2021年2月
朱雀門の鬼(すざくもんのおに)とは『長谷雄草紙』に登場する鬼のこと。平安京の朱雀門の楼上に棲み、公卿の紀長谷雄と双六で勝負したとされている。
良源(りょうげん)とは、平安中期の天台宗の高僧で元三大師(がんさんだいし)と通称されている。法力を使って夜叉に化身したという逸話があり、その姿を描いた護符には魔除けの効験があるとされている。
鍾馗(しょうき)とは、中国の民間伝承で伝わる魔除けの神のこと。鍾馗図には魔除や疫病除の力があるといわれ、護符や木札として授与する社寺もある。
貧乏神(びんぼうがみ)とは、貧乏をもたらす神のこと。人や家に憑いてまわるといわれており、窮鬼と呼ばれることもある。
窮奇(きゅうき)とは、古代中国に伝わる怪獣あるいは神獣のこと。悪神である四凶の一に数えられており、悪人や争い事を好んだといわれている。
窮鬼(きゅうき)とは、貧乏神あるいは生霊のこと。一説に古代中国の帝王である顓頊の息子が、窮鬼の起源であるとされている。
瘧鬼(ぎゃくき)とは、疫病をもたらす鬼のこと。特に瘧(おこり)を起こすといわれており、近づくと病を患うとされている。
一目五先生(いちもくごせんせい)とは、中国に伝わる鬼あるいは妖怪のこと。常に5体で行動しており、人を鼻で嗅いで生気を奪うといわれている。
疫病神(厄病神)とは、疫病を蔓延させるとされる神のこと。疫病神が家に住み着くと、家人に病気や災いをもたらすといわれている。
疫鬼(えきき)とは、疫病をもたらす鬼のこと。疫病神といわれることもあり、追儺や豆まきによって祓われる存在となっている。
阿傍(あぼう)とは、地獄の獄卒の一つで牛頭人身の鬼のこと。冥界で罪人の亡霊を捕えて地獄に送り、責苦を与える役目を負うとされている。
牛頭馬頭(ごずめず)とは、仏教における地獄の獄卒のこと。牛頭と馬頭の二鬼のことであり、地獄で罪人を責め苛む役目を負うとされている。
鬼牛(おにうし)とは、京都府福知山市に伝わる怪物のこと。鬼の頭に牛の身体の怪物を持つ怪物で、人を襲って食ったといわれている。
深淵の黄牛は、愛知県新城市と豊川市に伝わる怪牛のこと。当地にある「牛の滝」の伝説では、この牛によって滝が作られたといわれている。
牛鬼(うしおに / ぎゅうき)とは、主に西日本に伝わる妖怪のこと。伝承によって姿形が異なり、人型や獣型のものがあり、また怪現象や怪火のことを指すこともある。
青峰山の牛鬼とは、江戸時代に香川県の青峰山に棲んでいたといわれる牛鬼のこと。人や家畜を襲って食っていたので、当地に住む弓の名手によって退治されたと伝えられている。なお、根香寺には「牛鬼を描いた掛軸」と「牛鬼の角」が寺宝として納められている。
足代山の牛鬼とは、福岡県久留米市の足代山に棲んでいたと伝わる牛鬼のこと。人や家畜に害を為していたので、観音寺の住職である金光上人が退治したとされている。
白木山の牛鬼とは、徳島県海部郡にある白木山に棲んでいたと伝わる牛鬼のこと。頭が鬼で身体が牛の巨獣であったとされ、人や家畜を襲ったので平四郎という猟師が退治したとされている。
西牟婁郡の牛鬼とは、和歌山県西牟婁郡に伝わる牛鬼のこと。当地には牛鬼伝説が多く、姿を見ると病む、影を食う、人に化ける といった牛鬼が伝えられている。
2021年2月
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