近年、日本の料理文化が、どれくらいのスピードでどのような形で、世界各国に広まっているのについて関心を持っています。スペインのビルバオでも、日本料理の痕跡を辿ってみました。首都でも大都市圏でもない一地方都市のビルバオでも、かなり日本料理に関わるものが見られました。まずご多聞に漏れず、sushiレストランは、ビルバオに限らず、衛星都市のゲッチョやちょっと離れたサンセバスチャンでも見ることができました。ビルバオのレストランに入って夕食を取ってみました。寿司と天ぷらと鶏の照り焼きを注文しました。この店は中国人が経営しているらしく、ウェイターはすべて中国人。寿司と天ぷらは、かなり日本のものに近い味に感じられましたが、照り焼きは素焼きした鶏をバンバンジーのように細切りにして、上からみたらし団子のたれのようなソースをかけたも...日本料理、海外を駆ける
スペイン北部、フランスとの県境にサンセバスチャンという美しい港町があります。友人に連れられて、車で向かったのですが、なぜかその日はパーキングがどこも満車で停めるところがありません。そこで、サンセバスチャン見物はあきらめ、近くのサラウスという海辺の街に寄りました。サーフィンで有名な街らしく、日本で言うところの「海の家」らしき海辺の店にサーファーたちが集っていました。その海辺を歩きながら、友人が「あの島を見て」と指さしました。正確に言うと島ではなく、半島のように突き出した陸続く丘のような地形です。「あれ、口のような形をしているから、口の島って呼ばれているの」と彼女は説明してくれました。少なくとも私にはそう聞こえました。どう見ても、口のように見えないのですが、ムリして解釈すれば、突き出した唇を横から見たように見えなく...マウスの島
スペインを旅してきました。初めてのスペインでしたが、バスクに住むスペイン人の友人夫妻を訪ねるのが目的だったので、マドリッドにもバルセロナにも寄らず、訪問先をバスク地方に絞り、中心都市のビルバオとその周辺で一週間ほど過ごしました。友人に案内され、毎日のようにあちこちを回りましたが、やはり楽しいのは彼らと話した会話でした。中でもバスクの言葉について話すと、彼らにもいろいろと思うところがあるらしく、話は盛り上がります。バスク民族は、スペイン北部とフランス南西部にまたがる地方を中心に暮らす民族で、もともとはバスク語という、スペイン語や他のヨーロッパ言語とはかけ離れた言葉を持っていました。今ではそれぞれスペイン、フランス社会に溶け込み、その国の言葉を使っています。スペインでフランコ将軍が政権を担っていた時代には、バスク語...スペイン・バスク旅行にて
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