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2019/03/12

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  • ■ スピーカーで癒し空間

    「さあ、食べよう」 にこやかに食事を運ぶ近衛の姿はもうすっかり健康体だ。 しかしそれは見た目だけの話で、数値で見ると不安定な日もまだ多い。 とくに体内のパイライトの濃度が上昇すると、 左半身にかなりの痛みが出るようで、それを放置すると意識混濁からの記憶喪失は免れない。 さらに厄介なのは、本人の意識がない間に左半身が完全にパイライト化し、暴走を始めることだ。 しかも…

  • ■ ジーザス!

    ガラスの向こう側の自動ドアが開くのが視界の端に見えた。 無意識に身体が緊張する。 コツコツと足音がして、何やらパスコードのようなものを入力し、ガラスの内側に入ってきたのは、 白衣を着たロマンスグレーの髪が特徴の、細身の外国人男性だった。 「Hi,Haruto(やあ、陽翔くん)」 やけにフレンドリーな調子で声をかけられ、陽翔は返事のかわりに思い切り怪訝な顔をした。 人をこん…

  • ■ スパイと幸せの罠

    「あのー、そこのおにいさん」 「!?」 公園とビルの間の歩道で思い切って声をかけると、相手の男はぎょっと驚いた顔で数歩後ずさった。 年齢も三十前後で、獅子丸とあまり変わらないようだ。 「ね、あんた、探偵? この会社について詳しい?」 「ち・・・違う・・・」 小声で問うと相手も同じように小声で返してくる。 視線が忙しなく彷徨っている。 「え、そうなの? だけどあ…

  • ■ 心外な問題作w

    「ほう。 ちなみに、さっき、というのはいつのことだ?」 眉を寄せ首を捻る現代と玲良の顔を見比べながら、明成がさらに問う。 「あなたが外風呂で私を発見する直前だ」 「ほう?」 「はあ?」 興味深げな明成の声と、何か言いたそうな現代の声が重なった。 「し、現代。 とにかく玲良の話を聞こう」 「だが・・・」 「玲良、続きを話してくれないか。 なぜきみは私の家の庭の風…

  • ■ レザースレイブ!

    キャンペーンの詳細がある程度まとまってきたとき、希は はやく営業所に帰りたい一心で、 わかりやすい��そろそろお暇します�≠フサインでもある、他愛ない世間話を振った。 「そういえば先日ここの付近にあるワイナリーが話題になっているとテレビで見ました」 「ああ、有名だね」 藤咲が薄い笑みで頷く。 「ちなみに藤咲社長は赤と白ではどちらがお好きです?」 さり気なく資料を鞄…

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雪混じりの雨の夜、突然目の前に三日月が落ちてきた。
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