【英語】時制 - 平和にのんびり英語教育
【英語】時制 - 平和にのんびり英語教育
【英文法】冠詞に関する関連性理論による一考察 和泉敏之 1. 先行研究 英文法総覧 加算名詞の単数形は、通例、単独では用いられず、a, an, one, this, that, the, 名詞・代名詞の所有格などのうちいずれかをつけて用いられる。(p. 63) 現代英文法講義 定冠詞は、文脈または場面から聞き手にとって唯一的に同定可能な事物について用いられる。言い換えれば、定冠詞の使用は、指示物が聞き手にとってし旧情報(old information)に属するという前提が話し手の側に存在する場合にかぎって可能になる、ということである。(p. 453) 従来、不定冠詞の意味として、以下に掲げるよ…
プロローグ 県教委から私宛に電話がかかってきたのは2023年の1月のことだ。海原夢希。彼女が教師として平和中に帰ってくるという。私は懐かしいその名前と突然のニュースにどうしてか涙ぐんだ。私は現在、3年団の3Cの担任をしている。来年度、1Cの担任を彼女に任せて、私に学年団長 兼 副担任として、彼女をサポートしてほしいという。私は喜んでYESの返事を返した。 だが、想像がつかなかった。いったいどのような体制で彼女を迎え入れるべきだろうか。彼女は私の平和中での初の3年団担任のときの転校生であった。精神的な病のために不登校傾向だったが、クラスの仲間達の力で克服した。それから私学の高校へ行き、地元の教育…
より良い英語授業生成のために ―二クラス・ルーマン『社会システム理論』を援用してー 和泉敏之 1. 社会とコミュケーション 1.1.コミュケーション ルーマンによると、コミュケーションとは複合性の縮減のための調停である。このとき、コミュケーションはオートポイエーシス、つまり自身のシステムを洗練させるために意味を可能性と現実性を結合させる形式で表出させる。 1.2.リサーチ・クエスチョン 英語授業というコンテキストは社会とどのように接続されるのか? 2. 英語授業に向けて 複合性の縮減のために、言語(ここでは英語)を限定していく必要がある。言語の統語論的理解と(言語学的な)意味論的理解を中心に、…
1990年代の英語教育に寄せて 和泉敏之 1980年代、日本は米国との経済戦争に敗北しました。世界を見渡せば、国際協調と情報社会が流れています。これはのちに「グローバリゼーション」という名前に置き換えられます。日本は「国際語」である英語をますます取り入れるべきという世論を強く持ち、「コミュニケーション」という謎のスローガンが登場します。アジアというお隣さんにはあまり目をかけなくなっていきますが。1990年代に幼少期を過ごした私なんぞは、1990年代の映像をテレビやウェブで見ると、他の時代よりなぜか薄暗いコノテーションと共に映ってしまいます。私のことはさておき、この後、英語教育はどのように進んだ…
【英語】否定文と疑問文 - 風と雪
【英語】be動詞と一般動詞 - 風と雪
当事者研究のための理論 和泉敏之 序論 第1章 言語 第2章 意味 第3章 ダブルバインド再考 第4章 コミュニケーション・モデル 第5章 リフレクション 結章 序章 当事者研究については熊谷・綾屋ほか(2019)などで整理されている。だが、その土台となるコミュニケーション理論に関しては記述が詳細ではない。 今回、コミュニケーションについて様々な視点による考察を行う。1つの理論のみに依拠するよりも、親和性の高い領域を結合させていることに本小論の意義がある。ここでは理論の接合を試みながら、新たなコミュニケーション理論の構築を目指す。それは後述するようにモデルの形式で表出することとする。これにより…
今年の夏になりますが、Re・rise newsさまのshort storiesにてインタビューを受けさせて いただきました。詳しくは動画を是非ご覧いただきたいのですが、それからおよそ2ヶ月 が過ぎ、語りの内容も変容しましたので、あらためてここに今後の展望をまとめます。 youtu.be オンライン学び場の構築 当事者研究の本格的始動 批判的応用言語学の学習 オンライン学び場の構築 これは当初に予定を大幅変更・大幅縮減した形式で実施します。私が発表する作品を全て「私塾」と捉えて、ご質問などがあれば適宜受け付けます。これからの若い世代の方々のことを考えて、発表媒体はオンラインのみとします。 当事者…
英語で日記をつけてみて 和泉敏之 2020年から毎日英語で日記をつけています。といっても5行くらいの短い文章を書き殴っているだけなのですが、これを実践していて感じたことをまとめます。 あらかじめ申しますと、まずWordで英文を作ってから、DeepLに放り込んで、「自然な日本語訳」になるかどうかを試しています。文明の領域というのは本当に拡充していってますね。 やはり使用言語、特に発表言語が増えることにより、母語だけでない自己が表出されることです。当たり前かもしれませんが、発表言語(今風で言うとアウトプット)が母語だけに偏ってしまうと、母語を絶対視するようになる危険性があり、端的な話が、視野がかな…
英語授業に関するめづらしい視点 ―ベイトソン『精神の生態学』を援用してー 和泉敏之 序論 英語授業研究は「成立」を前提に考察されていないか。ARELE (2022) の中で紹介されている英語習得研究や英語授業実践報告は学習者が「理想的」であることが前提となっていると読み取れる。だが、多くの実践者が経験するように、授業の開始を遂げるだけでも困難な状況が多いことが一般的であろう。これを踏まえて、Bateson (1972) のコミュニケーション理論を援用して、決して新しくはないが、それほど語られることのない(めづらしい)英語授業の視点の一案を提示する。 ベイトソン『精神の生態学』メタローグより 物…
オンライン学習場「風雪(kazeyuki)」 ・拙著の末部にcluster(メタバース)のURLを記載。 jacker1223.hatenadiary.jp ・ご質問やご意見をclusterにて対話。 ・マルタス「風と雪の会」との連携が課題。
「聴くこと」について考えたこと 和泉敏之 最近、「聴く力」ということばをよく耳にする気がします。「傾聴」などというように、相手に寄り添いながら話を聞いて受け入れていくというような趣旨のことです(そもそも「寄り添う」とはどのような行為なのでしょうか?)。 しかし、聴覚に障がいを持たれている方などのことも考えれば、「聴く力」というように、本来人間が生活する上で聴覚を中心とした感覚行為である「聴く」ことを『能力』のように捉えるばかりでは「?」という疑問符を私は打ちます。 それよりもコミュニケーションのある一部としての視点から「聴く」ことについて考えた方がいいのではないでしょうか? ここで3つの理論に…
最近、Creevo という人工知能(AI)を活用して音楽を作っています。 youtube.com これは作詞したものを入力すれば、そのイメージに合ったメロディと画像を作ってくれるものです。 作成が完了するまでおよそ1分。人工知能の凄さ(そして怖さ)をやはり感じます。 しかし、もともと音楽づくりという営みをする人間の方が全人口より少ないでしょう。気づけば、音楽づくりの人工知能が一般的な人間より、制作能力に優れているのは当然かもしれません。こうした事態を脅威として捉えるばかりではなく、趣味の拡充としてとらえることもできます。 本来人間の持っている強みを強化させるために人工知能は大いに貢献します。 …
国民的女優の1人として知られる宮崎あおいさん!(「ざき」の漢字が違うのですが、変換不可能でした。申し訳ありません) 岡田准一さんとの「NHK大河夫婦」としても知られていますよね。今回の記事では、あおいさんのwiki風プロフィール、子どもや性格についてお届けしようと思います。それでは行ってみましょう! 宮崎あおいのwiki風プロフィール 子どもはいるの? 性格は? まとめ 宮崎あおいのwiki風プロフィール みやざきあおい 生年月日:1985年11月30日(いて座) 出身地:東京都杉並区 血液型:O型 所属:ヒラタインターナショナル 宮崎あおいさんは2022年7月現在・36歳の女優さんです。 あ…
和泉敏之 在野研究者 東京大学 三文会 会員 (2022/06〜) 大阪大学 適塾記念会 会員 (2022/04〜) 四国大学 オープンカレッジ 会員 (2022/04〜) 森田真生先生主宰・学びの場をつくる学校 ニクラス・ルーマン研究会 言語政策論文読書会 全国英語教育学会 四国英語教育学会 【研究テーマ】 物語、批判的応用言語学、カルチュラル・スタディーズ 【仕事】 フリーランスライター。株式会社メジャメンツとサクシード株式会社から業務委託を受けて、記事を執筆します。 【学歴】 東京大学MOOC・Interactive Teaching 修了(2021年7月) 広島大学教育学部・英語文化系…
物語ることは遊びに似ていると思う。独立研究者の森田真生先生から聞いた話だが、「遊び」とはgameとplayに分けられるという。前者は(1)ルールがあり、(2)時空を切り取っていて、(3)勝敗が決まる。一方、後者は勝敗が決まらず、ルールを新調していくものだとされている。近代に生み出された学校という制度は前者の色合いが強いであろう。 ここで物語について愚見を述べる。物語とはgameを基盤としたplayである必要がないだろうか? 物語に必要な筋書きなどはルールに当てはまる。そこから自由自在にルールを新調しながら、書くあるいは話すことが、物語の根幹のように思える。私には小学生の頃に夢中になったゲームが…
風雪の平和 和泉敏之・著1. 魔王の記憶 2. 魔物の感覚 3. 風雪の平和 1. 魔王の記憶むかしむかし、あるところに4人の勇者がいました。火の勇者、水の勇者、土の勇者、 そして風の勇者。彼らは世界を滅ぼした魔王を倒し、英雄になります。この話は何千年を隔てたいまでも語り継がれています。 しかし、話はそう単純ではありませんでした。これから勇者と魔王に起こった過去の世について話していきたいと思います。〈登場人物〉 魔王(デビル)、風の勇者(トッシュ)、火の勇者(ジョー)、水の勇者(アイリ)、土の勇者(エリー)(1) 母と4人の子ども (2) 魔界 (3) 勇者の誕生 (4) 魔王 (5) 勝者の…
・教師に向けた「輝く英語教育を夢見て」(2016/08/21 日本橋出版デジタル)・短編小説 世界最高権力者(2016/10/22 日本橋出版デジタル)・男性に贈る恋愛コミュニケーション術(2017/03/03 日本橋出版デジタル)・中学生のための生きる力を養う勉強法(2017/03/03 日本橋出版デジタル)・短編小説 風の少年(2017/03/18 日本橋出版デジタル)・文化の世界(2017/06/17 日本橋出版デジタル)・短編小説 雪の少女(2017/09/23 日本橋出版)・短編小説 風雪の愛(2017/12/23 パブフル)・短編小説 雪が降ってきた(2018/12/23 パブフル…
AI(人工知能)には興味を持っていましたが、今回AIのべりすとというサービスを用いて、自分の小説の続きを書いてもらいました。 原文は『短編小説 本物の魔王(短編小説 風と雪が生む物語 より)』です。 以下の青字が人工知能が作った文章です。 家庭教師の仕事を終え、俺は家に着いた。「おかえり」ユキが笑顔で迎えてくれた。「ただいま」俺は静かに言った。俺は机に置いてある薬を飲もうとした。だが、薬がない。おかしい。ユキに聞いてみた。「薬、どこいったんだ?」ユキは机の上を見渡した。ユキの顔に焦りが見えてきた。しばらくユキは黙っていた。「どこ?ひ俺は少し声を高くして言った。「……ごめん」「うん?」「掃除して…
【英語】時制 - 平和にのんびり英語教育
【英文法】冠詞に関する関連性理論による一考察 和泉敏之 1. 先行研究 英文法総覧 加算名詞の単数形は、通例、単独では用いられず、a, an, one, this, that, the, 名詞・代名詞の所有格などのうちいずれかをつけて用いられる。(p. 63) 現代英文法講義 定冠詞は、文脈または場面から聞き手にとって唯一的に同定可能な事物について用いられる。言い換えれば、定冠詞の使用は、指示物が聞き手にとってし旧情報(old information)に属するという前提が話し手の側に存在する場合にかぎって可能になる、ということである。(p. 453) 従来、不定冠詞の意味として、以下に掲げるよ…
プロローグ 県教委から私宛に電話がかかってきたのは2023年の1月のことだ。海原夢希。彼女が教師として平和中に帰ってくるという。私は懐かしいその名前と突然のニュースにどうしてか涙ぐんだ。私は現在、3年団の3Cの担任をしている。来年度、1Cの担任を彼女に任せて、私に学年団長 兼 副担任として、彼女をサポートしてほしいという。私は喜んでYESの返事を返した。 だが、想像がつかなかった。いったいどのような体制で彼女を迎え入れるべきだろうか。彼女は私の平和中での初の3年団担任のときの転校生であった。精神的な病のために不登校傾向だったが、クラスの仲間達の力で克服した。それから私学の高校へ行き、地元の教育…
より良い英語授業生成のために ―二クラス・ルーマン『社会システム理論』を援用してー 和泉敏之 1. 社会とコミュケーション 1.1.コミュケーション ルーマンによると、コミュケーションとは複合性の縮減のための調停である。このとき、コミュケーションはオートポイエーシス、つまり自身のシステムを洗練させるために意味を可能性と現実性を結合させる形式で表出させる。 1.2.リサーチ・クエスチョン 英語授業というコンテキストは社会とどのように接続されるのか? 2. 英語授業に向けて 複合性の縮減のために、言語(ここでは英語)を限定していく必要がある。言語の統語論的理解と(言語学的な)意味論的理解を中心に、…
1990年代の英語教育に寄せて 和泉敏之 1980年代、日本は米国との経済戦争に敗北しました。世界を見渡せば、国際協調と情報社会が流れています。これはのちに「グローバリゼーション」という名前に置き換えられます。日本は「国際語」である英語をますます取り入れるべきという世論を強く持ち、「コミュニケーション」という謎のスローガンが登場します。アジアというお隣さんにはあまり目をかけなくなっていきますが。1990年代に幼少期を過ごした私なんぞは、1990年代の映像をテレビやウェブで見ると、他の時代よりなぜか薄暗いコノテーションと共に映ってしまいます。私のことはさておき、この後、英語教育はどのように進んだ…
【英語】否定文と疑問文 - 風と雪
【英語】be動詞と一般動詞 - 風と雪