技能実習生と特定技能労働者
高齢化が進み、労働力人口が減少する中、外国からの労働力の受け入れは日本にとって避けては通れない課題です。どこかで聞いたことのある「技能実習生」という言葉。同じような響きを持つ「特定技能労働者」。いずれも海外から日本にやってきた人が、日本で一定期間働くことを制度化したものですが、実は目的が全く異なります。技能実習制度の目的は、日本への労働力受け入れではなく、むしろ技能を海外へ移転させる国際貢献のための制度です。主に開発途上国の外国人を受け入れ、最長5年間の期限付きで、OJTを通じて技能を伝え、自国に帰ってその技能を活用して経済発展につなげてもらおう、という制度です。平成5年に創設された古くからの制度で、今では全国に約33万人が在留しています。あくまで国際協力という目的ですから、国内の人手不足を補うように安価な労働...技能実習生と特定技能労働者
2021/04/30 21:04