★取材レポート★<今はもう撮れない、祈りと風土のドキュメント>写真家・野町和嘉さんが歩んできた旅は、まさに「人間の大地」と呼ぶにふさわしいものです。そこにあるのは、現代の私たちの社会とは遠く離れた、原初的な人間の姿です。■展示風景野町さんが初めてサハラ砂漠を訪れたのは、1972年、野町さんが25歳のときです。そのとき目にした圧倒的な風景と、過酷な環境の中で力強く生きる人々の姿に心を打たれたことが、野町さんの写真家としての人生の原点となりました。■展示風景地平線の果てまで続く砂丘、そしてその厳しい自然環境の中でたくましく生きる人々。その姿に魅せられた野町さんは、それから50年以上にわたり世界各地の辺境を訪れ、そこで暮らす人間たちの営みをカメラに収めてきました。■野町和嘉さん(展示会場で)エチオピアでの祈り、...異文化と出会い続けた写真家