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この日本語、英語でなんていうの?その奥に深い文化の違いが見えてきませんか。

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2018/10/28

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  • 比喩もいろいろ

    「コーヒーを飲みに行こう」と言って、喫茶店に行き、紅茶を飲んでいること、ありますよね。「今年は花見できなかったな」と言って、バラの花を見に行けなかったことを指しているとは誰も思いません。これらは、比喩表現の一つに分類されるものです。比喩には大きく三つの種類があります。一つはメタファー(隠喩)。類似性の連想に基づいて、あるカテゴリーに属する何かを、別のカテゴリーに属する他のもので示すことです。より具体的なものに例えて、抽象的で分かりにくいものを表すことが特徴です。例えば「パソコンが凍る」の「凍る」は文字通り氷になるわけではなく、水が凍ったように固まって動かなくなる状態を表します。その他「気分が晴れる」「表情が曇る」など。二つ目は、メトニミー(換喩)。あるものを隣接関係にあるほかのもので表すこと。「今夜は鍋を食べよ...比喩もいろいろ

  • アスペクトとテンス

    動詞の活用についての分類法はいくつかあります。話し手の主観を表す「モダリティ」。(彼は疲れているようだ。明日は雨がふるはずだ。の「ようだ」「はずだ」など)文に現れる人の立場を表す「ヴォイス(態)」。(能動・・・彼女は彼を叩いた。受動・・・彼は彼女に叩かれた。など)そうした中で、ちょっと混同しやすいのが「アスペクト」と「テンス」です。アスペクトは、動詞の表す動作がどの段階にあるかを表す概念です。例えば同じ「歩く」という動詞でも、その動作がこれから始まるのか、今最中なのか、終わったのか、によって色々な表現ができます。歩くところだ(開始直前)歩きだす、歩き始める(開始)歩いている(進行)歩き続ける(継続)歩き終わる(終了)歩き切る(完了)歩いたことがある(経験)といった具合です。中でも「ている」「てある」の用法は複雑...アスペクトとテンス

  • 台湾の日本語教育の歴史

    台湾は日本への留学生の多い国の一つです。また高齢の方の中には日本語を話す人もいます。台湾における日本語の歴史は百年以上前に遡ります。日清戦争で日本が勝利した1895年から第二次世界大戦後の1945年まで、日本は台湾を統治していました。この間、日本政府は台湾での日本語教育に力を入れていました。きっかけを作ったのは、文部官僚で音楽教育の専門家の伊澤修二(1851-1917)でした。彼は日本が台湾を領有すると、台湾に渡り、統治教育の先頭に立ちました。1895年6月に台湾の芝山巌(しざんがん)に小学校を設立し、7名の教師とともに台湾での教育をスタートします。ところが翌年の正月、伊澤が一時帰国している最中に、台湾に残っていた6人の教師が抗日勢力に襲撃されて殺害されるという事件が起こります。芝山巌事件です。しかしその後も日...台湾の日本語教育の歴史

  • 俳句文化の背景には「拍」がある

    英語の文章をナレーターに読んでもらった時のことです。少し文章が長すぎると思ったので、内容をカットしようかと思ったら、ナレーターの方が「大丈夫大丈夫」と言います。読んでもらったら、あら不思議、ぴったりの時間に収まりました。「日本語と違って、英語は早く読んでも意味は通じるから」とそのナレーターは言いました。確かに、日本語の文章を朗読する場合、長すぎる文章を急いで読むと、聞き取りにくくなってしまいます。日本語には、「等時性」という特徴があります。仮名1音が、だいたい同じ時間を使って話される特性です。だから、俳句や短歌もかな一文字ずつを単位にしてあるリズムを作っていきます。歌の歌詞も、多くの場合音符一つに仮名1文字を当てます。英語だと、そうではないんですね。この仮名一文字で示される発音上の単位を、言語学上は、拍またはモ...俳句文化の背景には「拍」がある

  • イマ-ジョン教育について

    日本人の低い英語力を何とか向上させようと、幾つかの学校で「英語で教科を学習する」という「イマ‐ジョン教育」が試みられています。英語の科目の時間だけでなく、算数や理科、道徳なども英語を使って学び、実践的な英語力を身につけよう、というわけです。大学では、かなり一般的に見られるようになりましたが、小中学校、中には幼稚園から、このスタイルの教育を取り入れるところもあります。イマージョン教育は、「浸す」ことを意味するimmersionから来ています。文字通り英語に浸ることで、英語を身体に染み込ませよう、というわけです。日本では英語習得が目的になることがほとんどですが、この教育法自体は必ずしも英語に限ったものではありません。この教育法は、1960年代にカナダで始まったものです。カナダは英語話者のほかにケベック州などではフラ...イマ-ジョン教育について

  • リングア・フランカ【共通語】の歴史

    言語学の世界には「リングア・フランカ」という言葉があります。ざっくり言うと「共通語」のことで、二つ以上の異なった母語話者同士が話す時に使う言語のことです。現代では、英語がそれに近い役割を果たしていると言えますが、必ずしも英語だけではありません。イスラム圏では、口語のアラビア語(アーンミーヤ)の地域ごとの違いがあまりに大きいので、フスハー(正則アラビア語・標準アラビア語)と呼ばれる共通語を作っています。またフランス語は、英語などと並んで国際連合の国連公用語の一つになっているだけでなく、万国郵便連合では唯一の公用語であり、旧植民地だった国々ではフランス語が共通語になっている国も多いです。私もかつてモーリシャスに旅行に行った時に、観光船のガイドツアーに参加し、英語とフランス語のどちらかを選択してグループしたのですが、...リングア・フランカ【共通語】の歴史

  • モダリティ天国・日本

    日本語の文章は、基本的な事実を叙述する「命題」と、話し手の主観を陳述する「モダリティ」の組み合わせでできていると言います。例えば「彼はきっとこの試合に勝つだろう」という文章では、「彼はこの試合に勝つ」が命題で「きっと」「だろう」の部分がモダリティというわけです。モダリティには様々な種類がありますが、この場合は「推量のモダリティ」であると言えます。モダリティの分析については、様々な研究がありますが、一番大きな括りとしては、話し手がどのように捉えるのかを表す「対事的モダリティ」と、聴き手にどう働きかけるかを表す「対人的モダリティ」に分類され、そこから細分化されます。対事的モダリティは、次のような例文に表れます。明日は晴れると思う。(非断定)明日は晴れるかもしれない。(可能性)明日は晴れるはずだ。(確信)明日は晴れる...モダリティ天国・日本

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