由来は? e.t.c. 仏教に関する“知らないようで”知らない数々の疑問を解き明かす。 仏教をほと
● アベノクライシスを超えて 本:『国家民営化論』(笠井潔著)
1995年光文社刊行2000年文庫化 現在の政局、3年前には想像つかなかった。 いや、昨年7月に安倍元首相が暗殺された直後ですら、ここまで元安倍派(清和会)や自民党が危機的状況(=ABE NO CRISIS)に陥ることになるとは思わなかった。 世の中は分からないものである。 希
● 大林亘彦との出会い 映画:『泥だらけの純情』(中平康監督)
1963年日活91分 ヤクザの下っ端のチンピラ青年とお金持ち令嬢の身分違いの純愛を描いた青春ドラマ。 梶原一騎原作・ながやす巧作画の『愛と誠』とよく似た設定だが、相思相愛への道のりはもっと単純で、殺傷シーンはあるものの任侠調でも劇画調でもない。もしろん、学園物
● 映画:『ローズマリーの赤ちゃん』(ロマン・ポランスキー監督)
1969年アメリカ136分 フランス生まれのポランスキー監督のアメリカ映画第一作にして、国際的にその名が知られることになったヒット作。 悪魔受胎系ホラー映画の金字塔でもある。 本作公開後に、ポランスキー監督の妻で女優のシャロン・テートは、カルト教団に襲われて惨殺
● 礼節が美徳であった時代 映画:『暖流』(吉村公三郎監督)
1939年松竹124分、白黒 20歳の高峰三枝子の無双のクールビューティぶりが記録された伝説的名画。 吉村監督は『安城家の舞踏会』で20代の原節子の神秘的な美も記録している。 ありがたいというか、うらやましいというか。ハイソな令嬢を演じる高峰三枝子 なにぶん戦前の
● ACPにはまだ早い? 漫画:『老いる自分をゆるしてあげる。』(上大岡トメ・作画)
2019年幻冬舎 40代後半で高齢者介護施設に就職したソルティが、数ヶ月働いてつくづく思ったのは、「年を取るってたいへんなんだなあ~」であった。 それまで一度も祖父母と一緒に暮らしたことがなかったし、当時は一人暮らしで、70代の両親の姿も盆正月に帰省する時しか見
2023年日本144分 とにかく暗い、とにかく重い、とにかく気が滅入る。 スペインのホラー映画のようなこの暗さはただごとではない。 実際、藪の中をうごめく蛇がでてきたり、雷鳴とどしゃぶりが不穏な空気をあおったり、暗闇を懐中電灯の光が跳ねたりと、ホラー映画の常套手
● 元祖リベンジポルノ 本:『ユダの窓』(カーター・ディクスン著)
1938年原著刊行2015年創元推理文庫(訳・高沢 治) 『三つの棺』『火刑法廷』など、このところカーター・ディクスンまたはジョン・ディクスン・カーの代表作をさらっている。 いまのところ文句なしのベストワンはこの『ユダの窓』である。 トリックの巧みさといい、謎解き
● 杉村春子に「ババア!」と言った男 映画:『午後の遺言状』(新藤兼人監督)
1995年日本112分脚本 新藤兼人 杉村春子(撮影時88歳)、乙羽信子(70歳)の最後の映画出演作であり、老いをテーマにした代表的な邦画の一つである。 作中で3人の老人が自死(うち2人は心中)するわりには、重くも暗くもなく、鑑賞後はどこかほのぼのした味わいが残るとこ
収録日時 2008年1月会場 リセウ大劇場(バルセロナ)キャストアンジェリーナ: ジョイス・ディドナード(メゾソプラノ)ドン・ラミーロ: ファン・ディエゴ・フローレス(テノール)ダンディーニ: デイヴィッド・メナンデス(バリトン)ドン・マニーフィコ: ブルーノ・デ
2017年講談社2022年文庫化 主人公はアメリカ帰りの70代の私立探偵飛鳥井ナントカ(下の名前は不明)。 シリーズ4冊目となる本作で初めて接した。 タイトルに惹かれたのだが、残念ながら輪廻転生がテーマではなかった。 ミステリー作家としての笠井潔の力量は、名探偵矢吹
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テキスト科目第5弾は書誌学を選んだ。 テキストは、廣庭基介・長友千代治共著『日本書誌学を学ぶ人のために』(世界思想社、1998年刊)である。 書誌学とは耳慣れない言葉であるが、読んで字の通り、「書物について誌す学問」、英語では bibliography という。 「書誌学
1974年東宝211分 山崎豊子原作。 昭和の高度経済成長期を背景に、大銀行の頭取一族の歪んだ愛憎関係や政財界の闇を描く。 過去に映画化1回、TVドラマ化3回されている。 まるで平安時代。 専制君主のごとく振る舞う家長・万俵大介(演・佐分利信)が、家族公認のもと妻・
日時: 2025年7月12日(土)13:30~会場: 練馬区立練馬文化センター 大ホール曲目: メンデルスゾーン: 序曲『真夏の夜の夢』メンデルスゾーン: 劇付随音楽『真夏の夜の夢』より スケルツォ、間奏曲、夜想曲、結婚行進曲シューマン: 交響曲第2番 ハ長調 作品61指揮:
2014年イギリス、アメリカ115分 「エニグマ(enigma)」という言葉を聞くと、ドイツのニューエイジ系ミュージックか、イギリスの作曲家エドワード・エルガーの「エニグマ変奏曲」を想起するソルティは、平和ボケしているか、無知か、あるいはその両方なのだろう。 エニグマ
1968年東映96分、カラー 淡島千景、佐久間良子、大原麗子の世代の異なる三美人女優が、第11代将軍徳川家斉(田村高廣)の大奥につとめる三姉妹に扮した豪華時代劇。 山下耕作監督は、三島由紀夫が激賞した『博奕打ち 総長賭博』(1968)、藤純子主演『緋牡丹博徒』(1968)
2025年産業編集センター 最近すっかり仏像めぐりにはまっているソルティだが、もともとは西洋彫刻のほうが好きだった。 とくに、古代ギリシャ・ローマやルネサンスの彫刻が好みで、20代の終わりにイタリア旅行したときは、美術館や博物館や教会をめぐって、ブロンズや大理
1817年原著刊行1949年角川書店より邦訳2009年ちくま文庫(中野康司・訳) 元祖ラブコメ小説である。 こんなに面白い本があるかってくらい面白い。 男のソルティが読んでも寝食忘れるくらい面白いのだから、恋バナ好きの女子が読んだら、必ずや即日から、“オースティン推
1928年世界初演(英国)1954年白水社より邦訳(菅原卓・訳)1975年日本初演(民藝座)2017年講談社(行方昭夫・訳) サマセット・モームと言えば、日本では『月と6ペンス』、『人間の絆』などで知られる20世紀英国作家の大御所で、ひと頃はバートランド・ラッセルと並んで、
2025年日本175分 吉田修一原作の話題沸騰の芸道映画。 歌舞伎の世界を舞台に、芸に憑りつかれた男たちの生きざま・死にざまを描いている。 似たようなテーマの溝口健二監督『残菊物語』(1939)、豊田四郎監督『地獄変』(1969)、ジョン・カサベテス監督『オープニング・
日時: 2025年6月29日(日)13:30~会場: 文京シビックホール 大ホール曲目: メンデルスゾーン: 劇音楽『真夏の夜の夢』より抜粋マーラー: 交響曲第5番指揮: 村本 寛太郎 午前中には奈良大学通信教育学部の学科試験があった。 試験から解放されたあとの自由な気分ほ
30度越えの日曜、最近は男もすなる日傘をさして、学科試験会場へ。 数日前に前回受けた民俗学と美術史概論の試験の合格通知が届いたのと、今回の試験は文化財学購読Ⅰの一教科のみということもあり、気分的に軽い。 が、5つの答案の暗記には手こずった。 文化財学購読Ⅰ
1955年デンマーク126分、白黒『奇跡』のポスター」 カール・テオドア・ドライヤー(1889-1968)はデンマーク出身の映画監督で、知る人ぞ知る名匠。 日本で知られている作品は、『裁かるるジャンヌ』(1928)、『吸血鬼』(1932)、『奇跡』の3本くらいと思うが、内容が難し
2012年島影社 この本は面白かった。 源平合戦のあった平安末期~鎌倉初期の史実をもとにした歴史小説としての面白さ。 仏像を造ることを生業とする仏師たちの生きざまを描いた芸道小説としての面白さ。 老年に差しかかった一人の男の波乱の半生と心の軌跡を描く人間ドラ
1908年原著刊行2015年早川書房 この本、当然読んでいるはずと思ったが、ストーリーをまったく覚えてなかった。 認知症を疑うレベルで覚えていない。 なんでだろう? ・・・・解説を読んで、分かった。 本書の原題は、ARSENE LUPIN CONTRE HERLOCK SHOLMES 「アルセーヌ
1957年講談社1960年新潮文庫 初読である。 「美徳のよろめき」というタイトルからソルティがいつも連想するのは、若尾文子であった。 本作が映画化されたときに主演の倉越節子を演じたのは、若尾ではなく、月丘夢路である。TVドラマでは、川口敦子(1961)、藤谷美和子(1
日時: 2025年6月14日(土)会場: 杉並公会堂大ホール曲目: シベリウス: 交響曲第7番チャイコフスキー: バレエ「白鳥の湖」抜粋(アンコール)チャイコフスキー: バレエ「くるみ割り人形」よりトレパーク指揮: 和田 一樹語り: 和田 美菜子 シベリウス7番は初めて聴い
朝5時に目が覚める。 1時間瞑想。 露天風呂独り占め。 宿の庭を散策。夜中に一雨あったらしい。天気予報では午後からまた雨になるという。9時過ぎにチェックアウト。千歳橋から守山を望む。あそこまで歩く。晴れてなくて良かった途中にある眞珠院(曹洞宗)ここに
全国に運慶の作ったとされる仏像は相当数ある。 うち運慶作と確定しているもの、及び、かなり確実なものは、合わせて28体ほど。 数えてみたら、ソルティはうち12体をこれまでに拝観していた。東大寺南大門・金剛力士像(2)興福寺・木造仏頭(1)円城寺・大日如来像(1)
米国:1962~68年CBSで放映、カラー日本:1963~66年TBS系列で放映、白黒 本作はソルティが生まれた頃に日本で放送され、高視聴率を記録した。 当然リアルタイムでは観ていない。 すでにアメリカではカラー放送だったが、日本でカラーテレビが一般家庭に普及したのは1970
2022年原著刊行2025年早川ポケットミステリー 世界中のジェイン・オースティン推しのために書かれたパスティーシュ。 『高慢と偏見』、『エマ』、『マンスフィールド・パーク』、『分別と多感』、『説得』、『ノーサンガ・アビー』といったオースティンの代表作の主人公た
毎月18日は護国寺の如意輪観音像が一般公開される。 それを知って、蒸し暑い午後に参詣した。 長いこと都心近くに住みながら、訪れるのは初めて。 最近、ソルティは観仏に目覚めたのである。 それが証拠に、先日、仏像鑑賞用に4倍率の双眼鏡を購入した。 いった
2024年河出書房新社 長野県と富山県の境をなす飛騨山脈の中に野口五郎岳(2924m)という山がある。 はじめてこの名を地図上で見つけた時は冗談かと思った。 野口五郎も偉くなったもんだなあと思った。 いまの若い人は知らないだろうが、野口五郎は70~80年代のスーパーア
1957年松竹134分 きだみのるの小説『気違い部落』シリーズを原作とする。 きだみのる(1895-1975)は鹿児島県出身の小説家。フランス留学の経験を生かし、『ファーブル昆虫記』の翻訳もしている。 戦中戦後、東京都南多摩郡恩方村(おんがたむら、現:東京都八王子市)の
日時: 2024年7月14日(日)18:30~会場: サントリーホール曲目: ヴェルディ: 歌劇「運命の力」序曲マーラー: 交響曲第2番「復活」 ソプラノ: 安藤るり アルト: 熊田アルベルト彩乃指揮: 東 貴樹合唱: 混声合唱団コール・ミレニアム 今年3回目の『復
2006年アメリカ112分 原題は Stranger than fiction 「事実は小説より奇なり」(Truth is stranger than fiction)から取られている。 税務署に勤めるハロルド(演・ウィル・フェレル)は、真面目一辺倒の独身者で、家と職場を往復する単調な毎日を繰り返している。 ある
2005年NHK制作150分原作:横山秀夫演出:清水一彦、井上剛 JAL123便墜落事故20周年の節目に、原田眞人監督×堤真一主演の映画版に先駆けて、NHKが制作・放映したもの。 来年で40周年と思うにつけ、月日の速さをつくづく感じる。 と同時に、520人が亡くなった事故の衝撃の
1964年日活150分、白黒 ガラス壁面に蔽われたビルディングの反射光ですら、焼けるように熱い午後の池袋。 東池袋駅から歩いてたどりついた新文芸坐の適度な空調と柔らかいシートに包まれ、ほっと一息ついたが、「上映時間150分」という場内アナウンスを耳にして不安にから
2015年松竹136分 半藤一利著『日本のいちばん長い日』の2度目の映画化。 1945年8月15日の玉音放送に至る、終戦間際の大日本帝国本営(内閣、陸海軍、天皇)の動向が描かれる。 実際の戦場を、あるいは8月15日を記憶しているスタッフと役者たちによって制作された岡本喜八
2023年角川新書 副題は「幸福と自由が実る老い方」 1980年来日このかた、日本中にテーラワーダ仏教を広めてこられたスマナサーラ長老も、来年で80歳になられる。 たまに講演会や瞑想会でお姿を見かけるが、相変わらずの説法の冴えに引きくらべ、体力の衰えは隠しようも
2015年集英社新書 2019年1月に亡くなった橋本治の全貌は、その作品群があまりに多彩かつユニーク過ぎて、まだ誰にも捕捉されていないようだが、少なくとも、日本の古典に詳しい、かつそのイメージを大きく覆した作家であったことは間違いない。 1987年に『桃尻語訳 枕草子
2023年フランス88分原題:Alibi.com 2 『世界の果てまでヒャッハー!』で監督&役者として類い稀なるコメディセンスを見せたフィリップ・ラッショーの別シリーズ。 北条司の人気もっこり漫画『シティーハンター』を原作とする『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッ
日時: 2024年6月30日(日)14:00~会場: 埼玉会館 大ホール曲目:モーツァルト: 歌劇『魔笛』序曲マーラー: 交響曲第9番 ニ長調指揮: 篠﨑 靖男 開演1時間前にJR浦和駅に到着。 時間つぶしになりそうな場所はないかと google map を見たら、駅西口から徒歩10分のとこ
1935年原著刊行2012年創元推理文庫 「赤後家」とは何のことかと思っていたら、「赤い(血塗られた)+後家(未亡人)」、英語ならred widow、フランス語なら la veuve rouge という隠語が示す、恐ろしき器具のことであった。 ギロチンである。 先祖代々、赤後家部屋すなわ
2008年日本145分 原作は横山秀夫の同名小説。 1985年8月12日に起きた日航123便墜落事故の現場となった群馬県の地方新聞社の奮闘を描いたドラマ。 クライマーズ・ハイとは「登山者の興奮状態が極限までに達すると恐怖感が麻痺してしまう状態」を言うそうだが、これを新聞記
1968年日活175分、カラー 南海の孤島での一年間におよぶ過酷なロケに、大ベテラン嵐寛寿郎が脱走を試みた、三國連太郎は破傷風にかかって片足切断の危機に陥った、新人沖山秀子は今村監督に毎晩抱かれていた・・・・と、作品内容のみならず、「鬼の今村」の役者づかいの荒さ
1983年角川書店 求道者探偵・矢吹駆シリーズ『バイバイ、エンジェル』、『サマー・アポカリプス』に継ぐ3作目。 これでやっと、第4作にしてシリーズ随一の傑作かつ難解作と言われる『哲学者の密室』を読むことができる。(殺人ウイルスを扱った第5作『オイディプス症候群』
2015年フランス93分 フランス発のコメディ映画。 お馬鹿な若者たちが旅先ブラジルで巻き起こす騒動を描く。 バチェラーパーティの男達の一夜の馬鹿騒ぎを描いたトッド・フィリップス監督『ハングオーバー』シリーズのフランス版という感じ。 『ハングオーバー』シリーズ
日時 6月20日(木)19:00~会場 成城学園前 アトリエ第Q藝術演目柳亭すわ郎(前座): 『たらちね』柳亭小燕枝: 『親子酒』、『宿屋の仇討』 寄席に行くのは6年ぶり。 コロナ前、四国遍路に行く前の2018年9月のすがも巣ごもり寄席が最後であった。 あの頃は二
2023年アメリカ・イギリス・ポーランド105分原題:The Zone of Interest 『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』(2014)、『記憶の棘』(2004)のジョナサン・グレイザー監督は、現在世界でもっとも挑発的で才能ある監督の一人であろう。 10年に1本しか撮らない寡作作家である
2017年河出書房新社刊行2022年文庫化 『日航123便墜落 疑惑のはじまり 天空の星たちへ』(2010年刊行)に継ぐ、元JAL客室搭乗員によるノンフィクション第2弾。 前作では、墜落事故に関して青山が抱いた様々な疑惑を洗い出し、読者に問いかけるところで終わっていた。 その