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音楽好き好き https://nagura260404.hatenablog.com/

自分の好きなアルバムを紹介しています.邦楽,ロック,ソウル,ファンク,ジャズ,電子音楽等

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2019/01/11

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  • 聖蹟桜ヶ丘

    先週,聖蹟桜ヶ丘に散歩に行ってきました. 私は観たことが無いのですが,映画「耳をすませば」の舞台のようです. 起伏があり高台から街並みを望める場所で,非常に自分好みの雰囲気でした. という訳で,その感じを自分なりに曲にしてみました(何か感動したことがあったら曲にしてみる,という習慣をつけようと最近思っています). wakuwaku · sakuragaoka no gogo この曲は図らずも二部(三部?)構成になりました. 前半は昼下がりの温かい陽気をイメージして作ったのですが,展開に飽きてしまい,またイントロのピアノは結構気に入っていたので,それをリサイクルしたいなと思って後半で連打すること…

  • 新曲?

    新曲を作りました. 良ければ聴いてみてください. wakuwaku · Snowtrip(instrumental) 実際のところ,一年以上前に作った以下の曲をアレンジし直したものなので,新編曲というのが正しいかもしれません. wakuwaku · 習作4 今更アレンジし直そうと思った経緯なのですが,この曲のコード進行やメロディは結構気に入っていて,自分でも良く聴き直していました.ですがいかんせん物足りない感じがしていて,何とかならんかなとずっと思っていました.そんな中正月明けに三連休があったので,なんとなくこの曲のコードを取り出して色々試していたら,いつの間にか曲全体を作り直していました.当…

  • この1,2年で作った曲たち

    お久しぶりです.先に言い訳をすると,近頃はSpotifyで音楽を聴くことが多く,アルバム単位で聴くことが減ってしまったので,このブログの基本スタイルであるアルバム単位の紹介が難しくなってきていました.好きな音楽は今も増える一方ですが,一曲単位で記事にするならTwitterでいいじゃんとなってしまうので,更新が滞ってしまいました. 最近もう一つ変わったことは,自分も曲作りを始めたということです. 音楽をやることにある時から憧れを持つようになり,しかし今更始めるのも心理的なハードルが高かったのですが,何かを始めるのに遅すぎるということはないのですし,「思い立ったが吉日」という古い言葉もありますので…

  • 映画:フィッシュマンズ

    Fishmansのファンなので,観に行ってきました.とてもいい映画だったと思います.彼らのファンなら大方好意的な意見を持つのではないでしょうか?ネタバレになるので本文では映画の演出に触れませんが,既に知られている彼らの歴史には触れていきます. 私は94年生まれなので完全に後追いのファンです.最初に彼らの音楽に出会ったのは12年前の中学三年生の頃だと記憶しています.通っていた床屋で「Neo Yankee's Holiday」が流れていました. www.youtube.com youtu.be その頃の私の音楽的嗜好は所謂ロキノン系のロックバンドや椎名林檎,Perfume,Capsuleとかだった…

  • フロイトのイタリア

    二回生の時に受けた芸術論Ⅲという一般教養科目で書いたレポートを公開します.レポートと言うか,教科書を要約しただけですね. イタリア旅行がフロイトに及ぼした影響について フロイトの1895年から始まった幾度にもわたるイタリア旅行は、後の彼の精神分析論の構築に非常に大きく貢献した。例えば、フロイトの有名な思想にエディプス・コンプレックスがあるが、これは彼のイタリア旅行そのものが「父を超える旅」であるという着想から生まれたものである。フロイトは、初めてのイタリア旅行から1901年まで何度もイタリアを訪ねているが、なかなかローマにたどり着くことができなかった。これは物理的な問題ではなく精神的な問題であ…

  • 作曲家 大沢建太郎のラジオ大会2nd 2019/09/21

    なぜか欠番だったので,今更書き起こしました.放送は3時から(もちろんAM). ベースの練習がてら雑談する感じ 影響を受けたベーシストにジャコ・パストリアス,スティーヴ・スワロウを挙げる. スティーヴ・スワロウはベースをピックで弾き,しかもそのピックはとても薄く独特のサウンドを生み出している. open.spotify.com 彼のベースラインはバッハのチェロの独奏曲のように単体で聴いて響きが分かりやすいとのこと.ジャコもチェロの教材で練習したとか言ってましたね. electric-bass-online.blogspot.com ジェフ・バーリンというベーシストも好きなようで,曲を流してくれる…

  • kouzoustructure (emulated) 2

    以下,意味不明な供述. ======== 10/18 起床、二度寝。 食事、納豆、豚こま切れ、納豆、紅白なます、 小松菜のおひたし、紅白なます、納豆。 仕事、何かヒントが見つからんと思い、何となく窓の外を眺める。 11:00頃、ガチャゃんが来て、何か音楽を”はにゃかへらへん”と言う。 何となくそこを離れ、キッチンへ行き、紅白なますを作る。 仕事、何かヒントが見つからんと思い、何か音楽を”にゃかへらへん”と言う。 食事、納豆、紅白なます、白米一合。 仕事、何かヒントが見つからんと思い、何も見つからんと思い、何も見つからんと思い、何となく仕事を続ける。 食事、納豆、紅白なます、納豆。 仕事、何もヒ…

  • kouzoustructure (emulated)

    かつて存在した北園みなみのブログ,通称kouzoustructureをAIに学習させたが,学習が足りないようだ. 食事が豚肉に偏りすぎている. ======== 食事、1,000ウォンをポケモンで済ませる ・餃子(豚肉300g)・鶏肝煮(鶏肝煮がなくてもOK)・鶏肝煮(豚肉300g)・白米・納豆 食事 豚肉300g 豚もも肉150g 豚もも薄切り200g 豚肉脂身80g 肉じゃが、納豆 炭水化物と油揚げの卵とじ 白米がなくてもOK ・味噌汁(200g) ・スパゲティ ・鶏胸肉50g ・大根3つ 食事 豚もも肉6kg 豚もも肉50g 大根200g 小松菜の胡麻和え(150g×2) 大根3つを平ら…

  • 大沢建太郎が北園みなみに改名したことを言祝ぐ記事

    元・北園みなみで知られる大沢建太郎氏が,この度北園みなみに改名したようです. ↓新しく公開されたサイト t.co www.minamikitasono.com ↓記念に www.youtube.com www.youtube.com 以上.

  • AMARGA-Tarde- - Especia

    以下の文章は,今までEspeciaというグループを知りながらも,実質黙殺してしまった私の身勝手な懺悔です. Especiaと私の邂逅ははっきり覚えていて,当時(今も)好きだったフレネシのカバーを偶然聴いた時でした. フレネシ(frenesi) · Especia「海辺のサティ」を歌ってみた はっきりと言っておきながら,それがいつだったか正確には覚えていません.既にEspeciaは解散していたかも(当時落としたこのトラックのmp3の更新日が2015年3月だったので,多分解散してなかったですね). 私もそれなりに音楽を聴いてきた自負があり,確かに興味深い曲だなと反応できたのは覚えています.ただ当時…

  • Breathe - UA

    成長を感じるのが人の幸福という,イェーツの言葉を噛みしめる.平穏は死んでいるのとあまり変わらない.忍び寄る真空のような虚しさ. 森の土,空気,光,におい,愉快な動物達.両耳から灰色の心に流れ込むイメージ,心地いい風に吹かれて,救われる.

  • 港の見える街

    www.youtube.com

  • 近況

    久し振りの更新.音楽は相変わらず聴いています.仕事は意外と楽しい.白黒の現像がやっと終わった.写真モチベが再燃しそう. 可愛い.

  • 人生なんて

    あ,修論を無事書き終えて二ヶ月近く経ちました.この一年は就活と修論という,今までの人生で味わったことのないくらいしんどいイベントが二つも重なり,正直よくやったなと思います.そしてそんな中で人生について何かを掴めた気がするので,それを久し振りに記事として書き起こそうかと思います. 何らかの目的がある人生で大切なこと,それは実験だと思います.実験は何も科学者だけが行う作業ではありません.どんな人間でも,やっていることです.実験とは,有意義な情報を得るために,仮説を立て,検証をすることに他なりません.多分こうだろうけど,本当にそうであるか分からない命題があるとします.そういう時に,うまく実験を計画し…

  • 修論追い込み

    初めてキタムラで現像したら,同じフィルムなのにいつもと全然違う感じになった. スキャナーのせい?でも嫌いじゃない.

  • ハイカラ・ガール - capsule

    中田ヤスタカとこしじまとしこによるユニット,capsuleのファーストアルバム「ハイカラ・ガール」.2001年の作品です.とてつもなくポップですが,この作品と,(perfume含む)セカンド以降では何かが決定的に異なる印象を受けます.その差はおそらくピチカート的であるかどうかにありそうです. 後期p5,つまり小西康陽と野宮真貴体制時には,歌謡曲やJ-popで重視される情緒とか愛憎とかをかなぐり捨てて,音楽が本来持つ純粋な快楽を突き詰めたような曲が目立ち始め,この路線はcapsuleやperfume,そのほかボカロやアニソン,ゲーソン等で現代にも引き継がれているように思います. 一方でこの「ハイ…

  • AMETORA - UA

    UA,彼女のことを知ったのは2003~2006年に放送されていたNHKの教育番組「ドレミノテレビ」がきっかけでした.この番組でUAは奇抜な衣装を纏ったうたのお姉さん「ううあ」に扮し,飛んだり跳ねたり歌ったりと,当時小学生の私に強烈なインパクトを与えてくれました.また,豪華なアレンジャーによる童謡のコーナーも見どころで,例えば「一週間」は菊地成孔編曲,モロDCPRGてか「Playmate at Hanoi」で,小学生に何聴かせるん笑 www.youtube.com こちらはBuffalo Daughterの大野由美子編曲です. www.youtube.com 他にもlittle creature…

  • フィルムは露出が難しい

    ややアンダーだけど,自分的にはいい感じ.

  • Dots and Loops - Stereolab

    眠れない深夜にぴったりな音楽.ステレオラブの「Dots and Loops」は彼らの5枚目のアルバムです.1997年. ステレオラブはティム・ゲインとフランス人のレティシア・サディエールを中心とするロンドンのバンドです.バンド初期はドイツのバンド,neu!のようなハンマービートっぽい曲が多く,neu!が短命だっただけにそれを更に推し進めたような疾走感のある演奏と女性ツインボーカルには好感が持てましたが,4作目辺りからさらに独自のケレン味のあるポップスという路線が出現してきたように思います.Tortoiseのジョン・マッケンタイアが前作に引き続きプロデュースをしているということで,シカゴ音響派作…

  • Providing The Atmosphere - Cloudberry Jam

    ブログ始めて一年経ちました.意外とブログというメディアは自分に合っているみたいです.勝手に思いを綴って,あとで見返すのは楽しいことですね. クラウドベリー・ジャムのセカンドアルバム,「Providing The Atmosphere」(邦題「雰囲気づくり」)は1996年の作品で,カーディガンズとかの所謂スウェディッシュ・ポップってやつみたいです.カジヒデキが影響を公言していたか何かで知ったのだと思いますが,最近良く聴いています.スウェーデン発のこの音楽は日本人にもなぜか耳馴染みが良く,中々の人気だった模様(今も?). 「Another Moment Follows」:若さ溢れる溌剌としたナンバ…

  • Gutevolk - suomi

    Gutevolk名義では二作目の西山豊乃のアルバム,「suomi」.2003年の作品です.チェロやウッドベースが結構全面に出てくるのですが,歌声がとても軽やかで儚いので,白昼夢を見ているような気分になります.ジャケットのイメージに引っ張られすぎかもしれませんが.全体的に浮世離れしているような,無国籍で場所を指定しないというか,ファンタジーの世界で鳴ってそうな感じがします. 「Kikyu Ni Notte」:スティールパンが印象的な楽曲.気球と言うよりは列車でどこかに向かっているような感じがします.ドラムが段々ポストロック染みてくるのも面白い. www.youtube.com 「Clock Wa…

  • 少女終末旅行というアニメを見た

    少女終末旅行というアニメを見ました.まさかここまで刺さるとは思ってもみなかった.ネタバレというネタバレはしません.原作読んでないし. www.youtube.com 基本何でも音楽から入るので,このアニメも例によって,たまたま耳にしたOPEDが良かったというそれだけの理由で見始めました.2017年秋の作品なので今更感が凄い. 全てが終わった世界を二人で旅をするという,ただそれだけの話なんですけど,色々な側面があって色んな人が様々な感想を持っているようです. 私は,「何か人生ってこんな感じだよなー」という,あたかも疲れてる人みたいな感想を抱きました.実際疲れてるんですけど. 個人的には,この終わ…

  • 少女終末旅行というアニメを見た

    少女終末旅行というアニメを見ました.まさかここまで刺さるとは思ってもみなかった.ネタバレというネタバレはしません.原作読んでないし. www.youtube.com 基本何でも音楽から入るので,このアニメも例によって,たまたま耳にしたOPEDが良かったというそれだけの理由で見始めました.2017年秋の作品なので今更感が凄い. 全てが終わった世界を二人で旅をするという,ただそれだけの話なんですけど,色々な側面があって色んな人が様々な感想を持っているようです. 私は,「何か人生ってこんな感じだよなー」という,あたかも疲れてる人みたいな感想を抱きました.実際疲れてるんですけど. 個人的には,この終わ…

  • 作曲家 大沢建太郎のラジオ大会2nd 2019/10/26

    めちゃめちゃ遅い時間(早朝4時半)に始まったかと思えば,凶悪なノイズギター配信にびっくりした.普通にDJすると思っていたので.でもタスクに追われており,作業し続けのハイ状態だったため,そういうテンションにマッチしていて中々良かった. 録画公開されています. twitcasting.tv 高柳昌行?みたいなコメントがあったので気になって調べてみましたが,ノイズギター系のミュージシャンみたいですね.下に貼った曲なんかネズミ花火みたいでかっこいい.ノイズって音階とかコードとかの次元で音楽をやっているのではなく,その演奏のスピード感や起伏だったりそういった原始的な,純粋な音の変化みたいなものを追求する…

  • JUMP UP - SUPERCAR

    SUPERCARは中学生当時かなり好きだったバンドです.今ものすごく久し振りに聴いているのですが,やっぱりまだ好きなバンドだと再確認. 1997年に青森で結成し,2005年に解散.メンバーは中村弘二(ナカコー,iLL),石渡淳治(いしわたり淳治),古川美季(フルカワミキ),田沢公大の四人.今でも時々名前を見かけますね. この「JUMP UP」は彼らの2ndアルバムで1999年の作品です.にしてもやけにローファイな録音で,それまで聴いていた音楽とは全く異なる雰囲気に興奮した覚えがあります.世紀末ですし,その時代にバンドを結成しようとした人たちですから,心なしかどこか冷めた雰囲気をまとっていてちょ…

  • 作曲家 大沢建太郎のラジオ大会2nd 2019/10/19

    研究に没頭してたので遅れました.Bill Withers - Use Me www.youtube.com Earth Wind & Fire - Sing a Song www.youtube.com Don Friedman - Circle Waltz www.youtube.com Labi Siffre - Something on My Mind www.youtube.com Stevie Wonder - Don't You Worry 'Bout A Thing www.youtube.com Lee Morgan - Candy www.youtube.com Les Mc…

  • 作曲家 大沢建太郎のラジオ大会2nd 2019/10/12

    台風をよそに今日もDJ配信.心を無にしてひたすらコピペしていきます. Harry Nilsson - Open Your Window www.youtube.com Syreeta - I Love Every Little Thing About You www.youtube.com The Isley Brothers - Harvest for the World www.youtube.com Roy Ayers - Running Away www.youtube.com Donald Fagen - I'm Not the Same Without You www.youtub…

  • 作曲家 大沢建太郎のラジオ大会2nd 2019/10/05

    かなり気まぐれに更新している本シリーズ.先週(聴き逃した)と同様今回もDJ回だったのでセットリストをメモしておきます.多部未華子に捧げられた曲達. The Crusaders - It Happens Everyday www.youtube.com Marlena Shaw - Rose Marie www.youtube.com 大貫妙子 - 横顔 www.youtube.com Mamas Gun - You Make My Life A Better Place www.youtube.com Stevie Wonder - I Am Singing www.youtube.com B…

  • Ombre - 辻林美穂

    先日奈良観光を兼ねてジャンゴレコードさんまで買い求めた,辻林美穂さんの「Ombre」を取り上げたいと思います.エレガントなジャケットが期待を煽りますね. 辻林美穂の「ombre」他二点をジャンゴレコードさんで購入。怖い店主さんだったら怖いなと思ってましたが、とても愉快な方で良かった。気付いたら4時間近く滞在してたけど何故?(記憶喪失) https://t.co/NHsYIyYabw — wakuwaku (@wakwak_dokdok) September 20, 2019 前回記事にもしているように彼女の音楽を初めて耳にしたのはかなり最近のことですが,何か凄い惹きつけられました.変にひねくれ…

  • 辻林美穂と私の同時多発的な出会い

    最近音楽に対して内心うんざりしていた気がする. 音楽を好きであり続けるためには,自分が音楽好きであると盲信していなければならないみたい.最近自分が音楽好きだと信じれなくなってきた — wakuwaku (@wakwak_dokdok) August 30, 2019 それは音楽が悪い訳ではなく,むしろ正常な音楽との付き合い方に気付く兆候だったのではないかと今では思う.かれこれ25年間音楽を聴き続け,一日の大半は音楽を聴いているのが当たり前のような生活を続けてきた.挙句の果てにはこんなブログを始めてしまうなど,少し音楽に依存しすぎていたのではないか.少なくとも,最近は前ほど音楽ばかりは聴いていな…

  • 作曲家 大沢建太郎のラジオ大会2nd 2019/09/13

    悲しいお知らせ.Orangeadeを解雇されたらしい.いつも嘘か本当か分からないトークを展開している彼だが,今回は本当のようです.原因として 遅刻をしたり シリアスなラインで空気を読まずに顔文字を連投する ライブ出演拒否 等の素行問題があったみたいですが,ラジオを聞いてるとそのような行動も容易に想像できる.三人の中ではちょっと浮いてたんですかね. 4時間程のトークも始終後悔などが見え隠れする感じ.特に松本での青春時代を長く振り返っており,少し現実から離れる時間が必要なのかもしれない. 私はOrangeadeをちゃんと聴いたことがなかったが,「わたしを離さないで」は異常にいい曲だと気づく.彼がバ…

  • Roger Nichols & The Small Circle Of Friends - Roger Nichols

    いわゆる渋谷系の大御所としてピチカート・ファイブやフリッパーズ・ギターが挙げられるが,両者は全然ルーツが違うと思われる.渋谷系という言葉はジャンルを表すものではないから当然なのだが,例えばP5はブラックミュージックの影響が濃厚なのに対し,フリッパーズの方はネオアコとかロックミュージックの方に寄っている(と思う).しかしどちらにも共通のルーツとして,このロジャー・ニコルスのアルバムがあるようだ.世に数ある渋谷系っぽい音楽の渋谷系っぽさは,このアルバムによるところが大きいと思う.ちょっと乱暴か. 「Don't Take Your Time」:フリッパーズ・ギターやCornelius,ピチカート・フ…

  • 第一回 英単語を覚えたいがために小話をでっち上げよう!のコーナー

    今回は以下の10単語を使ってでたらめな小話を作ります. substantial:がっしりとした eligible:適格で,適任で terminology:用語 outset:発端 elucidate:はっきりさせる pertinent:適切な,関係性のある emanate:発する,出てくる warrant:正当化する,保証する viability:可能性 envisage:構想 がっしりとした(substantial),ラグビー経験者の男(名をAという)がいた.常に妖しい匂いを発している(emanate)ことで有名だった.彼はとある会社に勤務しており,一大プロジェクトの責任者に任命される.上司…

  • 英単語の勉強法を考えた

    内定式の日にTOEICがあるようなので,あと一ヶ月英語の勉強をしてみようと思う.リスニングはTEDを聴くことにして,新しい単語の勉強法を編み出した. 単語は文脈で覚えろとは良く言われるが,単語帳で勉強していると文脈が存在しないので覚えにくい.そこで無いなら自分で文脈を作ってやれということで,どうにも覚えられない単語を無理やり使って英文を作ってしまおうと考えた.例えば以下の単語を覚えたいとする. liable for:責任がある abolition:廃止 stand for:表す republican:共和党 aggregate:集計する immune:免疫 assay:分析 stowaway:…

  • 作曲家 大沢建太郎のラジオ大会2nd 2019/08/16

    聴き逃した先週の配信だが,数少ないフォロワー様のご厚意によりおぼろげながら内容を知ることができたため,まとめておく.情報提供ありがとうございます. 夜中の3:50ごろ開始.人によっては朝ですね. 一昔前に流行っていたような気がする,音割れしたハリーポッターにハマっているらしい.配信の最初と最後に音割れしたきかんしゃトーマスのテーマを流した模様. www.youtube.com 人類の代表,またはハムスター代表の気持ちで作詞を行っている. 手で触れる温度の食物だけを食べるために,家では手で食べている.これは前回もそんなことを言っていたので,ただのきまぐれではなかったらしい. 水道代を延滞すると,…

  • Who Is This Bitch, Anyway? - Marlena Shaw

    1975年にジャズレーベルのBlue Noteから出された,マリーナ・ショウの「Who Is This Bitch, Anyway?」.キツめのジャケットが良い.ジャズなのかソウルなのか良く分からないが,傑作であることは間違いない(そもそもこの年代のソウルで,ハズレを掴まされた記憶が無い).とやかく言わずに聴いてみよう. 「You, Me and Ethel / Street Walking Woman」:男女の小芝居がこのアルバムの導入になっている.男はフラれ,ファンキーグルーブがフェードインする. www.youtube.com 「Davy」:前半はややまどろっこしい雰囲気だが,後半からス…

  • Something/Anything? - Todd Rundgren

    大沢建太郎ラジオを聴き逃し,悲しい.3:30開始ってなんやねん.そんな時間,大抵の人間は寝てると相場が決まってるものだが...コメントから察するに,キクラゲにまつわる話をしていたようで,非常に興味がある.誰か教えて下さい. トッド・ラングレンの「Something/Anything?」は1972年発表の彼の三枚目のアルバムで,CD二枚組.「I Saw The Light」や「Hello It's Me」みたいな代表曲の他にも優れた曲が多い.というか全部良い.曲数が多いと直感的には質が落ちるのではないかと思えるが,実際はその逆らしく,プリンスとかピカソが良い例であるように創作意欲が盛んな証拠でむ…

  • ゆらゆら帝国のめまい - ゆらゆら帝国

    2003年発売.何と言ってもジャケットが目を引く.女性の顔が何枚も合成され,並べられており,不気味さすら覚える.同時に発売された「ゆらゆら帝国のしびれ」には,この「めまい」と同様の方式で男性の顔がジャケットにあしらわれている.併せて楽しみたい. 「しびれ」の,割と暴力的な音楽とは対称的に,こちらのアルバムでは非常に聴きやすい歌が展開される.女性ボーカルもフィーチャーされ,とても癒やされる.カーティス・メイフィールドみたいなワウギターも印象的.ゆらゆら帝国に癒やされるというのもなんとも不思議な感じで,狐につままれたような気分になる.彼らの音楽性を暴力と甘みに分けて,甘み全部を「めまい」にぶち込ん…

  • welcome - さかな

    猫を被ったような文体にもいい加減飽きてきたので,もう少し普段に近づけてみる. 「welcome」は「my dear」の次に出されたさかなのフルアルバム.1999年.チュロスかと見まごう大きな口の女性がジャケットに描かれている.盤面にも描かれており,ちょうど口の部分がくり抜かれていて「なるほどね」と思う. https://images.app.goo.gl/oaSGmta1iWAhJNYG6 この時期のメンバーはポコペン(ボーカル,ギター,ベース),西脇一弘(ギター),ポップ鈴木(ドラム),勝井祐二(ヴァイオリン)の四人.アルバムのミックスやオルガンなどで益子樹も携わっている(ROVOの人脈?)…

  • 作曲家 大沢建太郎のラジオ大会2nd 2019/08/09

    今回は生演奏主体の配信. リズムマシンとフェンダー・ローズによる演奏.ずっと聴いてられる感じ. ジャズ・スタンダード?のピアノ演奏.深夜に聴くのは格別な気がする. 床に30度程の傾斜があるため,マイクが安定しないらしい. ビートルズのスコアを買い,久々に読む.昔話になるが,アップライトピアノのある山小屋で彼らのスコアを読んで感動した記憶がある. ビートルズの中では「Rubber Soul」が好き.「In My Life」が入ってるから 全てがどうでも良くなる方法.「ああ!」と言いながら街を駆け抜ける. 40円位で買って気に入っていたマグカップが地面に落ちて粉砕する.ゴミに出す道中に,なぜ気に入…

  • Batman - Prince

    1989年の映画「バットマン」のサウンドトラックとしてリリースされた,プリンスのアルバム「Batman」を取り上げます.映画は一回見ようと思ったんですが,間違えてブルーレイを借りてしまい,プレイヤーを持ってなかったので結局見ずに返却するという苦い思い出がありますね... このアルバムは「Lovesexy」の次に当たる作品で,結構分かりやすくて好きです.サントラだけあって,心なしか彼特有の臭みが抑えられているからでしょうか. 「The Future」:「あっ,プリンスだ」という感じの1曲目. 「Erectric Chair」:エレキギターが大々的にフィーチャーされた,ハードロック趣味全開のヘビー…

  • 作曲家 大沢建太郎のラジオ大会2nd 2019/08/02

    twitcasting.tv配信内容箇条書き お菓子だけを食べて生きることが健康に最も良い.これだけで500才まで生きられる. お菓子が健康に良いと言うより,少食であることが大事とのこと.祖父のお兄さんは106歳で頭がしっかりしているが,コーラとキャラメルしか食べていないことがその説を裏付けている. 下の写真がお気に入り.見ながら曲を作ったりする.調べた感じ,Wim Wendersという人の作品ぽい. 話すことが無くなり,ひげそりジェルの裏面を朗読し始めるがすぐ飽きてしまう. ウェッジウッドの小物入れ(画像みたいな?)を,ナス五本くらいの値段で購入した.とても気に入っているようで,視界に入る度…

  • Controversy - Prince

    プリンスを取り上げるのはかなり久し振りですが,今回は彼の1981年のアルバム「Controversy」を紹介したいと思います.個人的には甘過ぎず辛過ぎない透明なアルコールといった印象を持ち,かなり好きなのですが,お酒が飲めない人もいるように,誰にでもおすすめできるとは思いません. 「Controversy」:まさにプリンスといったファンクナンバー.ストイック過ぎて,この一曲でリスナーがある程度選別されてしまいそうな雰囲気があります.しかもアルバム版では7分続きます. www.youtube.com 「Sexuality」:プリンスの絶叫で始まる,前曲より少しロックっぽいノリの楽曲.ギターのカッ…

  • 作曲家 大沢建太郎のラジオ大会2nd 2019/07/26

    大沢建太郎(a.k.a 北園みなみ)がツイキャスで毎週金曜日の夜に配信している「作曲家 大沢建太郎のラジオ大会2nd」に最近ハマっていて,できる限り毎週聴くようにしています. twitcasting.tv彼の音楽を聴いたことが無い方のためにいくつか音源を貼っておきます. 「来世で逢いましょう」:80年代っぽい雰囲気がたまりません.チープな音源がノスタルジックです. 「やっぱりエビはカニじゃない」:「エビかしら どうかな カニのようね ため息を一つ やはりエビか」という歌詞が何とも可笑しいです.エビでは不満なのでしょうか. 「そりすべり」:私の中で最近評価が高い曲.季節外れのインストですが,展開…

  • On The Corner - Milse Davis

    音楽というものには大抵メロディやコード進行などの展開が付き物で,ジャズも例外では無いと思うのですが,ジャズトランペッター,マイルス・デイビスによって作られた1972年のこの作品「On The Corner」には,およそ分かりやすい展開がありません.この時期の彼は,エレクトリックなフリージャズを模索中といった感じだったと思いますが,Wikiにはスライ・ストーンを意識してこのアルバムが出来たと書かれていますね.しかしさすがマイルスというべきか(?),まさかそのままスライの真似をする訳もなく,完全に独自の境地に至っているように感じます.スライは1971年に「There's A Riot Goin' …

  • Baduizm - Erykah Badu

    谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」という随筆がありますが,その文章に写真がついたものを本屋で偶然見つけ,つい買ってしまいました. pie.co.jp デザイナー,建築家,ミュージシャン,画家,編集者,読書家... 美大・芸大系の学生, 必読の書 と帯には書かれています.私はどれにも当たりませんが,音楽鑑賞者としても興味深い内容でした.今回取り上げるエリカ・バドゥの「Baduizm」は,きっと谷崎も気に入ることでしょう.陰翳礼讃で好きな一節を以下に引用します. かつて漱石先生は「草枕」の中で羊羹の色を賛美しておられたことがあったが,そう云えばあの色などはやはり瞑想的ではないか.玉のように半透明に曇った肌が…

  • Return To Forever - Chick Corea

    京都は現在祇園祭の真っ只中です.私も昨日4,5年振りぐらいに行きました.人が多い.以上. 今回取り上げるのはチック・コリアの1972年のアルバム「Return To Forever」です.涼しげなフェンダー・ローズの音色とラテンっぽいリズムが暑い夏にピッタリだと思います. チック・コリアはジャズピアニストで,マイルスとも「In A Silent Way」(1969年)あたりから関わり始め,エレクトリックマイルスで印象的なフェンダー・ローズを担っていきます. nagura260404.hatenablog.com マイルスのグループを脱退した後,彼はReturn To Foreverというバンド…

  • João Gilberto(三月の水) - João Gilberto

    とんでもない作品に出会ってしまいました.六日に亡くなったジョアン・ジルベルトの1973年の作品,「João Gilberto(三月の水)」を取り上げます.当然,彼の名前は知っていました.亡くなった時もむしろ,まだ生きてらしたのね,と感じた程です.しかしジョビンやミルトンは聴いていたのに,なぜか彼は聴かずにいました.さっき初めて聴いたのですが,ジョビンの甘い雰囲気と異なり,朴訥とした佇まいの中に芯のある硬派な感じがすごい好みです.これを機に,いよいよ本格的にボサノバにハマりそうです.特に1曲目の「 Águas de Março」,邦題「三月の水」で圧倒されました.元々はアントニオ・カルロス・ジョ…

  • 正しい相対性理論 - 相対性理論

    今回は相対性理論ファンにとって賛否両論らしい,有名ミュージシャンによるリミックス集の「正しい相対性理論」を取り上げたいと思います.2011年の作品ですが,未だに?解決されていない謎があります.まずは収録曲とアレンジャーを列挙したいと思います(ちなみに1,7,13は新曲です). 1.Q/P STSR (相対性理論)2.QJPCAM STSR / Matthew Herbert (マシュー・ハーバート)3.QGKGAO STSR / Otomo Yoshihide (大友良英)4.QSMJAF STSR / Fennesz (クリスチャン・フェネス)5.QHPMAS STSR / SPANK HA…

  • アワーミュージック - 相対性理論/渋谷慶一郎

    今回は相対性理論というバンドと渋谷慶一郎氏とコラボした2010年のシングル,「アワーミュージック」を取り上げたいと思います.曲数的にアルバムかと思ってましたが,あくまでシングルみたいです.この作品が発表されるにあたって,ミュージック・マガジンの2010年1月号で相対性理論が初めて大きく取り上げられているので,このバンドに関する村尾泰郎氏の紹介文を以下に引用します. 相対性理論が結成されたのは06年.メンバーは,やくしまるえつこ(ヴォーカル),真部脩一(ベース),永井聖一(ギター),西浦謙助(ドラム)の4人だ.07年にCD-Rで発表したデビュー・アルバム『シフォン主義』がライヴ会場と通販だけで4…

  • JP - クラムボン

    今回はクラムボンの1999年の1stアルバム,「JP」を取り上げます.クラムボンは高校時代にめちゃくちゃ聴いていたので,非常に思い入れがあるバンドです.中学ではアジカンとかナンバガとかのロックバンドばかり聴いていた気がするのですが,ちょっとジャジーなこのバンドは,少しステップアップと言うか,ちょっと大人の音楽のように感じていました.高校の近くの坂を下るとTSUTAYAがあったので,足繁く通っていたのを思い出します.高校卒業と同時くらいにそのTSUTAYAは潰れてしまいましたが笑. 彼女らは原田郁子(ボーカル,鍵盤),ミト(ベース等),伊藤大助(ドラム)の3ピースバンドです.3人は,空気公団の山…

  • DODECAGON - キリンジ

    自分が東京に就職することになるとは考えてもみなかったんですが,まあしょうがないですよね.それなりの企業はだいたい東京に集中してますし.辛酸を舐めもしましたが,なんだかんだ結構満足しています.そんな気分に合いそうな一枚を探していたら,キリンジの「DODECAGON」なんか良いような気がします.彼らの6枚目で,2006年発表です.ジャケットの色味が大分イカれているのがいいですよね.売る気あるのか?,みたいな.また,このアルバムから冨田恵一の手を離れ,セルフプロデュースを始めたようです.テクノっぽい曲調も取り入れられ,結構攻めている気がします.シティ・ポップのくくりには収まりません. 雰囲気が妙に暗…

  • WELCOME BACK - 矢野顕子

    就活,何とかなりそうです.やはり運命と言うか,思い返せば自分とかなり縁がある企業に引きつけられた感じがします.人生塞翁が馬とはよく言ったものですね. 今回は矢野顕子の1989年の作品,「WELCOME BACK」を取り上げたいと思います.このアルバムの目玉はおそらく,Pat Metheny本人が参加した,彼の「It's For You」のカバーでしょう.ドラムはPeter Erskine,ベースはCharlie Hadenとかなり豪華な顔ぶれとなっています.原曲は「As Falls Whicita ~」というアルバムに収録されています(過去に取り上げています). とてもエバーグリーンな名曲です…

  • Chordiary - Little Creatures

    Little Creaturesが設立したレーベル,CHORDIARYの元?なんですかね,同名タイトルのミニアルバム「Chordiary」を取り上げます.2000年の作品です.彼らはバンドなので,このアルバムも確かにバンドサウンドなんですが,個人的にはそれを越えた何かを感じます.音響作品というか芸術性が非常に高いというか,もっと高尚な感じがします.時系列的には「Future Shocking Pink」の前となるので,この作品は,そこでピークに達する音響的な洗練への過渡期といった位置づけることができるかもしれません.バンドサウンドを徹底的に洗練させて,クラシカルな弦も入れ,若干前衛性も垣間見え…

  • クチロロ - □□□

    クチロロの2004年のファーストアルバム,「クチロロ」を取り上げます.深夜に聴くとまた違った趣があります.アマゾンのレビューとか読んでますと,ミュージック・マガジンの日本のロック部門で,2004年の年間一位に選ばれているようですね,今の今まで知らず,びっくりしました.ちなみに手元のミューマガを見ると(一月号だけは買うようにしてます),同部門では2017年にCorneliusの「Mellow Waves」,2018年には折坂悠太の「平成」が一位となっています(ついでに2009年は相対性理論の「ハイファイ新書」でした).でも,確かに一位になるだけある名作だと思います.クチロロって人によっては軟派な…

  • Bellissima! - Pizzicato Five

    Pizzicato Fiveの二作目で1998年に発表されたアルバム,「Bellissima!」を取り上げます.イタリア語で「最も美しい女性」というキザなタイトルのこのアルバムは,しかし全く名前負けしていない,素晴らしいアルバムだと思います.ボーカルは田島貴男,当時はオリジナル・ラヴも並行していたみたですが,作曲のセンスも目を見張るものがあります.特に彼の作曲した最初の三曲である「惑星」,「誘惑について」,「聖三角形」の流れは,この時点で既にこのアルバムを傑作たらしめています.wikiによると,音楽雑誌「ミュージック・マガジン」では「仏作って魂(ソウル)入れず.キャッチ・コピーが“汗知らずスー…

  • CUTIE CINEMA REPLAY - capsule

    可愛らしい曲がこれでもかと詰め込まれた,capsuleのセカンドアルバム「CUTIE CINEMA REPLAY」を取り上げます.2003年の作品です.ファーストはかなり歌謡曲に寄せて作られていましたが,この二作目から一気に本性を現したと言いますか,いわゆるperfumeっぽい感じが打ち出されています.また,同系統のミュージシャンがゲストに起用されているようで,dahlia,Sonic Coaster Pop,Eel,Sabou et Mamie,Sylvia55,COPTER4016882,という方々が名を連ねます.ほとんど分かりませんが... 「sweet time replay」:Fea…

  • beautiful. - Fantastic Plastic Machine

    Fantastic Plastic Machine(以下FPM)の三枚目のアルバム,「beautiful.」を取り上げたいと思います.2001年の作品です.FPMは田中知之の一人ユニットで,wikiで調べると京都出身なんですね.知りませんでした.ジャンルはハウスミュージックっていうんですかね,よく分かりませんが,聴いていて非常に心地いいアルバムです.また,このアルバムでは宮川弾氏も作曲に参加しているようで,さらっと聴き流せるように思わせてかなり凝っているような気がします.カフェとかで流れていたら,気になってしょうがないと思います. 「Beautiful Days」:音ゲでも使われていたとのこと…

  • 今どんな音楽を聴きたいのか,自分でも分からない人のためのフローチャート

    何か音楽を聴きたいけど,何が聴きたいのか自分でも分からない時ってありますよね.そんな方のために,独断と偏見で私が音楽を選んでみます.以下の選択肢を選んでいくことで,今の気分にぴったりの音楽にたどり着くことができるかもしれません. 全く保証はありませんけど,まあ心理テストみたいな感じで楽しんでくれたら幸いです. 今の季節(or 好きな季節)は? 春 夏 秋 冬 気分は沈んでる? はい いいえ じめじめ? はい いいえ 部屋に一人? はい いいえ まったり? はい いいえ お散歩日和? はい いいえ 退屈? はい いいえ 肌寒い? はい いいえ やる気に満ちている はい いいえ このままでいいと思…

  • Stone Jam - Slave

    ファンクバンド,スレイブの5枚目のアルバム「Stone Jam」を今回は取り上げます.1980年の作品です.これほんと名作ですよ.非常に硬質なファンクサウンドと甘くメロウな部分が綯い交ぜになり,まさに「石のジャム」という表現がぴったりです.山下達郎がやるファンクと結構近い感じがしていて,例えば山下の「Merry-Go-Round」なんかかなりそれっぽいです.スラップを多用するベースがそれっぽいのかな?ファンクバンドは大抵そうですが,特にスレイブはベースの存在感がすごいと思います.山下達郎もここまでベース強調する!?っていう曲が結構あり,彼のこういう路線が好きな方は,間違いなくハマると思います.…

  • モンテカルロ法で己を知りましょう

    www.youtube.com nagura260404.hatenablog.com 先日自分の思い込みの激しさと視野の狭さに気付いた訳ですが,その二つは分かちがたい密接な関わりがあるようです. モンテカルロ法ってご存知でしょうか?乱数を使った数値計算手法の一種なんですが,この計算手法と人の認識とのアナロジーから,自分がなぜこのような人間になってしまったか,そしてより良い人間になるためにはどうすればいいか,というヒントが得られた気がしました. 簡単にモンテカルロ法を説明しますと,まず以下の正方形の中のランダムな座標に点を置いていきます.そして,円の中に点が何個入っているか数えます.例えば全部…

  • There's A Riot Goin' On - Sly & The Family Stone

    以前flexlifeの記事を書いてて,スライっぽさみたいなものを感じ,改めて聴きたくなりました. nagura260404.hatenablog.com 「There's A Riot Goin' On」,邦題は「暴動」で1971年の作品です.彼らの五枚目のアルバムのようです.これより前の60年代の作品は,結構明るくキャッチーなんですけど,一転このアルバムと次のアルバム「Fresh」は,凄まじく黒いオーラを放っています.悲しかったり鬱屈とした気持ちをロックやパンクとして曲にするアーティストは多いですが,彼ら(というかスライ?)はファンクという肉体的な音楽を通して表現しているため,重みが違います…

  • それいゆ - flexlife

    flexlifeは1998年に結成されたR&Bバンド?で,当初は五人いたみたいですが現在は二人だけのようです.今回ご紹介する「それいゆ」は知り合いに貸してもらったもので,彼女らの作品は正直これしか知らないのですが,センスがめちゃくちゃ良いと感じます(聴いてる私のセンスが良いとか言いたい訳ではなく).「あれ,ここちょっとダサい?」みたいな部分が一切無く,昔のソウルやファンクをしこたま聴いて研究したんだろうなあと想像してしまいます.また,2002年の作品ですが当時はすでに三人になっていたみたいです. 「getting better」:温かみのあるコーラスとエレピのイントロが最高です.スライを思わせ…

  • Gil Evans & Ten - Gil Evans

    雨の降る夜は,何となくジャズを聴きたくなってしまいます.今回取り上げるのは,指揮者でピアニストでもある,ギル・エバンスの「Gil Evans & Ten」です.彼の最初のリーダー・アルバムみたいです.1957年の作品ですから,60年以上昔ですね.今までこのブログで取り上げた作品の中でも最古だと思います.地元の図書館はジャズとかクラシックとか民族音楽などのCDが借り放題だったので,よく分からずに色々借りてはリッピングをしていたものですが,今聴いてみるとやはり良いものですね.ゆったりとした展開が非常に心地よく大人な感じですが,かといって退屈さは全く無い,とても味わい深いアルバムだと感じます.私は聴…

  • 「どこでもDJ(仮)」なるサービスを考えたので誰か作って下さい.

    自分の脈拍とか感情,部屋の照明だったり温度や湿度とかで聴きたい音楽って変わりますよね.でも膨大な音楽の中から,その瞬間に最適な音楽というのを自分で選ぶのは難しい訳です.とりあえず音楽を流してみるのですが,実は記憶の彼方にある忘れていた音楽がめちゃくちゃぴったりだったりすることも,往々にしてあるでしょう.また,そもそも音楽を選べるほど知らない人は,知っている音楽で満足するしかないでしょう. 逆に,今まで良いと思えなかった音楽も,ある時ふと良さが分かる瞬間というのも存在します.最適なタイミング,環境で音楽を聴くことで,音楽の本来の良さに気づくことでそれは起こると考えられます.詰まるところ言いたいの…

  • PIZZICATO FIVE - Pizzicato Five

    こんばんは,ピチカート・ファイブの1999年のアルバム「PIZZICATO FIVE」を今回は取り上げます.バンド名をアルバムタイトルにするのは覚悟の表れだと私は思っているのですが,この作品も例外では無いと思います.ピチカート・ファイブは次作の「さ・え・ら ジャポン」を最後に解散するのですが,ラストアルバムが「解散が決まったからじゃあ好き勝手やろう」,といった感じの祝祭的なムードであるのに対し,この「PIZZICATO FIVE」というアルバムには,まだ解散を言い出せないけれども,腹の中ではもう覚悟が決まっている,といったような凄みを感じます.いつ解散を考えたのかは知るよしもありませんが,全編…

  • Lucy - 大貫妙子

    大貫妙子と坂本龍一が組んだ,1997年のアルバム「Lucy」を取り上げたいと思います.大人の音楽ですね,これは.私はシュガー・ベイブ時代とこのアルバムしか大貫妙子をまともに聞いたことが無く,このアルバムも彼女の割と後期のアルバムのような気はするのですが,才能未だ枯れず,といった感じがします.昨日あった出来事は宇治川にさっぱり流してきたのであまり引きずってませんが,できるだけ穏やかなアルバムをということで選びました.多分ザ・大貫妙子といった作風では無いのでしょうが,この方向性もいいと思います. 「LULU」:フランスで発売された「Le livre de LULU」というゲームの日本語版のナレーシ…

  • 自由について

    ハードディスクを漁っていたら学部三回の頃に受けていた哲学の授業で提出したレポートが出てきまして,当時考えていたことを思い出して面白かったので公開しようと思います.評価はレポート一発で92点となかなか高評価だった気がするのですが,今読むとだいぶ論理が甘いし,よく言えば若い,悪く言えば青臭い感じが微妙に恥ずかしいですね.私の専攻は電気電子工学だったので,哲学書をまともに読んだことが無かったからだと言い訳をしておきます.あと所々大江健三郎っぽい文体になっているのは大江健三郎が好きだからだと思います.自由にちなんで,UAとBJCのベンジーが組んだAJICOというバンドの「フリーダム」という曲を貼ってお…

  • Music for 18 Musicians - Steve Reich

    今回はミニマル・ミュージックの大家,スティーブ・ライヒの代表作「Music for 18 Musicians(18人の音楽家のための音楽)」を取り上げたいと思います.このジャケットはあまり考えずに貼ったので,いつの録音かは分かりませんが,あくまで録音ではなく曲の紹介ということで大目に見て下さい.ミニマル・ミュージックというのは,端的に言うと繰り返しの音楽です.サビとか盛り上がりみたいなものは排除されています.現代でもテクノとか電子音楽で割とよく見られる手法ですね.ロックバンドでも,ゆらゆら帝国なんかはだんだんミニマルな作風になっていった気がします. nagura260404.hatenablo…

  • ペイパードライヴァーズミュージック - キリンジ

    さあ今回で本ブログが取り上げたアルバムは100枚目となります.令和が始まる前に書いてしまいましょう.彼らの,いや日本のポップスにおける最高傑作と私は信じてはばかりません.キリンジの1st「ペイパードライヴァーズミュージック」を取り上げます.正直結構前から,100枚目はこのアルバムにすることを決めていました. キリンジは前回のSamuel Purdey同様Steely Danの影響を公言しています.しかし,私はキリンジからSteely Danっぽさを良くも悪くもさほど感じません.日本人なのもあるでしょうが,とてつもなく取っ付きやすい音楽となっています.そして何度聴いても飽きない.この二つを持ち合…

  • Musically Adrift - Samuel Purdey

    私Steely Danが結構好き,いやかなり好きなんですが,彼のフォロワー系の音楽ってキリンジくらいしか聴いたことがなかった気がします.今回取り上げるSamuel PurdeyもSteely Danの熱烈なフォロワーですが,この「Musically Adrift」一枚を1999年に発表し,その後解散してしまったようです.たまたま寄った中古レコ屋で見つけて買ったのですが,もっと早く出会いたかったなと思わせる完成度で,ヘビーローテーションしています.本家Steely Danよりも軽やかさがあり,何度聴いても疲れしません.ちなみに二人はもともとジャミロクワイのツアーメンバーだったらしいです(実はジャ…

  • Human Elements - Makoto

    この記事が100記事目みたいで,なかなか感慨深いですね.まさかここまで続けるなんて当時は思いませんでした.しかし紹介したCDが100枚目という訳ではないので,またその時が来たら改めて何か書こうと思います.今日はDrum&Bassを主に手がける日本人ミュージシャン,Makotoの1stアルバム「Human Elements」を取り上げたいと思います.2003年の作品です.Drum&Bassに一時期ハマっていた時期がありまして,そんなに深堀りをすることはなかったのですがRoni SizeやGoldie,4 Heroなどの有名どころは割と聴いており,その流れで彼に辿り付いた覚えがあります.彼はどちら…

  • できれば愛を - 坂本慎太郎

    ゆらゆら帝国のボーカル,坂本慎太郎のソロ三作目「できれば愛を」を取り上げたいと思います.2016年の作品です.もうそんな経ちますか...非常に聴き心地のよい作品ですが,相変わらずどんよりしてます.インタビューによると明るい感じを出したかったようですが,彼の声質的に無理であることを悟ってこうなったみたいです. realsound.jp サウンド面では曰く 坂本:今回は音数が少なくて、でも一個一個の音はすごく太くて。鋭い音を一切排除して、中域の密度を重視して。石とか木とか動物の皮みたいなものだけでできている、木彫りの置物みたいな、そういう感じのものが飛び出してくる。そういうイメージだったですね。 …

  • Prize - Arto Lindsay

    何となくアート・リンゼイの気怠い歌声が聴きたくなったので,今回は彼の1999年のソロアルバム「Prize」を取り上げます.彼はもともとDNAというノイズバンドを組んでおり,彼の代名詞であるチューニングをしていないギターもその頃から確立されていたようです.また,3歳から17歳までブラジルに住んでいたようで,アメリカ人であると同時に,音楽にはブラジルからの影響が色濃いのも特徴と言えます.そして日本とも繋がりが深く,坂本龍一や三宅純,小山田圭吾らと親交があるみたいです. この「Prize」はブラジル音楽と言っていいとは思うのですが,しかし全体的にどよーんとしたというか,ぶよぶよした質感があり,かなり…

  • 音楽室 - アキツユコ

    今回はアキツユコ(Aki Tsuyuko)のchildiscより発表された1999年の作品,「音楽室」を取り上げます.私がこの作品を聴いて感じた印象は以下の方がほとんど代弁してくださっています. namyoun.hatenablog.com 自分は彼女や、他のChildiscの幾つかの作品を耳にしていて、ときどきまるで自分の尊厳や人間性が回復されるような気分を味わうが、〜 まさに私もそのように感じます.私は結構生きるのが下手だなと自分で良く思うんです.誰一人自分と似ている人が居ないことに絶望的な孤独を感じたりします.最近気まぐれにtwitterを始めたりしたのですが,自分の居場所では全くない感…

  • ドルフィノ - フレネシ

    買いました.frenesi名義で発表されたファーストミニアルバム「Landmark Theater」の8曲に未発表音源や新曲が追加された,フレネシの「ドルフィノ」を取り上げたいと思います.2013年の作品で,このアルバムを最後に彼女は音楽制作を無期限休止にしたようです.残念ではありますが,また音楽活動を再開してくれることを期待しています.本作は前述した経緯から,白黒のジャケットから感じ取れるような素朴でシンプルな味わいの作品です.むしろそれにより,彼女の音楽の本質のようなものを聴き取れる作品でもあるかもしれません. 「八時半のテーク」:bluenö名義のアルバム「bluenö」に収録されていた…

  • SOUND MUSEUM - TOWA TEI

    テイ・トウワの1997年の2ndアルバム,「SOUND MUSEUM」を取り上げます.うららかな昼下がりや,少し肌寒い夕方に聴きたくなる傑作です.ジャンルで言えばテクノだったりダンスミュージックに分類されるのかも知れません.彼の最近の作品はほとんど聴いていないのですが(METAFIVEくらい?),初期のアルバム3作は聴いていてため息が出るほど完成度が高いと思います.踊れるかと言われれば踊れるとは思いますが,決して派手ではなくあくまで上品で,ひたすらセンスがいいと感じます.ゲストで細野晴臣や矢野顕子,森高千里らが参加しているみたいですが,知りませんでした. 「Happy」:完全に日本人離れしたセ…

  • LOVE ALBUM - サニーデイ・サービス

    今日は天気が良かったので,足を少し伸ばして桜を見に行ってきました.京都に住み始めて6年目ですが,思えば観光というものをあまり積極的にしてきませんでした.でもおそらく今年が私の学生生活の最後の年になるはずで,来年にはこの地を離れていることでしょう.去年の秋頃から急に京都が愛おしくなり,景色を写真に残したい衝動に駆られています. 水火天満宮という神社は現在桜が満開で,しかも人があまりいません.おすすめです.私は,サニーデイ・サービスの解散直前のスタジオ・アルバム「LOVE ALBUM」を聴きながら向かっていたのですが,やはり彼らの作品は恐ろしく春にぴったりですね.しかし,かなり狂っているというか,…

  • Never Let Me Go - 北園みなみ

    入学式,入社式シーズンですね.おめでとうございます.新元号も発表され,私も心機一転頑張っていきたいと思います.今回取り上げるのは,そんな季節にぴったりなアルバムです.北園みなみの三枚目のアルバム「Never Let Me Go」は,2015年の12月に発表された冬をテーマにした作品のようですが,意外にも,春先に聴くと驚くほどしっくり来ます.例えば,前作の最後の曲「ミッドナイト・ブルー」のアンコールのような気がしてくる1曲目「Contrition」は,卒業式で流れたら泣いてしまうかもしれません.優しいファンファーレに導かれる楽しい楽曲ですが,なぜか学び舎での思い出が走馬灯のように流れてきます.大…

  • Lucky Shiner - Gold Panda

    好きな音楽が増えてきて,自分が過去にどんな音楽が好きだったかをすぐに思い出せなくなっている気がします.例えば私が中高生の頃は,持っているアルバムの全ての曲にダイレクトにアクセスできる感覚がありました.従って,当時は自分の持っている音源から「今聴きたい!」と思う音楽を正確に選んで聴くことができていたと思います. しかし現在は,知っている音楽が私の脳のメモリに比べて多すぎるため,現在関心があって意識に上っている音楽の範囲からしか聴く音楽をチョイスできなくなっている感じがします.音楽の捉え方も,昔は「透明少女が聴きたい!」みたいに曲単位だったのが,アルバム単位,アーティスト単位,ジャンル単位,のよう…

  • ニニニニ - 嘘つきバービー

    先日野暮用で東京の大崎まで行ったんですが,近くにTSUTAYAがあったので「東京のTSUTAYAがなんぼのもんじゃい!」というよく分からない理由で入店したところ,「CDレンタル終了します」との張り紙が.これも時代の流れかと失望しつつ,買い取り歓迎とのことだったので10枚強のCDを購入し,その中の一枚が今日取り上げる嘘つきバービーの「ニニニニ」というアルバムです. 話は変わりますが,ニガミ17才というバンドをご存知でしょうか?私は最近知って,なかなか気に入ったんですね.ファンクとかダンスミュージックと言っても過言ではないグルーブ感が気持ちいいなと. www.youtube.com そしてビデオに…

  • イデオロギー・クッキング - メスカリン・ドライブ

    私静岡の浜松が地元なんですが,浜松にはメスカリン・ドライブというライブハウスがあるみたいですね.窓枠しか知りませんでした.高校時代は(今も?)ライブとは無縁だったもので.という訳で今回取り上げるのはメスカリン・ドライブというガールズ・バンドの1991年のアルバム「イデオロギー・クッキング」です.メスカリン・ドライブの名前は知っていたのですが聴いたことが無く,頭の片隅にはあったのですが,ブックオフで中古を漁っていたら280円コーナーで見つけたので買ってしまいました.半分位ジャケ買いですね.なぜかバッファロー・ドーターの前身のバンドだという勘違いがあって(それはハバナ・エキゾチカですね),やけに関…

  • bluenö - bluenö

    以前フレネシの2009年のアルバム「キュプラ」を取り上げました. nagura260404.hatenablog.com 「キュプラ」はフレネシ名義のファーストフルアルバムですが,1999年にはすでに「Landmark Theater」というミニアルバムをフレネシ名義で京都のレーベルから出しています. www.youtube.com 1999年(世紀末!)の作品でボサノバを基調としたファーストアルバム,京都のレーベルかつ女性という共通点が,西山豊乃の「ゆれゆらゆれる」を思い起こさせます.飄々としているところも似ているなあと.どちらのミュージシャンも死ぬほど私のタイプです.まあフレネシの方は持っ…

  • Ballads For The Atomic Age - RADIQ

    電子音楽家,半野喜弘の変名であるRADIQのアルバム,「Ballads For The Atomic Age」を取り上げたいと思います.RADIQ名義ではビートの強いダンスミュージックを主に発表していますが,こちらも独自の美学に貫かれた,ストイックな音楽を発表しています.麻薬のようなビートに酔いしれること請け合いです.久々に聴いて少し感動しました. 「Quadrille」:私の思うドープとはまさにこんな感じ.音の抜き差しが天才的です. www.youtube.com 「Suicide」:どエライカッコいいです.衝動を感じます.だんだんアバンギャルドになっていく生々しいパーカッションが特にいい.…

  • 時計仕掛けのエルメス - 佐近田展康

    childiscレーベルから2000年に発売された,佐近田展康の「時計仕掛けのエルメス」を取り上げます.彼は現在大学教授ということですが,同じく教授で作曲家である三輪眞弘という方とフォルマント兄弟なるユニット?を組んでおり,そちらの活動が主のようです.二人は人間の声を演奏する研究を続けているようで,ボーカロイドとは似て非なるものということです.分かりやすい違いとしては,ピアノなどの弾き方で何を喋るかを指定でき,声の大きさや抑揚なども制御できる,つまり従来の楽譜で歌詞や歌い方を表現できるということみたいです.以下の動画に詳しいですが,本気なんでしょうけど,歌わずして歌おうとする努力におかしみを感…

  • あさげ - selected re-mix & re-arrangement works / 1 - rei harakami

    最近心穏やかでないので,落ち着く電子音楽が聴きたくなります.そんな私(あなた)にぴったりなのが,レイハラカミのリミックス,リアレンジ集で,「ゆうげ」と同時発売された「あさげ」です.90年代〜2000年代初期の仕事がこちらの「あさげ」に,それ以降が「ゆうげ」に収録されているようです.時代で分けられてはいるのですが,こちらは結構硬派なエレクトロニカ,「ゆうげ」はかなり歌もの寄りという特色があるように思います.今の気分的には,こちらですね.リミックス集というと寄せ集めみたいな印象を受けてしまうかも知れませんが,Corneliusのそれのように,彼のフィルターを通すことで完全に統一されていて,アルバム…

  • Love You - Cymbals

    ニコニコで恐縮ですが,素晴らしい動画を見つけました. www.nicovideo.jp やはりCymbalsは最高だなということで,彼らの4作目のフルアルバムにしてラストアルバム,「Love You」を取り上げます.解散後も各人それぞれミュージシャンとして現在も活躍されていますが,3人のバンドサウンドが聴けるのは現時点でこれが最後のアルバムとなってしまいました.バラエティに富んだ内容で,サウンドも全体的に柔らかくて聴きやすいです.初期のコンセプトもあまり意識されてないような感じですね.以下曲紹介です. 「E.G.G」:まさにCymbalsといった感じの名曲です.卵に対するこの入れ込みようは何な…

  • Chic - Chic

    シック(シーク)はNile Rodgers(ギター)と Bernard Edwards(ベース)によるファンクバンドで,ディスコでも非常に人気があったようです.なんせ私の父が昔踊っていたというくらいですから.今聴いてもかなりかっこよく,ただのディスコサウンドでは片付けられないファンキーグルーブを十二分に堪能できます.このアルバム「Chic」は1977年の1stアルバムですが,すでに完成されている感があり,名曲ばかりです.以下曲紹介です. 「Dance, Dance, Dance (Yowsah, Yowsah, Yowsah)」:Chicのファーストシングルで,大ヒットしたようです.イントロが…

  • Dream Walk - パソコン音楽クラブ

    一週間に一度ペースになってしまっているので,もうちょっと更新したいものです.今回とりあげるのはパソコン音楽クラブというグループの1stアルバム,「Dream Walk」です.レトロな音源を使って曲を作るグループで,サンクラでも非常に精力的に活動していたみたいですが,2018年の6月に満を持してCDが発売されたようです.昔話をすると,私の幼少期によく親に連れていかれた地元のスーパーでは,スクエアの「Omens of Love」がタイムセールで流れていて,それが大好きでした.そのせいなのか分かりませんが,その手のサウンドに私はノスタルジーを感じるので,このグループの音楽もビビっと来るものがありまし…

  • SAPPUKEI - Number Girl

    なぜかGoogleのサジェストに「ナンバーガール」が出てくるので,訝しんで調べてみるとナンバーガールが再結成するようで,とても驚いています.私は彼らが解散してから聴き始めた人間ですが,当時中学生の私はそれまでロックバンドをほとんど聴いたことが無く,非常に衝撃を受たのを覚えています.そして同時期にスーパーカーやくるり,アジカン,BaseBallBear,バンプ,ラッド,東京事変,Fishmansなどにハマっていき,私の聴く音楽の幅を広げてくれたバンドの一つと言えそうです.歌詞が特徴的で,コントロールできない感情だったり強烈な情景を強引に並べて結びつけるような力強さがあり,普段歌詞にはまるで共感で…

  • Debut - Björk

    アイスランドのミュージシャン,ビョークが1993年に発表したファーストソロアルバム「Debut」を取り上げたいと思います.アルバムはジャケットを見ればある程度良し悪しが分かると私は考えているのですが,このジャケットから名盤であることは約束されたようなものだと思います.実際内容は素晴らしいです.ビョークの粘りつくような歌声はなかなか捉え所がなく,UAにかなり影響を与えている感じがしますが,トラックがかっちりしているため,そちらに耳を澄ますことで曲の輪郭を捉えることができると思います.どうでもいいんですが,Wiki見るとキーボード奏者がビョーク含め5人もいて何かかっこいいです笑. 「Human B…

  • NEW CHAPPIE - Chappie

    今回はChappieの1999年の作品「NEW CHAPPIE」を取り上げたいと思います.Chappieは特定の歌手や作曲家を指す名前ではなく,ジャケットの人形の名前のようです.そして,その人形がCDを出したという体みたいですね.人形の方は詳しくわからないのですが,しかしこのアルバムはとても素晴らしい出来です.それもそのはずで,参加ミュージシャンは細野晴臣,松本隆,小西康陽,井上陽水,福富幸宏,川本真琴,田淵ひさ子,草野正宗,山崎まさよし,ROUND TABLE,...とよくわからないくらい豪華です.豪華なだけでなく,メンツを見てもらうと分かるように,シティ・ポップや渋谷系色強めで,私の好みド…

  • Rejoice - Pharoah Sanders

    サックス奏者であるPharoah Sandersの1981年のリーダー作品「Rejoice」を取り上げます.日本語では彼をファラオと読む方が多い気がしますが,綴り的にはファロアの方が近そうなんですけど,どうなんでしょう.それはさておき,今作は前作の「Journey to the One」の路線を引き継いだ,非常にポップでお洒落な作風と言えそうです.私は「Thembi」や「Karma」のような彼のスピリチュアルでフリーな路線も大好きですが,聴くのにやや気合が要るので,こちらの軽めのものに流れることも多いです.幸福感の漂うリラックスした雰囲気が最高です. 「Rejoice」:タイトル曲です.13分…

  • Procession - Weather Report

    私の大好きなジャズ・バンド,Weather Reportの13枚目のアルバム,「Procession」を取り上げたいと思います.このバンドのだいぶ後期に位置づけられる作品ですね.名盤と言って差し支えないでしょう.ロック好きの方も反応されるかも知れません.ちなみにこのアルバムでベースはJaco PastoriusがVictor Baileyに,ドラムはPeter ErskineがOmar Hakimに変わっています.そして彼らはこのバンドの最後のリズム隊でもあります. 「Procession」:Zawinul作のタイトルナンバーで,行進,行列という意味です.ジャケットのイメージですね.遠くからや…

  • STARS / TIME / BUBBLES / LOVE - The Free Design

    フリーデザインを取り上げるのは今回で二回目になります.前回は傑作1stの「Kites Are Fun」を取り上げました. nagura260404.hatenablog.com 今回取り上げる「STARS / TIME / BUBBLES / LOVE」は彼らの1970年の4作目で,こちらもまあ傑作と言うに足る,素晴らしい作品です.ジャケットも私好みです.脂がのっているという表現が良く合いますね.割と今までは素朴な味付けで健康に良さそうな感じでしたけど,別に今作が健康に悪いと言いたい訳ではなくて,多分一般的には十分健康指向ではあるのですが,彼らにしてはいつもよりもコクがあるように感じます.そう…

  • シャーマン狩り - 小田朋美

    お久しぶりです.やはり平日に毎日記事を書くのは,私には無理ですね.これからは書きたくなったら書くという感じでやっていこうと思います.今回は,DCPRGやCRCK/LCKS,個人的に非常に楽しみな最終Spank Happy,ceroのサポートなどで現在活躍されている小田朋美さんの1stソロアルバム,「シャーマン狩り」を取り上げます.2013年の作品です.彼女は藝大の作曲科卒ということですが,歌も非常にうまく,ルックスもいいのでカリスマがありますね.藝大時代に後のプロデューサー,ひいては相方になる菊地成孔氏に突っかかっていったというエピソードも,彼女の可愛らしさを後押しします.本アルバムはオリジナ…

  • henry - CHOCOLAT

    CHOCOLATの3rdアルバム「henry」を取り上げます.前作「ハムスター」は割と数ある渋谷系と呼ばれる作品の一つといった感じでしたが,今作は喧騒を超えた先で悟りを開いたような,崇高な気持ちになる作品です.大人びています. nagura260404.hatenablog.com 1曲目の「God Love Beat」は歌詞と曲調ともに不思議な感じの曲で,私はかなり好きです.特にもこもこしたベースがいいですね. www.youtube.com 2曲目の「Roller Girl」はギターポップっぽいですが,不思議と爽やかさがないですね.重たい感じがします.CHOCOLATの歌い方もやや暗いです…

  • ことばのまえ - Spiritual Vibes

    今回は竹村延和率いるSpiritual Vibesの2作目,「ことばのまえ」を取り上げます.1996年の作品です.ジャズ的要素が強かった前作「Spiritual Vibes」に比べて,こちらはよりナチュラルでイノセントな感触がします.全体的にゆったりリラックスしていて,クラブジャズ的にかっちりしてもいるので,普通のジャズより聴きやすいと思います.「みどりの想い」はひだまりでギターを爪弾いているようなピースフルな楽曲です.このアルバムの全体はだいたいこんな感じの雰囲気です. www.youtube.com 「ローマの印象」は,のどかな風景を車窓から望むような穏やかな曲です.竹村はこれ以外にも,ソ…

  • Circus Town - 山下達郎

    山下達郎は父がカセットやCDをいくつか所有しており,それを昔から聴かされていたので非常に馴染みのあるミュージシャンです.「Ride On Time」のかっこよさは小学生の耳にもビシビシ感じられましたし,「Paper Dall」や「あまく危険な香り」などの耽美な曲もその頃から好きでした.このアルバムはシュガーベイブを解散してからのファーストソロとなります.wikipediaがかなり充実しているのでここで背景を書く必要はなさそうですが,様々な幸運が重なっていきなりアメリカで録音させてもらったということです. ja.wikipedia.org収録されている曲は,ベストなどで聴くような山下達郎のイメー…

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