ほととぎす鳴きつる方を眺むればただ有明の月ぞのこれる 後徳大寺左大臣 ほととぎすの鳴くほうを眺め…
【今日の短歌】虫食いのみどりも共にきざむなり冬の鏑よよくきてくれた (坪野哲久)
大根も鏑(蕪)も、根はもちろん葉っぱも栄養価が高くて、とても美味しいですよね。ウチでは大根を育て…
【今日の短歌】押し移る夜空の澄みやおのづから星座の極も傾きにけり (北原白秋)
冬の澄んだ空気の中で、星々はひときわ美しく輝きます。この地方では晴天が続いており、…
【今日の短歌】ほどほどの切れ味がいいセラミックナイフのような新語を使う (俵万智)
新語というのは、どうしてもその時々のノリや空気感に寄り添う砕けたものが多く、言葉に…
【今日の短歌】食べずともずるずる生きてゆきさうなこの身南天いつまで紅い (今野寿美)
南天の実が象徴するのは、生命力や鮮やかな色の持続です。今年の正月花は、鮮やかな赤い実がひときわ目…
【今日の短歌】はつ雪と同じ目線で落ちてゆくGoogleマップを拡大させれば (toron*)
今日は特に冷え込みが厳しく、こちらの地方でも雪がちらつきました。ほんの一瞬で止んでしまいましたが…
【今日の短歌】南無釈迦じゃ娑婆じゃ地獄じゃ苦じゃ楽じゃどうじゃこうじゃというが愚かじゃ (一休宗純)
一休宗純といえば、形式や伝統にとらわれず、しばしば挑発的で自由な思索を重んじた僧侶として知られて…
【今日の短歌】人間がつまづく石をやすやすと越えてゆく蟻の長き一列 (阿部正路)
「えっ、この量を1人でやるの?」と圧倒される経験は、社会人になってから何度もありました。しかし、…
【今日の短歌】長き夜の遠の眠りの皆目覚め波乗り船の音の良きかな (作者不詳)
長き夜の遠の眠りの皆目覚め波乗り船の音の良きかな なかきよのとおのねふりのみなめさ…
当blogをお読みいただきありがとうございます。 今年もどうぞ宜しくお願い致します。 朝倉冴希 …
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ほととぎす鳴きつる方を眺むればただ有明の月ぞのこれる 後徳大寺左大臣 ほととぎすの鳴くほうを眺め…
「見たまま」「感じたまま」をそのまま差し出しているようで、ただ明るいだけじゃなく、不安や虚無なん…
銀(しろがね)も金(くがね)も玉も何せむにまされる宝子にしかめやも 山上憶良 銀も金も宝石もいか…
この時期は、街のあちこちが躑躅で彩られます。庭先や街路樹としてそこらじゅうで咲いているので、それ…
季節が藤の季節とは限らないけど、藤棚のそばってベンチとかありそうで、「待つこと」が…
東大山のさくらまつりま会場では、毎年、菊芋が売られています。以前から気にはなっていたものの、これ…
先日のことですが、買い物ついでに、地元の神社へ御衣黄桜を見に行きました。「あ、もう咲いてるんだ」…
野辺みれば弥生の月のはつるまで まだうら若きさいたづまかな 藤原義孝 春の野を眺め…
今年の筍は慎重派なのか、出てくるのが遅くて、4月になっても一つも姿を見せませんでした。例年なら3…
「三月の疾風」としなやかさ 春の風って、一見すると季節の移り変わりを告げるものだけど、三月の風は…
春が来るたびに思うことがあります。「今年は桜がいつ咲くのか」と。今年はいつになく花の開花が遅く、…
春分の日を迎え、牡丹餅を食べられた方も多いかと思いますが、ネットで面白い記事 ☆ を見つけました。  …
なぜだか知らないけど、料理研究家のリュウジさんが夢に出てきました。夢の中の私は、どこか学校のよう…
「これって、競馬の種牡馬シンジケートも示唆しているのかな?」と思うのです。競馬におけるシンジケー…
「輪になってみんな仲良くせよ」と言いながら、前提条件として「円周率は約3」という歪んだルールを押…
フェルメールといえば、やっぱり「フェルメール・ブルー」とも呼ばれる、ラピスラズリの…
ミモザのふわっとしたフォルムや明るい黄色は、柔らかく場を和ませる雰囲気を連想させます。例えば、ち…
一円玉見つつ思へり一つあて三円を費やし造る人らを 悟桐学 この短歌のポイントは、「一円玉の製造コ…
この短歌が示すのは、私たちが普段何気なく見ている一円玉の製造にまつわる矛盾です。一円玉の製造コス…
「密告」という言葉には、秘密や内緒ごとを暴くようなニュアンスがあるので、本来なら触れてほしくない…
自分の中で三大憧れの薔薇というのがあって、一つ目はトマス・ハーディの「日陰者ジュード」という小説…
待ちわびた筍がやっと出てきたと思ったら、そのまま少しでも放っておくとどんどん背丈が伸びて、そのう…
表情がちょっと暗かったり、もしかしてご機嫌斜めなのかなとか感じたときに、相手の好きそうな話題を振…
「わたくし、生まれも育ちも東京葛飾柴又・・・」寅さんの口上みたいな一首だけど、なんじゃもんじゃの…
こちらの地方ではソメイヨシノはすっかり散ってしまいましたが、八重桜が綺麗に咲いています。遠くから…
いざ子ども山べにゆかむ桜見に明日ともいはば散りもこそせめ さぁ、子供たち。山へ桜を見に行こう。明…
筑波嶺の新桑繭の衣はあれど君が御衣しあやに着欲しも 筑波嶺の新桑繭で作られた上等な衣はあっても、…
よもの山に木の芽はるさめふりぬれば かぞいろはとや花のたのまむ 大江匡房 四方の山々に木の芽を膨…
可憐な薄紫の花は、その昔「堅香子」とも呼ばれていました。あんまり日が照っていると花…
失ってから初めて気づく、当たり前が当たり前じゃなくなることの喪失感というのは、何の前触れもなく突…