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perfection of mind https://variouspeople.hatenablog.com/

生ま地域の中で、共に学び共に育ち、それぞれが尊重され、究極のしあわせを感じることのできる地域社会に

自分が日々大切にしていること、先輩から学んできたこと、 子ども達から日々学んでいること 「障害」児を産んでからの毎日の中からの、みなさんとの出会いからの価値観の変容や 子育て、福祉、教育・・そして、最大のテーマである共生共学、インクルーシブな社会 そんな中での地域づくり・・・そんなことを日々発信しています。 よろしくお願いいたします。

おおしま りつこ
フォロー
住所
筑紫野市
出身
戸畑区
ブログ村参加

2019/01/18

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  • 🛤「将来って、誰の未来?親の理想?子どもの希望?」

    「この子のために」と願う気持ちは、親として当たり前。でもふと気づくと、いつの間にか“理想”を押しつけていたり、 子どもの声を置き去りにしていたり。 将来を考える時こそ、立ち止まって見つめ直したい「本当に大切なこと」とは? 🧭「この子には、こうなってほしい」——その気持ちはどこから? 障がいのある子どもを育てていると、 「少しでも生きやすくあってほしい」 「将来、困らないように、いろんなことをできるようにしておきたい」 そんな気持ちが自然と湧いてきます。 でもあるとき、ふと思いました。 🟡「この“将来”って、いったい誰の未来なんだろう?」 親の安心のため? 社会の期待のため? もしかしたら、“本…

  • 「“なんとかなる”って無責任?——でも、経験者は語る」

    「なんとかなるよ」 この言葉をかけられて、思わずモヤっとしたことがある人はいませんか? 私も、かつてはそうでした。 重度の知的障害と口唇口蓋裂をもつ娘の子育ての中で、 どうしても先が見えず、社会の中でこの子はどう生きていけるのか? 毎日が不安で押しつぶされそうな日々。 そんなとき、ある人が言ったんです。 「なんとかなるよ」 その一言が、なんだかとても無責任に感じたことを・・・ 今でも覚えています。 「何がどう“なんとかなる”って言うの? 今この状況がわかってて言ってるの?」 そんなふうに、心の中で反発していた私がいました。 でも——。 30年以上の子育てを経た今、 そして支援者として多くのママ…

  • 「“普通の幸せ”が手に入らないかもしれない…それでも」

    「この子、将来、進学できるのかな?」 「働けるのかな?」 「結婚できるんだろうか?」 そんなふうに、我が子の将来を思い描くとき・・・ 不安で胸がぎゅっと締めつけられるような気持ちになったことはありませんか? 私は、知的障害のある娘を育てながら・・・ 長年、障害児者の支援に関わってきました。 多くの保護者の声を聴いてきましたが・・・ この「普通の幸せ」に対する焦りや孤独は・・・ 本当に多くのママたちが抱えているものだと感じています。 特に子どもが中学生、高校生くらいになると・・・ 周りの子たちの成長がどんどん目に見えて変わってくるので・・・ 制服を着て登校する姿、部活での活躍、進学先の話・・・ …

  • 整わない毎日こそ、わが子と生きるリアルな道のり

    「準備が整ってから始めよう」「もっと勉強してからにしよう」—— そう思って、何度も立ち止まって子育てしてきた。 けれど、障害のあるわが子との暮らしは・・・ そんなふうに“完璧な準備”を待っていては・・・何も始まらなかった。 私が36年にわたり、重度障害のある娘と向き合ってきて実感しているのは、 「行動が勇気をつくる」ということ。 そして、本当に必要で大切だったのは・・・「経験」だということ。 今回は、そんな思いを込めて、「親子でどう行動していくか」について綴ります。 ■「準備万端」なんて、幻想だった 私は、口唇口蓋裂を伴う重度知的障害の娘を育ててきました。 医療の選択、福祉制度、学校との連携、…

  • ぶつかるのではなく、つながる支援へ。私が大切にしていること

    私は、知的障害のある娘を育てながら、 30年以上にわたり障害児者のコミュニティに関わり、支援活動を続けてきました。地域の障害福祉委員やコミュニティ代表を務め、 学校や行政とも連携しながら、親として、支援者として、 両方の立場から障害児者支援に取り組んできた経験があります。 そんな中で強く感じるのは、 「支援とは、戦うことではない」ということです。 障害のある子どもを育てながら、 支援の現場にも立ち、地域のコミュニティや行政とも向き合ってきました。 その中でずっと感じているのは—— 「本当の支援ってなんだろう?」という問いです。 ママたちの声を代弁したり、必要な制度を整えるために、 行政や世間と…

  • 障害~共に生きてきて得たものとは?~

    若いころは、毎日が戦いでした。 障害のある我が子を育てる現実に向き合いながら・・・ 未来が見えずに不安でいっぱいの日々。 周りの子どもたちと比べては落ち込み・・・ 人の視線が怖くて外出すらためらったこともありました。 スーパーで子どもが駄々をこね大泣きして、周囲から冷たい目を向けられたあの日。 抱き上げた子どもをぎゅっと抱きしめながら・・・ 泣きたいのは私の方だよ・・・と、心の中で叫んでいました。 でも、どうしても逃げたくなかった。逃げられなかった・・・ この子の人生を守りたい、 そんな一心で、私は毎日を必死に生きてきました。 時には、無理に笑顔を作った日々もあったし・・・ 誰にも言えずに夜中…

  • 自分を映す3つの鏡──支援者が大切にしたい心のあり方

    最近、リーダーシップについて改めて考える機会がありました。 きっかけは、ある本に出会ったこと・・・ その名も『貞観政要(じょうがんせいよう)』(めちゃくちゃ固い) 2000年も前に書かれた、リーダーの心得についての対話集なんだそうです。 徳川家康も、明治天皇も、そして現代では元トヨタ自動車会長の張 富士夫さんも・・ 愛読していたといいます。(私は少し読みかじっただけ・・・(笑)) 『貞観政要』では、リーダーにとって欠かせないものとして・・・ 「3つの鏡」が説かれていました。 それが、「銅の鏡」「歴史の鏡」「人の鏡」。 読み進めるうちに、これは支援現場に立つ私たちにも深く通じる教えだと感じました…

  • 【支援現場で気づいた、チャットやメールの“伝え方”〜たった2文字のやさしさ〜】

    支援現場で子どもたちやご家族と向き合っていると・・・ 「どう伝えるか」が、想像以上に大きな意味を持つことを・・・ 何度も痛感します。 言葉ひとつで、相手の表情がパッと明るくなったり、 逆に、こちらが気づかないうちに、ふっと・・・心を閉ざさせてしまったり。 そんな経験、きっと支援に関わる人なら・・・ 誰でも一度や二度はあるのではないでしょうか? 最近はチャットやメールでのやりとりも増え・・・ 「手軽に連絡が取れる」「留守や話ができないことがない」っていう便利な反面・・ 対面ではないため・・・温度感や表情が見えないからこそ・・・ すれ違いや行き違いも・・・起こりやすくなっているのではないでしょうか…

  • 続ける力は、モチベーションじゃない。脳と心を味方につける方法。

    昔の私は、モチベーションをどうやって上げるかに必死だった。 「やる気が続かないのは、私の根性が足りないから」 「気合いを入れればできるはずだ」 そうやって、自分を奮い立たせて(笑)追い込んでた。 でもね、どれだけ頑張っても、どれだけ気合いを入れてもねーーー 波みたいにやってくる"やる気の低下"には勝てなかった。 上がったり、下がったり。 テンション高い日は何でも次々にできるけど・・・ 気持ちが沈んだ日は、手も足も動かない・・みたいな・・・ そのたびに・・・「あーーー私はダメだ」って・・・「こんな自分じゃダメだ」って、 自分を責めて、ダメさ加減を嘆いて・・・また苦しくなってた。 でも、障害児者と…

  • 感情が揺れたとき、負の感情を手放す“たったひとつの習慣”

    心が波立つこと、ありますよね。 誰かの言葉にイラッとしたり、ふとした出来事で悲しくなったり・・・ 特に、子育てや介護、支援の現場では、感情の浮き沈みは日常茶飯事。 私自身、36年間、重度の知的障がいがある娘と向き合いながら、 何度も「もう無理かもしれない…」と感じた日があります。 でも、そんな時、私を支えてくれたのは「習慣」でした。 ◆ 負の感情は、腹持ちがいい 怒りや悲しみ、後悔、恨み…。 負の感情って、どうしてあんなにしつこく心に残るんでしょうね。 「あのとき、どうしてあんなことを言われたんだろう」 「どうして、私ばっかり…」 何度も思い返しては、心がずーんと重くなっていく・・・ 気づけば…

  • 障害児者福祉の現場で鍛えられた私の直感力

    私が障害児者福祉の現場で体験してきたこと・・・ その経験を重ねると「直観力」って大事だったっていうお話ししたいと思います。 もしかしたら・・・成功のカギは、“直感力”かもしれません。 1.いざというときほど余裕を持てる 障害児者支援の現場では、予想外の出来事は毎日のように起こります。 たとえば、突然パニックを起こす子、身体的に危険な状況になる場面…。 そんなとき、直感が冴えていると、不思議と焦らずにいられます。 昔の私は、どうにかしなきゃと力んでしまって・・・ 逆に状況を悪化させることもよく・・・ありました。 でも今は、「一度立ち止まる」「深呼吸する」 ーーこの余白を作ることで・・・ 次に取る…

  • 正解のない子育てを歩いてきた私に刺さった、脳科学者のひと言

    36年間、重度知的障がいのある娘と共に生き、支えてきた母として・・・ そして障がい児支援に関わる福祉の現場に長年立ち続けてきた一人の人間として、 最近とても心に響いた言葉があります。 それは、脳科学者・毛内拡先生のインタビュー記事の中にあった 「これからの時代に必要なのは、IQではなく“脳の持久力”だ」という一文でした。 IQが高ければ「頭がいい」のか? 私たち親は、子どもの将来を思うあまり 「もっと勉強を頑張らせなきゃ」「もっと賢くなってほしい」と思いがちです。 特に発達に課題のある子を育てていると、 「うちの子はできないことが多すぎる」「もっと伸ばしてあげないと」 という焦りや不安に苛まれ…

  • 「壁」はなくせない。でも、“越える力”は育てられる

    ある場所で過ごしてきた人の話を聴いたとき・・・ 私は「理由のない禁止」に、どうしようもなく息苦しさを感じました。 携帯もテレビも禁止、外出も恋愛もNG。 「なんで?」と聞いても、「ルールだから」「決まりだから」と返されるだけ・・・ したいのに、できない。 それが自分の努力や成長でなんとかなる問題なら・・・ 頑張ろうとも思えたけれど―― 納得できない“ルール”による制限は、ただただ「不自由」だったと・・・ 夜、部屋からベランダに抜け出して・・・ 星空を見上げながら何度も考えたんだと・・・ 「どうして、私はこんなに縛られているんだろう」って・・・ ■ 壁は“社会の構造”そのものだった でも今、私自…

  • 「9歳の壁」を越えるカギは、“地域”にあった 〜学童をやめたわが子の、その後〜

    小学校に入ってからというもの・・・ 3番目の・・・わが子は毎日まじめに学童に通っていました。 けれど、あるときぽつりと「もう行きたくない」とつぶやいたのです。 理由を聞いても、「別に」「なんとなく」としか返ってこない。 でもその表情には、どこかしんどさがにじんでいました。 実はその頃、ちょうど「9歳の壁」と呼ばれる時期に差しかかっていたのです。 うちの子は・・・それが2年生の中盤から始まりました。 ■ 「9歳の壁」って? 子どもの発達において、小学校3・4年生頃には「9歳の壁」 と呼ばれる節目があるとされています。 自分と他者の違いに敏感になったり、社会性が急激に広がったりする時期。 それまで…

  • 「できなさ」があって大丈夫。——私は、それでここまで来ました。

    娘が3歳の頃のことでした。 重度の知的障がいと、口唇口蓋裂のある娘は、当時まだほとんど言葉が出ず、 食べることもたくさんの課題があり・・・歩くことも下手で・・・ なんでもかんでも・・・他の子よりずっと時間がかかっていました。 その日、通っていた支援施設で・・・ 他の子が「ママ!」と呼んで抱きつくのを見て・・・ 心がぎゅっと締めつけられました。 「どうしてうちの子は、うまくいかないの?」 「私の育て方が悪かったのかな?」 「私だってサボってない・・・やってるのに・・・」 夕方、帰宅してから洗濯物を片付けながら・・・ 気づいたらぽろぽろ涙が流れて・・・泣いていました。 誰にも見せられない“できなさ…

  • 意思決定を止める言葉にご用心

    福祉の世界に長く関わってきて・・・ 管理職として従業員を抱える立場になった今、強く実感するのが—— 「決めることの大切さ」と、 「決められなくなる空気の怖さ」です。 最初はボランティアや地域活動という・・・ 善意と助け合いが基盤になっていたコミュニティでのリーダーシップで始まったこと。 でも、福祉事業所として人を雇い、その生活を支える側になったとき・・・ 意思決定の重みは格段に増し私の心の中の大きな負担になりました。 とくに現場で大事なのは・・・ 決めたことが後から変わることを恐れすぎないこと。 そのためには、職場の中に「失敗を責めない文化」「変化を受け入れる空気」が 必要です。 でも、そこに…

  • 思春期にどう向き合ってる?うちはね・・・

    思春期って、親にとっても子どもにとっても、「試される季節」「試される時期」 なんだなぁと、しみじみ感じます。 身長が急に伸びたり、性別による身体の変化が出てきたり・・・ それに加えて「心」も一緒に成長していくのが人間の思春期。 『けなげに生きぬくいきもの図鑑』(実教出版)の著者で元高校教師の岡幸子さんは そんな思春期の難しさを「人間だからこそ起きる現象」だと語っています。 たしかに・・・ 人間以外の動物にも「親元を離れて独り立ちする時期」はあります。 でも、そこに“心の揺らぎ”や“自我の芽生え”といったプロセスを伴うのは・・・ 人間特有なのかもしれません。 わが家の思春期、「大変だった?」と聞…

  • 【リーダーの心得は、どこでだって生きる】 〜家庭でも、福祉でも、個別セッションでも〜

    最近読んだ『決定版 強いチームをつくる! リーダーの心得』(伊庭正康 著)が、 ものすごく心に響く部分がありました・・・ もーーーうんうん!!そうそう!!って・・・(笑) 営業職として抜擢され、役職を上げてきた著者が・・・ 実は若い頃「リーダーにまったく向いていなかった」 と振り返るところからスタートするこの本。 でも、部下との関わりの中で、自分の在り方を見つめなおし、・・・ 「本気でリーダーを目指したい」と思うようになったというエピソードに、 とても共感しました。 私自身もリーダーって役割って・・・まったく向いてないって思っていて・・・ でもやらなくてはいけないときが来て・・・めちゃクチャ悩…

  • 「読む力」テストの点数じゃはかれない社会で生き抜く国語力とは

    小さいころから「学力をつけなきゃ」「いい成績をとらなきゃ」 と言われ続ける子どもたち。 確かに、読み書きそろばんは大切です。 でも、私は障害のある子どもとともに生きてきて、心から思うのです。 社会で本当に必要なのは、「正解を出す力」ではなく、 「感じ取る力」「つながる力」だと・・・ 私は長年、知的障がいのある娘とともに歩みながら、 子どもたちの育ちや支援に向き合ってきました。 そして痛感しているのが・・・ 「読解力」や「国語力」は、単なる学習で身につくものじゃないということ・・・ たとえば、AI。 こうして私も今、AIと対話をしながら・・・ 自分の想いや考えを言葉にする練習をしています。 それ…

  • その一言大丈夫? 〜福祉の現場で気づいた“共感”のチカラ〜

    ■「共感」って、悩みにだけ必要なものじゃない 「共感」というと、大きな悩みや心の問題に寄り添うときに必要なものだと 思っていませんか? 実は・・・もっともっと日常の、ちいさな場面にも「共感」はあふれています。 たとえば、こんな会話。 「今日、暑いですね〜」 「そうですね、ちょっと外に出ただけで汗だくになりますよね」 これは、ただの雑談。 でも、ここに「共感」があるかないかで、関係性って大きく変わるんですよねーーー ■「共感」をスルーすると、関係もスルーされる 以前、支援先のお母さんからこんな話を聴いたことがあります。 「私はいつも“今日は暑いですね”って言われても・・・ なんて返していいかわか…

  • 「予定を守る」というやさしさ 〜障害児者支援に活かす“時間の整え方”〜

    ■「アポは早めに」から学んだこと ある本にこんな言葉がありました。 「時間をうまく使う人は、相手の時間を先に押さえる」 この言葉を読んだとき、私はすぐに、過去の支援の場面を思い出しました。 重度の知的障がいのある娘を育てながら、福祉の現場に長年関わってきたなかで、 私はずっと「予定は早めに」「変更は最小限に」と心がけてきました。 なぜなら、障がいのある方やご家族にとって、 “予定が変わること”はときに混乱や不安を招くものだからです。 以前、あるお母さんからこう言われたことがあります。 「急に時間が変わっただけで、子どもがパニックになってしまって…」 それを聞いたとき、 「相手の時間を守るって、…

  • 「メンタルが強い人」って、どんな人?

    ">「メンタルが強い人」と聞くと、どんなイメージを持ちますか? ">もしかすると、「図太い」「打たれ強い」「へこたれない」といった・・・ 少しゴリゴリ系のイメージを思い浮かべるかもしれませんね。 でも実は・・・・ そういう外面的な強さよりも、もっと内側の柔らかいしなやかさのような 「芯のある安定感」「芯のあるしなやかさ」が本当の強さなのかもしれません。 私の周りにも「この人、強いなぁ」と感じる方がたくさんいます。 今回は、そんな“メンタルが強い人”から学べる習慣や考え方をご紹介します。 メンタルが強い人の共通点 1. 感情的にならない 冷静に物事を見つめ、感情に流されずに判断できる人。 特に議…

  • 「“何か質問ありますか?”場を冷やす瞬間〜支援現場で起きている見えないズレ〜」

    「何か聞きたいことはありますか?」 その一言が場を静かに凍らせた瞬間を・・・私は何度も目撃してきました。 障害児支援の現場でも、地域の福祉会議でも、保護者向けの勉強会でも—— 一見親切そうなこのフレーズが・・・ 意外にも人の心を遠ざけてしまうことがあるのです。 「聞きたいこと」は、あっても言葉にできない ある日、福祉施設で行われた勉強会。 発達障害のある子どもの支援に関する専門家の講演のあと・・・ 司会者が会場に向かって言いました。 「何か質問ありますか?」 ……しばらく沈黙。誰も手を挙げない。 けれどその沈黙の裏には・・・「聞きたいことがない」のではなく・・・ 「どう言えばいいか分からない」…

  • 「画面の向こうにいる“あの子”に、気づけていますか?」〜障害児支援の現場から見えた、デジタル時代のまなざし〜

    「うちの子、最近ずーっとタブレットばかりなんです」 ある母親の声から、その子の物語が始まりました。 彼は中学2年生。知的障害と軽度の自閉傾向があり・・・ 学校での人間関係に疲れてしまったのか? 不登校になって半年が経とうとしていました。 学校に行けなくなってからは・・・家でずっとYouTubeを見て過ごすように・・・ お母さんも最初は 「好きなことをしてリフレッシュできるなら」と思っていました。 でも—— 「最近は、話しかけても反応が薄いんです」 「目も合わなくなってきて……このままでいいのかなって、不安になってきて……」 本当に“見ていた”のは画面だけだったのか 初めて彼と会った日のことを、…

  • 「相手を大切にする話し方」は、私の人生の基盤になった

    「相手を大切にする話し方」は、私の人生をつくってくれた 障がいのある子と、日々向き合ってきた36年間。多くの福祉関係者や保護者の方々、行政の人たち、そして当事者とその家族。いろんな方と出会い、たくさんの会話を重ねてきました。 その中で、ずっと心がけてきたことがあります。 それは、「心の矢印を相手に向けること」。 名前を呼ぶ、笑顔で話す、そして「ありがとう」 たとえば、重度障がいのあるわが子にさえ、 私は毎日名前を呼びかけることに注視しました。 自分の名前を早く覚えてほしいこともありましたし 「おはよう」「ありがとう」「今日もがんばったね」と・・・ いろんな言葉かけもしてきました。 言葉が通じる…

  • 「運がいいね」と言われた私 〜試行回数だけは、誰にも負けなかった〜

    「なんか“運がいい”ですよね」 そう言われたとき、私は思わず笑ってしまいました。 運がいい…? いやいや、今までの事・・・ そんな簡単な言葉で片づけないで・・・と思ったのが正直な気持ち。 でも、その後ふと、こうも思ったんです。 「もしかして、試行回数のことを“運”って呼ぶのかもしれないな」って。 障がいのある娘との36年は、 まさに“トライ・アンド・トライ” 私は、重度知的障がいと機能的な特性を併せ持つ娘の母として、 これまで何万回も“挑戦”を重ねてきました。 ・何度声をかけても伝わらない言葉・どれだけ時間をかけても習得が難しい動作・周囲の理解を得るための書類、会議、交渉 そのひとつひとつが、…

  • 否定形で止まっていた娘の心が、肯定形で動き出した日

    「もう、泣かないの!」「ちゃんとして!」「そんなことしないよ!」 重度障がいをもつ娘の子育ての中で、私は何度この言葉を繰り返してきたでしょうか。 うまく伝わらないもどかしさ、 刻々と時間が過ぎていく、時間がない中での焦り、 “ちゃんとした子に育てなきゃ”というプレッシャー。 そんな思いがいっぱいで、気づけば 「否定形の言葉」ばかりを投げかけていました。 でもある日、それが娘の行動を止めていたことに気づいたんです。 「泣かないで」と言われた娘の目に、 涙が止まらなかった理由 まだ小学生だった頃の娘。 朝の登校前、靴下がうまく履けずに泣き出したことがありました。 私は焦って、 「もう、泣かないの!…

  • 信用されない人の「5つの特徴」──人付き合いに悩むあなたへ

    人間関係って、人生の幸福度を左右するほど大切なものですよね。 社会福祉法人やコミュニティの運営をしていると・・・ 実にたくさんの人と出会います。 そして、その中には「あの人、ちょっと信頼しづらいな」と感じてしまう人も……。 噂話は基本信じないようにしていますが・・・ 実際に会って話してみると「あ、やっぱり…」と思うこともあります。 今日はそんな 「信用されづらい人」の特徴を、主観たっぷりで5つにまとめてみました。 ちょっと辛口かもしれませんが・・・ 人付き合いを大切にしたい方こそ、自分を振り返る材料として読んでみてください。 ① お金にルーズ これはもう…言わずもがな、信頼を一気に失います。 …

  • 「ギブ&テイク」のバランスが崩れるとき 〜テイカーに出会ったらどうする?支援の現場から見える関係性の話〜

    私のこれまでの人生や活動をふり返ってみても、 人との関わりに心を尽くしてきた時間がたくさんあります。 相談件数は2万件を超え、重度の障がいをもつ娘の育児を通して、 数えきれないほどの出会いと別れがありました。 そんな中で、最近また改めて思い出したのが・・・ 「ギブ&テイク」の話です。 これ、人間関係の土台を支える、実はすごく大事なテーマなんですよね。 ■ ギバー・テイカー・マッチャー、あなたの周りはどのタイプ? 組織心理学者のアダム・グラント氏は、人の関わり方を大きく3つに分けています。 ギバー:与えることを優先する人 テイカー:受け取ることばかりを望む人 マッチャー:与えることと受け取ること…

  • 自分の機嫌大丈夫??——障害児支援のプロとして、私が大切にしている姿勢

    「上機嫌でいることは、プロとしての基本姿勢」 この言葉を目にしたとき、胸の奥にズシンと響いた感覚がありました。長年、障がいのある子どもたちとその家族に寄り添ってきた私にとって・・・ 「自分の機嫌を自分でとる」という姿勢は、 いつの間にか日々の支援に欠かせないものになっていたからです。 ■ 不機嫌は“伝染する” どれほど経験を重ねても、人と関わる仕事には「心の余白」が必要です。 とくに、困りごとや不安を抱えて相談に来られる方に対して・・・ こちらが不機嫌だったり、疲れきった表情を見せてしまったら…… その空気は、すぐに伝わってしまいます。 不機嫌は伝染します。 そして、それはときに・・・ 支援を…

  • 「ありがとう」を集める生き方 〜障害児者の家族が“幸せ”に近づく道〜

    子どもが生まれてしばらく経っての事・・・私は思いました。 「この子の人生を、できるだけ豊かに、楽しく、幸せなものにしてあげたい」 その想いは、多くのお母さんと同じだったはずです。 私は知的障害を持つ娘の母として、36年間を共に過ごしてきました。 口唇口蓋裂という外見的・機能的な課題も併せ持ち・・・ 人の視線にさらされる日々、他の子と比べても仕方のないことばかり…。 それでも、「わたしは幸せですか?」と問われたら、いまなら迷わずこう答えます。 「はい、私はとても幸せです」 理想と現実のギャップで見えた「本当の幸せ」 はじめの頃は、私にも「理想の子育て像」がありました。 たくさん本を読み、知識も詰…

  • 思い描いた子育てと、現実のギャップの中で 〜障害児の我が子と向き合ってきた母として、今伝えたいこと〜

    子どもの話をよく聞き、一緒に遊び、一緒に驚きながら好奇心を育み・・・ 人と比べず焦らず見守る。 そんな理想の子育て像を、私はちゃんと持っていたつもりでした。 細かいことは気にしない。 「大丈夫、大丈夫」っておおらかに構えている母でいたかった。 本もたくさん読み、知識だって人並み以上にあるつもりでした。 でも――現実は、あまりにもうまくいかなかった。 ■想定外の現実に、心が折れそうだった日々 娘は、食が細く、なかなか大きくならない。部屋は散らかしニコニコ笑ってるし、トイレも覚えない、逃げ出すこともありました。 どうしたら、私の言うことを理解してくれるのか。どう接したら、少しでも食べて大きくなるの…

  • 組織の「禁止文化」はもう限界? 〜福祉事業所がこれからの時代に後進を育てるためにできること〜

    先日読んだ、安斎勇樹さんと沢渡あまねさんの対談には、 組織運営に携わる立場としてとても考えさせられる内容が詰まっていました。 「AI禁止」「副業NG」「社外発信NG」―― そんなルールにがんじがらめになって、現場の職員が自分の意思で考え、 動くことができない環境が、今も一部の組織では続いています。 でも、それって本当に福祉の現場にとっても、 子どもたちや利用者さんにとっても、プラスなんでしょうか? ■「越境」を恐れる組織に、成長はない かつてのような“軍隊的世界観”―― たとえば「他の施設のやり方を学ぶなんて裏切りだ」といった空気は、 今や時代遅れです。 福祉の現場でも、他の法人の実践に学ぶこ…

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