内房総アートフェスに。富津から君津へ。潮の香り、あなご丼、手作り感の作品。仕事から離れての一家のひととき。家族7人で
自由でも民主でもない この日本を もっともっとよりよく変えていくことができるように たくさんの知恵を
残り10ページとなり、いったん本を閉じてしまった。久しぶりの感覚である。主人公の青年期から晩年(と言うのには無理があるが)までを、たった221ページに収めるには、重く、多彩すぎる内容である。本の中では、中年の記述が少なく、すぐに「死」を意識する齢となる。それが唯一の不満な点である。いつも書いていることだが、人の一生をどれだけ重く、また唯一無二のものとして書いてくれるか。私はいつも小説に期待していることである。その点からすれば、乙川氏の小説は、それを満たしてくれるし、読後に、私の心を重くしてくれもする。しばらくは、私は「クニオ」として生きていくだろう。「KUNIOVANPRUISSEN」乙川優三郎
国連総会で、人道目的の休戦決議に、日本が「棄権」。どうでもいい、ということか。主体性のない、恥ずかしいスタンスの国、日本。日本という、情けない国
原発、汚染水をめぐっては、私たち国民が分断されるのが一番危惧しています。漁協しかり、マスコミの「処理水」表現しかり、「汚染水」と言ったために「非国民」扱いする世論しかり、さらに中国の輸入禁止についても、政治的な駆け引きを念頭に、中国憎しの世論を誘導し、それがさらに「汚染水」と言えない世論を作り上げている。希釈しても、何十年垂れ流したら、どうなるのかは、だれも分からない。ひとつ言えることは、「良くなるはずがない」ということ。人類の、生物の存続をかけた実験になるだろうということだけです。私の教え子に、気仙沼で漁業を継いだ子がいますが、この十年、ずっと、続けるべきか、やめるべきか、悩んでいます。まだ結論が出せないままでいるようです。私は聞くだけで、歯がゆいかな、何も言えません。原発汚染水
目に見える経済対策を、と岸田首相は言うが。年間四万の減税で、何が見えると言うのか。一ヶ月3000円と少し。一日100円。もちろん、税金が減るのはありがたい。四人、五人家族なら、バカにならないだろうが、それにしても、それを理由に社会保障が劣悪になりそうで、嬉しい気持ちも長くは続かない。もっと考え、やるべきこと、やってはならないことは、あまたあるだろうに。岸田氏は、どんな社会を目指して務めているのか。年間四万で開かれる人生?
徳島高知の補選で、立憲、共産共闘の候補が当確。残念ながら、自民は、内閣の支持率が低くなったとは言え、悔しいくらい強い。現時点では、共闘に代わるべき名案はない。自民に勝つにはやはり共闘だろう
本来は学校独自の判断、計画で実施されるべき卒業式が権力により歪められ、教育の場から国家の統治道具に変質させられた最低最悪な通達が出されて20年もの歳月が流れた。日の丸は舞台正面に掲揚しろ、君が代は教師の伴奏で、全員が斉唱しろ、椅子は正面に設置せよ、紅白幕を垂らせ。現場からすれば、「馬鹿じゃないの」と思うほど、陳腐な項目が並び、とても正気の沙汰とは思えない通達である。拒否をすれば処分。延べ484名の教職員が処分されている。戦前の暗黒時代と、なんら変わることのないものだ。今日は日比谷図書館で、通達撤回、裁判勝利の集会が行われた。時間が流れるだけ、国民、都民の記憶から遠ざかってしまうことが、悔しく、残念でならない。こんなくだらぬ通達が、早く撤回され、都が反省、謝罪する日が、1日でも早く来ることを願っている。陳腐、最悪、最低の通達10.23通達20年
親子ものには、めっぽう弱い。現在の自分は、両親が築いた生活が土台により育まれたものであり、誰しもそこからは逃れることはできない。だからこそ、感謝も、悲哀も、同時に生まれてくるのだ。しかも、その感情は、まったく個々、十人十色であり、それを理解できるのは本人しか存在しない。本書もしかり、内容的には、私と同期、共鳴する箇所は、半々というところか。本書の父親の顔が、私の父に似ていたことが、一番の共鳴部分。悪くはないが、私には、少しばかり隔たりが大きすぎた。『父を焼く』山本おさむ
新幹線の喫煙ルームが来春から全廃されるらしい。ニコチン中毒者にとり、大変なニュースた。どうしようかと思案。いくつかの新幹線を乗り継いで、乗り換えのたびに駅を出て一服するかな。えらく時間と手間がかかりそうだ。禁煙の選択肢?う~ん、しんどい。え、そうなんだ
世界のあちこちで起きている情勢、事件、内紛、戦争を、全て正確に把握することは、誰しも不可能だろう。それでも、「すべて」に近づきたいとする欲求も、人間の性でもあるだろう。後ろの長さよりも、ずっと短くなった前の部分で、足りないだろうが、探究、研鑽、探究、研鑽。ガザ情勢を知りたい
東京都人事委員会は13日、令和5年度の都職員の月給を平均3569円引き上げるよう勧告した。3千円以上の引き上げは平成10年以来25年ぶりの高水準。ボーナス(期末・勤勉手当)の年間支給月数も0・1カ月分引き上げ4・65カ月分とする。引き上げは月給、ボーナスともに2年連続。月に3500円の値上げを、多いととるか、いや少なすぎるととるか。都の給料値上げ
すれ違いの会話が楽しい。それだけだが、一気に読了。『大門寺と問題児』久々に読んだコミック
ジャニーズ事務所の会見で指弾された「NGリスト」。これを聞いて、私が勤めた学校のPTA総会を思い出した。あらかじめ台本があり、発言、質問すら、だれが何を言うかまで、そこには記載されている。排除するのも、あらかじめ発言する者の名前や内容が決まっているのも、根は同じ。いずれも「開放された論議」からは、かけはなれた策動だ。あ、研究発表会でも似たような根まわしの光景を何度も見てきた。退廃。NGリスト根まわし
「作家の百田尚樹さんと私が立ち上げた「日本保守党(以下、保守党)」が、9月30日正午きっかりに、党員登録をスタートさせた。直後から党員の数がうなぎ上りとなり、わずか2時間後に1万人を超え、24時間後となる10月1日正午より前に3万人を超えた。」(夕刊フジ)威勢だけはいい。中身はない。うんざりするほどの、権力補完勢力だ。彼らがどんな未来を描けるか。私の未来を彼らに絶対に託したくない。日本保守党またまた出てきた空疎な勢力
音楽、というよりも、私には「歌」という素朴な呼称なのだが。私たちの口ずさむ歌が、丸ごと資本の論理で作られ、歌わされ、買わされていることに、白けている私には待望の本が出された。まだ前書きしか読んではいないが、問題意識が重なり、このあと読みがいがあることを期待させる。それほど音楽に詳しい私ではないが、頑張って読了したい。私自身は、「はやり歌」に対しての、素朴な失望がスタート。これまで「在野」だったフォークソングか、軒並み「メジャー」になったことが始まりである。吉田拓郎、五輪真弓、井上陽水、小椋佳たちが、挙って「メジャーデビュー」し、テレビに出始めたあたりである。「おいおい、あなた方はテレビには出ない、金儲けで歌っているんじゃないと宣言していたじゃないか」。そんな単純な思い、裏切られた思い。駄目押しが、かぐや姫...「音楽と政治」に期待
サイモンとガーファンクルの同名。歌詞と小説のシンクロを意識したものであろうが、私にはピンと来なかった。アルフィーにも同名の曲があったような。別の題名でもよかったのに。小説自体は、三日で読み終えるほど引き込まれた。大阪万博は、私が高一で長野の「学生村」に同級の荒木くんと行ったときに開かれていたもの。興味はあったが、行くことはなかった。「別れる」ことと「別れられない」思いは、恋愛小説の王道なのだろうが、その切なさは、誰しも似たような経験があるから、なおさら切なく読めるのだろう。今回は、登場人物と自分と重ねて読んだせいか、読後感は「疲れた」(笑)「水曜の朝、午前三時」蓮見圭一
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内房総アートフェスに。富津から君津へ。潮の香り、あなご丼、手作り感の作品。仕事から離れての一家のひととき。家族7人で
4/13(土)「ハナコトバ-朗-forspring」Daisytimesproduceアトリエファンファーレ東新宿Bチームの朗読劇を観せていただきました。朗読劇については、「演技ではないのだから、格は下では」と見くびっていたのですが、いやいや、これは一つのジャンルとして、立派に成立するのだなという、反省、発見の日になりました。みなさん表現読みがすばらしく、単にうまく読めばいいという姿勢ではなく、練習で何度も何度も読みこなしたことがわかるほど、素晴らしいものでした。しかも、私の観た回は、まったく「噛む」ことも、「棒読み」になることもなく、観客を魅了していたと感じました。すてきな公演でした。二つほど懸念。会場に入ると、客の9割方が男性。会場のまわりの壁にたくさんのプロマイドが貼られている。ああ、みなさん、お目...お初の朗読劇+アイドル登場
誤記載と隠蔽との間にどれほど差があるのか。首相だからと、処分の対象にならないのは何故か、どう具体的に責任をとるのか。刑事罰はなぜ下されないのか。二階氏は、なぜ許されてしまうのか。キックバックの多少ではなく、その存否で処分を決めるべきではないのか。自民の浄化を訴える勢力は、なぜ出てこないのか。萩生田氏の処分は、あまりにも軽くないのか。麻生氏はどうなんだ。金にまみれ、腐りきった党運営を抜本的に改革する議論はされたのか。それでも自民が政権政党として、延命できるのはなぜか。国民は、何をしているのか。茶番劇でしかない自民の処分
また新しい年が始まった。出ていった人、迎え入れた人。それぞれに様々な思い、期待と不安とで渦巻く気持ちでいることだろう。子どもと同様に、自分の力を存分に出し、一歩でも二歩でも前に進める年になってほしいと心から思う。そして自分も然り。新しい子どもたちと、充実した一年でありたいと思う。新しい年度の始まり
3/31(日)13::00阿佐ヶ谷アルシェ劇団東京座上演時間が延長されたことを知らずに行ったため、休憩時間に中座しなくてはならなくなり、こちらの確認のミスで、申し訳なく思っています。前半の、いわば「波乱までの仕込み」部分の鑑賞でしたが、コメントの皆さんのおっしゃるように、長いセリフをしっかりと覚え、それだけでなく、自分の役のものとしていたことは、すばらしいなと感激しました。ノラの心境の変化の場面を見ることができなかったことは、返す返す残念でした。この劇場は、たしか三度目なのですが、やはり部隊が狭いですね。(笑)劇団のみなさんの力量からして、もう少し大きな舞台でやらせてあげたかったなあと。(まあ予算のこともあるでしょうが)しばらく注目していたい劇団となりました。次回も足を運びます。今日は三月というのに、28...『人形の家』役者の熱演に好感
産休代替を、同じ学校で勤めることができて、まずは一安心。また、新しい子どもたちとの出会いを楽しみにしていよう。半分は好きだから。もう半分は生活のため。ただ、残された日々にやっておきたいことが後回しになってしまうのが怖い。それだけ「実現可能」の確率が漸減してしまうから。時間は有限。私の命も有限。最後の年となるのだろうか
長男のパートナーが、孫と一緒に退院、帰宅。彼女は、疲れたせいか、血圧が高くなったようだが、少し休んで、だいぶ楽になったようだ。一大事業のあとだけに、無理ないことだ。ちっちゃな孫と、初対面。早く産んでいるから、体重は2500g程度。ちっちゃなちっちゃな、孫娘。はじめまして。無事に退院
1mにも及ぶ買取レシートをもらう。214冊の買取。その額は、14110円。うーーん。一番多い価格は、5円(笑)。36冊。これらも、店頭では100円を超える商品となるにちがいない。高額の買取は、「構造・神話・労働」の500円。あ、600円があった。「君が手にするはずだった黄金について」最新刊だからなあ。400円が、「現代短歌日本代表」。300円または350円が、「世界を人間の目だけで見るのはもう止めよう」「銃を置け、戦争を終わらせよう」「なぜ、自粛警察は日本だけなのか」「7.8首相銃撃事件何が終わり、何が始まったのか?」「ヒッタイトに魅せられて」。一冊平均70円だとすると、寂しい限りだが、その10何倍もの価格で売られた「元我が書籍」を手にされた方は、それ以上の「価値」を見出すよう願ってやまない。安いのか高いのかブックオフ買取
2/2413:00上井草エリア543劇団Cheminee(2番目のeの上にチョンのマークあり。ジュミネと読むらしい。フランス語で暖炉)上井草駅で降り、初めての劇場であったため、道がよく分からず、何人かの通行人に尋ねてみると、「いやー、ここのあたりにはありませんよ。」「聞いたことないです。」という反応ばかり。交番で聞いて、ようやく分かる。なんと駅から30秒。だが、小さなビルの地下。ほんとうに小さな小さな劇場である。しかし、このようなところにも、小劇場が生き続けていることに感銘。以下、コリッチに投稿した文。四年ぶりの公演、おめでとうございます。第一印象は、「とにかくみんな若い」ということです。パンフレットを見たら、「高校生で劇団を旗揚げ」と書いてありました。納得。さて、劇評になりますが、まだ若々しく、所々、せ...「長谷川圭一事件簿」若々しい劇団ゆえに
小林多喜二が虐殺された日。母の生まれた日。6番目の孫が生まれた日。つい先ほどのこと。今日という日
今日は、私にとっては、祝日ではない。したがって遊ばない。仕事をする日。理不尽な日だから
劇団夢現舎新高円寺アトラクターズ・スタヂオまず、11もの演目を5人でやりきったことに敬服しています。「境界」をテーマにした、バライティ豊かな短編を、楽しむことができて、私には素敵な年明けとさせていただきました。ありがとうございました。ほとんどの劇団が、経営的に苦しい中で、ずっとずっと頑張ってほしいと心から願います。今回出演した5人の役者さんは、私の見る限り、「劇は三度の飯より好き」のようですので、ずっと応援をしていこうと思っています。役者さん、それぞれが個性的で、代わるがわるの役を、よく演じていたことも追記します。地下にある、たぶん常設で劇団持ちの劇場。40席ほどの広さ(狭さ)で、今日の公演では、7人程度の客。やはり厳しいなと思う。舞台装置もほとんどない状態での劇だけに、好きな演目を、好きな装置をセットし...「境界」
顧問に、麻生、菅、両氏の登用。もうこれだけで、今回の疑惑に対して、なんとかすり抜けよう、ごまかそう、そんな岸田首相の意図が明確になった。刷新され、到達されるべき人物に、なにを期待することができるのか。失望に極み。政治刷新どこが?
新年、明けたと思ったとたんに、能登半島での大地震と津波の報道が飛び込んでくる。当初は、被害の報道が少なく、これから想定される津波への対策が中心であった。翌日、つまり今日になり、初めてその被害の状態が判明してくる。死者も、二桁に。まだまだ捜索の進行により、怪我人も含めて数は増えてくるだろう。自然に立ち向かえられるほど、まだ人類は、賢くなりきれていない。また、その前に、自らを滅ぼしてしまう可能性のほうが高いのかもしれない。波乱の年明けに。被害が少ないことを
昨年の訃報で、ひとつ書き忘れていた。一条みゆ希さん。コナンで声優をつとめていたというのだ。まったく知らなかった。彼女は、かつて「ステージ101」で、こばやしけいこ、あきのだいさく、おんへきれんたちと活躍したメンバーの一人。そうかあ、活躍していたんだねえと、訃報で知らされる。わたしは、こばやしけいこ、おんへきれんが好きだったけど。(笑)ちなみに、秋野大作は、大地喜和子と結婚、すぐに離婚。さらにまたすぐに、おんへきれんと結婚。二人ともファンだった私には、「このやろう!」と詰りたくなるほどの、モテ男だったわけだ。羨ましいかぎり。ひとつ忘れ物
生死に貴賤も上下もないのだが、多少なりとも、私が関わったり、影響を(マイナスも含めて)受けたと思われる方のみとしたい。最初の数字は、亡くなったときの年齢。まずもって、ご冥福をお祈りいたします。79鈴木邦夫氏「一水会」創設。彼の思想自体、よくは理解できないでいるが、「週刊金曜日」にも登場するなど、私のイメージした「右翼」とは一線を画していた。93加賀乙彦彼の小説は、よく読んでいた。「宣告「雲の都」もいいが「スケーターワルツ」が私は一番の好み。74門田博光ぽっちゃり顔の左打者。きれいなフォームだったと記憶。97永井路子ひとつも作品を読んでない。歴史ものは苦手な私だったから。87横路孝弘沖縄密約の追求までは期待していたのになあという印象。90森田実時事問題の書籍を、精力的に出したていたが、一回も読んでない。85...2023年に亡くなった方
『絶望書店』頭木弘樹河出書房新社に収録1500+悪税藤子-F-不二雄作人生の岐路の数だけ、世界が存在しているという想定。その数限りない世界の「同窓会」で、未来の「私」と出会うというストーリー。おそらく、「人生の岐路」については、例外なく誰もが持つにちがいない。本来ならば、その数など、無限であるに違いない。昨日1日を考えてみれば、「朝、目覚ましで起きなかった場合、私の未来はどう変わっていたのか」「起きたその足でセブンイレブンに行き、朝刊とホットコーヒーを買わなかったら」「アイスコーヒーだったら、どう変わっていたのか」「いや、セブンイレブンでなく、少し離れたローソンに行っていたら」「間違えて休みのはずの学校に行ったら」きりがないくらいの「岐路」による未来の数があるはずだ。「人生の岐路」としても、その尺度は曖昧...『パラレル同窓会』岐路の分だけ
だらだら寝ていて読んだ二冊。どちらも、いい出会いだと、幸せな心地になれたもの。ぜひ、どうぞ。『サキの忘れ物』津村記久子新潮文庫590+悪税短編集、心が浄化される、なんて書いたら誉めすぎかもしれないが、私には『小僧の神様』と同じくらい素敵な作品群であった。『環と周』よしながふみ集英社748+悪税コミック。こちらもよくできた五つの物語。「周」と「環」の二人が主人公だが、話ごとに、時代も設定も異なり、したがって人物も違う。表紙に「さまざまな関係性好きのかたち」とあるように、この二人の関わりを描いている。こちらも、心理描写に優れ、二話では目に涙を溜め込んでしまった。コミックで泣いたことなんかなかったのに。どちらも、よかったですよ!おすすめ二冊
紋切り型の「良心的」小説でなく、主人公の柳田の、発作的な「人にやさしくしたい」とい思い、それと同じくらいに生じる「怒り」「暴力性」「違和感」「孤独感」「自己嫌悪」。そのどれもが、読者に、「あ、それ、そうそう」「自分しか思ってないと感じてた」と共感させる筆力を持つ。私も然り。柳田とともに、145ページの行間を歩いた。だから、だからこそ、「破滅」で終わらせてほしくなかった。希望の光を照らすのは、「ダサい」のだろうか。『自分以外全員他人』西村亨
25日に発症。ひさしぶりに担任不在の終業式にさせてしまった。あとから聞くと、我がクラスは、半分、二桁と少しの欠席だったよう。先週の金曜日には、5人が休み、2人が早退と、予兆ありの日だったので、担任も含めて、みんなで撃沈した次第だ。冬休みに、みな元気を回復して、新学期には晴れやかな笑顔で、全員が揃いますように。わたしは一昨年以来、二回目のコロナ。1回目のは、二日ほどの発熱がおさまると、あとは何もなかったような回復ぶり。残りの「監禁状態」がきつかったこと。今回は、医師が「ま、コロナと言っても、たいしたことなくなりましたから」と、普通の風邪薬と万が一の頓服を処方してくれただけ。見立てが甘いなあと思いながらも医師には背けない。おかげで、月曜、火曜、水曜の朝まで、38度台の熱が続く。悪寒、節々の痛み、寝ているばかり...二回目ちょっと重かった
4月だと言うのに、まだ私のもとに、「産休、育休代替教諭の募集」メールが届く。今年度から、期間を繰り上げて採用されるようになったこともあるのだろうが、それにしても異常なことだ。2日に1メールは、受け取るからである。その繰り上げ採用ブラス退職者でやります希望する数が激減していること、新規採用の在庫も尽きているといったところか。もはや「教育に希望をもてない」状況が蔓延してきている証拠だろう。待ったなしのはずの、由々しき事態に国は自治体は、いったい何をしているのか。枯渇した人材
学級通信第一号を手渡ししたときの、子どもの第一声。これまでみたことがないと言う。忙しくて、それどころではないのだろう。じゃ、広げる機会を探ろうじゃないか。今、学校が始まって7日。先週までに6号を出した。そしてみんなに配りまくっている。隣のクラスが週1で出し始めた。他にもかすかに手応えが。え、なになにこれ?
長い長い2週間が終わった。3日から昨日まで。はじめは名も知らぬ職員の中で、後半は受け持った子どもたちの名前を覚えることでエネルギーを使う。マスクを装着した顔を、私はなかなか覚えられない。新しい学校は、極端に会議が少ない。パソコンでそれぞれの担当からの連絡を見て動くことが多い。その分、自分の時間が増え、一応やりやしかい仕組みを醸し出している。しかし。これも一長一短で、話し合うことが極端に少なくなるわけだから、いわゆる「教育論議」がほとんどない。私のように新しくやってきた者は、とにかくパソコンを見て、周りに「これ、どういう意味でしょうか?」「決まったことは、パソコンのどこに入れたらいいのでしょうか?」と聞きまくるしかない。若い職員が比較的多く、かなりアバウトな雰囲気も悪くない。前任校の、掲示板に貼るものや場所...居心地は悪くないが
4月から新しい学校に移る。現任校は、授業が終わると、ほぼ毎日、退勤時刻まで会議が埋め込まれていて、最後の夕会が終わるまで自分の時間がとれない。途中、休憩時間があるものの、ほとんどの人は、休憩を行使することなく、分掌の仕事やら教材研究に充てている。それが嫌で、私は近くのコンビニの出掛けてタバコを燻らせるのだが、その仲間は私も入れて3人。したがって私は、自分の仕事は、勤務時間後にやることになる。この2年間、私は6時半に学校に行き、午後5時には退勤する毎日を過ごしてきた。(勤務は8時15分から16時45分)当たり前だが、私の仕事は、このルーティンで終わるはずもなく、帰宅した後、ほとんど2時間以上、明日の授業準備や分掌の仕事、学級通信作成を行ってきた。それでも終わらないときもあり、土日に学校に行くときも、月に3〜...悔いの残る2年間
新聞には、「忘れないで」のオンパレード。たしかに私もそう願う。3.11の朝刊。しかし、まだ80年すら経ていない3.10、東京大空襲の当日、私の周りでは、誰一人、それを話題にした人はいなかった。電車やバスの中には、もしやと期待したが、聞こえてくるのは、野球で日本は世界一になるのだろうか、どこそこのパスタはなかなか美味い、マスクどうする?くらい。人間は、忘れることが商売だが、忘れてはならないことを記憶しておくことも、人間が人間たる真骨頂ではないのか。死者15900人。行方不明もまだ2523人。関連死3789人。まだ避難されている方30884人。忘れないではいいけれど
マイナンバーカード、2万円の特典に行列だとか。ゆくゆくは資本の紐付けになることも知らないで。やはり、「今」しか追い求めない群衆は怖い。戦争も食い止められない、貧しい民力の哀しさ。おまけにつられて墓穴を掘る
今日も含めて、今月は2回とも、私には認められない「祝日」がある。今日も、私は仕事をする。作られた虚構、まやかしの「伝統」よりも、普遍的な「平等」を選ぶ。当たり前のことではないか。受け入れられない日だから
職員室で、私の席から少し離れたところで、教員仲間が談笑している。自分の仕事をしながらのちょっとした雑談のようだ。やはり、おしゃべりのない職員室は、異常で不気味な空間だと思っているので、遠くからでも心地よく聞こえる。そんな雑談の途中で、聞きづてならないものが、1つあった。「いやあ、テストやったら、ほんどが満点で。もう一枚、今度はちょっと難しくしてやろうかと思ってね。」中堅の教師である。管理職からの信頼されている「できる教師」なのだそうだ。このような発言は、今回だけでなく、最近はあちこちで聞くことが多い。学校も地に落ちたなと思う。哀しくしかし許せない発言
なんとなく予感はあったが、実際に記事として公表され、読んだ途端、思わず失笑してしまった。試験実施の門の位置を、少しばかり学生に近づけたわけだが、思考停止でもしたのかとも思えるほどのものだ。さらに都は、退職10年以内なら一次試験の免除、二年以内に免許を取得する条件としての社会人採用の対象を40歳から25歳にするなども提案しているらしい。「へい、いらっしゃい。だれでも気軽に採用試験を受けられますよ。教員になれますよ。」そんな掛け声が聞こえてくるようだ。もう誰もが、知っていることだ。学生は、試験の負担を理由に、教員採用試験をためらっているわけではないのだ。「仕事の過酷さ」それが都には伝わっていないのだろうか。長時間労働、上意下達の学校管理され、精神的にも時間的にも疲弊している教員の現状の打開しか、解決法はないの...東京都教員試験を大学三年からこれで志願者は増えるのか
四月からの新しい学校も、なんとか決まりそうだ。体が持つうちは好きなことをやりたいと考えているので、講師ではなく「学級担任」として交渉を続けている。一年間の子ども達と一緒に作り上げていくクラス、学年。そのドラマがたまらなく好きだから。ただ一方で、やりたいことはそれだではなく、これまでの教員生活で学んだことをまとめたいという抱負もある。すでに、あらかた完成はしているのだが、入念に推敲したいことと、年表をさらに充実させたいこともあって、あと少しのところだ。しかし、この二年間は、ブラック学校に来てしまったために、ほとんど進めていない。学校では、ほとんど教材研究や、翌日の授業準備ができず、ほぼ毎日「持ち帰り」で進めざるを得なかったからだ。それは当然のことながら、私自身の時間を削ることとなる。土日のどちらかにも学校に...悩みながらも楽しい時間も・・・今年も悪戦苦闘
明けまして、さらに遅れまして、おめでとうございます。一年の計は元旦にありなのですが、だらだらと休みを満喫しているうちに忘れてしまいました。今年は、どんな一年にしようか。とりあえずは、「健康に」ですが。これだけではねえ。近日中には!新年を迎えて
★海部俊樹氏湾岸戦争自衛隊をペルシャ湾に派遣ずるずると戦争遂行国家にする一歩★水島新司氏ドカベンは、しばらく愛読していた★恩地日出夫芳林堂のブックカバーのデザインは彼のもの?記憶ちがいか。★石原慎太郎氏自己顕示欲が強さと臆病が交じりあったミニヒットラー。勤続記念の賞状をもらったが、その場で破り捨てる。★西村賢太氏一つだけ小説を読んだ。描写が秀逸だった記憶。★西郷輝彦氏たぶん小学校5年のとき「君だけを」がヒット。わけもわからずに、歌いまくった。★佐藤忠男氏新聞などで映画評をよく読んだ。納得できる文に好感。★宮崎学氏グリコ森永事件の文をよく読んだ。サブカルチャーの案内役をしてもらう。★見田宗介氏たぶん全ての文を読んでいる。私の世界観の何割かは彼のおかげ。★藤子不二雄の我孫子さん太い線のタッチとブラックユーモア...今年亡くなった方々
なにを今さら、というよりも、この数年間、文科省はいったい何をしてきたのかという疑問と怒りしか私にはない。今回の報道では、「心の病」に限った「異常な多さ」が中心だが、私の知る限りでは、「クラスを投げ出した」「二年目の教員が急に学校に来なくなった」といった「心」の面に限ったことだけでなく、「疲労感がとれず、学校でミスを繰り替えと手、ついにドクターストップがかかった」「定期健診で引っかかっていたにもかかわらず、忙しくて病院に行かないでいたら、ガンの第四ステージになっていた」「片頭痛がひどく、医者に診てもらったら、血圧が医者も驚くほど上がっていた」など、忙しさのあまり、私生活まで捧げて働いたための原因による病休が、あとを絶たないでいる。一刻も猶予できない状況は、もう何年も続いているのに、文科省はいったい何をしてい...現場では当たり前の話現場を見ようとしない文科省
人と繋がることが、救いとなり、また強くもなれる。なんて優しい心をもった小説だろう。老朽化した団地を舞台に、それぞれ弱みや過去をもった四人が、結びつき、守りあい、強くなっていく。今年最後に読む小説となるだろうが、読みきってよかった。窪美澄「タイム・オブ・デス、デート・オブ・バース」
ワクチン接種、4回目。打った箇所は、毎回と同じように、筋肉がキュッとなるような痛みがある。やや、体が火照っている感じは、副作用なのだろうか。東京都では、毎日1万から2万の感染の報道があるが、町は緊張感、皆無。大騒ぎした、最初のころの感染者は、何人だったのか。4回目
高田馬場のWAMで、松井やよりの展示を見て来る。亡くなってから、もう20年もの歳月がたつ。早稲田大学に近いビルのワンフロアーで運営を続けているWAMにも敬意を表する。あらためて彼女の多岐にわたる活動と勇気に感銘。途中、再開した歌声喫茶「ともしび」の看板も発見。松井やよりさんに触れる
校長に、来年度の構想に入れないで下さいと話す。少しも働き方改革に心を傾けようとしないこと、私が診断書に書かれた「1週間程度」を前倒しして出勤したのに、一言もなし。そんな学校に、よく2年も通えたものだと、ようやく決断して。同僚からは「言いたいことを話す人がいなくなるのは辛い」と慰留されたが、あとは自分たちで抵抗してほしいと伝える。国でも、歯止めなき「戦争遂行国家」への動きが止まらない。やはり落ちるところまで落ちなければ、分からない国なのだろうか。すでに一度、大きな転落を経験しているはずなのに、である。一人一人が、できることで、異議を唱え、反対していかなければならない。とにかく忘れやすい国民なのだから。歯止めなき
なぜ日本の政府は冷静でいられるのか。「どうせやらない」と、たかをくくっているのだろうか。一般的には「唯一の被爆国」と言われる日本が、真っ先に抗議の声をあげるべきだろう。そんな声を挙げ、世界の世論で包囲し、プーチンに言わせることすらさせない力こそ、本来の「防衛力」だろう。プーチンの脅しに、北朝鮮の挑発に、「なら、うちも武器を増やそう」「相手の基地に攻撃しよう」で対抗するのは、愚の骨頂である。核の脅しに一番怒ることのできるのは?
武器で威嚇する方法は、もう歴史的に破綻しているのではないか。私たちの国が、どの国からも攻撃を受けない国作りをすることが、最大の「国防」だろう。そのためなら、米国に従属している状態からの脱却して、全方位型の日本を作ることこそ、一番現実味があるのだろう。(安保を廃棄するには、それなりの覚悟がいるし、妨害も多分に予想できるが)今回の防衛費拡大、反撃の容認は、増税に繋がり、国民生活がさらに圧迫される。また国債を使うのならば、借金国家がますます底なし沼状態となる。近隣の国からは、日本の軍事大国化を警戒し、いっそうの緊張を招くことになる。なにか、いいことはあるのだろうか。亡国。反撃力=やられたらやりかえせ
初めて「病休」をとった。そうだ、風邪でも発熱でも、医者に診てもらい、診断書を出せば年休で有給休暇が差し引かれることはなかったのだ。後悔しきり。ちょっと仕事がきつくなると、目が痛くなり、連動して頭痛が起きる。だいたい学期に一回の、やっかいな訪問者なのだが、今回は、いっこうに頭痛と微熱が収まらないまま、一週間となってしまった。私の年休は20日ほど。すでに15日ほど消化しているので、これはまずいと思い、頭痛外来のある病院へ。待合室は、高齢者のたまり場(もちろん、私もその中の1人だ)。長いこと待たされて、ようやく診察室へ。この病院は、ドイツ・シーメンス社から、新しくMRIを購入したようで、壁にその良さについての説明のポスターあり。診察室に入り、担当医師と、最近の体調について話す。「いつもの頭痛なのですが、今回は少...居直って病休