古馬G1ながら出走メンバーの中のG1勝ち馬は昨秋の菊花賞を制したフィエールマンのみ、と言うと貧相なメンバーにも思えなくもないのですが、その菊花賞の上位馬の多くが順調に駒を進めてきていました。 結果的に若く、将来性の高い馬達が集い、レースとしては非常に魅力のあるものだった印象です。 そして終わってみれば、その昨年の菊花賞の上位馬達がその力を示すものとなりました。 唯一のG1馬フィエールマンがグローリーヴェイズとの壮絶な一騎打ちの末にこれをねじ伏せて優勝。 名実共にトップホースの1頭に名を連ね、次代のエースとしての可能性も大きく膨らんできました。 では、レースについて見ていくことにしましょう。 戦…
天皇賞でのフィエールマンとグローリーヴェイズとの壮絶な一騎打ち、クイーンエリザベス2世カップでのウインブライトのレコード制覇と触れていきたいことは色々とありますが、今日のところはまず明日に控えた新潟大賞典について予想していこうと思います。 で、その新潟大賞典ですがローカルのハンデG3らしく人気は大きく分散、一桁人気は現時点で3頭だけとなっています。 飛び抜けた実績を持つ馬はなく、G3戦線あたりで戦い続けている馬と1600万下を勝ち上がってきた馬との勝負、といったところでしょうか。 では、早速予想に行ってみましょう。 レース予想 ◎ エアアンセム 〇 ショウナンバッハ ▲ メートルダール △ ダ…
そろそろ「平成最後の」…と、いうフレーズに飽きてきてしまっているのは私だけでしょうか? それはさておき平成最後の国内G1となるのが天皇賞というのは何かの因果なんでしょうかね。 28日は伝統の一戦、日本最長のG1でもある天皇賞です。 近年、世界的に競馬のスピード化が進んできており、3000m級の大レースはレベルの低下が進んできているのですが、そんな超長距離カテゴリーに於いて今や世界最高レベルのレースとなっているのが、この天皇賞でもあります。 実際、世界ランキングで120前後のレイティングを持つような馬が出走してくるような超長距離戦と言うものはほぼなくなっており、天皇賞はそうした中で貴重なレースに…
27日に東京競馬場で行われる青葉賞。 かつてはG3として行われていたこのレースですが、ダービートライアルとしての位置付けが強く、京都新聞杯と比較しても好メンバーが集まること、NHK杯がG1に昇格して、ダービーの前哨戦としての意味合いが薄まったことなどもあって、G2に昇格。 以後、G3時代と比較しても好メンバーが集まることが多く、ダービーの勝ち馬こそ出ていないものの、ここをステップに後々活躍することになった馬もシンボリクリスエス、ゼンノロブロイ、フェノーメノなど多数出しているレースでもあります。 今年のメンバーを見てみると既に重賞で勝ち負けに持ち込んだ経験のある馬はランフォザローゼスとウーリリの…
こんばんは、ゆ~じ~です。 フローラステークスについても回顧していきたいところですが、あいにく時間の都合をつけるのが難しそうなので、今回はダノンプレミアムの参戦で大きな注目を集めることとなったマイラーズカップについてのみ触れていきたいと思います。 前述のダノンプレミアムの参戦だけでなく、連勝で本格化を感じさせていたインディチャンプ、昨年の安田記念を制しているモズアスコット、同じ舞台の京都金杯を制したパクスアメリカーナが参戦と、非常にレベルの高い顔ぶれが揃ったことで半端なレベルの馬達は軒並みこのレースを避けていった結果、10頭立てと少頭数のレースとなりました。 メンバー的にペースを引っ張るだろう…
高松宮記念から始まり、大阪杯、桜花賞、皐月賞と続いてきた春のG1シリーズですが、今週は一休み。来週からは安田記念まで6週連続のG1となりますが、その合間となる今週のメインは東京競馬場でオークストライアルのフローラステークス、京都競馬場では安田記念の前哨戦となるマイラーズカップが行われます。 ここでは後者、マイラーズカップの予想を行っていきます。 土曜日の福島牝馬ステークスと同様、出走を予定している馬は僅か10頭となりました。 余談ですが、5着馬までに支払われる賞金の他にもいくつかJRAより支払われるお金と言うものがあるのですが、その中に出走奨励金というものがあり、このマイラーズカップでは10着…
今日は20日の福島競馬場のメイン、福島牝馬ステークスについて予想していこうと思います。 例年、ある程度頭数が揃うこのレースなんですが、今年は10頭と少頭数のレースとなる見込みです。 近年のこのレースの勝ち馬を見ていくと、キンショーユキヒメ、ウキヨノカゼ、マコトプリジャール、スイートサルサ、ケイアイエレガント…と、なっており、こんなことを言うと些か失礼かもしれませんが、G1で主役を張るような馬の姿はない、そんな印象のレースでもあります。 とは言え、このレースからヴィクトリアマイルへと向かおうという馬もいるかと思いますし、しっかりと見ていきたいですね。 では、早速予想に入りましょう。 レース予想 …
現役時の実績からも注目を集めていた初年度産駒となる2015年生まれ世代。 この初年度産駒達の中から、ジャパンカップを圧勝し、ドバイターフも制したアーモンドアイを筆頭に、マイルチャンピオンシップを制したステルヴィオ、スプリント界の新星ダノンスマッシュらを出し、華々しい種牡馬デビューとなり、一躍その種付料もディープインパクトに次ぐ1500万円と跳ね上がっています。 ここでの紹介はまだ走っている産駒の数も十分に多くないこともあって、しばらく様子を見ていたのですが、今年に入ってもホープフルステークス、皐月賞を制したサートゥルナーリアを始めとして、ファンタジスト、ヴァルディゼール、イベリスと産駒の活躍は…
好メンバーが集まった今年の皐月賞。このレースを制したのは無敗を誇っていたサートゥルナーリアでした。 ただ、戦前のサートゥルナーリアの未だ底を見せていない能力がどれほどのものかと大きな期待が掛かり、圧倒的な人気を集めてはいたものの、実際のレースではヴェロックスとダノンキングリーとの僅差の激戦となりました。 では、この皐月賞を振り返ってみることにしましょう。 スタートで致命的な出遅れをした馬はなく、当初予想されていたようにランスオブプラーナが早々と先手を奪っていこうという構えに。 ランスオブプラーナに競り掛けていく馬はいないものの、そう大きく差のない位置で人気薄のダディーズマインド、クリノガウディ…
競走馬としては偉大なるサンデーサイレンスの最高傑作であり、日本競馬史上最強クラスの能力でG1を7勝、種牡馬としては内国産種牡馬としては日本競馬史上最高の実績を誇るディープインパクトについて触れていくことにします。 父は前述しているように日本競馬に革命を引き起こしたと言っても過言ではない、歴史的大種牡馬サンデーサイレンス(その父ヘイロー)。 母は自身が妊娠中にアラルポカル(独G1)を制するなどの活躍を見せていたウインドインハーヘア(その父アルザオ)という血統。 半姉にシーキングザゴールドを父に持つ持ち込み馬レディブロンド、全兄にスプリングステークスを制し、種牡馬としてキタサンブラックなどを出した…
今週はクラシックレース第二弾、皐月賞が行われます。 前年の朝日杯フューチュリティステークスの覇者とホープフルステークスの覇者がここで初対決を迎えるというシチュエーションは何よりJRAが、ファンが期待していたものですが、実際の下馬評としてはホープフルステークスでも余裕を持って抜け出して見せたサートゥルナーリアが断然の高評価。 ここまで3戦してきて全勝。それも全てのレースでまともに追われることなく抜け出してのもので、目一杯に追われたことすら一度もないのですから無理もないのかもしれませんね。 この馬に懸念があるとすると、ホープフルステークス以来となる約4か月振りのレースとなることと、これまでに対戦し…
今回ここで取り上げるのはダイワメジャー。 徐々に減りつつあるサンデーサイレンス直仔の種牡馬であり、マイル付近に適性を持つ馬を多数送り出す名種牡馬となりました。 鋭い斬れを身上とするサンデーサイレンス産駒達の中にあって、瞬発力よりもスピードの持続力を持ち味にする種牡馬で、多少力を要する馬場でも苦にせずこなすという意味ではサンデーサイレンス産駒の中ではやや色合いの異なる種牡馬とも言えますね。 父は前述したように日本競馬史上最高の種牡馬として伝説を残したサンデーサイレンス(その父ヘイロー)、母はノーザンテースト産駒の活躍馬の1頭で重賞4勝を挙げているスカーレットブーケ。半妹に有馬記念などを制した名牝…
近年、日本に於いてもキャッシュレスの流れが急速に進んでいます。 身近なところではSuicaなどに代表される交通系ICカードやnanacoなどのチャージ型のICカードがシェアを伸ばしてきています。JRAでもUMACAというチャージ型ICカードを導入し、これまでネットでのみ買えていた海外競馬馬券の販売なども行っています。また、100億円あげちゃうキャンペーンで話題になっていたPayPayやLINEPayなども普及が進んできています。 しかし、そうしたキャッシュレスという意味に於いてはある意味、JRAはかなり早くからその先を行っていて、PATによる電話回線による口座引き落とし、口座振り込みを利用した…
中央競馬では各馬の実績に基づく複数のクラスが存在し、この夏からはその制度が変わることになります。まずは現状のクラス分けについて簡単に触れていきます。基本的にはその馬が獲得している本賞金額を元にクラスが決まっていきます。 尚、本賞金とは通常1着時に加算され、重賞の時には2着馬にも加算されるものなのですが、この本賞金というものと上位入着馬に支払われる賞金とは違うもので、この「本賞金」が現行のクラス分け制度をわかりにくくしている一因でもあります。 ここで1つ例を挙げてみましょう。初出走の馬のみが出走出来る新馬戦の1着賞金は通常700万円で、本賞金は400万円です。 まだ本賞金を持っていない馬が出走出…
今年の桜花賞、終わってみれば昨年の朝日杯フューチュリティステークス以来、ぶっつけで出走してきたグランアレグリアが圧倒的なスピードを見せつけるかのようなレース振りで昨年アーモンドアイが記録したレースレコードを更新する走りで完勝しました。 一方、1番人気のダノンファンタジーはゴール寸前でシゲルピンクダイヤとクロノジェネシスに僅かに差されて4着に終わっています。 では、このレースを振り返ってみることにしましょう。 まずレースは大外枠を引いたプールヴィルが勢いよく飛び出し、先手を取る形に。 ジュランビルが続き、注目のグランアレグリアはその直後にメイショウケイメイと並んで追走し、外枠を引いていたダノンフ…
桜花賞が行われ、皐月賞を翌週に控える今週。 中山競馬場ではNHKマイルカップのトライアルレースとなるG2ニュージーランドトロフィーが行われます。 かつてはこのニュージーランドトロフィーにはクラシックに出走権のない外国産馬が多数出走しており、当時数多く輸入されていたアメリカのトレーニングセール出身の快速馬が席巻していたものでした。 ヒシアマゾンやシーキングザパールなど後に更なる活躍を見せる馬も少なくありませんでしたね。 時代の流れと共にこうした外国産馬は少なくなり、近年では賞金的に厳しく、クラシックに乗り切れなかった馬や距離的な面に不安のある馬達が集まるレースと変貌していっています。 今年のメン…
今年もクラシックがこの桜花賞から開幕します。 かつて桜花賞と言うと阪神競馬場が変則コースだったことなどもあり、度々波乱を巻き起こすことでも良く知られたものでしたが、2度のコース改修を経てからは様相が一変。 直線も長くなり、実力のある馬は後方からの差し、追い込みもしっかり決まる傾向となってきました。 こうしたこともあってか同じコースで行われている前年の阪神ジュベナイルフィリーズの上位馬が桜花賞でも勝ち負けになることが多くなっていますね。 また、ディープインパクト産駒が滅法強いことでも知られるレースで毎年の様に勝ち負けになる馬が出ています。 今年は昨年の阪神ジュベナイルフィリーズを制したダノンファ…
今回は日本国内にて唯一ディープインパクトに土をつけ、種牡馬としても数々の実績馬を送り出して日本を代表する名種牡馬として活躍し続けているハーツクライについて触れていきます。 父は日本競馬史上最高の種牡馬であるサンデーサイレンス(その父ヘイロー)。母は天皇賞で牡馬を相手に人気になる程の実力馬アイリッシュダンス(その父トニービン)という2000年代前半の社台グループを象徴するような良血馬。 3歳1月と遅めのデビューながらも若葉ステークスを制して僅か3戦でオープン入り。 京都新聞杯で強烈な末脚を繰り出して重賞初制覇を収めると、続く日本ダービーでは最後方に近い位置から猛然と追い込むもキングカメハメハには…
今回は日本に於いて最強のミスタープロスペクター系種牡馬と言っても過言ではない万能種牡馬キングカメハメハについて触れていきたいと思います。 現役時は故障もあってG1勝ちこそNHKマイルカップとダービーの2勝だけでしたが、種牡馬入りしてからは距離、馬場を問わない活躍で日本の競馬史にしっかりと名を残す活躍を見せている名種牡馬となっています。 父はキングマンボ(その父ミスタープロスペクター)、母の父はラストタイクーンという血統。 母マンファスがキングマンボの種を宿して輸入されたいわば持ち込み馬で、2歳秋にデビューし、難なく2連勝。京成杯では3着に敗れるもすみれステークス、毎日杯と連勝。普通なら皐月賞に…
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