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2018/07/29

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  • 「身分け」「言分け」

    本願寺発行の月刊「大乗」8月号が送られてきました。今年の4月~連載している「なるほど仏教ライフ」8月号の執筆原稿、いつも書いているこのなので最初の部分だけ転載します。哲学や言語学の分野で「身分け」「言分け」という用語があります。身分けとは、世界の認識を、つねに「身体」を通して、あるいは、身体感覚を通して行われているということです。言語哲学者の丸山圭三郎氏(1933年1993)が記している話ですが、ある種のダニは、嗅覚、触覚、温度覚の3つの感覚しか所有していない。彼らは、自分の近くを哺乳動物が通りかかるのを、嗅覚と温度覚を使って知覚して、触覚を使って血を吸うべき皮膚を探り当てる。つまり、このダニにとっては、この3つの感覚から成る世界がすべてであり、それ以外の情報はダニの生存に無関係なものとして、一切知覚され...「身分け」「言分け」

  • 3分間説法

    『月間住職』(2024.8月号)が送られてきました。創刊50周年企画で、「各宗派住職3分間説法特集」が組まれ、2月頃、原稿依頼があって執筆したものが掲載されていました。いつも書いている記事なので、頭の部分だけ転載します。余命宣告を受けた本人への説法余命の告知を受け、さぞ驚かれたことでしょう。誰しも、がんという病にはなりたくありません。しかし、病に意味があるとすれば、それは自分が歩んでいる道を、一度立ち止まり、振り返る機縁となることです。また、誰しも死の告知を受けたくはないでしょう。しかしその死の告知に意味があるとすれば、生きていることの意味に出遇う機縁となることです。数年前のことです。がんの終末期にあるAさんをある病院に訪ねました。…(以下省略)3分間説法

  • 家単位の門信徒からの脱去

    『「2020」後―新しい日本の話をしよう』(2020/5/30・河合雅司著)からの転載です。「そもそもマンションのような財産の区分所有は、少子高齢化の時代にマッチしないシステムといえるよね。次世代の人口が少なくなるんだから、将来的に物件の流動性は今よりも低くなるだろう。かっこのように現有物件を売って買い替えようとしても、思うように売れないという事態が起きるのは目に見えている」・「住まいに対する考え方が、がらっと変わるんでしょうか。。持ち家は財産”という発想は過去のものに?」「修繕を考えるならば、所有者が個々にすべてを決められる一戸建てのほうが無難だね。ただ、将来的には不動産は所有するものではなくなるかもしれない。ITや地方の高速交通網が発達してくれば、企業を都市に集中させなくともよくなるし、自分が住みたい...家単位の門信徒からの脱去

  • 死亡者増が葬式増にならない社会

    『「2020」後―新しい日本の話をしよう』(2020/5/30・河合雅司著)からの転載です。約20年後には年間167万9000人もの人が亡くなるという推計があるよ。当然、斎場や火葬場はいまの数では足りなくなる。とくに高齢化が急速に進む東京圏では、もすでに斎場や火葬場がいっぱいで1週間以上待だされるヶ-スも出てきているんだ」「お葬式をするのに1週間待ち。それなら、もっと葬儀場や火葬場を造ればいいのに。この先もたくさん需要があるはずですよね。葬儀会社は確実に儲かるのでは」「いや、そうは簡単にはいかないんだ。こういう施設を建設するとなると、必ずといっていいほど地域住民から反対の声があがる。それに、葬儀会社が儲かるかどうかも、ちょっと怪しくなってきているんだよ」「どうしてですか?」「お葬式は亡くなった本人ではなく...死亡者増が葬式増にならない社会

  • 八相成道

  • 落葉は生きている証

    送られてきた本願寺新報お盆号(2024.8.1日号)、赤光白光に、執筆原稿が掲載されていました。毎年、正月号とお盆号に依頼されるようです。以前、ある出版社から「伝道句」の依頼を受けたことがある。お寺の掲示板に掲載する言葉だ。その一つに【枯れた木の葉は散らない。落葉は生きている証です】の言葉を考えた。その言葉を思いついたのは、裏庭に赤に花をつけるさるすべりの木があり、ある時、台風の為か、気がついたときには太い枝が折れ、ぶら下がっていた。冬が来て、木の葉は落葉しても、折れぶら下がった枝の葉は、運命共同体のように、折れた枝と共に枯れていき落葉することがなかった。その時、落葉は木が生きている証なのだと思ったことが機縁だった。●「木はおしっこをする」と、生物の先生から聞いたことがある。おしっことは排泄物を身の外に出...落葉は生きている証

  • 負債の部の合計額が200億円以上である

    『ほんとうにわかる財務諸表』を読んでいたら「大会社」の規定に次のようにありました。「大会社」とは、最終事業年度に係る貸借対照表において、資本金として計上した額が5億円以上、または負債の部の合計額が200億円以上である株式会社をいいます。大会社については、その社会的影響力の高さを考慮して、会社法において通常の株式会社よりも厳格な規制が設けられています。(以上)「えー、負債の部の合計額が200億円以上である」って、どういうことと疑問が湧きました。負債は少ない方が良いのに、負債があることが肯定されています。。ネットで検索していたら、次のようにあり納得しました。大会社の定義簿記2級を勉強中です。教科書に、大会社とは、資本金5億円以上、また...-Yahoo!知恵袋ベストアンサー大会社ってなんなのかを考えてみましょ...負債の部の合計額が200億円以上である

  • シニア世代の活力を引き出せ

    ニッキンのホームページよりの転載です。ニッキンとは、株式会社日本金融通信社のことです。本願寺職員の定年制度に参考になるので、記録しておきます。社説シニア世代の活力を引き出せ2024.07.1904:15社説経験やスキルを持つシニア人材を重視する金融機関が増えてきた。人手不足や採用難を背景に、人材確保が大きな経営課題となっているためだ。継続雇用などで今後増えるシニア世代の戦力化は、人的資本や競争力の向上につながる。年齢に捉われず、意欲や能力ある人材を生かす人事制度の広がりに期待したい。総務省によると、金融・保険業の2023年の就業者数は155万人で10年前から10万人減少した。デジタル化による効率化は進んだが、一人当たりの業務密度が高まる営業現場などでは人手不足感が強い。一方、65歳以上の就業率は5%に留ま...シニア世代の活力を引き出せ

  • やまと言葉の人間学④

    『やまと言葉の人間学』(2024/4/2・竹内整一著)からの、一部抜粋です。たしなむ①このんで親しむ。愛好する。②このんでそのことに励んでいる。芸事などの心得がある。③つつしむ。気をつける。用心する。④前もって用意しておく。心掛ける。⑤見苦しくないように整える。「たしなむ心は他力なり」『蓮如上人御一代記聞書』に、「たしなむ心は他力なり」という、こういう印象的な文章がある。実如上人、さいさい仰せられ候ふ。仏法のこと、わがこころにまかせずたしなめと御諚なり。こころにまかせては、さてなり。すなはち、こころにまかせずたしなむ心は他力なり。実如上人(蓮如の子、本願寺九代門主)がたびたび仰せられた。「仏法のことは、自分の心にまかせておくのではなくたしなみなさい」と蓮如上人は示された、と。自分の心にまかせていては駄目で...やまと言葉の人間学④

  • やまと言葉の人間学③

    『やまと言葉の人間学』(2024/4/2・竹内整一著)からの、一部抜粋です。やまと言葉の「かなし」については、その語源がこう説明されている。「かなし」は、「かね」の、力及ばず、事を果し得ない感じだというところにその起源があるのではあるまいか。前に向って張りつめた切ない気持が、自分の力の限界に至って立ち止まらなければならないとき、力の不足を痛く感じながら何もすることができないでいる状態、それが、カナシである。(大野背「日本語の年輪」)「悲しみの復権」金子大栄という仏教思想家は、こう述べている。なぜもっと日本人は悲しまないのであろうか。今日、日本人としてほんとうに欠乏していることといえば、悲しむということではないであろうか。私はこう考えたいのであります。われわれはこの悲しみの心においてのみ、仏の心を感ずること...やまと言葉の人間学③

  • やまと言葉の人間学②

    『やまと言葉の人間学』(2024/4/2・竹内整一著)からの、一部抜粋です。「しあわせ(仕合わせ)とは、次のように、その由来が説明される言葉である。しあはせ(動詞)しあはす【為合はす・仕合はす】うまく合うようにする。(名詞)①めぐりあわせること。運。善悪いずれについてもいう。②特に、幸運。(『岩波古語辞典』「しあはせ」という言葉は、もともとは、「仕合はす」「為合はす」という動詞から来ている。つまり、みずからの努力によって「うまく合うようにする」という意味での使い方が基本である。「仕合はす」のは、われわれにとっていろいろ予測できない出来事・物事が起きてくるがゆえに、それらをあれこれつきあわせて、「いまく合うようにする」ということである。「happy」「lcuky」と「しあわせ」英語の「happy」(偶然起こ...やまと言葉の人間学②

  • やまと言葉の人間学①

    『やまと言葉の人間学』(2024/4/2・竹内整一著)からの、一部抜粋です。やまと言葉の「ただし」「ただしい(正しい)」とは、辞書的にこう説明されている。ただしい【正しい】①形や向き、がまっすぐである。②道理にかなっている。事実に合っている。正確である。③道徳・法律・作法などにかなっている。規範や規準に対して乱れたところがない。(『大辞泉』)①はすぐあとで見るとして、②は事実が(どうであるか〉という事実的な「正しさ」であり、③は(どうすべきか〉という倫理的・規範的な「正しさ」である。②の「道理」という言葉は、③の方に入れて考えることもできる。「この道で正しい」といった場合、地図上の事実的な「正しさ」でもあるが、「道」というのは、比喩的に、生き方・考え方の意味にもなり、その意味では、③の規範的な用法にもなる...やまと言葉の人間学①

  • 言語と認知

    『言語と認知:心的実在としての言語』(ノーム・チョムスキー著)、この本は、チョムスキーが1987年に来日した際に行った意味論の公演三回を一冊にまとめたものです。以下転載です。以上をまとめると、言語は一つの認知システムと考えるのがもっともよいと思われる。これは、心、究極的には脳の中に表示された知識のシステムであり、規則と表示からなる計算システムである。個々の言語は、部分的に未決定の部分を残す一般的な原理群が具現化したものである。これらの原理とその許容範囲内での変異は、われわれの生得的な資質の一部としての「心的器官」を構成する。われわれが獲得する知識は、その形式と特性において、大部分が言語機能の構造によって決定されるので、われわれの経験をはるかに越えたものとなる。それは、豊かで複雑な、高度に構造化されたシステ...言語と認知

  • 「当たり前」を疑う100の方法②

    『「当たり前」を疑う100の方法イノベーションが生まれる哲学思考』(幻冬舎新書・2024/3/27・小川仁志著)、あとがきから転載します。疑いは終わりではなく始まり疑うための方法、ご理解いただけましたでしょうか?最後に、疑った後の哲学思考のプロセスについて少し触れておきたいと思います。哲学を使って当たり前を疑えば、これまでとは違うものの見方ができますし、新しいものが見えてくることと思います。ただその後、具体的に新しい考え方ややり方を生み出すためには、さらに積極的に哲学思考を続ける必要があります。というのも、疑うことは哲学思考のプロセスの終わりではなく始まりだからです。哲学的に考えるためには、疑った後、ずゃあどのようなとらえ方ができるのか、より積極的に視点を変えていかなければなりません。一面的なものの見方、...「当たり前」を疑う100の方法②

  • 「当たり前」を疑う100の方法

    『「当たり前」を疑う100の方法イノベーションが生まれる哲学思考』(幻冬舎新書・2024/3/27・小川仁志著)、「知っていることを知らないと思ってみる」(ソクラテス)、「答えを出さない方がいいと考えてみる」(キーツ)等、古今東西の哲学から、マンネリを抜け出し、ものの見方が変わる具体例を、フッサール、メルロ=ポンティ、レヴィ=ストロース、フーコー、デリダ、ハイデッカー、キーツなどなど、臨床心理の分野でも引用されたり、応用されている人物の哲学をコンパクトにまとめている。1つピックアップしてみます。以下転載。72-お金なんて貯めない方がいいと考えてみるジンメルの貨幣の哲学〈解説〉誰もがお金は貯めた方がいいと思っているはずです。でも、ドイツの哲学者ゲオルク・ニジンメル(1858-1918)にいわせると、必ずしも...「当たり前」を疑う100の方法

  • 間違い学

    『間違い学:「ゼロリスク」と「レジリエンス」』(新潮新書・2024/6/17・松尾太加志著)、色々な間違いが紹介されています。"間違い"を避けるための、「制止」、「防護」、「修正」について、医療事故などを例に挙げながら教えてくれる内容です。以下転載。手術で患者を取り違えた事故【事例1】ここで取り上げる事例は、日本で医療安全への取り組みのきっかけになったと言われる医療事故である。患者さんを間違え、異なった手術をしてしまったという衝撃的な事故であり、知っている方も多いであろう。この医療事故は、ヒューマンエラーについて考えるのに適した事例でもある。1999年にY病院で起こった。心臓の手術を予定していたAさんと肺の手術を予定していたBさんがちょうど同じ時間に手術室に運ばれることになったのだが、2人の患者さんが取り...間違い学

  • ナラティブ・セルフ

    本願寺発行の月刊「大乗」にこの4月~連載しています。「なるほど仏教ライフ」7月号“ナラティブ・セルフ”を転載します。最近、ナラティブ・セルフという言葉を耳にすることがあります。「ナラティブ」とは、日本語に直訳すると「物語」という意味なので「物語的自己」とも訳されます。今の出来事が、自分史という物語の中で、どう意味づけられるか。その物語の主人公は多くの場合が私です。物語の主人公を阿弥陀さまと頂く。これが信心の生活です。ロバート・ストロロウ(1942年~)という、アメリカの心理学者が、「組織化原則(オーガナイジング・プリンシンプル)ということを言っています。オーガナイジング・プリンシンプルとは、無意識的な原理、原則という意味です。人は、一つの出来事を主観的な経験によって意味づけをして受け入れて過ごしています。...ナラティブ・セルフ

  • 脳科学で解く心の病④

    『脳科学で解く心の病:うつ病・認知症・依存症から芸術と創造性まで』(2024/4/1・エリック・R・カンデル著)からの転載です。適応的無意識の生物学的な役割は、カリフォルニア大学サンフランシスコ校のベンジャミンーリペットによる単純な実験で明らかになった。ドイツの神経学者ハンス・ヘルムート・コルンフーバーは、手を動かすといった自発的な動作を始めると、「運動準備電位」と呼ばれる電気仁るが生成されることを発見した。これは、頭部の表面で検出できる、しかも、運動準備電位は、実際の動作の少し前に現れることが判明した。リベットは実験をさらに進めた。被験者に動くという意図を意識的にもってもらい、その意図がいつ起こったかを正確に記録した。彼は、動作が開始されたことを示す信号である運動準備電位よりも前に意図が起こると考えてい...脳科学で解く心の病④

  • 脳科学で解く心の病③

    『脳科学で解く心の病:うつ病・認知症・依存症から芸術と創造性まで』(2024/4/1・エリック・R・カンデル著)からの転載です。意思決定よい意思決定ができる能力は、無意識と意識下の両方における精神的プロセスに左右される。第8章では、意思決定において感情の果たす重要な役割について触れた。本章では考察をさらに深め、認知心学と生物学からもたされた知見について検討し、意識とおよび無意識のプロセスが意思決定においてどのように相互作用しているのかを探求する。前述の適応的無意識という概念を提唱したのは、認知心理学者のティモシー・ウィルソンである。これは、一連の高次の認知プロセスであり、本人が気づかないうちに素早く情報を解釈する、フロイトの提唱した前意識的無意識に似ている。生存に不可欠である。我々は周囲で起きていることに...脳科学で解く心の病③

  • ゲストハウス

    6.7日と京都でした。以前は、京都駅から本願寺まで、よく歩いて行っていましたが、最近は、バスの乗り方を憶えたので、ほとんどバスで歩く事は無くなりました。この4月から「本願寺監事」を仰せつかり、6日6時~、懇親会があったのでホテルから食事会場まで,歩いて行きました。写真のような、昔ながらの家屋を利用したゲストハウスが、そこら中にあるのに驚きました。あとでネットで検索すると、値段もピンキリで、京都の外人観光客の宿泊は、こうしたゲストハウスが需要を引き受けているのだと、あらためて感心しました。こうすたゲストハウスを利用する、外人客を本願寺と縁を結ばせるか。一考に値します。宗門の教化活動は、寺院という組織教化で実施されています。寺院を介さずに、一般の人とご縁を結ぶことが、これからの課題です。ゲストハウス

  • 脳科学で解く心の病②

    『脳科学で解く心の病:うつ病・認知症・依存症から芸術と創造性まで』(2024/4/1・エリック・R・カンデル著)からの転載です。自覚しているものの内容、つまり意識の状態は、大脳皮質によって媒介されている。カリフォルニア大学バークレー校の哲学の名誉教授ジョンーサールは、意識の定義は難しいと言う人がいるが、常識的な定義はそれほど難しくない、と主張している。意識とは、認識したり知覚したりしている状態である。それは朝、起きたときに始まり、夜に再び眠りにつくか、あるいは意識を失うまで、一日中続く。意識には注目すべき三つの特徴がある。一つ目は知覚の質である。音楽を聴くことはレモンの香りを嗅ぐこととは異なる。二つ目は主観性である。自覚は私の中で起きている。あなたの中でも似たようなことが起きているだろうことは確かだが、自...脳科学で解く心の病②

  • 八相成道の欄間

    3日は、当寺法話会。ご講師は福岡県の舟川智也師、初めてのご縁を頂いた方でした。昨年、九州地区の布教使研修会に呼ばれたとき、松月先生から紹介いただき、今日のごご縁となりました。先週、京都の仏具店が新本堂の正面の欄間の進捗状況を説明しにきてくれました。写真は、八相成道の欄間制作の途中のレリーフです。参拝の皆さんに、紹介しました。八相成道の欄間

  • 脳科学で解く心の病①

    『脳科学で解く心の病:うつ病・認知症・依存症から芸術と創造性まで』(2024/4/1・エリック・R・カンデル著)からの転載です。意識についての認知心理学的考察現代の認知心理学は、心について、フロイトとは異なるアプローチで研究している。本能に焦点をあてるのではなく、無意識の心はどのようにして、自覚されることなしに、多様な認知プロセスを行うことができるるのだろうかという点に注目している。ここでは、無意識の認知を考える前に、現代の認知心理学が心識をどのようにとらえているのかを紹介する。認知心理学費が意識と言うときは、異なる状態を、異なる文脈で語っている。たとえば眠りから目覚めること、近づいてくる人に気づくこと、感覚的な知覚、自発的な行動の計画と実行などである。こういった異なる状態を理解するためには、意識下の経験...脳科学で解く心の病①

  • 悪事の心理学 善良な傍観者が悪を生み出す⑤

    『悪事の心理学善良な傍観者が悪を生み出す』(2024/2/23・キャサリン・A・サンダーソン著)からの転載です。同調圧力はティーンエイジャーで特に強いティーンエイジャーは同調しようとする傾向が特に強いことを知っても、おそらく驚かないと思います。では、なぜそれほどまでに同調が強いのでしょうか?ひとつの明白な説明は、衝動制御と判断を司る脳の部位である前頭前皮質が、20代前半までは十分に発達していないというものです。つまり、前頭前皮質が成熟していないことが、ティーンエイジャーが衝動的な決断を下し、危険な行動に走りやすい理由のひとつです。それは、ティーンエイジャーが、自分の選択の結果をよく考えずに、仲間の行動を取り入れようとする傾向が特に強いことにも関係します。しかし、前頭前皮質が相対的に未熟であることが理由のす...悪事の心理学善良な傍観者が悪を生み出す⑤

  • 悪事の心理学 善良な傍観者が悪を生み出す④

    『悪事の心理学善良な傍観者が悪を生み出す』(2024/2/23・キャサリン・A・サンダーソン著)からの転載です。なぜ同調すると気分が良くなるのか神経科学者は、集団に従おうとする私たちの傾向の根底に神経学的な要因が関与することを示す有力な証拠を発見しました。ユニバーシティーカレッジ・ロンドンの研究者は、自分の音楽の好みが専門家の好みと一致している、あるいは一致していないと思ったときの実験参加者の脳活動を分析しました。研究者は、実験参加者に、好きだけれども所有していない音楽を20曲リストアップしてもらいました。その後、実験参加者にfMRI装置に入ってもらって、リストにある曲とリストにない無名の曲をそれぞれ1曲ずつ再生しました。それから、2つの曲のうち好きなほうを選んでもらい「音楽の専門家」と称する2人の人物が...悪事の心理学善良な傍観者が悪を生み出す④

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