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製薬と臨床に従事する精神科医から見た「ほどよく科学的で、ほどよく現実的な精神科薬物療法」

佐々木幸哉
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兵庫県
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北海道
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2018/11/04

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  • ベンゾジアゼピン離脱症状と身体表現性障害(ドラフト)

    ベンゾジアゼピン離脱症状を身体表現性障害と関連付けて語ることは界隈では長くタブーであったと思う。「強い身体症状を訴えるがそれを説明しうる身体疾患は認められない心因性疾患≒ヒステリー」と、歴とした脳基盤を有する離脱症状を混同するのは無知であり偏見であろうと。特に「心因性」は地雷だ。しかし心も脳の機能の1つであるし「心身相関」は心療内科領域では馴染深い概念だ。その脳基盤も明らかになりつつある。ベンゾジア...

  • 抗精神病薬の減断薬(ドラフト)

    ベンゾジアゼピン以外の向精神薬でも減断薬に伴って離脱症状は現れます。抗うつ薬のそれは有名ですが、抗精神病薬の離脱症状も時に臨床上の問題となります。非定型抗精神病薬は気分障害の適応を取得しているものが多いため処方対象が広がっているし、古豪スルピリドも未だ幅を利かせている。 現在の僕が診ている患者層でも服用されている方はおられるし、他院で処方された抗精神病薬の断薬のために受診される方もおられます。抗精...

  • 精神科医像(ドラフト)

    力動的精神療法の素養は必須だと言われて勉強し、認知行動療法が保険適用になったので齧り、オープンダイアローグがすごいと聞いては本を読み始め……ではたぶん実戦(臨床)に強い精神科医にはなれないと思う。せっかく医師免許を持ってて処方権があるので、僕は薬物療法メインでいくつもりでいます。私見では「薬物療法」とは患者さんの話を聞くのもそこそこに薬だけ処方することではなく、よく話を聞いて診断を下し、症状に好適な薬...

  • ベンゾジアゼピン減断薬の診療姿勢(ドラフト)

    例えば原疾患のうつ病は寛解⇒回復していて、抗うつ薬は然るべき時期に中止できている。うつ病発症の誘因となった環境も調整されている。しかし初期から併用していた抗不安薬と睡眠薬(いずれもベンゾジアゼピン)を止められない。これは減断薬の観点からは比較的対応しやすいケース。 現実にはうつ病は未寛解、抗うつ薬は継続中、しかしネガティブなネット情報に触れて服用中のベンゾジアゼピンを自己判断で急減薬して不調に陥る患...

  • ベンゾジアゼピンの漸減法(ドラフト)

    ベンゾジアゼピンの漸減法についてまとめたことが無かったので改めて。あくまで佐々木流。原病は寛解していること(👈ココ大事)。減量幅は低力価のベンゾジアゼピンであれば0.1mg、高力価あるいは散剤が無いベンゾジアゼピンの場合は0.1錠。減量分を別途頓服で処方し、激しい離脱症状出現時は即時服用するよう患者さんに教示(1.0⇒0.9+0.1)。減量後の観察期間は最低5半減期(ココ大事)。日常生活に支障が生じない程度の離脱症状は我慢して...

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