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「90点」「俺は88」「俺83点だった……ユノは?」「はちじゅう……いち」「よっしゃー!勝ったー!」「はいユノの負けー!」「あーもう、まじかよー!」今日返却される数学の小テストで、俺は友達と賭けをしていた。一番点数の低かった奴が、罰ゲーム。その罰ゲームの内容は………。「ユノ、忘れてないよな?」「うん」「ちゃんとやれよ?」「……まじで言ってる?」「あったりまえだろ!ユノもそれいいじゃんって言ってただろ!」「...
まだ6月だと言うのにこの暑さなら、僕は真夏になったら溶けてしまうんじゃないだろうか。じりじりと肌を刺すように照りつける太陽に、首筋にじんわりと汗がにじむ。最近衣替えをして半袖になったシャツの隙間から時折風が通り抜けるけれど、涼しいと思えるのもほんの一瞬だけだ。「シム・チャンミン」「……はい」目の前に立っている僕と同じクラスのチョン・ユンホは僕とは正反対に汗なんかこれっぽっちもかいていないような涼しい...
ここに来てくださる皆様に、ご報告と言うほどでもないのですが少しお知らせを。チャンミンから報告があって一週間近く経ちましたね。報道があってすぐは、自分はファンを辞めないしそれでも彼のことが好きだと思っていたのですが、その自信が揺らいでしまったと言うか、ここに来て自分が彼に対して何を思っているのか分からない状態になってしまいました。あまりマイナスなことを書くのは良くないと思うので簡潔に申し上げますと、...
地雷になってしまう方が多数いらっしゃるかと思いますので閲覧注意です。今回は「事実がこうであって欲しい」という願望で書いたわけではないので、一つのお話として読んでいただければと思います。↓僕には秘密がある。誰にも言ったことがない、僕だけの秘密。もちろんこれからだって、誰にも言うつもりはない。*ジーンズのポケットに入れていた携帯が小さく震えた。それはメッセージの受信を知らせるもので、携帯の画面から発せ...
こんばんは、ニカです。約2カ月間休みになってしまっていた仕事が先日やっとこさ再開し、久し振りにえっちらおっちらと働いている間に世の中は大変なことになってしまいました、ね……。電車の中でたまたま知り、そのままなんだか夢のような気持ちで家に帰って来たのですが、ひとりになって冷静に考えてみても、自分の気持ちはよく分からないままです。それでもどうしても、今のうちに書いておかないといけないような気がして。正直...
「僕、プロポーズしたんですよぉ、5年付き合ってた彼女に!そうしたら断られたんです!なんて言われたと思いますか!?」ダンッ。彼は握りしめた拳をテーブルに勢いよく叩きつけた。大きな音に周りにいたお客さんの視線が集まる。どうせまた酔っ払いが騒いでいるのだろうと、みんなも酔っているから特に気にしないようで、すぐにまた店内には喧騒が戻る。静かにしていたからてっきり酔っていないのだと思っていたけれど、彼もしっ...
彼は瞼が完全に開ききっておらず、焦点も定まっていないようだった。しばらくうつろな目でぼんやりと宙を仰ぎ、それでもまだ状況が飲み込めていないようで、おじさんを視界に捉えると眉をひそめて小首を傾げた。寝ていたのに起こされ、しかも目の前に見知らぬおじさんが立っているのだから無理もない。「ちょっとユノ、これ預かっといて」「あっ」「ええっ」おじさんは綺麗にラッピングされた薔薇の花束をひょいと持ち上げると「す...
たぶん100本…いや、プロポーズのときは108本が良いんだっけ?とにかくそれくらいはあるのだろう赤い薔薇の花束を、まさか現実で見る日が来ようとは。きっと彼はドラマの見過ぎなのだろう。最近テレビを付けていたらたまたま映っていたドラマでも、こんな光景があった。ビジネススーツとはまた少し違うような、濃いグレーにシャドーストライプのスーツをかっちりと着こなした彼が来店してきたのは、お店がオープンしてからそ...
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