京都童心の会

畳の電車

畳の電車金澤ひろあき天皇誕生日の休みは、有難かったです。疲れが取れました。午後から晴れたので、マンガミュージアムへ出かけました。昭和の古いマンガで確認したい事があったのです。阪急桂駅で電車を待っていると、京トレインという洒落た車両。車内に坪庭みたいな空間があります。その向かいの席は畳です。畳って寛げますね。やはり、日本人かな。洛中の春へ畳の電車かなひろあき畳の電車

2023/02/28 08:04

祈りの形

祈りの形蔀戸（しとみど）を春を招くが如く上ぐ金澤ひろあき※東寺大師堂祈りの形

2023/02/27 08:03

悩むかたまり

悩むかたまり金澤ひろあきにんげんは悩むかたまり一人旅春になっても悩むかたまり一人旅お迎えが来るまで悩む一人旅手のひらにさびしい雨だれ悩むかたまり悩むかたまりのズボンの裾ほつれる「まだやるの」なごり雪の老人悩むかたまり

2023/02/24 08:04

フリー句（自由連句）「大雪や」の巻

フリー句（自由連句）「大雪や」の巻大雪や駄々も捏ねないバイクの馬鹿青島巡紅マラソンの先頭集団ハイペース金澤ひろあきバス停やいつも遅れてくるやつが巡紅春の日差しに早起きをするひろあきタイ締めてキリッと鏡はいマスク巡紅卒業し立て続けに入学しひろあきアルコールストーブに火を点け湯を沸かす朝巡紅昔の行場に今登山客ひろあき今は児童公園チンチン電車の保育園があった巡紅「まだやるの」と老人になごり雪ひろあき時計の針は忘れて大好きをする巡紅飲み明かし語り明かした熱い口ひろあきスパイスからカレーを作るソロキャンプ巡紅暑さに熱さ加えるタイのグリーンカレーひろあきサウナ風呂知らぬ間に我慢大会巡紅隣は特にライバルに見えひろあき勝ち負けではないと解る枯れ尾花巡紅理屈では止まらぬ性の喧嘩鶏ひろあき※シャモの事です。人類以外には是非も...フリー句（自由連句）「大雪や」の巻

2023/02/22 08:03

鳥達の曼荼羅

鳥達の曼陀羅金澤ひろあき今年は大雪が降る寒さです。暖かい日があると嬉しくなります。暖かい日に、たまたま京都駅近くに行く事があり、近くの東寺まで散歩しました。春のような空。そこに五重塔。境内には鳥達の声が満ちています。鳥達の曼陀羅です。百千鳥曼陀羅をなす五重塔ひろあき食堂の曼陀羅を拝んで、大師堂へ。ゆったりとした時間が流れます。春の寺体の空気入れ替わるひろあき鳥達の曼荼羅

2023/02/21 08:03

フリー句（自由連句）「よっこいしょ」の巻

フリー句（自由連句）「よっこいしょ」の巻よっこいしょごろごろどっすん雪だるま金澤ひろあき男に混ざって重機操る紅一点青島巡紅就職はドボジョ(土木工学科女子)人気で高収入ひろあき篝火に影揺らされて巫女の舞う巡紅花降らせながら天より降りて来てひろあき口の中雑炊広がるカレー味巡紅被災地の焚き火を皆で分け合えるひろあき大根焚きふるまう人の汗光る巡紅無病息災お経が響く本堂にひろあき赤信号手を合わす間の梵鐘巡紅自動で鳴らす池坊さんひろあき※六角堂の鐘は、自動で鳴りますね浅い夢手元に残るオルゴール巡紅去って行く鳴かなくなった青い鳥ひろあき灯火の影一つ食う雑煮かな巡紅越冬のクワガタを飼う独身寮ひろあき啓蟄や人の出も増える繁華街巡紅どこからともなく鴬の声ひろあき春の雪二人戻れず若い日に巡紅日記の空白書けなかった物語ひろあきち...フリー句（自由連句）「よっこいしょ」の巻

2023/02/20 08:04

マスクを外して

マスクを外して金澤ひろあき二類から五類へ。まだコロナ感染は続いているのですが、警戒レベルを下げるようです。卒業式のマスク着用もしなくてよい等、言われています。2月になって、電車の中で、若い人がマスクを着けずに乗っている姿を見るようになりました。久しぶりに顔全体を見るな－とおもったのです。私自身は、持病もあり、年齢も高いので、マスクを外す勇気がありません。春隣マスク外して乗る電車ひろあきマスクを外して

2023/02/17 08:01

フリー句（自由連句）「子を残し」の巻

フリー句（自由連句）「子を残し」の巻子を残し逝く親の背や枯れ尾花青島巡紅雪に埋もれる藁葺きの屋根金澤ひろあき雪解けの空き家の庭に土筆出る巡紅ひときわ高く谷間のせせらぎひろあきカップル見ぬ限界村落の夕暮れ巡紅在宅勤務一家移住を検討しひろあき梅一輪まずは一歩の歩みから巡紅うかれ猫うかれたまんま塀を越すひろあき朧月折紙飽きた子供の目巡上の空気持ちはアニメ・サッカーにひろあきお弁当動く産毛や風光る巡紅空の輝き心のカンバス描きとめるひろあき片蔭や昼寝する猫耳は寝ず巡紅放浪癖明日行く所明日決めるひろあき自分のすっぽかしノーカンにする彼女ワガママが許されているアイドルはひろあき雨過ぎて芽吹き足りない街路樹巡紅「もうやめるの」から「まだやるの」年寄りになごり雪ひろあき土筆の子額ぐりぐり照れ隠し巡紅春の河原始まりそうな舞踏...フリー句（自由連句）「子を残し」の巻

2023/02/16 07:59

まともな死に方

まともな死に方金澤ひろあき悪いことをするとまともな死に方はしないそうおどされたまともな死に方って何だろうコロナ戦争地震沢山の人が亡くなっている悪いことをしていない沢山の人が亡くなっているまともな死に方って何だろうまともな死に方

2023/02/15 08:07

2022年2月 京都童心の会 通信句会作品

2023年2月京都童心の会通信句会作品この中より、十五句を選んでください。さらに特選一句をお願いします。特選句の選評をいただけるとありがたいです。1糸の先揃える碧梧桐忌2つっつくつつつつつがなくつくし3亡くなられた方から届いた年賀状4語り合う居酒屋かたそうな耳5朝散歩着ぶくれの犬の尻尾6人間の悲しき煩悩を叩く除夜の鐘7独裁者は悲しき喇叭吹く戦争屋プーチン8去年今年まだ生かされている熱い舌9加齢にはつける薬はありません優しさだけが幸せです10現し世のことはみんな忘れて除夜の鐘百八つ11コロナワクチン五回も打ちて読経す12平和は力孕めば強き女性たち13ひと冬を越さじとタンポポの綿毛ははなれがたし（ここにおわす）14ザラザラの手イヤと息子に言われ心傷つく15若菜みえし冬畑かな16携帯を見て。やめるメリット数えあ...2022年2月京都童心の会通信句会作品

2023/02/14 08:10

野干

野干金澤ひろあき能で「野干」という面があります。「野干」とは、狐の意味です。玉藻の前という美女に化けた狐が死んで、殺生石という毒を出す石になったというお話で着ける面です。この面は狐なのに、鬼のように角がついています。表情も苦しみに満ちていて、恐ろしさを感じます。面に恐ろしさを感じるなど、初めての体験です。名人が作った面に違いありません。こういう作品を残せた人に憧れます。野干の面業にじみ出る角が出るひろあき野干

2023/02/13 08:02

フリー句（自由連句）「青春の」の巻

フリー句（自由連句）「青春の」の巻青春のギター調弦なごり雪金澤ひろあき小説書いてますかと年賀状青島巡紅卒業後会えない年月重なりてひろあき黄道に片足入れてるのに蛇遣い座巡紅＊十三星座だと数えられる。月読の命の神話忘れられひろあきオムレツをそぼろにさせる君の笑み巡紅えくぼの中に日だまり新しいエプロンひろあきお父さん大好きと言った子が二十歳巡紅就職の相談会に行くスーツひろあき彼女なしでは生きていけない駄目人間にさせられる巡紅夫婦善哉の道頓堀の月寒しひろあき蝙蝠の来訪を待つ月下美人巡紅＊原産地では花の匂いに誘われた蝙蝠が花粉の媒介の手助けとなる。招かざる客大騒ぎ猫の恋ひろあき赤信号横断歩道前のターンテーブル巡紅花占いで行くかやめるかひろあきどちらも似合うではいけない女性の服選び巡紅好みに合うかどうか試験をしてるだ...フリー句（自由連句）「青春の」の巻

2023/02/11 14:47

2023年1月 京都童心の会 通信句会結果 後半

2023年1月京都童心の会通信句会結果後半【選評】○金澤ひろあき選特選6居間の隅違う空気の猫が居る青島巡紅猫ブームもあったりで、猫を描いた多く見ました。そのかわいらしさ、しぐさ等を描いているのですが、この句のように「空気の違い」という表現派初めてで、新鮮です。他とは空気の違う猫って、存在感ありますね。また、どんな猫なのだろうと、想像をかきたてられます。他、印象に残った句です。15冬の宿風来坊の風呂上がり野谷真治「ふ」の音で韻をふんでいるのが、作品の雰囲気にも合っているような気がします。「ふ」と力を抜いて、少しさびしいけど気楽な自分を見ている感がするのです。一人旅のこの宿、あまり混んでいない感じもします。32蝋梅の枯葉落としつ匂いけり三村須美子冬枯れの中、水仙や臘梅の匂いに、はっと気づくことがあります。寒く...2023年1月京都童心の会通信句会結果後半

2023/02/10 08:04

2023年1月 京都童心の会 通信句会結果 前半

2023年1月京都童心の会通信句会結果前半【選評】○三村須美子特選60老人寮老も若きも淑気満つ中野硯池選評新しい年を迎えた喜びは周りのすべてのものに、新しい香気や張り詰めた清らかさを感じるものです。介護受ける人、介護する人、みなさんが心新たな思いで年を迎えられたことが淑気満つの言葉で引き締まっています。○蔭山辰子特選40通訳機交えてもてなす雑煮かな三村須美子日本の新年風景を外来のお客様にはさぞめずらしいことと思われたでしょう。並選32蝋梅の枯葉落としつ匂いけり三村須美子春の香り一番早い黄色の梅。スカーフの襟元を忘れて、ふり返ってながめました。37鼻と鼻犬と猫とのハッピーニューイヤ三村須美子ペットのお正月ほほえましく。○青島巡紅62本庁の案内に座る春着の娘中野硯池仕事始めの日だと判る。気合の入った案内係です...2023年1月京都童心の会通信句会結果前半

2023/02/09 08:05

2023年1月 京都童心の会 通信句会結果

2023年1月京都童心の会通信句会結果不思議な雲金澤ひろあき1月に入って家族がコロナにかかったり、故郷の高齢の父が入院したりで大変でした。私も体がだるかったので、感染していたのかも。そんな中、大寒の少し前に、東寺あたりの空に、縦に立つ雲を見たのです。白い龍が地上から登っているように見えました。もし不思議な力をお持ちなら、この重苦しさからお救い下さいと、思わず祈りましたよ。大寒に入り、四日連続の雪になりました。あの雲は、その予兆だったのかもとも思いました。厄払いお願いします龍の雲ひろあき皆さんの選です。選者真・・野谷真治白・・白松いちろうえ・・ほうらいえりこ修・・遠藤修司辰・・蔭山辰子ひ・・金澤ひろあき硯・・中野硯池巡・・青島巡紅須・・三村須美子さ・・岡畠さな子加・・野原加代子真理・・岡畠真理子○青島巡紅1...2023年1月京都童心の会通信句会結果

2023/02/08 08:02

フリー句（自由連句）「雪被る」

フリー句（自由連句）「雪被る」の巻雪被る金閣寺撮る痛む靴青島巡紅＊雨や雪が降ると足元が泥だらけになります。湖西線運転取り止めアナウンス金澤ひろあきタクシー運転手の嬉しい悲鳴巡紅長い列の後ろで待って月寒しひろあき大寒の水道嬉し二日酔い巡紅せせらぎの音は癒しに雪溶けるひろあき抜ける湯の膝に来るまで冬の朝巡紅きのうの疲れみそぎのようにお祓いしひろあき襟のタイきつめに締めて新入社員巡紅花の頃に配属先を知らされてひろあき仕事選んだ矜持今は砂の城巡紅最初の一ページには誰もが夢ひろあき梅囲む蕗の薹トス白い花巡紅白鳥の帰る相談かもしれぬひろあき独居老人自殺無視の行政巡紅首相の息子公用車観光ひろあき自家製蜂蜜酒で夢想する雪の銀閣寺巡紅唐物の茶道具飾る違棚ひろあき※足利義政の頃の流行だったそうです。1年数センチの移動地図も書...フリー句（自由連句）「雪被る」

2023/02/07 08:03

さんしょ178を読んで

さんしょ178を読んで金澤ひろあき拝復年が改まって、家族がコロナにかかったり、大雪で動かなくなった電車に閉じ込められたりといろいろな体験をしました。閉じ込められた電車の中で、さんしょ178を読みつつ運転再開を待っていました。○いくら着てもスースー骸骨の吾伊藤真一○独り躓きひとり笑い飛ばす杉山朝子年をとると体が変化して行きますね。寒さには弱くなるし、足も衰えるし。それをそのまま句にして客観視する。時には笑い飛ばす。生きる知恵かも知れませんね。○五回目ワクチン人間味薄くなる鈴木和枝本当に何回射たなければならないのでしょうか。安全なのかな。「人間味薄くなる」という表現に、いろいろな不安や疑問がこめられていますね。○海苔を巻くハタハタハタと新米の旗萩原君代○白鳥の空を子どもの声も下校する山川遊狐日本の「心に残る風...さんしょ178を読んで

2023/02/06 08:04

よく出るシリーズ 『伊勢物語』筒井筒 その2 （改訂）

よく出るシリーズ『伊勢物語』筒井筒その2（改訂）さて、年ごろ経るほどに、女、親なく、たよりなくなるままに、もろともにいふかひなくてあらむやはとて、河内の国、高安の郡に、行き通ふ所いできにけり。さりけれど、このもとの女、悪しと思へるけしきもなくて、出だしやりければ、男、異心ありてかかるにやあらむと思ひ疑ひて、前栽の中に隠れゐて、河内へいぬる顔にて見れば、この女、いとよう化粧じて、うちながめて、風吹けば沖つ白波たつた山夜半にや君がひとり越ゆらむと詠みけるを聞きて、限りなくかなしと思ひて、河内へも行かずなりにけり。【口語訳】さて、長年たつうちに、女は、親が亡くなり、頼りに出来るものがなくなるうちに、（男は）「この女と一緒にふがいない状態でおれようか、いや、いやだ。」と思って、河内の国（今の大阪の東半分の場所）高...よく出るシリーズ『伊勢物語』筒井筒その2（改訂）

2023/02/03 08:03

教科書によく出るシリーズ 『伊勢物語』筒井筒 （改訂版） その1

教科書によく出るシリーズ『伊勢物語』筒井筒（改訂版）その1昔、田舎わたらひしける人の子ども、井のもとに出でて遊びけるを、大人になりにければ、男も女も恥ぢかはしてありけれど、男はこの女をこそ得めと思ふ。女はこの男をと思ひつつ、親のあはすれども、聞かでなむありける。さて、この隣の男のもとよりかくなむ。筒井筒井筒にかけしまろがたけ過ぎにけらしな妹見ざるまに女、返し、くらべこし振り分け髪も肩過ぎぬ君ならずしてたれかあぐべきなど言ひ言ひて、つひに本意のごとくあひにけり。【口語訳】昔、田舎で生計をたてていた人の子どもが、井戸の近くに出て遊んでいたのを、大人になってしまったので、男も女もお互いに恥ずかしく思っていたけれども、男はこの女を自分のものにしたいと思っている。女はこの男を（夫にしよう）と思いつつ、親が（他の男と...教科書によく出るシリーズ『伊勢物語』筒井筒（改訂版）その1

2023/02/02 08:01

雪の鉄道

雪の日の鉄道でもう2句「しばらく」は何時間なのJR金澤ひろあき平行の私鉄は平常雪景色雪の鉄道

2023/02/01 08:02