「遊牧民、はじめました」 相馬拓也
「遊牧民、はじめました」(相馬拓也著2024年9月光文社新書321p)を読みました。はじめましたとあるけれど著者は民俗学を研究する学者さんだ。モンゴルというと「スーホの白い馬」の世界を思い浮かべるけれど……現実は過酷だ。厳しい自然環境家畜という財産をすべて人目にさらしてワンルーム(ゲル)に暮らすプライバシーのない日常朝早くから乳搾りをし乳を加工し日帰り遊牧に行く一日(歩数計を付けてもらったら、女性の歩数は一日およそ3万歩だった)ゲルを畳んでなん百キロも移動しまたゲルを設置して暮らす……そんな人たちと行動を共にする著者殴られたり盗まれたり調査に応じて貰えなかったりそれなのに調査が進むとそれまでの土地では飽き足らなくなって「モンゴル国内で一番環境が厳しくて辛いところに行ってみたい」と現地の人に訊いて行ってしま...「遊牧民、はじめました」相馬拓也
2024/11/30 12:19