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  • 「狭隘で絶望的な檻の中に灯った小さな光」|東南アジア旅エッセイ⑧

    生きるということは、罪深いエゴを背負って立つということだった。死ぬということは、罪から解放される代わりに、自分のエゴも全て強制的に諦めなければならないということだった。僕は彼ら彼女らが僕のことをいつまでも忘れないでいてくれることを願い、彼ら彼女らの幸せを心から願った。

  • 「4都市に関する話」ベトナム縦断|東南アジア旅エッセイ⑦

    ビーチまで歩いてすぐなのだから砂浜で寝ればいい、と思いつき水着に着替えて、防水ポーチの中に財布と携帯を入れてビーチへ向かった。ほんの少しだけ平泳ぎのフォームを確かめた後、防水ポーチを肩から斜めに掛けた状態で砂浜に横になった。天気は曇りだった。目が覚めたのは2時間後だった。

  • 「エリート」ハノイ|東南アジア旅エッセイ⑥

    ラオスの国境審査が終わると、ベトナムの入国審査までラオスでもベトナムでもない場所を5分ほど歩かされた。ここでも、入国審査が終わると「ワンダラー」とお金を要求された。面白いことにちゃんとお釣りをくれた。なんて律儀な賄賂なんだ。

  • 「不協和音」バンビエン|東南アジア旅エッセイ⑤

    引き返した方が懸命だったと思う。でも負けたくなかった。世の中には負けてもいい、あるいは負けていると思われてもいい。でも僕はその時負けられなかった。「一度妥協したら死んだも同然」。ずっと負け続けてしまう気がした。もうこれ以上僕は自分に負けるわけにはいかなかった。そのために休学したんじゃないのか、そのために旅に出たんじゃないのか。もはや僕が闘っているのは、日没までの時間でも砂利道でもなかった。

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悩める東大生の休学タビ記録
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