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2019/01/26

  • オレくん❤️

    セブンイレブンで売ってる380円のタンパク質の量が売りのチキンサラダスパゲッティ。それを内心ニコリとしながら外心ぶっきらぼうに店員さんがいるレジへ運ぶ。 「お箸とフォークどっち付けますか?」 「あ。えっとフォークで。」 その心は、“世論に流されずにプラスチックを消費する俺カッケー”であった。決まって「あ。えっと」で考える。今の自分が現状の小手先でどういう行動をとったら自分がかっこいいと思えるか。どうやらちょっと他人と一線を画してて、出しゃばり過ぎないラインをかっこいいと思ってしまうらしい。社会人になって1年自分にどう見られるかを常に意識して生活している。何も変わらない。気の赴くままに、楽しいこ…

  • なぜラッパーはすぐビッチを連れるのか

    最近はよくヒップホップを聴く。ワルの音楽だ。不良という自分の知らない世界を覗くことが出来るのが魅力の一つだ。昔からの仲間とギャング活動をして、刑務所にぶち込まれる。色々なものを失ったが、今はマイク一本でライブオンステージ。こんな世界観だ。暴力的なリリックにカッコよさを感じてしまう。僕も立派な男の子ということだ。 ふと気づいたのだが、ラッパーが語る物語にはしばしば女が出てくる。そしてそれは決まってビッチなのだ。なぜラッパーはビッチが好きなのか。 ビッチは色々な男についていく難易度の低い女である。ラッパーともあろうお方がそんなシャバい女を連れていていいのだろうか。 実のところ僕もビッチが好きだ。難…

  • 営業マンと営業職の人

    今日、上司に「お前は営業マンなんだから結果を出さなきゃだめなんだよ」と叱責された。しかし、僕は営業職に就いた覚えはあるけども営業マンになった覚えはなかった。営業職に就く者を営業マンと呼ぶのだと言われればそれまでかもしれないけども。 営業マンと営業職の人では、感覚的にかなり乖離があるように感じる。意味的には一緒なんだけども。アンパンマンとアンパンの人くらい違う。営業マンはセールスという仕事が個人に内包され過ぎている感じがする。アンパンマンはいつでもアンパンマンだけども、アンパンの人は普通に家庭を持っていて週末はららぽーとにでも行ってそうな雰囲気がある。そういう意味で僕はとてもじゃないけど営業マン…

  • 2022年(度)を振り返る

    毎年のことながら、年末に今年を振り返る記事を書き出すのだがそのまま放置されて3ヶ月熟成したこの時期に改めて書き出す。年末は何かの区切りのようで日常生活が何も変わらず続くので、本意気で振り返ることが出来ない。僕らは年度に支配されているのだ。 仕事のこと 僕が社会人になって1年が経つ。1年も経てば洒落でそう呼んでいた伝説の都ミトランティスも、水戸市でしかなくなってしまったし、冷蔵庫の中身には生鮮食品と呼べるものが一つも無くなってしまった。 僕は営業職として会社で働いている。1年働いてみて分かったのは僕はこの仕事に向いているということだった。内気で誰とも上手いことコミュニケーションが取れない大学生が…

  • 週末はゴミを

    週末、遊べる友人も恋人も居なければ風俗に行くような性欲もなかったので部屋を改善することにした。 1人暮らしを始めてから1年弱、私はほとんどゴミの分別をしていなかった。流石に燃えるゴミに乾電池を捨てるようなことはなかったけども最低限の分別だけで済ましていた。指定ゴミ袋に金払ってるんだから何捨ててもええやろという考えがあったからだ。 しかしどうやらその考えは間違っていたようで、何もかも適当に廃棄して環境を微力ながら破壊している自分が日に日に嫌になっていった。ただでさえ人間関係というミクロな視点で有害なのに、地球環境というマクロな視点でも有害となれば自身の生存理由も危ぶまれてくる。ということでゴミく…

  • 終わっちゃってる

    以前、僕の青春が潰えたのと同じように僕の1年下の後輩もそれを終えようとしている。 先日、大学時代に所属していた演劇サークルの年度内最後の公演に行ってきた。そこでは4年間を締め括ろうと、後輩たちが青春のラストスパートをかけていた。卒業してから4回も公演に行ったのだが、観た後はいつも決まって少し嫌な気分になった。ウイルスの影響で鬱屈しながら活動を続けていた僕の時代と、比較してしまうというのもあるし、そういうのがなくても僕は鬱屈していたのだろうとも思えてしまう。そこには諦観に染まり切れない僕がいる。とにかく後輩に嫉妬してしまう。色々なことを思いながらも、後輩への挨拶で「良い舞台だったよ、次も楽しみだ…

  • 離職に向けた目標設定

    最近仕事が明確に面白くないことに気付いた。僕の仕事はいわゆる営業というやつだ。自分の会社の商品を、売りつけにいって言葉巧みに買ってもらえるように誘導する。商品を良く見せるようにすることもあるし、決済者に気に入られるように元気な若者になったりする。自分の策略がハマったときはそれなりに嬉しいし何よりも気持ちが良い。僕は真面目なだから結構勤勉に働く。勤勉に働くからそれなりに成果が出る。ぼくは今まで刹那的な快楽のために商品を売って来た。ただもう僕はその快楽に慣れてしまって、今はあまり気持ち良くない。計画性がない僕の性格からして、短期的な快楽に身を委ねることが出来なくなったらもう終わりなのである。 先日…

  • サウナメシ(サメシ)と風俗メシ(フメシ)の違い

    サウナ後の食事をサ飯というならば、風俗後の食事はフ飯となる。サ飯もフ飯もクタクタになりながらも身体的な快楽を感じた後に食べる食事という点で一致している。サウナ後に食うガッツリした町中華は格別に美味い。チャーハン付属の普段は少し薄く思えるスープ。それですら塩味が尊くて、レンゲの往復が止まらなくなる。スープで塩分を慣らしたあとにチャーハンをかきこむおいしさは想像に容易いだろう。失われた塩分を補給したいがためにいつも味が濃いものばかり食べてしまう。 サ飯に求められるものが塩分ならばフ飯はなんだろうか。その問いに僕は長年答えを出せずにいた。しかしこの前友人とフ飯に行ったときに分かったのである。 プロフ…

  • 社会人で孤独に耐えるのは辛い

    記事タイトルにあるような孤独がつらいというのは周知の事実なのだが、筆者が大学生だったときはあまり孤独が辛いことだとは思っていなかった。今考えれば、孤独ではなかったのかもしれないけども、そのときは明確に一人の時間が多くて、孤独を感じていた。あえて1限と5限だけを履修し、合間の8時間強の間、構内を一人で彷徨っていたのは今となってはいい思い出である。筆者にとって孤独はアイデンティティであり、それを体現した今の社会人生活はある意味、理想的だと言える。毎日車に乗って黙々と営業先を見つけて、商品を売る。どれだけ嬉しくてもしんどくてもクールを気取って、同僚には「まぁ頑張ります」としか言わない。そしてうちに帰…

  • ヘイ怠惰

    久しぶりに通っていた大学がある国分寺駅までやってきた。所属していた演劇サークルの打ち上げに顔を出して、そのあとの流れでカラオケに来た。途中、タバコを吸いに外に出ると国分寺の夜風にあたることができた。それはかつての怠惰を想起させる匂いがした。しかし、その怠惰はもう僕のものでは無くなっていたので悲しい気持ちになった。 別にそれを賛美するつもりもましては惜しむつもりも無い。ちょっと奮発して買った高級ボールペンを無くしてしまって「うわー」と思う気持ち、それくらいの感情である。清廉潔白、純心、勤勉サラリーマンが凱旋しに来てやった。そう思うことにする。

  • 音楽を聴けるようなるまで②

    「お前、もっとEXILEとかカッコいいの聴いたほうがいいよ。」 そんな掛け声と共に僕の音楽暗黒期が始まった。今思えば聴く音楽を強制されるのは人権侵害だということが分かる。しかし当時の僕は、EXILEこそが真のイケてる音楽なのかと不良を信用した。だから、不良の兄貴(つまりそいつも不良)がWALKMANに入れたEXILEを羨望を込めて聴いてみたのだ。 頑張って一つのアルバムを全て聴いた。そして「カッコいい音楽」を好きになるために日常的にそれらを流した。そして3ヶ月程経ったある日に僕はどう頑張ってもEXILEの曲が好きになれないことを悟ったのである。それからの日々は非常に辛かった。表向きは「カッコい…

  • 今年を振り返る

    今年の印象的な出来事といえば、年が明けたことである。せっかく実家に帰って来たのに両親は既に寝ており、妹は友達と年を越しに家を出てしまった。仕方なくジャニーズカウントダウンを観ながら、実家感の薄い年明けを堪能した。その時に飲んでいたアサヒスーパードライはヌルくなり、最悪な味だった。それから友人との思い出も、思い返さずにいられない。3人の友人から年が明けた趣旨のLINEが届いた。「喪中なので…」という面倒臭いやり取りをして、しっかり気を遣わせた。そんなところか。

  • 音楽を聴けるようになるまで①

    僕は音楽がとても好きだ。夜にお酒を飲みながら、好きな音楽を聴き身体を揺らす。その瞬間だけは僕は誰よりも楽しいのではないかという錯覚に陥る。一缶のビールだけで、バクバクとビートを刻むのが音楽を止めたときに分かる。情けないけど楽しい、そんな感覚になる。 僕が音楽を聴き始めたのは遅かった。というのも音楽を聴くことがカッコいいことという感覚があるからだ。小学生のとき、流行りの音楽といえばGReeeeNやAKB48あとはファンキーモンキーベイビーズとかだっただろうか。クラスのイケてるひとたちが聴いていた。一際覚えているのは、少年野球に入っていた3人組だ。彼らは今思えば早熟だったと思う。修学旅行に行ったと…

  • a freshman in college

    思えば僕は、大学1年生の9月18日以来ブログの更新を1ヶ月空けたことはなかった。 しかし今そういうことが起きているのは確かな異常事態であり、ということは僕自身の自己同一性に関わる大変な事態であるということをここに高らかに宣言したい。小泉進次郎構文を交えながら、Twitterと同等の文 そんな未来のことを思いながら我はブログの記事を27日ぶりになんとか更新し始めたのである。辛うじて大学1年生のままであった。まだ数日余裕がある。大学を卒業して社会人になると大抵の軟弱者は大学生1年生ではなくなる。それに比べて我は19歳の頃から「これっぽっちも進歩なし」を達成し続けている。この誇るべきか分からないこと…

  • 外斜視という才能

    10歳のとき、ある日の夕飯で「楽しくない!おーい…どこ見てんの?」と母に問いかけられた。僕は真っ直ぐに母のことを見ていただけなのに不自然なほど心配していた。そんな過保護な母は僕を眼医者に連れて行き、そこで外斜視であることがわかった。寄り目と反対側につまり外側に黒目が行ってしまう状態だった。斜視持ちの人と相対したことのある人は分かると思うが、黒目がぶっ飛んでいる様はとてもシラフには見えない。そりゃ母も心配するはずである。と言ってもその具合はそこまで悪いものじゃなく疲れると筋肉が緩んで左の黒目が外へ微妙にズレてしまうくらいのものだった。そんな母の過保護のせいでそれから1年間、目のトレーニングを余儀…

  • 代償的クッキング

    僕は昨日近所のスーパーでキャベツ一玉と五食入りの焼きそば麺、そして500グラムの細切れ肉を購入した。そして家に着くなり、キャベツを4分の1切り、フライパンに油を敷く。細切れ肉に焼き目を入れてからそれを入れた。そのキャベツは膨大な量に思えたが、麺と一緒に炒めているうちにそのカサはみるみる減っていた。出来上がるころには茶色い麵によく馴染むことになった。出来上がりまで55分、この間僕は彼女との久しぶりの通話に勤しんでいた。二つのことを満足に同時進行出来ない故のこの記録(タイム)であった。肉、野菜、麺に付属のソースをかけたそれは簡素であったが格別な味に感じた。 そして今日、上司の威圧に耐えてへとへとに…

  • death of 童貞

    僕はまだ近しい人が死んだことがない。誰かが死んで大きく気に留めたことがない。中学生のとき友人が僕の家に泊まりにやってきたことがあった。季節は丁度今くらいで18時でも日は完全に沈み真っ暗になっていた。そんな暗闇の中自転車のライトも付けないで友人がやってくる。僕と母が玄関で友人を出迎えると焦点の合わない目で「父さんが死んだ」と言った。母は家に送るために直ぐに車を出した。3人掛けの後部座席の真ん中を空けて友人と2人で座る。声を押し殺しているようなのに、全くもって抑えられない煩いくらいの泣き声だけが車内にある。僕はずっと何も声を掛けることが出来なかった。 父親が亡くなったことの抑えようのない苦しみは理…

  • 僕のミトランティス

    水戸駅近くを流れる桜川とその河川敷。その水面に東横インの青いネオンライトが反射する。会社からの帰り道は遅くなってもそんなワクワクがあった。夜のランニングに精を出すおじさんや河原で愛を囁くカップル、それら全てが見知らぬ都市に来た僕を歓迎してくれているように思えた。そしてそういった都市の風景は桜川に映って流れと共にゆらゆらと消えていく。だから僕はここをミトランティスと名付けて楽しむことにしたのだ。 引っ越してきて半年、ミトランティスという架空の都市が段々と現実味を帯びた水戸になってきている。あれだけ特殊だった桜川の流れも今じゃただの通り道だ。この現状を「ピーターパン症候群を脱したぞ!」と好意的に受…

  • ヒップホップと新海誠

    僕は最近ヒップホップにハマっている。ヒップホップは多義的だからひとまずノリが良い音楽にハマっていると言っておこう。何が良いって自分とは相反する気楽な思考と語り口調が腹立たしいけど羨ましい、という変な感情にさせてくれる。 最近お気に入りのハルカリのおつかれサマーの歌詞を引用してみたい。物語は真夏の紫外線が降り注ぐ陽気なビーチで始まる。そこにビキニを着たイケイケのギャルがやってくる。そして好みの男を見つけこう語る。 "突然視界に麗しの君 逆三ボディに 小さなspeed 素敵なspeech いきなりreach 私は恋に落ちました peace!" 恋に落ちてピースしちゃう。思慮深さもカケラもないこの恋…

  • 彼のことを考える

    どうしようもなくシャイな男の子が営業マンとして働き始めてもうすぐ半年が経とうとしている。営業を始めてみて分かったのは契約を取るのはすごく気持ちが良いということだ。商談の作戦を考えてその通りにことが進んだとき僕は射精と同等以上のものを感じる。己の快楽を追求した結果、僕は配属された北関東で一番成績の良い新人になった。しかし困ったことに、そのせいで変に上から期待されてしまっている。そしてより責任の大きい仕事を与えられる。期待されてないから伸び伸び気持ち良くやれてたのに。最近は窮屈でとにかく仕事がキツい。期待に応えようという邪念が快楽を邪魔している。 僕は東京の実家から就職を機に茨城県水戸へとはるばる…

  • 週末の有意義感

    お盆休みが色々と活動的だったこともあってか、今週末は家でダラダラと過ごした。日曜日の今日は死ぬほど睡眠を取った。体は気持ち良いのだけれども精神的にどうも鬱屈してしまう。昼寝から目が覚めると時刻はもう午後4時。四捨五入したら休みはもう終わっているようなものだった。回したまま放置してしまった洗濯物を干して、微かな有意義さを感じる。 せっかくならば、その有意義さに拍車をかけようと思い自炊をすることにした。実に1ヶ月ぶりの自炊である。2合の米を炊いた。冷凍していた鶏むね肉を解凍して、一口大に切り刻む。コチュジャンと、醤油、砂糖、ゴマ油をめちゃくちゃに混ぜてタレを作る。今日は特別にそこに炒り胡麻も入れち…

  • 頬のニキビ

    先日、僕にガールフレンドが出来た。仕事前に彼女のことを気にしながら駅前の喫煙所で煙草を吸っていた。 ついついまるで大したことがないように「先日おでこにニキビが出来た」みたいなノリで書き出してしまったが、そういう日常である。そこには感情の揺れ動きがあるのだが、それは恥ずかしくて嬉しいものなので機微の言及は避けたい。そうここでは構造上の理解に留めたい。 先々日、頬にニキビが出来た。おでこのニキビは何処か微笑ましい気がするのにこうやって頬を触りながら歩く姿はとても惨めに感じる。これがマスクのつけ過ぎで出来てしまったものであることを祈るばかりだ。 彼女は元を辿れば大学の知り合いであった。ただ一回昼ごは…

  • アニメを観れない

    社会人になってから僕はアニメを観なくなった。正確に言うと物語を第三者として見ること全般が苦痛で仕方なくなった。僕は社会人として物語性の薄い日々を生きているのに、アニメでは大々的な物語が進んでいる。すると相対的に僕自身の生活の意味が怪しくなってきて虚しくなる。 先日、僕は大学のサークルの後輩が主宰する舞台を見に行った。そこでもやっぱり同様の苦痛あった。その物語は恋愛ものだった。主人公とヒロインが相互に成長して、失ったものを取り戻すという流れが展開された。僕はそれをジーッと見ていた。演劇は物語の登場人物と同じ空間に居ることになるから、より虚しさが強くなる。そして同時に演劇を熱心に作る中で成長してい…

  • 幸福は幸せなのか

    僕は最近色々なことが上手くいき過ぎている。仕事では新人の割にたくさん契約取ってスゴいねっていう評価を受けているし、私生活では魅力的な女の子とデートをしている。この前は東京の友達が水戸まで来てくれて川でバーベキューをした。大学生が幸せの頂点だと思っていた僕にとって、意外過ぎる出来事が広がっている。 幸せなのはいいのだけれども、困ったことにブログに記述すべき事柄が無くなってしまったのだ。僕は不幸を語ることを生き甲斐にしてきた。幸福なんてものは語るほどのものじゃない。もちろん幸福の向こう側にある不幸について語ることも出来る。極論なことを言ってしまえば100年もしないうちに死んじゃうのだから僕は不幸だ…

  • 海の日

    明日は海の日。社会人にとって嬉しい月曜日の休息。僕は久しぶりに女の子とデートをすることになった。彼女から「デートしよう」と誘われたのだ。恋人じゃない女の子からデートに誘われたのは初めてのことだったので少し、いやとんでもなくドギマギした。おまけに「プランは任せても良い?」というのだ。つまり僕の男としての素養が試される。しかし生憎僕はそんなものをこれっぽっちも持ち合わせていない。金曜日の夜にデートをすることが決まってから日曜日の夕方に至るまで、どこに行くかを決められなかった。 きっとどんなプランでも彼女は「楽しかったよ」と言うことだろう。三連休の最後が僕という楽しくない人間で良いのだろうか。なんて…

  • ミトランティス傍観記

    ミトランティス市街、第14区にある喫茶店で僕はいちごジャムのトーストを齧りながら窓の外を見ていた。伝説の都ミトランティスは湖に沈んだと思われたが、中では当然のように日常生活が行われている。でも沈みかけているだけあって湿度が異常に高い。おかげでトーストの中はモチっと外はサクッとっで絶妙な感じになっている。僕は毎朝、開店と同時にこの店に来る。店主の態度は良くなく、「いらっしゃいませ」もない。コーヒーメーカーで淹れた可もなく不可もない浅煎りのコーヒーとトーストと苺ジャムを無言で持ってくる。かと思うと、カウンター席にいつも座っている常連と思しきおじさんには気さくに談笑していた。 「マスター今日はちょっ…

  • ゲキイタ

    僕は根本的なところで激痛な人間なのである。気を抜くとそういう部分がすぐに出てしまって、振り返ってとても恥ずかしい思いをする。 小学生のときに卒業遠足で行った、としまえん。そこで撮られた集合写真には僕だけが満面の笑みで写っていた。八重歯丸出しの恥ずかしい笑顔だ。同級生との最後の思い出ということでそんな笑顔が出たのかもしれない。小学生のときから明るいタイプではなかったけど、ふとしたときにそういう明るさというか熱さというかそういうものが出てきてしまう。僕はそれを激痛と呼んでいる。 そういう激痛は、成長とともに引っ込んでいくものだと思っていたのだがそういうわけでもないらしい。大学に入ってからのお酒の席…

  • 不良系の知り合い

    営業車両を運転していたとき中学時代の不良系の知り合いから急にLINEが届いた 「さっきふぁみまいた?」 まだ返事をしていないしするつもりもない。俺は水戸に居んだよバーカ、車両の中で独り言をぶちまけたのは言うまでもない。直接は言えない。恐らく地元の彼らがよくたむろっていたあのファミリーマートに来ていたかどうか尋ねている。単車風の改造が施された、カッコいい自転車が無秩序に並んでいた光景を思い出す。 彼にとってファミリーマートは一ヶ所しかない。ワンファミマの世界で彼は今日も生きている。 中学のときはそこそこ仲良くしていた。だけど高校生になってからは特に連絡を取ることも無かった。そして大学受験を控えた…

  • 仕事は楽しい

    社会人になってから一日一絶望といった塩梅で、まるで毎日のルーティンのように自分の置かれた環境に絶望している。今日は数字も取れないくせに有給を使うなという宣言を聞いた。これも小さな絶望である。 先日久しぶりに大学の友人と飲みに行った際には同じく絶望している友人の姿があった。そして会社の不満をぶつけ合う。多少はスッキリしたけど、後日振り返ると愚痴を肴にしている姿は社会人以外何ものでもないことに気付いた。せっかく大学の友人に会えたのにこんなつまらない話題。本来であれば僕らは学生に戻るべきなのである。だから次会ったときは絶望の話なんかしないと心に決めた。 ルーティン的な絶望に目を瞑れば社会人も案外楽し…

  • 自慰としての自慰行為

    社会人になって自慰行為に励む時間がここまで貴重になってくるとは思わなかった。僕はなんと自慰行為を平日の5日間していない。こんなことを言ったら学生の皆からは「かっこつけてんじゃねーぞ」と怒号が飛び交ってきそうなものだが、まぁ事実だから仕方がない。学生のときには自室でパソコンに向かって、飽きたらロフトベッドを登って自慰行為をするというのを繰り返していた。今思えばあの時間はとても幸せだった。 「幸せは失って初めて幸せだったことに気づく。」 そんな格言の意味をこんな情けない経験で気付くとは思わなかった。 しかしだからといって土日になったら、昼夜問わずシコリ倒すのかというとそうではない。休日はそれはそれ…

  • 女好き

    上司の車に乗せて貰い営業を行う地区まで移動した。その車内にて。 「楽しくない、あのな営業は女を口説くのと同じだからな、一杯遊んだ方が良いぞ。」 「僕、全然遊べてないっすね〜」 「役職持ってる奴なんか皆女好きだからな」 「僕も女好きですよ」 「じゃあ今後が楽しみだな〜」 僕は大の女好きだ。上司の言葉を鵜呑みにすれば役職を持つ素質があるのだ。 だけれども少し考えてみると、上司の言う女好きと僕の女好きはずいぶん趣が違うことに気づく。 学祭の準備で残る放課後、クラスで出すのはたこ焼きの模擬店だ。彼は作業を休憩し、仲の良い友人とバカ話をしている。彼女は一人で黙々と段ボールを切ってその上にコピー用紙を貼り…

  • マクドナルドで休憩する

    今日は営業で外回りをしていて、限界を感じ16時頃に休憩がてらマクドナルドに入った。中では学校終わりの高校生が注文の列を作っていた。なので僕はモバイルオーダーをして彼らが注文を終えるよりも前に、アイスコーヒーSサイズとアップルパイを受け取った。マクドナルドでお茶的なことをするにはこのセットしかない。あとは…ミニパンケーキくらいか? 僕が大学受験で浪人していたときも決まってこのセットだった。参考書を片手にアップルパイを齧り、アイスコーヒーをストローでガブ吸いする。19歳に戻った気分になった。唯一変わったのは片手に有るのが顧客情報が書かれた資料になったことだ。休憩しきれないのは変わらないし、悪い癖だ…

  • そんなんじゃ社会で通用しないぞ

    学生時代、何回か社会人のカスから「そんなんじゃ社会で通用しないぞ」とよく分からないマウントを取られたことがある。学生だから社会で通用しないのは当然だろと思っていた。 社会に出てみると学生気分の自分、それも大学生ではなく小学生気分の自分ですら余裕で社会で通用することが分かる。あのカスは何を言っていたのだろうと今になって本当に呆れてしまう。上司も客も皆、僕をまだまだ社会で通用しない青い奴として接してくる。そして僕はその期待に見事に答える。期待に応えて恥ずかしい失敗をする。通用してしまうのだ。20代前半の社会人としては余裕を持って通用している。これを通用しているかと言うのかは微妙だけど、少なくとも期…

  • 痴漢に注意!

    「痴漢に注意」 こんな文言の看板を時々東京で見かけていた。しかし茨城県に越してきて早2ヶ月一度も痴漢への注意を呼びかけられたことがない。茨城県には痴漢がいないのだろうか・・・。 僕は営業マンとして毎日チャリで茨城の田舎路を爆走している。こっちの道路は歩道の補装が間に合っておらず大変走りにくい。午後3時、営業にも飽きてきてどこか公園でも行ってサボろうと目論みながら自転車を押し歩いていた。すると前から小学生の下校の集団がぞろぞろと向かってきた。そしてすれ違うなり1人の少女が「こんにちはー」と元気な声を発した。 田舎の小中学生はすれ違うと何故かあいさつをしてくる。僕は幼い頃から知らないおじさんと話し…

  • ドタキャンされた人は平等に助けられるべきだと思うんです

    ヒルナンデスの取材班がフルーツサンド専門店でアポをドタキャンし、1000個あまりの在庫が出てしまったというニュースをご存じだろうか。 店主がインスタグラムで助けを求め、それが大拡散し無事難を逃れたという話だ。私はこのネットを通じた人の暖かさに感動したのである… というわけで明日助けて下さい‼︎ 昨夜23時に会いませんか?という急なメッセージがあり当日の今日、エンカの時間20時に合わせて 頼まれごとは断らないをモットーに精子を急いで5億個製造 時間になっても姿を見せず連絡もない 性交渉予定時刻1時間後に「今日はやっぱいけません🙅‍♀️」と連絡が来た! ふざけるなと思ったよ。この途方もない量の精子…

  • 都落ち士の初めての帰省

    特急ときわ82号 7号車13 A 特急券を買った。 足を何度も組み直しながら、ずっと窓の外を眺めている。水戸発東京行。僕は水戸のことをミトランティスと呼んでいる。だからなのかは知らないけどそこに住んでいるのに、水戸のことを実在が怪しいふわふわした都市だと思っている。いうならば都市伝説上の都市ってところだろうか。いやそれもややこしいな。 にしてもミトランティスと東京が電車一本で繋がっているなんて不思議だ。あと学生時代には縁もゆかりもなかったこの特急という乗り物に乗っているのも不思議だ。架空の都市ミトランティスと身近な東京。ここには大きな隔たりがある。だけれども特急で1時間もボーッとしてればもう見…

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