満開の桜の枝に無数の花が咲いている そのどれもこれもが 同じ花の形をしている ほんの微細な違いはあるのだろうが 同じように花芽を膨らめ 同じように花を開き そして 同じように花びらを散らしてゆく 言ってしまえば この同一物たる桜の花の大量生産は あたかも工場の様である こち...
ルアーは刺激と反応の連鎖をもたらす二律同梱の象徴。システムは二律同梱の集積による予定調和世界。
ゴルフができない冬場の楽しみに、気軽にいたずら書きを楽しみます。
その行いに 意味があろうが なかろうが 「右向け右」 「気を付け」 「休め」 といった号令に反応して それぞれの命令に呼応した行いをする 小学校の 運動会の練習は退屈だった 「休め」の号令に 座り込んだりして本当に休むと 怒られた 「休め」という号令は 体を休めることではな...
痛かったり 不安になったりするようにできているのは なぜだろう 痛いのも 不安になるのも反応なら 嬉しいのも しあわせなのも反応だ 良い反応ばかりなら ありがたいが 痛かったり 不安になったり 苦しかったりする 嫌なことがあるから それを避けようと もがき苦しむ もがき苦し...
法律に飲み込まれ生きているから 法律に守られているのか あるいは 法律に守られたいから 法律に飲み込まれているのか 法律の外の無法地帯には 自由があり野蛮がある キリストにはキリストの法があり イスラムにはイスラムの法があり 日本には日本の法があり ヒンズーにはヒンズーの法...
命の反応は 内部で激しく連鎖している この反応の連鎖が維持されるよう 外部からの邪魔を極力排除している 隔壁の形成はその排除の方策の一つである この外と内を隔てる隔壁は 外部による命の反応の妨害を阻止するとともに 命の反応を外部に伝えることを阻害している 外部との接触は こ...
生命は自閉症である 皆自閉症である 体内と体外を区別し 体内で その生命活動を循環させている 内と外が混じると この生命活動が滞り 生命は終わることになるので 内からの力で 外との交流を最低限に抑え込んでいる 生命活動のほとんどが 自ら外との関係を閉ざした密室の中で営まれる...
生まれて初めて見る動くものを 親鳥と認識しそれを記憶する コンラート ローレンツが発見した この「刷り込み」という現象は 親鳥のひな鳥への献身的育児と相まって 鳥の親子関係の調和を演出している 調和は 親鳥のひな鳥への献身と ひな鳥の親鳥への盲目的服従により 成立している ...
生命は 身体の中に自らの反応を渦巻かせるために 周囲を利用している この周辺利用のために 身体の中の自らの反応に 周辺を帰納している 帰納することにより内在化した周辺が 現実の周辺と同一もしくは相似しているときに 生命は 身体の中の予定されていた反応を実践できる だから 気...
生命は自然の中で生きている 人間は 自然の中ではなく 街の中に棲んでいる 動物は巣を作り その中で暮らしている 穴を掘ったり 木の葉を集めたり 枯れ枝を集め巣を作る 街は大きな巣なのだろう いろいろなものを運んできては 街を便利にしてゆく そして いらないものを 街から追い...
人間にとって 言葉は環境である 気温や 湿度や 風向きと同様に 人間にとって 言葉は環境である だから 環境に適応するように 言葉に適応する 環境の在り様により 体が反応するように 言葉に対して反応する のみならず 暖炉で暖をとったり 冷房で室温を下げたりするように 周囲に...
メスのフェロモンに集まるオスの蛾の行動は この フェロモンを中心とした局在の内部関係であり オスもメスも局在の内部にあると想定される フェロモンを放出したり フェロモンを感知しない個体は フェロモンを中心とした局在の外部と想定される フェロモンを中心とした局在の空間的範囲は...
雨が降ると 傘の華が開く このような場面で 「雨が降る」は「刺激」であり 「傘の華が開く」は「反応」と解される 刺激とそれに続く反応は 因果律の一種なのかもしれないが 結果が 原因に対し受動的ではなく むしろ能動的なところが 「雨が降ると地面が濡れる」 という因果律とは異な...
主観的な視点において 内にある欲望と 外に表す欲望には 大きな差があることを認識できる この大きな差が維持されていることで 社会秩序が維持されている 無法地帯が無秩序に陥るのは この差が無くなるこをからも 社会秩序には 内にある欲望と 外に表す欲望には大きな差の必要性が考え...
お金は目的ではなく手段ではあるが 無くてはならない大切な存在だ だから それを欲する 欲すると お金は目的となる お金は生きる手段であると同時に 生きてゆくための活動の目的となっている こうして 活動の手段となり 活動の目的となったお金は お金にまつわる活動としての局在の中...
環境へ適応するという事は 不都合な環境を避けることでも成立する 冬の寒さや乾燥から胚を守る植物の種の皮も そうした適応の産物だ 外敵から城を守る城壁やお堀も そんな不都合を避けるための適応的構造物だ 好きなものを招き入れ 嫌いなものを拒絶する 好き嫌いは とても適応的だ 客...
細胞は膜で隔離されていないと その内部で予定された反応を実践できない 膜で隔離された 特定の環境の中で 特定の反応が実践されている だから 隔離している膜が壊れると 調和が成立していた環境が破壊され 特定の反応を実践することが出来ないくなり 特定の反応の連続として存在してい...
面の皮が厚くなるということなのか 年を取るにしたがい 聞きたくないことを聞かないでおける横柄さが 次第に身について来たような気がする どんな些細なことにも耳を傾ける そんな殊勝なことをし続ければ こちらの身が持たない 何をしても疲れやすくなり 自分のこともままならない気分で...
土手草を燃やしてから数日もたつと 土手草がみずみずしい若葉を伸ばし始める そんな様子を見ていると 土手草にとって 燃やされるということは 命を若返らせる儀式の様でもある 古い命を燃やし尽くし 新しい命が燃えカスの間から再び芽を伸ばす 命は やり直す力からできている 空襲で焼...
獣にも 苦痛の表情や 威嚇の表情があり 苦痛を避けようとする努力がある こうした獣の表層の内側に 感情の動きがあろうことは 自身の経験から 容易に推察できる 苦痛や威嚇ばかりではない 安らかな表情や 優しい表情が 獣の親子の間で観察できるし だらしなくしている仕草にも 自身...
動物は死ぬと 叩いても蹴っても 痛がらなくなる 猫も 犬も 鳥も 死ぬと苦しまなくなるようだ 何の反応もなくなる 逆に言えば 生きるということは 反応するということだ 反応が反応を呼びながら 体の各部位が それぞれの役割を果たしながら 反応の場を維持している 応援されること...
車がまだ珍しい時代に生まれた 道路は狭く でこぼこ道だった 道路わきの電柱は木製で コールタールが表面に塗られ 暑い夏の日にはその表面がとろけていた たまに車が通ると 土ぼこりが上がり 排気ガスの匂いが その土ぼこりに交じっていた その匂いに文明を感じたのか 友達と争うよう...
「気温は40度以下であるべきである」 「べきである」には そうはならない現実が隠されている だから 「べきである」を維持するために 工夫がなされる たとえば 外気温はどうにもならないが 部屋の中の温度はクーラーで下げることが出来る 小さな部屋であるほど 気温の制御は容易にな...
人間は 人間が生きやすいように 外部に秩序を形成している たとえば家がある 家は 外部の野蛮な自然から 隔離した暮らしを守ってくれる たとえば言葉がある 言葉は 外部の自然を表現し それを知らせ合うことで 生きる手助けをしてくれる たとえば国がある 国は 外部の野蛮な国から...
人間は 単なる動物ではない 言葉を操る動物である だから 言葉の世界においては 人間は単なる動物ではなく 言葉の世界の生みの親としての特権を与えられている この人間の特権階級としての地位を 守ろうとすればするほど 理性は人間のために輝くものとなる 理性による人間賛美は 自己...
協調が成立している全体の中で 局在たちが 隔壁の内側に 外側とは協調できない反応たちを隔離している 全体は 表面的に協調した秩序となっているのだが その実 隔壁による隔離により不都合を避け合うことで成立している 隔壁のない全体は 個性のない単純な均一になるのだろう そんな均...
局在から見て 内部で観察する物事は主観的であり 外部で観察する物事は客観的だ 言語という局在から見て 言葉は主観的であり 他言語の言葉は客観的だ こうしたものの見方において 宗教という局在から見て 神は主観的存在であり 他の宗教の神は客観的だ 客観性を重視する科学において ...
言語は 言語を単位とする独我論として 成立している 言語にとって 言語以外の存在は幻影であり 言語ではない その幻影とのすり合わせの中で 言語は 幻影と協調している 協調する幻影が動くと 言語もそれに合わせて動ける仕組みになっているのだ 人間の言語において この協調の仕組み...
袋小路を駆け抜けている 生きるという袋小路 袋小路を抜け出そうとしても 痛いとか 苦しいとか お腹がすいたとか 様々な苦痛を感じては それを避けようと 袋小路の中に舞い戻る 痛いとか 苦しいとか お腹がすくとか そんな苦痛がなければ 私は この袋小路を抜け出して もっと自由...
SNSによると エッフェル塔の前で 研修旅行の国会議員が 観光客のように記念撮影をしていたようということらしい これに対する批判は 嫉妬まがいの同化圧力が加勢しているだろう 自分たちと同じはずなのに なんでそんないい思いをしているんだ このように 自分と比較することで同化圧...
半透膜で仕切られた内側で 細胞が規定された反応を巡回させているように 不完全な隔壁で守られた内側で それぞれの独我論がそれぞれの規定を巡回させている この巡回は 隔壁の不完全性において 外部とわずかに交流し この交流により 独我論は遷移する 「こうあるべきである しかし ...
本を読んでいる時 本以外の現実は 遠く向こうに追いやられ 意識は 両の手のひらに乗るような小さな本の中に埋没する 本が醸し出す世界に没頭すると 本以外の現実は もはや意識にとっての現実ではなくなる その現実は 本が醸し出す世界を阻害する邪魔者に成り下がるのだ このような独我...
今まで通りにするということが その今まで通りであった局在において 公平なことであるとされ平穏が保たれている このような局在に 別の価値観が入り込むと 今まで通りであることが公平ではないということになり 独我論的平穏が崩れ去り 議論を設けたり 争いの場が沸き上がったりする 村...
恋は冷静な判断を狂わせるところがある 現実把握よりも 恋の妄想が意識を占めるからに他ならない 恋心には 現実を遠ざけるところがあって 都合の悪い現実と向き合わないところがある 恋の相手の気持ちを知りたいと思うのだが 相手の気持ちを知ることを怖がり 恋を打ち明けられないのも ...
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満開の桜の枝に無数の花が咲いている そのどれもこれもが 同じ花の形をしている ほんの微細な違いはあるのだろうが 同じように花芽を膨らめ 同じように花を開き そして 同じように花びらを散らしてゆく 言ってしまえば この同一物たる桜の花の大量生産は あたかも工場の様である こち...
1+2=3である 3=5-2である よって 1+2=5-2である 3をいろいろに表現できるということである 1+2や5-2はむろん 103-100も3である 1003-1000も 105-102も3である 表現される形は違っても みな3である 3は 無限に異なる表現を持って...
人間には 言葉を愛する才能に恵まれているらしい 言葉に魅せられ 言葉を求め その言葉に服従し 言葉を発して 言葉を賛美する 時に 自己愛よりも 言葉への愛が強くもなるらしい 自らの気持ちと裏腹な言葉にさえ 自らを曲げても 従うことがあるのである 愛するもののために 自らを犠...
ある日 イタチがタヌキになった そのタヌキは しばらくタヌキとして生きていたのだが ある日 再びイタチに戻った こんなことをこのイタチタヌキは繰り返していた この繰り返しには周期があるようで 春に イタチはタヌキとなり 秋に タヌキはイタチになるのであった だから 夏にはイ...
異なるものを同じとすることで 異なるものを 同じものとして連ねることが出来る そして この連なりが円環を描くと 循環が始まる 循環が始まると 循環している間 その同じものは存在し続けることになる 生きた化石と称される生き物は 昔生きていた個体とは異なる個体でありながら 同じ...
過去の記憶は 記憶であり過去ではない しかし その記憶にしか過去はない だから その記憶を過去ということにしなければ 過去は何もなくなってしまう 過去=過去の記憶 これも異なる存在を同じものとする 同一化擬制の賜物である この擬制により アンモナイトの化石は 生きていない「...
言葉は 鏡に映った虚像のようなものである そのような言葉の中に真実を見出そうとする意識が存在している 鏡に映った私の中に真実がある探すのである 本物は本物として 鏡の中にも真実を見出すのである そして それに手足が協力する 言葉に真実を見出した意識が手足を動かし 現実を言葉...
鏡の中の私は 私ではないが私である 私は一人であるが 鏡に映った私は 鏡の数だけ増えることが出来る 同じように ひとつの言葉が 聞く耳の数だけ 増えてゆくことが出来る 一つの太陽が それを見る目の数だけ 増えてゆくことが出来る 意識は鏡のような存在である 様々な存在を集め ...
視覚などの感覚擬制や 言葉をあてがう言語擬制の様な同一化擬制は 生命のセントラルドグマにおいても成立している DNA塩基配列が アミノ酸を擬制しているのである 業務マニュアルが 実践する業務と同一でなければならないのも 同一化擬制に他ならない 同じでないものを 同じであると...
言葉は その対象と同一なものとみなされることにより 成立している 視覚も その対象と同一なものとみなされることにより 成立している この2つの同一化の擬制により 見られている太陽と 「太陽」という言葉が同一なものとみなされる 外に在る太陽=意識の中に在る太陽 意識の中に在る...
言葉とその対象は 同じものとして扱われる 同じものとして扱われなければ 言葉は その対象ではなくなり 根無し草となり 恣意性を取り戻し 意味をなさなくなる この「同じものでなければならない」という義務において 言葉は意味を成し 会話が成立している 意識ひとつ太陽を得て暖かし...
言葉が通じ合って その意味を分かり合っても 同意し 調和することが出来ないことがある 赤信号は「停まる」で 青信号は「進む」であるが 黄信号は 「急げ」であったり 「とどまれ」であったりする 意見が割れた時 誰かの意見に統一されると 調和が成立するが 意見が分かれたままでは...
顔の表情から その人の気持ちを察するのと同じように 言葉から その言葉の意味を察している 言ってみれば 言葉には表情がある この表情を創るのがうまい人は 作文がうまい人であり この表情を読み解くのがうまい人は よく意を解する人である 何かを伝えようと いくら目配せをしても ...
猫が目を見開いて 地面を這うように匍匐前進していると 「何か獲物を狙っているのかな」と察しが付く 狙われている側の被食者が この姿を見たら 慌てて逃げだすのだろう こうして まんまと獲物に逃げられた猫にしてみれば 「ああ 気づかれてしまった」と 察しを付けるのだろう アフ...
言葉には意味が込められている だから 文字に 形と意味が同居している 意味が込められていなければ ただの形なのである 信号機の赤色には 「停まれ」という意味が込められている 赤色と「停まれ」は 二重に存在しているということになるが 赤色は信号機に宿り 「停まれ」はそれを見て...
「雨」は 嫌なものであり ありがたく嬉しいものである 愉しみにしていた遠足の日の雨は 哀しく 嫌なものであるが 日照り続きの後の雨は 恵みの雨である 時間も長いものであり 短いものである この時間の長い短いは 2点の時間の長さを表現するのであるが 意識は「今」という時間しか...
痛いゆえに痛み在り 痛みという存在は どこから来るのか? 痛みとは何ものか? 痛みはどこへ行くのか? 「痛み」は生きているというのと同様に 「痛み」は状態としての存在である 「思う」というのも同様である 意識の状態に言葉があてがわれている だから 「痛い」という状態にも 「...
現実的でないことを 机上の論理ということがある そうはいっても 正しい論理も机上から生まれている 論理は机上で生まれ 机上から離れて実践され 上手くいけば 正しい論理と言われるのである 実践されないから 机上の論理ということなのだろう 夢のような車を机上で設計できても これ...
能力が切り開く世界がある 物語を読み その世界に引き込まれる 物語を読む能力がなくては 浸れない世界である 字を読めない子供が しきりに本を読んでとせがむ そんな子供も 言葉を聞くことが出来れば その本の物語に浸ることが出来るのである 視覚的な美の世界 聴覚的な美の世界があ...
桜の花言葉は 「精神の美」「優美な女性」だという スズランのそれは 「再び幸せが訪れる」「純粋」「謙虚」だという ひまわりでは 「あなただけを見つめる」「愛慕」「礼拝」 ひめゆりでは 「誇り」というのがあるらしい 今の時代では こうした花言葉を 検索で知ることが出来るので便...
池の水の量を一定に保つためには 供給量と 排出量が同じである必要がある たとえば 供給する現象に対して 排出する現象が反応して 供給が増えれば排出を増やし 供給が減れば排出を減らせばよい このような反応があると 供給量の変化という原因が 排出量の変化という結果をもたらし こ...
池に 水道から水を入れ ポンプで池の水を汲みだす 入れる量と 排出する量が同じであれば 池の水は一定だ この一定を保つためには 入れる量が増えたら 出す量を増やす必要がある また 出す量が減ったら 入れる量を減らる必要がある 入れる側と 出す側は それぞれ別々の現象であるが...
平衡状態にある 複数の現象は それぞれが原因でもあり結果でもあり 原因でもなければ結果でもないように見える たとえば 太陽の周りをまわる地球の速度と重力 速度が原因で重力が決まっているのではなく 重力が原因で速度が決まっているのでもない しかし その重力でその速度が良いので...
様々な存在が寄せ集まり 不均一な平衡状態が維持されている 私もそんな平衡状態として維持されている 身体も精神も そんな平衡状態を維持するための部分だ 心臓も肝臓も 脳みそも手足も そんな平衡状態を維持するための部分だ 何かが欠けると たちまち平衡は崩れ 私という状態も消え失...
半透膜を挟んだ水溶液の間には ショ糖濃度の差が浸透圧の差となり 水溶液の高さに差が生まれる この様に 半透膜の性質(水は通すがショ糖は通さない)が 不均一な平衡状態を作り出すことが出来る 同時的な平衡状態が 半透膜により維持される 炭素と水素や酸素の結合も 有機化合物と水や...
血糖値は 能動的に制御されながら 平衡を保っている 血糖値が上がると インスリンが分泌され 血液から糖の回収がはかられ 血糖値が下がると グルカゴンが分泌され 血液へ糖の供給が促される このようなホメオスタシスにより 血糖値は適正値を維持しているのが通常であるが 飢餓状態で...
半透膜を挟んだ二つ入れ物の片方に水を入れると 半透膜を水が通過して もう一方の入れ物の水の高さも 始めに水を入れた方と同じ高さになる ところが 半透膜を通らないしょ糖を溶かした水を入れると 水はもう一方の入れ物に流れるけれど しょ糖は流れない このため しょ糖の濃度差が二つ...
不均一な存在は 均一な平衡状態へと遷移してゆく 不均一が存在していても それを取り巻く不均一との相互作用で 暫定的な平衡状態が保たれることがある 川の流れも そんな平衡状態だ 重力が 水と空気を分離する このような重力により 川の水は少しでも低い方へと流れゆく そんな流れが...
葉緑体のカルビン回路 ミトコンドリアのTCA回路 いくつかの酵素が群となり 特定の機能を実践している カルビン回路では 炭素の固定が行われ TCA回路では 炭素化合物の代謝が行われている このような酵素群を形成する 酵素と別の酵素の関係性は それぞれの回路形成に必要不可欠な...
不均一が世界に充満し 平衡状態を保ちつつ遷移している 不均一なる存在が 互いに制御し合いながら 平衡状態を維持している その制御が崩れると 別の平衡状態へと移行する 不均一な平衡状態が 世界に 社会に充満している この平衡状態を崩す原因は 不均一の危うさにあるのだから 不均...
不均一が生じている たとえば プラスの帯電と マイナスの帯電 たとえば 温度の差 圧力の差 質量差 速度の差 このような不均一の上に 生じている平衡状態がある 原子や分子の構造も 太陽系も 不均一が常態化しながら維持されている このような不均一な秩序は 同質ではないがゆえに...
昨日までも私の記憶を失うと 私は 新しい私となるのだろうか? 私は 私の記憶により維持されている きっと その記憶の維持に 身体が貢献しているにちがいないのだろうが その詳細を 私は知らない 私の身体の奥深くで行われているであろう 様々な現象のひとつひとつについて 私は知ら...
摂氏ゼロ度の水は 氷になるべきか 水のままでいるべきか とても悩ましい状態だ そこに 塩がまかれると 凝固点降下が起こり 水のままでいる水分子が増えてくる この塩のように 悩ましい状態にあるところに ちょっとした出来事があると 結果をおおきく左右することになる 人間は いつ...
皆同じような顔をして 皆で同じようなことをしている きっと 同じようなことを感じ 同じようなことを考えているのだろう 人間にはそれぞれ個性があるが それ以上に 皆同じようにできている なぜ 同じようなものが たくさん生まれ たくさん成長し たくさん存在してるのか? 同じよう...
孤島に流れ着いたロビンソン・クルーソーの言葉は 海のかなたにまでは届かない 「助けてくれ」という言葉が誰にも届かないと それを発した人は絶望し悲嘆にくれることになる 反応されることで 生きる可能性が高まる行動は 進化の過程で選択され踏襲されてゆく 反応されるということは 反...
インスリンを出す組織と インスリンを受け取る組織で 同じ目的を共有しているので インスリンを出す意義と インスリンを受け取る意義が成立している 血糖値を適正値で維持するために インスリンを出す組織と インスリンを受け取る組織が協調している このような インスリンと 血糖値と...
「美しい」という言葉がAから発せられ 「美しい」という言葉がBに達すると 「美しい」がAからBに運ばれる 運ばれるのは 「美しい」という物質的な音であったり文字だけではなく 美しいバラの花のイメージであったり 美しい異性のイメージであったり 美しい夕焼けの空のイメージであっ...
言葉には 人間を制御する力がある 逆に 人間には 言葉を制御する力がある 人間も 言葉も 制御されながら 秩序を保ち その秩序が 制御する能力を維持している それと同時に その秩序が 制御される能力を用意している 制御し 制御される能力 この両義的能力が調和的関係を構築して...
気温は 空気中の物質の動きだという だから 圧力が高くなると 気温は高くなる傾向にある だから 標高が高いと 気温は低くなる傾向にある 月のような小さな天体では 重力は小さく 気温は低く 太陽のような大きな天体では 重力が強く 気温も高くなる傾向にある 重力による 気温の制...
ここの天気を主体とすると あそこの天気は外部となる 中部地方の天気を主体とすると 九州地方の天気は外部であり 台風が発生する南の海はもっと外部に位置する その南の海で発生した台風が やがて 個々の天気を巻き込み 荒天をもたらす 主体は 外部により制御されている この制御に抗...