飛べない蚕の蛾次に命をつなぐ金澤ひろあき※産卵するためだけに成虫になります。飛べない
フリー句(自由連句)「雪を見し」の巻雪を見し目に盆梅の金屏風金澤ひろあき月浴びた松の葉雲に銀閣寺青島巡紅大寒の暦通りの寒気団ひろあき椿の葉黒く色変え冬凌ぐ巡紅寒雀日向で井戸端会議かなひろあき見かけないねの数増えて閉じる店巡紅駐車場とスマホの店に化けてゆくひろあき次の主待つ墓跡に枯れ尾花巡紅春彼岸までに一日掃除するひろあき胸を押す反応のない冷たさや巡紅一人ぼっちのベンチ語りかける小さな水仙ひろあき雪河原珈琲点てる湯気嬉し巡紅沸く音の内にかすかな風の音ひろあきその頬に触れるたびに息詰まる巡紅折に触れ初恋胸を疼かせるひろあき御香宮梅撮り行けば雪の中巡紅足の裏スキーの感触思い出すひろあきこれがうちの息子ですかとスキー研修編集ビデオ巡紅*障害児学級の生徒のビデオを編集して両親に見せる。クラスでは見られなかった順応性...フリー句(自由連句)「雪を見し」の巻
大雪2大雪の謝るばかりJR金澤ひろあき※長いこと車内に閉じ込められました。「間もなく発車します」とアナウンスを繰り返すだけでした。大雪2
1月25日大雪学校が休校になりました。学年末試験大雪通せんぼ金澤ひろあき1月25日大雪
フリー句(自由連句)「息切らす」の巻息切らすスマホの先は音無の滝青島巡紅染まるが如く散華山茶花金澤ひろあき赤信号堂々渡る歩行者巡紅文革の北京自転車の群動くひろあき今日も祈りの届かない幾千億の魂巡紅勾玉は祈る胎児の魂を呼ぶひろあき網の結び目の宝石が光り合い寄り合い離れ合う巡紅湖に映った億光年の星ひろあき狸や狐と目が合うヘラの夜釣り巡紅買い物のお釣りに混じっている木の実ひろあき封筒チンすればポンポンと音する椎の実巡紅山の神びっくり箱のプレゼントひろあき年賀状出して初めて知る友の死巡紅取り出して見る思い出の品ひろあき裏側を見せない月の心読む巡紅定石を外して勝負かけてみるひろあき空に向かってさやがつくからそら豆巡紅豆むきの豆の匂いが手に残るひろあき彼岸寿司取り崩していけば境なし巡紅*お彼岸は昼と夜の長さが同じにな...フリー句(自由連句)「息切らす」の巻
生駒山歩き(4)金澤ひろあき帰りは奥の院からずっと山の下まで、参道を歩いて降りました。きれいな石畳で、道の両側には桜。春は華やかでしょうね。今は冬なので、所々に山茶花。山茶花のさざ波揺れる石畳ひろあき町に近付くにつれて、バイクや車の音。空気も変わります。そういえば山上では車の音。全くなかったなあ。生駒山4
生駒山歩き(3)金澤ひろあき多宝塔も建てられていて、湛海作の愛染明王が祀られています。湛海は本尊の不動明王も作られたそうなので、仏教彫刻でも優れていたようです。一番奥には、湛海のお墓と開山堂があり、また生駒市を遠望できる開けた所に、大黒天のお堂があります。私はお腹が空いたので、ベンチの所でお弁当。出たゴミは自分で持ち帰りですよ。山の霊気をいっしょに食べるお弁当ひろあき生駒山3
生駒山歩き(2)金澤ひろあき奈良時代に役の行者がこもったという大きな岩屋がありますが、今は立ち入り禁止です。古くからの山岳信仰の対象なのでしょうが、今のお寺の形にしたのは、江戸時代の初め、湛海というお坊さんが入山されてからということです。山の麓(ちょうど近鉄生駒駅前)から、長い石段が、お寺の奥の院まで続いています。ご本尊の不動明王と聖天(歓喜天)が信仰の中心で、お詣りする人もそこが多いです。お正月なので、屋台が出てにぎわっています。本堂の奥の山にも道が続いていて、役の行者がこもった般若窟の岩屋を仰ぎ見ます。こういう大きな岩屋、私、好きなんですよ。正月の屋台賑わう御門前ひろあき生駒山歩き(2)
生駒山歩き(1)金澤ひろあき生まれてから死ぬまで、地上を離れては生きていけない。それだからこそ、時折、高い所へ行きたくなるのでしょうか。鳥のように飛べるわけではないので、山に登るのです。山へ行くと、平地とは違う「気」を感じることがあります。音や香り、光が違います。1月4日、63歳最後の日に、大阪と奈良の境の生駒山・宝山寺にお詣りしました。体力がないので、行きはケーブルに乗ります。山上に遊園地があるので、ケーブルもかわいらしい動物の顔の形をしています。そのせいか、同じ仏教の聖地の山でも、高野山や比叡山などと比べ、一般に親しみやすい感じがします。遊園地電車で天に昇りゆくひろあき生駒山歩き(1)
フリー句(自由連句)「初売りや」の巻初売りや新京極から蛸薬師ひろあき今年の運は開けて嬉しい福袋巡紅一月一日一番晴れて鐘一つひろあきのど自慢鐘一つにも拍手あり巡紅笑い溢れる反省会の酒盛りひろあき八十路のカラオケソング北酒場巡紅*テレビ番組で紹介される。青春をやり直すのもいいもんさひろあき同窓会振られた君と酒交わす巡紅眠れなかった沢山の夜にサヨナラするひろあき寒の月群れなす烏磨く朝巡紅妖怪の漫画の表紙プレミアにひろあきお礼にと真鯛の骨の標本巡紅理科室の棚に薬の匂い満ちひろあき5個入りロールパンの袋ゴミ化屋根の上の烏は知らん顔巡紅知恵比べ罠にはなかなかはまらないひろあき新京極八社寺巡りの老夫婦手にアイス巡紅共通の足跡となる朱印帳ひろあき縮まらない距離子供と両親巡紅カラオケの曲選びに苦労してひろあき子供の苦笑い無...フリー句(自由連句)「初売りや」の巻
2023年1月京都童心の会通信句会作品この中より、十句を選んでください。さらに特選一句をお願いします。特選句の選評をいただけるとありがたいです。1紅葉に色添え柿の実熟す2手の缶の仄かに残る熱の跡3枝間増す御池の檜木頭掻く4寒雀来たかと思えばもう居ない5小春日やビルより低く廻る鳶6居間の隅違う空気の猫が居る7踏み出すと電線が切る火星かな8碧眼の舞妓姿に足止まる9大晦日第九を歌う顔の冴え10綿虫が雲の妖精に見える午後11雪解けの川に溢れる命たち12水の粒戻ることなく旅続く13柿の木に熊の爪痕冬籠り14かたむいて来る時計屋の冬の月15冬の宿風来坊の風呂上がり16褐色の冬を告げる釘17どてら引っ掛け忘れる誕生日18地球星蹴っ飛ばす師走19手術跡かばってしまう寒さかな20抜き際にきゅきゃっと叫んでいる大根21柿積ん...2023年1月京都童心の会通信句会作品
フリー句(自由連句)「伊勢神宮」の巻伊勢神宮鳥居トスする日の出かな青島巡紅岩戸を開く新しい年金澤ひろあきTPOで生命の価値変わるの困ります巡紅場当たりはいつものとおり枯れ芒ひろあき蜜なくも蟻がせかせか夏芒巡紅キリギリス横目で唄を歌う日々ひろあき蝉の声鳴く樹が欲しいとドイツ人巡紅*ドイツに蝉がいないので、樹が鳴いていると本当に思ったそうです。ちなみにイソップ寓話の「蟻と蝉」が「蟻とキリギリス」になったのはピレーネ山脈より北には蝉がいないからです。フォルクスワーゲン愛称かぶと虫だったひろあき大英帝国勲章ゲットした兜虫四人組巡紅*勿論、ビートルズです。新曲が出るたび世界大騒ぎひろあきええ、僕がジョン・レノンを撃ちました、静かに男は言った巡紅*1980年12月8日10:50pmイマジンのメッセージ世界はまだ追いつ...フリー句(自由連句)「伊勢神宮」の巻
2022年12月京都童心の会通信句会【選評】○中野硯池特選46浮く沈む胸くすぐりて柚子の風呂三村須美子季寄せでは、冬至の日に、柚子を風呂に入れて温まる習慣があると出ている。柚子が黄色く熟れてくる頃は、寒くなった冬である。柚子風呂に入ると、湯冷めしにくく、温い体でいることができる。水尾の柚子風呂は有名である。○青島巡紅選特選19寒月の立ち止まる白い水音野谷真治読んですぐ自分が橋の上から川面に浮かぶ寒月を撮った瞬間を思い浮かべました。「白い水音」が生きています。水音は変化します。川の流れで揺れては戻ろうとするが、波の凹凸がふわふわと幻惑して満月が一緒に流れていくような様が目に浮かぶようです。①4こんな国にしてしまった冬が来る金澤ひろあき抽象的だけど、コロナが始まったのも、ウクライナ紛争がはじまったのも、経済状...2022年12月京都童心の会通信句会講評
2022年12月京都童心の会通信句会結果山科の句集依頼金澤ひろあきずいぶん前、『折々草』という本を読んでいたら、山科にかかわる話がありました。ここからは、記憶を頼りに書いていますので、すみません。江戸の俳人汀砂という人が、友人の子葉に句集出版を頼まれました。その算段のために、山科にいる人の所に行ってほしいという依頼です。山科へ行くと、立派な武士がいて、お金を渡し、「これを奈良に持って行き、版本にしてほしい。」とのことです。言われるままに奈良へ行き、句集の版本を作り、山科に戻ったところ、誰もいないのです。依頼した武士も不明です。お金はたっぷりともらえたので、だまされたわけでもない。江戸に帰ると、たまたま子葉に会えたので、句集を持って行くべき住所を聞きました。その二日後ぐらいに、句集を供の者に持たせ、教えられ...2022年12月京都童心の会通信句会結果
「私をスキーに」の頃金澤ひろあき三十代から四十代は、テニスやスキーが好きでした。先日、BSプレミアムで、「私をスキーに連れて行って」を放映していて、懐かしかったです。当時はスキーブーム。ヒロインの原田知世さん、ユーミンの音楽、そしてあの頃の日本は明るかったなと、懐かしかったです。(まだ、大震災も不況も、コロナも戦争もなかったですし)。出て来る人の表情が明るいのです。舞台となった志賀高原の横手山、万座スキー場、私はあそこで子論だなと、変なことも思い出しました。当時、スキーやテニスを教えて下さった先輩の訃報が届きました。歳をとるとこんな寂しさも訪れたりします。夢に翔ぶスキー美し皆若しひろあき「私をスキーに」の頃
あまのがわNO、273を読んで金澤ひろあき初夢や鳥獣戯画のうさぎ笑むひろあき新年おめでとうございます。「笑」多い良い年になってほしいです。コロナ以降、暗いことが多かっただけに。「あまのがわ」No、273ありがとうございます。平嶋一臣氏の〝新むがいしゃ教室四十九〟に紹介されている石井先生の言葉が心に届きました。「形(型)は、常に学びの結果であり、作者にとってその時々の必然性から生まれてくるもの」。定型と自由律を行き来している私に、指針を与えて下さいました。皆様の句で印象に残ったものは、○退任列車フラッシュが見送る夕暮れの線路山口保子関西でも、旧国鉄以来の列車が惜しまれつつ退任しています。懐かしい列車のラストラン。列車に対して、お疲れ様と言いたいです。○ねむり猫半眼で「・・・何かご用?」内橋多真ふふっと笑みが...あまのがわNO、273を読んで
フリー句(自由連句)「境内の」の巻境内の焚き火ほっこり初詣金澤ひろあき甘酒の温みもない国に平和あれ青島巡紅ランチタイムテーブル上に薔薇飾りひろあきワイングラス重ね家族の再会祝う天国巡紅曼陀羅の仏正月酔ってる目ひろあき砂場のレース場綺麗なビー玉誰の手に巡紅はつこいとひらがなだけでかかれた詩ひろあきうんと背伸びして睨めっこする土筆の子巡紅人生の節目見に行くお水取りひろあき行くたびに花が小さくなる老いた九重桜巡紅しんきろう自ら消える時を知るひろあき最後のマグロを握り寿司幾らになるだろう巡紅江戸前の老舗の親父さん引退ひろあき押し車椅子に腰掛け夕日見る老人巡紅満ちてくる潮の音が望郷の歌ひろあき祖父母と3年ぶりの再会行動規制なしの正月巡紅長寿村コロナなんぞに負けはせずひろあき近道迷路遠回りいつも素敵な笑顔巡紅再び青春...フリー句(自由連句)「境内の」の巻
フリー句(自由連句)「車止め」の巻車止め窓を開ければ桜まじ青島巡紅見まがうほどの吉野白雪金澤ひろあき女性より絵になる歌舞伎役者巡紅道行の二人の影が重なる花道ひろあき初日の出将軍塚に集う影巡紅閉じ籠り気味な心の窓が開くひろあき火を囲みカップ雑煮の花が咲く巡紅*元旦のキャンプ。だいだらぼっち仲間に加えてほしげなりひろあき※だいだらぼっちは、山の神の一種。巨人だそうです。山や湖を作ってくれてありがとうと拍手巡紅キャンバスに野生の色を塗り込めるひろあきもう一度花咲かせたい桜の樹の願い叶えるピクシー達巡紅*ピクシーはイングランドのコンウォールの20センチほどの妖精。頭に四つ葉のクローバーを載せると見られるという。妖精が見えると詩人になるというひろあき20歳で詩を絶ったランボーの見た妖精は生命を吸った巡紅*37歳で亡...フリー句(自由連句)「車止め」の巻
焚き火金澤ひろあき初詣は山科の聖天さんへ。不動明王の前で、黄衣の僧が護摩の行をされています。寒いので、境内の焚き火にほっこり。境内の焚き火ほっこり初詣ひろあき護摩焚いて焚き火施す山の寺焚き火
フリー句(自由連句)「大掃除」の巻クリスマスツリー片付け大掃除金澤ひろあき月桂冠を年中かぶっいたシーザー青島巡紅*禿を隠す為。カレーには隠し味として入れられてひろあき星の下焚き火の側でミルを挽く巡紅普段と違う時間流れるひろあき食い過ぎて眠れぬ夜の映画鑑賞巡紅悪役だけど憎めない奴ひろあき一方通行出口なしの螺旋階段巡紅途中下車できないジェットコースターひろあき人生という名の片道切符行き先自由巡紅足元で見つかる四つ葉のクローバーひろあきバイク旅冷えた五体に露天風呂巡紅このまんま行方不明でもいいかひろあきUFOに乗って月超え火星超え巡紅不思議な友を沢山作ろうひろあき春の風各国の文字揺れる絵馬巡紅平和な顔して花を見上げるひろあき春時雨傘持つ子らの脚弾む巡紅音楽学校未来のトップ夢にみてひろあき※宝塚です。一筋の光射す...フリー句(自由連句)「大掃除」の巻
玉屋、鍵屋金澤ひろあき伏見稲荷の本殿前、こま犬ならぬこま狐が左右に立っています。お稲荷様なので狐なのですね。向かって左の狐は口に鍵をくわえ、右の狐は宝玉をくわえています。右の狐は目がつり上がっていて、怖そうです。狐なので、目がつり上がっているのは当然ですか。江戸の隅田川の花火大会の「玉屋」「鍵屋」の掛け声は、ここからきたそうです。花火職人の両家が、稲荷を信仰して、屋号を「玉」と「鍵」にしたそうな。そう言えば今度の大河ドラマの主役家康公も、稲荷の信者だったそうです。今の東京の基礎を築き、二百七十年の平和をもたらした方の信じたもの。そう考えると尊いです。宝玉の平和もたらす鍵望むひろあき玉屋、鍵屋
フリー句(自由連句)「入庫後」の巻入庫後洗車するのも雪安居青島巡紅裸木のキーンと響く空の冴え金澤ひろあき銀閣寺黒映させる屋根の雪巡紅新潟は郵便不通と知らされてひろあき※豪雪のため。立山の万年雪が氷河認定巡紅米所美人どころとふるさと自慢ひろあき早乙女の田植え始まり御田舞神楽巡紅*6月10日伏見稲荷の田植祭。たっぷりと満たされた水蛙鳴くひろあき湯を溜めてドボンと浸かる冬の朝巡紅好きな人と温泉旅に行く夢想ひろあき北風も頬染めて行く御池櫻巡紅*冬桜でこれからが本番。ゴシックの聖堂聖歌クリスマスひろあき仏壇に供えて伸びる年越蕎麦巡紅新しき年の初めに寿命延びひろあき天仰ぐ桂の大樹群岩間寺巡紅お使いの護法童子が空を飛ぶひろあき子を守る母の背に似る山茶花の葉巡紅寒くとも地中にしっかり根を張ってひろあき女のいない男の晩餐会...フリー句(自由連句)「入庫後」の巻
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飛べない蚕の蛾次に命をつなぐ金澤ひろあき※産卵するためだけに成虫になります。飛べない
お清めのシャワーや詐欺メール皆削除金澤ひろあき※せっせとメールを送ってくる。「あなたの口座に異常」「200万円贈呈」「税金追加徴収」「あなたの口座に○○万円振り込みました。」・・・税務署に問い合わせると、「メールで追加徴収請求等、行いません。詐欺です。」銀行等に問い合わせても以下同文。うっとうしい話題で、すみませんが、皆さんもお気をつけ下さい。警察や公共機関等で、啓発活動をもっと活発にしてほしいですね。さて、暑いですしシャワーでさっぱりしましょうか。お清めの
大夕焼け金澤ひろあき大夕焼けアールグレーのティータイム夕焼けの炎に夕立降りかかる涼む河岸休日出勤長かった※三条商店街。八坂神社の御旅所があり、祇園祭と同じ時期、祭を行う。大夕焼け
炎帝の旅のトランク雲の峰金澤ひろあき※西本願寺にて。炎帝とは、夏の猛暑の擬人化。祇園祭ゲルマン民族移動かな※大きなスーツケースを引きながら、いっぱい来日。出国時に、空港やホテルに捨てる(?)人もいて、困っているとか。炎帝の
暑いのに赤んぼ泣かせ鉾の露地金澤ひろあき※いよいよ祇園祭も歩行者天国になります。7月14日。暑いのに
鉾立て金澤ひろあき次々に割り込む鉾の立つ現場※四条大宮から、四条烏丸まで、鉾立ての様子を見ながら歩く。釘を使わず、縄を独特の技術で固定してゆく。これを数百年続けて来たのだと思うと尊い。見ていたら、人が前に次々と割り込んでくるのにはまいったな。観光客は必死に見ようとされるので仕方ないかな。人の背中ばかり映った。暑いので、気を付けて下さいね。2025年7月11日。鉾立て
膏薬辻子金澤ひろあき打ち水する旧名膏薬辻子となんひろあき※明治の初めまで、京都の小さな通りは「辻子」と呼んでいた。膏薬辻子(こうやくずし)はその名残。明治二年に、新釜座町。膏薬辻子
2025年7月京都童心の会通信句会作品この中より、十五句を選んでください。さらに特選一句をお願いします。特選句の選評をいただけるとありがたいです。1五月の空に赤紫の帳(とばり)2トントンとバラに声かけ背伸びする3生きてゆけ迷惑かけてありがとう4寄り添い語る童心の集まり5水の甘さで蛍呼ぶ考え甘し6自分の想ひかえる季(とき)か衣更7風薫る私は好きさ由美かおる8米高し何とか安く私の口に9人も蛍もにごった所に住めません10常夏の人には無縁か衣更11田植えの苦省くもみ直に12風薫るおいしい食物健康長寿(よきくらし)13田植え前水面に映る夏の空14蛍の光に目をうばわれる今はドローン15日本からパンダが消える梅雨に入る16新茶出てお茶壺道中復活す17旅先の地米に結晶土と水18農業科生徒の日焼け田に水を19マンションに囲...2025年7月京都童心の会通信句会作品
鉾の刺す青空の先ビルの先金澤ひろあき鉾の刺す
「あまのがわ」283号を読んで金澤ひろあき・朝露の白い光の道延ばすひろあき7月に入り、京都は祇園祭の月です。毎日猛暑ですが、暑い暑いと文句ばかり言っても仕方ないので、何か美しいもの、良いものが無いかと探しております。「あまのがわ」283号拝受、ありがとうございます。実感に溢れた皆様の句、心に届きます。・菫ちょっこりすみれサイズの風が来た内橋多真「すみれサイズの風」がいいですね。柔らかそう。人間も、自分にピッタリのサイズの生き方がある。そんなことを連想させてくれます。・八十路行く花散りながら舞いながら手塚直人「散りながら」「舞いながら」と五音のリズムの繰り返しに想いをのせて、一篇の詩のような、絵のような世界を描いています。こんな風に詠える生き方、羨ましいです。・介護に疲れ桜の空に抱かれる岡田桂子疲れを内側に...「あまのがわ」283号を読んで
2025年6月京都童心の会通信句会結果【選評】○金澤ひろあき選特選天2雨ぶっきらぼう芍薬の赤野谷真治この句を読む時、どこで切るかで作品世界が変わる。(俳句は句読点を打たないので、読み手に任されるが)。・雨、ぶっきらぼう芍薬の赤・雨ぶっきらぼう、芍薬の赤ぶっきらぼうに見える芍薬に雨が降り注いでいるのか、雨がぶっきらぼうに芍薬に降っているのか。同じ「芍薬の赤」であるが、主語を雨にするかどうかで、視点が変化し、印象も変わる。地22初キューリのめん玉を洗う塩見すず子初きゅうりのみずみずしい模様を、「めん玉」ととらえた一種の発見、そして実感。本当に自分が採ったという感じが伝わる。人71燕飛び今年生きてる実感や野原加代子「生きている実感」は、どんな時に感じるのだろうか。人それぞれだろうが、この句の作者は、今年も来てく...2025年6月京都童心の会通信句会選評
2025年6月京都童心の会通信句会結果5月5日の散歩金澤ひろあき昨日、冠句の会で芭蕉翁献詠俳句(伊賀上野)の案内を貰ったので、句を送る。その後、嵐山へ。天気良く、人は多いものの、心地良い散歩。嵯峨嵐山文華館へ。木島桜谷展を見る。絵の中に永遠の気を吐く牡丹かなひろあき村上華岳の牡丹の図につけ句。ここに来る途中に見た牡丹が終わりかかりしおれていたので、絵の牡丹、実に鮮やかに感じる。良い絵には生命がある。桜谷の鳥の描写に感銘を受ける。夕日の中のカラスの絵。カラスがあれほど美しいとは。保津川沿いに小倉山公園へ。新緑が包む日中不戦の碑ひろあき周恩来さん存命の頃のように、隣国との友好が保たれることを祈る。緑が滴っている。平和でこうしてゆっくり散歩できるのが一番だ。皆さんの選です。選者真・・野谷真治白・・白松いちろう修...2025年6月京都童心の会通信句会結果
八角楼と蘭奢待金澤ひろあき大阪の谷町四丁目には、大阪歴史博物館と難波宮趾が並んでいます。天智天皇の大化の改新後、難波宮が一時首都になったこともあります。日本の中心であったのですね。太極殿趾と八角楼趾などが残っています。八角楼ありし昔は今木影ひろあき大阪歴史博物館は、「正倉院TheSHOW」という企画。御物の復元品などを見ます。3DCGの御物動画もアニメのようです。シルクロードのデザイン、心引かれます。名香の蘭奢待(らんじゃたい)の香りの復元があります。甘い、爽やかに香りです。織田信長は、この香りを楽しんだのでしょうか。「蘭奢待」は名香の代名詞で、文字の中に「東大寺」が隠れています。「蘭」に「東」、「奢」に「大」、「待」に「寺」ですね。足利義政、織田信長、明治天皇が所持されたとか。蘭奢待切り取る甘い夢心地ひ...八角楼と蘭奢待
三島由紀夫主演の映画金澤ひろあき三島由紀夫は昭和元年生まれだから、もし生きていたら、今年百歳になる。その三島由紀夫が主演した映画を上映している映画館があるというので、行ってみた。大阪の九条商店街近くにある映画館で、ディープな特集をやっている。今回は「若尾文子(わかおあやこ)特集」。その中の、「からっ風野郎」という1960年の映画で、三島由紀夫はヤクザ組長の跡取り息子の役をやっている。この息子、純情で弱いくせに格好だけはつけたがる。三島由紀夫はこの映画で、ずいぶん演技を鍛えられたそうだ。三島由紀夫の演じる次期組長の愛人のヒロイン役を若尾文子が演じている。どうしょうもない奴だが純情な役どころ、死に方の演技まで、三島由紀夫はけっこうならり切っている。というか、本来の三島由紀夫は、そういう人物に共感があったのでは...三島由紀夫主演の映画
一年の早き体感粽買う金澤ひろあき※祇園祭が近づいています。昨日は籤取りがありました。去年の粽(ちまき)が古びて。でも一年、無病息災で働いてくれたのかな。粽
あとがき(童心記念号2025年より)3年前に父、去年親友、今年母と、大切な人を亡くしました。この歳まで父母が居たというのは、むしろ感謝すべきことなのかもしれませんが、実際亡くなると淋しいです。亡くなった親友も、心あたたかな優しい人で、私達にかけがえのない思い出と句作品を遺してくれました。そして、それが今の自分につながっている。私が「今あること」の中に、あなた方がいる。大切にしたいです。宇宙の旅夢さめました蓮ひらく金澤ひろあき蓮ひらく
友の命日近づく風の死んだ露地金澤ひろあき1光年進んだ時計友の命日風の死んだ
蚕が繭に金澤ひろあきいつ繭になろうか蚕相談中抜け駆けで繭になるのもおるかしら※7月になりましたね。蚕が繭になりました。蚕が繭に
看板の裏金澤ひろあきシャッター街になるもんか祭待つ商店街雨音も蚊も届かないタワマンの林ドローンで宅配梅雨空のタワマンタワマンや永遠に交らわない地平線タワマン次々に建つ地面陥没する国お買い得です一億のタワマンすすめにくる泣いている笑顔もあるんだね紫陽花梅雨なんかに負けへんカラスの朝餉の歌梅雨空に高く掲げる廃業の看板夫婦の年輪刻んだ廃業した店の看板看板の裏にも顔があるんだね看板の裏
天得院桔梗追加石も笑顔桔梗ひらいた金澤ひろあき※写真は天得院、井泉水句碑。天得院桔梗句追加
君への手向け虹色の風車金澤ひろあき※身近な人へ、訃報を伝えました。まだ雨が続きます。虹色の風車金澤ひろあき※身近な人へ、訃報を伝えました。まだ雨が続きます。君への手向け
音なく金澤ひろあき突然の別れ来るとは七夕天の川音なく消える星一つ心許した友逝った七夕天の川のどこかに心音をさがす※去年の夏、一緒に京北を訪れたことが、夢のようです。音なく
葬儀の翌朝の雨を聴くひろあき葬儀の翌朝
フリー句(自由連句)「霧晴れる」霧晴れる一歩一歩があるように金澤ひろあき目に見える耳に聞こえるモノみな痛いただ痛い佐久間照三痛いの痛いの飛んでけーのおまじないひろあき飛んでいってばらけるタンポポの種照三自由な空と自由な時にひたりきるひろあき大きな宇宙の流れの中でアメーバ照三夕暮れの百合はゆらゆらする未来ひろあきもう見え隠れてしない映画のラスト照三続編を匂わす悪役捕まらずひろあき七月七日まさかのこんな終わり方同佐久間さんが、7月7日に亡くなったとのお知らせを受けました。続編をたくさん作りたいと願っていましたが、悲しいです。フリー句(自由連句)「霧晴れる」
蟷螂のにらむ祭りの人の波輝※写真は祇園祭。蟷螂山。蟷螂のにらむ
近日のこと熱中症株価狂乱都知事選みんなうたかたかもしれないがひろあき近日のこと
七夕の句金澤ひろあき静岡で40度七夕もどこ吹く風よ四十度雨乞いの龍うたた寝す天の川七夕の句
続編を匂わす悪役捕まらず金澤ひろあき※山口県柳井市のお祭りの提灯です。涼しげですね。続編を
雨の日に思い出す金澤ひろあき7月の初め、大雨になった。その中、大学による合同説明会が京都の大谷大学で行われた。大谷大学に入ってそこから見える京都の街並みや山を見ているうちに、昔ここである国語の研究会をやったことを思い出した。その研究会で、大石征勝先生と知り合うことになり、多くの実践・研究を学ばせていただいた。幅広く読書されており、読んだ本についての考察を書かれていたが、それ自体が勉強になった。また、教材のもとになっている小説や詩などについての考察も優れ、自分が毎日読んでいるものの中に、すばらしいものがあることも発見できた。京都に残る秦氏の遺跡探訪で、太秦近くにある蛇塚古墳そして松尾大社探訪をご一緒させていただいたこと等、思い出すことも多い。教科書に載っているものだけが教材ではない、人を動かすもの、考えさせ...雨の日に思い出す
仁清の黒と白金澤ひろあき野々村仁清は江戸初期に色絵付きの器を作った京都ゆかりの人。京都国立博物館の常設展で、一つか二つ見ることができ、それが楽しみの一つです。2024年6月は、三つ出ていました。細くてかわいらしい茶入。こういういい方は変かもしれませんが、「仁清はかわいい」です。仁清黒という黒に彩色鮮やかな花を描く茶壺。白地に鉄錆びの線で水仙を描く錆び絵の茶碗です。仁清黒は引き立って見えます。白いさび絵の茶碗は、茶人金森宗和の好みで作ったそうです。静かなたたずまいで、さび色で描く水仙は、山水画のような趣があり、この時期に見ると涼しげです。霧色の茶碗ほのかに錆の線ひろあき現代の陶工でこういう茶碗を作っている方はおられるのかななどと思いました。※写真は智積院の庭。もとは長谷川等伯の襖絵がありました。仁清の黒と白
霧晴れる一歩一歩があるように金澤ひろあき霧晴れる
【頂いた句集より】「つながる」視線で鈴木和枝句集『離農』金澤ひろあき生活の中で、私達は色々な物を見ている(はずだ)。見ているにもかかわらず覚えていないのは、大して気にもとめずに過ごしているからであろう。鈴木和枝という詩人は、生活の中で見えたものを、口語の俳句という短い詩型で掬い上げている。中に出てくるのは、野菜であったり、蛙などの小さな生き物たちだ。あるいは農作業に関わることだ。例えば、葱坊主のガッツポーズにはかなわない(以下、引用句の作者はすべて鈴木和枝)人参も入って今夜ソプラノ鍋ペコペコしても本音見せませんネコジャラシ肝のすわった筍だ茹でてみるはみ出した家計簿夜通しコオロギだんご虫が急ぐ自由時間光れお母さんに好かれる茄子になれ音のない雨は大根も私も太らせるドクダミ引っこ抜く淋しさ抱えていた鍬キズなんて...【頂いた句集より】「つながる」視線で鈴木和枝句集『離農』
【頂いた句集より】「つながる」視線で鈴木和枝句集『離農』金澤ひろあき生活の中で、私達は色々な物を見ている(はずだ)。見ているにもかかわらず覚えていないのは、大して気にもとめずに過ごしているからであろう。鈴木和枝という詩人は、生活の中で見えたものを、口語の俳句という短い詩型で掬い上げている。中に出てくるのは、野菜であったり、蛙などの小さな生き物たちだ。あるいは農作業に関わることだ。例えば、葱坊主のガッツポーズにはかなわない(以下、引用句の作者はすべて鈴木和枝)人参も入って今夜ソプラノ鍋ペコペコしても本音見せませんネコジャラシ肝のすわった筍だ茹でてみるはみ出した家計簿夜通しコオロギだんご虫が急ぐ自由時間光れお母さんに好かれる茄子になれ音のない雨は大根も私も太らせるドクダミ引っこ抜く淋しさ抱えていた鍬キズなんて...「つながる」視線で鈴木和枝句集『離農』
紫陽花金澤ひろあき紫陽花はすぐに根付いたりする生命力の強い花。その生命力にあやかって。負けてばっかりがきれいなあじさい病院へ友を送る紫陽花曇の道お人好しの紫陽花の顔色が明るいあじさいの笑みのくすぐる旅心紫陽花
格子戸に五月雨の音重苦し金澤ひろあき格子戸に
祗園提灯増えて市場の活気かな金澤輝※三条大宮商店街、提灯増えました。打ち水や商店街に朝を呼ぶ祇園提灯
フリー句(自由連句)「病癒えたら」の巻病癒えたら御礼参りの巡礼に金澤輝桜愛で紅葉愛で行く闇の間を佐久間照三月光を頼りに読んだ道しるべ輝風邪一つ二週間延期入院は照三仕切り直しで草を抜いてる梅雨晴れ間輝なるようになるしかないさ蝌蚪の旅照三力みを抜けば涼風起こる足元に輝冷え症の男は寒いと日向へと照三蝸牛殻の中へととじこもる輝寝るのに軍手靴下着替の山照三暑がりの犬がべろんと板張りに輝笹の舟流れのままに海に行け照三七夕を迎える前に雨が来て輝子供らのブーイングが届いた夜空照三流れ星見間違える人工衛星輝帰られぬ場所から帰る人もいる照三だまされて戦地に行かされた異邦人の訴え輝生と死の狭間に見える彼岸花照三六根清浄唱えて登る高野山輝御来光霊峰の息吹胸に沁む照三何事もなかったように去る嵐輝友には友の生活ありてまた会おう照三※...フリー句(自由連句)「病癒えたら」の巻
6月長岡天神にて金澤輝石段の一段一段増す暑さいつもいる一人が居らず青葉道青葉の社友の回復祈るため我がためにあらず病持つ身の祈り本殿よりいただく涼しき風一陣※祈念届きますように。6月長岡天神にて
水無月や祇園の祭動き初む金澤輝※大宮三条商店街に、祇園祭の提灯登場。京都の西のほうですが、祇園社の御旅所があるのです。水無月や祇園の
横になるああ極楽の四畳半ひろあき※写真は京町家。横になる