満開の桜の枝に無数の花が咲いている そのどれもこれもが 同じ花の形をしている ほんの微細な違いはあるのだろうが 同じように花芽を膨らめ 同じように花を開き そして 同じように花びらを散らしてゆく 言ってしまえば この同一物たる桜の花の大量生産は あたかも工場の様である こち...
ルアーは刺激と反応の連鎖をもたらす二律同梱の象徴。システムは二律同梱の集積による予定調和世界。
ゴルフができない冬場の楽しみに、気軽にいたずら書きを楽しみます。
「ハックルベリー フィンの冒険」で 「宿恨」という言葉を教えてもらった 恨みが恨みを呼び 恨みが渦巻いている状態の様だ 恨みの局在だ ある一族の者が 別の一族の者を殺すと 殺された一族の者は 殺した一族の者に恨みを抱き 機会に 殺した一族の者の誰かを殺す そうすると 最初に...
同じ人が 妻と言われたり 母と言われたりする 夫との刺激と反応が盛んな時は妻であり 子供との刺激と反応が盛んな時は母となる だから同じ人でも 妻は母ではない ましてや恋人でもなく 子供でもない 同じ人が異なる刺激と反応を使い分ける この使い分けが 実存主義的な現象になる 同...
刺激というものは 反応を誘うという点で能動的であるが 反応されるという点で受動的である 釣りが 魚を誘うという点では能動的であるが 魚に食いついてもらうまで待つのは 如何にも受動的であるということである 反応もまた 能動的であり 受動的である 刺激に反応させられたのであるし...
身体の中には 無数の刺激と反応が凝縮されている 刺激と反応が濃くなればなるほど 生命活動は活発で 刺激と反応が薄くなればなるほど 生命活動は低調ということになる 知的活動も 刺激と反応が濃いほど活発で 薄くなれば低調になる 論争も 戦争も同じだ 一言云うと 3倍返ってくるか...
同じ秩序が 何処までも広がっているわけではない ある秩序と別の秩序の間には 境界があり それぞれの秩序は それぞれの局在を為している 境界は 明確な線を描くこともあれば ぼんやりとした線を描くこともある 入り交じり 重なり合った境界が広々と広がっていることもある 時間的なも...
言葉が人間を支配すればするほどに 言葉は人間にとって便利なものになる 同じように 神様が人間を支配すればするほどに 神様は人間にとって便利なものになる そしてまた お金が人間を支配すればするほどに お金は人間にとって便利なものになる 思うように動かせる能動性と 思うように動...
言葉が 人間を支配すればするほどに 人間は言葉を便利に使えるようになる 仮に 猫が言葉を理解し その言葉に従い動いてくれるようになったのなら もっと言葉は便利なものになるだろう 言葉が支配する領域が増えれば増えるほど 言葉は便利になり もっともっと言葉の影響力が強くなる 言...
局在の中心に予定があり その予定に従い実践が繰り返され 局在が維持されている 予定が言語である場合には その局在は 文民統制的であり 宗教的であり 予定が意志である場合には その局在は 独善的であり 独裁的である 個人の意思が集まり 集団の意志として 言語となり 言語が個人...
言葉がなくても 花は咲き 日は昇り 夕焼けは赤々と空を染める けれど 言葉があれば 花を思い出し 日差しを思い 夕焼けの景色を思い出させてくれる 言葉を共有すれば 同じ風景や 同じ音 同じ匂いを思い出すことが出来る 人類は 言葉を介在として 同じ思いを熟成してきた 今 スマ...
言葉がなければ 人の振る舞いが気にならず 自分の振る舞いが どの他者に映っているのかも それほど気にならないのかもしれない 発された言葉に対し その意味を理解しなければならない たとえ 意味を介していなくとも さも意味を理解しているかのように振舞ったりもする 言葉を聞いた者...
法律には 罰則がついて回る 罰則がついて回らない法律は 軽く見られがちで 威力にかけるから 実行力のある法律ではない こうした法律の構造は 暴力を肯定するかのようだ 合法的な暴力が 法律に威厳をもたらし 文民統制が成立するらしいが 法律が暴力を頼る限り 軍部が法律を支配する...
徒労と徒労が向かい合い あいさつを交わし笑い合うと 徒労が徒労ではなくなり 意義が生まれる なんと素晴らしい徒労たちなのだろう 徒労を仕向ける主体が顕れ 客体が徒労を実践する その実践が 主体であったものを客体と化し 主体であったものが徒労を仕向けられ やがて徒労を実践する...
話すメリットがなければ 話すことは無くなり 聞くメリットがなければ 聞くこともなくなる メリットのある局所で 話し 聞き 会話が成立する デメリットしかない会話は 長続きせず 消えてゆく こうして 会話のある所に 会話が盛んになり 関係が濃密になり 会話の意味も より大きな...
言葉を話すという能動により 主体性が維持されている 聞いてばかりでは 主体性を感じるための取り付く島がない 殴られてばかりでは 主体性を感じるための取り付く島がない 殴るり 相手をひざまづかせると 主体性が広がる 主体的であるということは しゃべることであり 殴ることなのか...
一時に来るのではない 死はまだらにやってくる 脳が死んでも 肺や心臓は生きていたりする 同じ臓器でも 早く死ぬ細胞もあれば 粘り強い細胞もあるのだろう 死体の髭をきれいに剃った後 髭が伸びてくることがあるという 伸びてもわずかなのだろうが 死と生の境界で 髭を伸ばそうと 必...
私の身体は 赤血球を作る技術を持っている 人類の知性には 今だ赤血球を創る技術を得ていない この点で 私の身体は 人類の知性を超えている しかし 私の身体には 時計を 車を ピストルを 原子力発電所を作る技術を持ってはいない この点で 私の身体は 人類の知性に劣っている 赤...
正義は 車と似ているところがある 車に乗っている人にとっては 車はなくてはならない便利なものであるにもかかわらず はたの人からすれば 危険で ほこりや騒音をまき散らす迷惑ものだ 普及すれば はた迷惑を感じても 仕方がないと許容する そして 便利さを感じてしまえば はた迷惑を...
正義にはコストがかかる そのコストを外に押しやりながら 正義が局在している とある正義のために 仕方がなく置き去りにされた正義が その局在の外側で たまぼこりのように転がっている * 言葉を愛することなくして 言葉を話すことはできない 言葉が紡ぐ正義は 人心を離れた局在を作...
人間は捕食者で 牛は被食者である この定説が支持されている世界で 牛はと殺され 食用肉に加工され流通し 食卓を彩っている この定説の形而上には 人間の味覚が存在している さらにその形而上には 牛肉を消化し吸収する消化器が存在し 消化した牛肉の栄養素を利用する 人間の細胞群が...
正義はもどかしいところがある とある正義を実現するために 別の正義を否定し あるいは その別の正義を乗り越えなければならない時があるからだ * 正義は 不平等を作り出す この不平等の上に 秩序が成立している 右側通行している車と 左側通行している車は 決して平等には扱われな...
カメラは 写真を写す その目的を着実に履行する機能を その物質の塊の中に宿している 物質の塊に 目的を履行する機能を宿すことができるのは 試され 改良を重ねながら洗練されて来た設計図と材料 それに 材料を設計図通りに実現するための製造プロトコールがあるからだ 物質が目的を宿...
言葉は その言葉を使う人々を包み込むが その言葉を使わない人々を包むことはない 言葉は局在している その言葉を使う人々を触媒として 言葉は意味と表現の間を行き交いながら 局在を維持している 風が吹き続け台風が維持されるように 泳ぎ続けマグロが生きているように 言葉は 意味と...
局在は 世界内存在であり 周囲に対し 敵あるいは味方の関係を有している 局在の持続にとって 有益な周囲もあれば 有害な周囲もある 局在の周壁は 有益なる周囲と関係を持ち 有害なる周囲を隔離する機能により 局在の持続に寄与している より能動的な周壁は 有益なる周囲を搾取し 有...
ルネッサンス 人間解放は 形骸化した正義からの解放だ 正義により維持されている実存を守るため 正義の上に正義を重ね 次から次へと 人間に正義が降り積もる 雪の様の次から次へと降り積もり その重さに耐えられなくなった人間が ルネッサンスと叫びながら その重しを振り払う そうし...
あそこの店のお寿司は美味しい こんな評判を何人かから聞き それがきっかけで 初めてこの店を訪れる人は その店のお寿司を食べたことがないが すでに美味しいことを知っている この お寿司を食べる前の「美味しい」は 言ってみれば 空の「美味しい」である そして お寿司を食べると ...
痛みを感じるということ 痛みは 一時のことで 痛んでいる時間が過ぎれば 痛みは無くなる しかし その痛みが記憶となり 無いはずの痛みが 私を苦しめ 私を規制する 過ぎ去った痛みに 私は苦しみ 畏れる 今はないものに 私の精神は苦しみ 畏れ逃げ惑う そうした記憶が 私を拘束し...
言葉は 人間より偉くなければ 人間の自由を制限できない そんな言葉を 人間は作り続ける 人間は 人間より偉い存在を創りたがる生き物の様だ その偉い存在の下に 人間を配することにより 社会が成立している 社会の言葉の支配下に 私があるということだ それでいて 私は 私の言葉の...
精神は 今だけを生きていないから 高尚であり 下劣極まりない 肉体は今にとどまり続け 精神は過去や未来に遠ざかる 肉体はここにとどまり続け 精神はこの場所から遠ざかる その精神も 自由に遠ざかるのではない 地獄を嫌い 天国を好む そんな精神に引き回され 肉体は右往左往を繰り...
起きて半畳寝て一畳 そんな空間にしか人間の肉体は存在しないが そこから移動しようとする精神が 狭苦しさを知覚する カプセルホテルの一室の中で 睡眠の目的は達せられても 食事や排せつなどのためには その一室から抜け出さなければならない 効率化は 概して 一つの目的の下に実践さ...
局在の渦は 周囲に刺激を与え続けている その刺激に 様々な局在が反応を返す このような刺激と反応の総和の中で それぞれの局在が持続している 例えば 被食され 捕食し 有機物が複雑に循環している 生命が反映すればするほど より複雑に有機物が循環する この循環の中の 有機物の集...
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満開の桜の枝に無数の花が咲いている そのどれもこれもが 同じ花の形をしている ほんの微細な違いはあるのだろうが 同じように花芽を膨らめ 同じように花を開き そして 同じように花びらを散らしてゆく 言ってしまえば この同一物たる桜の花の大量生産は あたかも工場の様である こち...
1+2=3である 3=5-2である よって 1+2=5-2である 3をいろいろに表現できるということである 1+2や5-2はむろん 103-100も3である 1003-1000も 105-102も3である 表現される形は違っても みな3である 3は 無限に異なる表現を持って...
人間には 言葉を愛する才能に恵まれているらしい 言葉に魅せられ 言葉を求め その言葉に服従し 言葉を発して 言葉を賛美する 時に 自己愛よりも 言葉への愛が強くもなるらしい 自らの気持ちと裏腹な言葉にさえ 自らを曲げても 従うことがあるのである 愛するもののために 自らを犠...
ある日 イタチがタヌキになった そのタヌキは しばらくタヌキとして生きていたのだが ある日 再びイタチに戻った こんなことをこのイタチタヌキは繰り返していた この繰り返しには周期があるようで 春に イタチはタヌキとなり 秋に タヌキはイタチになるのであった だから 夏にはイ...
異なるものを同じとすることで 異なるものを 同じものとして連ねることが出来る そして この連なりが円環を描くと 循環が始まる 循環が始まると 循環している間 その同じものは存在し続けることになる 生きた化石と称される生き物は 昔生きていた個体とは異なる個体でありながら 同じ...
過去の記憶は 記憶であり過去ではない しかし その記憶にしか過去はない だから その記憶を過去ということにしなければ 過去は何もなくなってしまう 過去=過去の記憶 これも異なる存在を同じものとする 同一化擬制の賜物である この擬制により アンモナイトの化石は 生きていない「...
言葉は 鏡に映った虚像のようなものである そのような言葉の中に真実を見出そうとする意識が存在している 鏡に映った私の中に真実がある探すのである 本物は本物として 鏡の中にも真実を見出すのである そして それに手足が協力する 言葉に真実を見出した意識が手足を動かし 現実を言葉...
鏡の中の私は 私ではないが私である 私は一人であるが 鏡に映った私は 鏡の数だけ増えることが出来る 同じように ひとつの言葉が 聞く耳の数だけ 増えてゆくことが出来る 一つの太陽が それを見る目の数だけ 増えてゆくことが出来る 意識は鏡のような存在である 様々な存在を集め ...
視覚などの感覚擬制や 言葉をあてがう言語擬制の様な同一化擬制は 生命のセントラルドグマにおいても成立している DNA塩基配列が アミノ酸を擬制しているのである 業務マニュアルが 実践する業務と同一でなければならないのも 同一化擬制に他ならない 同じでないものを 同じであると...
言葉は その対象と同一なものとみなされることにより 成立している 視覚も その対象と同一なものとみなされることにより 成立している この2つの同一化の擬制により 見られている太陽と 「太陽」という言葉が同一なものとみなされる 外に在る太陽=意識の中に在る太陽 意識の中に在る...
言葉とその対象は 同じものとして扱われる 同じものとして扱われなければ 言葉は その対象ではなくなり 根無し草となり 恣意性を取り戻し 意味をなさなくなる この「同じものでなければならない」という義務において 言葉は意味を成し 会話が成立している 意識ひとつ太陽を得て暖かし...
言葉が通じ合って その意味を分かり合っても 同意し 調和することが出来ないことがある 赤信号は「停まる」で 青信号は「進む」であるが 黄信号は 「急げ」であったり 「とどまれ」であったりする 意見が割れた時 誰かの意見に統一されると 調和が成立するが 意見が分かれたままでは...
顔の表情から その人の気持ちを察するのと同じように 言葉から その言葉の意味を察している 言ってみれば 言葉には表情がある この表情を創るのがうまい人は 作文がうまい人であり この表情を読み解くのがうまい人は よく意を解する人である 何かを伝えようと いくら目配せをしても ...
猫が目を見開いて 地面を這うように匍匐前進していると 「何か獲物を狙っているのかな」と察しが付く 狙われている側の被食者が この姿を見たら 慌てて逃げだすのだろう こうして まんまと獲物に逃げられた猫にしてみれば 「ああ 気づかれてしまった」と 察しを付けるのだろう アフ...
言葉には意味が込められている だから 文字に 形と意味が同居している 意味が込められていなければ ただの形なのである 信号機の赤色には 「停まれ」という意味が込められている 赤色と「停まれ」は 二重に存在しているということになるが 赤色は信号機に宿り 「停まれ」はそれを見て...
「雨」は 嫌なものであり ありがたく嬉しいものである 愉しみにしていた遠足の日の雨は 哀しく 嫌なものであるが 日照り続きの後の雨は 恵みの雨である 時間も長いものであり 短いものである この時間の長い短いは 2点の時間の長さを表現するのであるが 意識は「今」という時間しか...
痛いゆえに痛み在り 痛みという存在は どこから来るのか? 痛みとは何ものか? 痛みはどこへ行くのか? 「痛み」は生きているというのと同様に 「痛み」は状態としての存在である 「思う」というのも同様である 意識の状態に言葉があてがわれている だから 「痛い」という状態にも 「...
現実的でないことを 机上の論理ということがある そうはいっても 正しい論理も机上から生まれている 論理は机上で生まれ 机上から離れて実践され 上手くいけば 正しい論理と言われるのである 実践されないから 机上の論理ということなのだろう 夢のような車を机上で設計できても これ...
能力が切り開く世界がある 物語を読み その世界に引き込まれる 物語を読む能力がなくては 浸れない世界である 字を読めない子供が しきりに本を読んでとせがむ そんな子供も 言葉を聞くことが出来れば その本の物語に浸ることが出来るのである 視覚的な美の世界 聴覚的な美の世界があ...
桜の花言葉は 「精神の美」「優美な女性」だという スズランのそれは 「再び幸せが訪れる」「純粋」「謙虚」だという ひまわりでは 「あなただけを見つめる」「愛慕」「礼拝」 ひめゆりでは 「誇り」というのがあるらしい 今の時代では こうした花言葉を 検索で知ることが出来るので便...
池の水の量を一定に保つためには 供給量と 排出量が同じである必要がある たとえば 供給する現象に対して 排出する現象が反応して 供給が増えれば排出を増やし 供給が減れば排出を減らせばよい このような反応があると 供給量の変化という原因が 排出量の変化という結果をもたらし こ...
池に 水道から水を入れ ポンプで池の水を汲みだす 入れる量と 排出する量が同じであれば 池の水は一定だ この一定を保つためには 入れる量が増えたら 出す量を増やす必要がある また 出す量が減ったら 入れる量を減らる必要がある 入れる側と 出す側は それぞれ別々の現象であるが...
平衡状態にある 複数の現象は それぞれが原因でもあり結果でもあり 原因でもなければ結果でもないように見える たとえば 太陽の周りをまわる地球の速度と重力 速度が原因で重力が決まっているのではなく 重力が原因で速度が決まっているのでもない しかし その重力でその速度が良いので...
様々な存在が寄せ集まり 不均一な平衡状態が維持されている 私もそんな平衡状態として維持されている 身体も精神も そんな平衡状態を維持するための部分だ 心臓も肝臓も 脳みそも手足も そんな平衡状態を維持するための部分だ 何かが欠けると たちまち平衡は崩れ 私という状態も消え失...
半透膜を挟んだ水溶液の間には ショ糖濃度の差が浸透圧の差となり 水溶液の高さに差が生まれる この様に 半透膜の性質(水は通すがショ糖は通さない)が 不均一な平衡状態を作り出すことが出来る 同時的な平衡状態が 半透膜により維持される 炭素と水素や酸素の結合も 有機化合物と水や...
血糖値は 能動的に制御されながら 平衡を保っている 血糖値が上がると インスリンが分泌され 血液から糖の回収がはかられ 血糖値が下がると グルカゴンが分泌され 血液へ糖の供給が促される このようなホメオスタシスにより 血糖値は適正値を維持しているのが通常であるが 飢餓状態で...
半透膜を挟んだ二つ入れ物の片方に水を入れると 半透膜を水が通過して もう一方の入れ物の水の高さも 始めに水を入れた方と同じ高さになる ところが 半透膜を通らないしょ糖を溶かした水を入れると 水はもう一方の入れ物に流れるけれど しょ糖は流れない このため しょ糖の濃度差が二つ...
不均一な存在は 均一な平衡状態へと遷移してゆく 不均一が存在していても それを取り巻く不均一との相互作用で 暫定的な平衡状態が保たれることがある 川の流れも そんな平衡状態だ 重力が 水と空気を分離する このような重力により 川の水は少しでも低い方へと流れゆく そんな流れが...
葉緑体のカルビン回路 ミトコンドリアのTCA回路 いくつかの酵素が群となり 特定の機能を実践している カルビン回路では 炭素の固定が行われ TCA回路では 炭素化合物の代謝が行われている このような酵素群を形成する 酵素と別の酵素の関係性は それぞれの回路形成に必要不可欠な...
不均一が世界に充満し 平衡状態を保ちつつ遷移している 不均一なる存在が 互いに制御し合いながら 平衡状態を維持している その制御が崩れると 別の平衡状態へと移行する 不均一な平衡状態が 世界に 社会に充満している この平衡状態を崩す原因は 不均一の危うさにあるのだから 不均...
不均一が生じている たとえば プラスの帯電と マイナスの帯電 たとえば 温度の差 圧力の差 質量差 速度の差 このような不均一の上に 生じている平衡状態がある 原子や分子の構造も 太陽系も 不均一が常態化しながら維持されている このような不均一な秩序は 同質ではないがゆえに...
昨日までも私の記憶を失うと 私は 新しい私となるのだろうか? 私は 私の記憶により維持されている きっと その記憶の維持に 身体が貢献しているにちがいないのだろうが その詳細を 私は知らない 私の身体の奥深くで行われているであろう 様々な現象のひとつひとつについて 私は知ら...
摂氏ゼロ度の水は 氷になるべきか 水のままでいるべきか とても悩ましい状態だ そこに 塩がまかれると 凝固点降下が起こり 水のままでいる水分子が増えてくる この塩のように 悩ましい状態にあるところに ちょっとした出来事があると 結果をおおきく左右することになる 人間は いつ...
皆同じような顔をして 皆で同じようなことをしている きっと 同じようなことを感じ 同じようなことを考えているのだろう 人間にはそれぞれ個性があるが それ以上に 皆同じようにできている なぜ 同じようなものが たくさん生まれ たくさん成長し たくさん存在してるのか? 同じよう...
孤島に流れ着いたロビンソン・クルーソーの言葉は 海のかなたにまでは届かない 「助けてくれ」という言葉が誰にも届かないと それを発した人は絶望し悲嘆にくれることになる 反応されることで 生きる可能性が高まる行動は 進化の過程で選択され踏襲されてゆく 反応されるということは 反...
インスリンを出す組織と インスリンを受け取る組織で 同じ目的を共有しているので インスリンを出す意義と インスリンを受け取る意義が成立している 血糖値を適正値で維持するために インスリンを出す組織と インスリンを受け取る組織が協調している このような インスリンと 血糖値と...
「美しい」という言葉がAから発せられ 「美しい」という言葉がBに達すると 「美しい」がAからBに運ばれる 運ばれるのは 「美しい」という物質的な音であったり文字だけではなく 美しいバラの花のイメージであったり 美しい異性のイメージであったり 美しい夕焼けの空のイメージであっ...
言葉には 人間を制御する力がある 逆に 人間には 言葉を制御する力がある 人間も 言葉も 制御されながら 秩序を保ち その秩序が 制御する能力を維持している それと同時に その秩序が 制御される能力を用意している 制御し 制御される能力 この両義的能力が調和的関係を構築して...
気温は 空気中の物質の動きだという だから 圧力が高くなると 気温は高くなる傾向にある だから 標高が高いと 気温は低くなる傾向にある 月のような小さな天体では 重力は小さく 気温は低く 太陽のような大きな天体では 重力が強く 気温も高くなる傾向にある 重力による 気温の制...
ここの天気を主体とすると あそこの天気は外部となる 中部地方の天気を主体とすると 九州地方の天気は外部であり 台風が発生する南の海はもっと外部に位置する その南の海で発生した台風が やがて 個々の天気を巻き込み 荒天をもたらす 主体は 外部により制御されている この制御に抗...