アネモネ。～新しい扉の向こうへ～ 8

※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。午後、、、〝ユノ、少しの間、父さんをよろしくね〟そう言って、母さんはなんだか楽しそうに病室を出て行った。「母さん、また食べきれないくらいおかずを持ってきそうだな」--- ん、、、---「父さんが家に戻ってから、母さん凄く楽しそうだよ」--- そうか---母さんが居なくなると、途端、...

No Ordinary Love 16

※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。「あれから暫くして、サークルでキュヒョンに紹介された」〝チョン先輩、俺の親友、シム・チャンミンです〟「あぁ、やっぱり俺たちって出会う運命だったんだって、そう思った」一体、何を話しているんだろう。バカバカしくて、何の言葉も出てこない。自分勝手な思い出話なんて聞きたくもない...

アネモネ。～新しい扉の向こうへ～ 7

※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。列車とバスを乗り継いでようやく到着したのは、実家近くの地元では一番大きな病院。早い時間だというのに、診察が始まったばかりの病院には、すでに多くの人が順番を待っている。エントランスを抜け、エレベーターに乗り込む。・・・・・「5階、、、」昨夜はほとんど眠れなかった。〝お、お父...

No Ordinary Love 15

※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。暫くの間、僕達は無言で俯いたままだった。僕は、グラスの中のビールの泡が、静かに消えていく様を見つめている。ユノヒョンが、僕のすぐそばにいる。けど、まるで知らない人のように、僕達の間には遠い距離があって、簡単には近づけないほどの強い風が吹いている。〝ヒョン! ユノヒョン!!〟...

アネモネ。～新しい扉の向こうへ～ 6

※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。ユノへユノ、連絡したんだけど、お仕事忙しかったのかな?繋がらなかったので、手紙を残しておくね。急な仕事で出張することになりました。行先は、釜山の支所です。トラブルが発生して、ちょっと大変なことになってるようなので、暫く戻れないと思います。本当は、顔を見てから行きたかったん...

No Ordinary Love 14

※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。「チャンミン、待って」僕の歩く道を塞ぐように、その場に立つ。夏の生温い風が、悪戯に僕達の間を吹き抜けてゆく。「チャンミン、、、」観念しよう。逃げたって無駄だ。ユノヒョンが、今更僕に何を言いたいのか分からないけれど、兎に角、終わらせよう。・・・・・「何か、、、何か用でも?」...

こころ日和。9周年♪

読者の皆さま、こんばんは、こんにちは、おはようございます♪晴れ、ときどき雨・・・こころ日和。管理人のこころ。です。いつもお部屋に訪問してくださっている読者様、ありがとうございます。お久しぶりに訪問してくださった読者様、お元気でお過ごしでしょうか?さて、本日2022年4月15日。本館 晴れ、ときどき雨・・・こころ日和。 が、開設9周年を迎えました╰(*°▽°*)╯9年、、、9年前、まだちょっと若かったなぁ(笑)増えたも...

アネモネ。～新しい扉の向こうへ～ 5

※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。「はぁ、、、」--- チョン先生、お疲れさまです ---職員室の窓際の席。窓の向こうから、下校する子供たちの賑やかな声が聞こえてくる。「お疲れさま」時計は午後4時を過ぎた頃。--- どうしたんですか? ため息なんてついて---校内から子供たちの声が聞こえなくなると、今日も1日を楽しく無...

No Ordinary Love 13

※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。「今日は、堅苦しいことは抜きで」週末、金曜日。朝から憂鬱だった。今まで散々避けてきたのに、まさかこんな風に、、、「シムさん、来てくださってありがとうございます」・・・・・「いえ、、、」向かい合うことになるなんて、、、--- いいお店ですね ---「そうでしょ? 僕もとても気に入...

アネモネ。～新しい扉の向こうへ～ 4

※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。次の日の夕方。仕事を急いで終わらせた俺は、実家に戻る母をソウル駅で見送った。前日の夜、〝僕も一緒に、、、〟そう言うチャンミンに、〝チャンミン君は、お仕事忙しいんでしょ? 無理をしなくていいから、、、〟と、母が見送りをやんわり断ると、申し訳なさそうな顔をして、土産のお菓子を...