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長内那由多のMovie Noteさんのプロフィール

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最新映画や海外ドラマ、Netflix配信作を中心とした映画レビュー。アカデミー賞予想記事も有り。半期毎に総括ベストテン記事も書いています。「ドラマも同じくらいの熱量で見ていなければ今の映画は語れない!」が最近の信条です。

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長内那由多のMovie Note
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ブログ紹介文
映画レビュー、俳優論など映画のことを中心としたブログ
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171回 / 365日(平均3.3回/週)

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長内那由多のMovie Noteさんの新着記事

1件〜30件

  • 『6才のボクが、大人になるまで』

    “時間”という概念だけはあらゆる芸術をもってしても描き切る事のできない永遠のテーマであり、リチャード・リンクレイター監督にとってのライフワークだ。『恋人までの距離』から始まる一連の“ビフォア3部作”で1組のカップルの18年を定点観測した彼はそこにキャラクターの時間のみならず俳優の人生、そして観客の実人生を照らし合わせた。時間とは常にそれを感じる主体があってこそ相対的に捉え得るものだ。“ビフォアシリーズ”の影でその実験は推し進められていた。1人の少年の6才から18才までの少年時代をフィルムに収めていく…誰もが通る12年間は観る者の個人史と共鳴し、かくして普遍的な青春映画、家族映画となった。さらに彼らの遠景としてスケッチされる12年間のアメリカは未だ総括されてこなかった0年代のアメリカ史であり、そしてこの動乱の時代...『6才のボクが、大人になるまで』

  • 『エルカミーノ:ブレイキング・バッド THE MOVIE』

    TVドラマ史に燦然と輝く傑作『ブレイキング・バッド』。そのスピンオフとなる『ベター・コール・ソウル』が未だ完結を見ない中、突如としてリリースされたこの映画版は“THEMOVIE”と謳われているが、巷にあふれる只々スケールアップした劇場版とはまるで違う。本家よりもさらに円熟した『ベター・コール・ソウル』の語り口を見ていれば名手ヴィンス・ギリガンがそんな安易な手段に出ない事は明らかであり、驚くべき事に2時間というフォーマットの中でさらに小さく、さらにゆっくりと語ってみせるのである。『エルカミーノ』は各場面が長く、その遅さはジェシー・ピンクマンの贖罪の重さそのものでもある。リリース前、主演アーロン・ポールは本作の必須予習エピソードとしてシーズン3の第7話を挙げていた。それは伏線ではなく『エルカミーノ』が描こうとするテ...『エルカミーノ:ブレイキング・バッドTHEMOVIE』

  • 『ジョーカー』

    『ダークナイト』で文字通り“宙吊り”のまま終わったバットマンとジョーカーの戦いは10余年の時を経てジョーカーの勝利に終わってしまったのかも知れない。本作『ジョーカー』はベネチア映画祭でアメコミ映画史上初となる金獅子賞を獲得。その後、世界同時公開され爆発的なヒットを記録し、一大センセーションを巻き起こしている。まさに2019年最重要の1本と言っていいだろう。DCコミック原作のキャラクター、ジョーカーのスピンオフ作品だが、先行するDCエクステンデッドユニバースからは独立しており、その触感もアメコミ映画というより70~80年代に作られた“アメリカ映画”のそれだ。この時期のNYを舞台にした諸作同様、本作で描かれるゴッサムシティ(≒NY)は薄汚れ、喧騒は止まず、大都市の影は人々の寄る辺のなさを浮かび上がらせている(ローレ...『ジョーカー』

  • 『ジョン・ウィック:パラベラム』

    2014年の『ジョン・ウィック』で監督デビューを飾ったスタントマン出身コンビ、チャド・スタエルスキーとデヴィッド・リーチはその後、単独でアクション映画を連発し、今夏ついにリーチは『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』で、そしてスタエルスキーは『ジョン・ウィック:パラベラム』で共にメガヒットを記録した。フィジカルとコレオグラフィにこだわる彼らのメソッドがついに天下を取った格好だ。日本公開順は逆になったが、フィジカルアクションにシリーズ伝統のド派手なCGを盛り込んだ『~スーパーコンボ』に対し、本作はスタエルスキーの集大成とも言えるボリュームと気迫で圧倒する。前作『ジョン・ウィックチャプター2』の直後から始まるためキアヌは負傷しており、ロクに装備もない。そんな彼が逃げ込むのは19世紀頃の武器を扱った博物館だ。リボルバ...『ジョン・ウィック:パラベラム』

  • 『フリーソロ』

    『ドーンウォール』にも登場したヨセミテ公園の断崖絶壁エル・キャピタン。トミー・コールドウェルによって2015年に攻略されたこの難所に今度はアレックス・オノルドなる若者がなんと素手“フリーソロ”で挑む。前人未到の挑戦を追った2018年アカデミー長編ドキュメンタリー賞受賞作だ。高さ970メートルにも及ぶ絶壁を命綱なしで登るのは誰がどう考えたって狂気の沙汰だが、『ドーンウォール』を見ておけばそれがプロにとっても如何に困難で自殺的行為かよりわかり、サスペンスも倍増しになる。登壁するコースは違うものの、ロープがあっても攻略するのに6年かかった岩山だ。1つでも手足の動きを誤ればそれは即ち死に繋がる。アレックスにこのチャレンジを決意させたのはもちろん前述のトミー・コールドウェルだ。本作ではアレックスの師匠的な存在として登場。...『フリーソロ』

  • 『ドーンウォール』

    ロッククライマー、トミー・コールドウェルによるヨセミテ公園エル・キャピタン登壁を追ったドキュメンタリー。高さ900メートル超のこの岩山で最難関と言われる“ドーンウォール”を彼はおよそ6年かけて攻略した。その偉業もさることながら、彼の苦難に満ちた人生に引き付けられる1本である。1978年コロラド州に生まれたトミーは生まれつき身体が弱かった事から父にスパルタ同然の教育を受け、幼くしてロッククライミングを始める。各大会を渡り歩く中で運命の人ベスと出会い、2人はキルギスへ冒険旅行に。そこで反政府ゲリラに捕らわれ、トミーは兵士を奈落へ突き落す事で生還する。この事件が彼とベスの間に修復し難い傷を残し、破局の原因となってしまう。さらにトミーは事故で左手人差し指を切断。生きる事そのものとも言えるクライミングに大きな障害を抱えて...『ドーンウォール』

  • 『プリンセス・ブライド・ストーリー』

    『明日に向かって撃て!』『大統領の陰謀』で知られる名脚本家ウィリアム・ゴールドマンの小説を映画化した本作は未だ根強い人気を誇るカルト映画だ(ゴールドマンは自ら脚色も担当)。祖父が孫へ語り聞かせる物語には胸躍る冒険、アクション、ユーモア、そしてロマンスがたっぷり詰まっている。87年製作なだけに今見ると何ともノンビリしているが、それもこの映画の愛嬌だ。『ハウス・オブ・カード』など冷徹な女を演じさせたら天下一品の名女優ロビン・ライトは本作が映画デビュー。なるほど一世を風靡したのも頷ける可憐なプリンセスぶりだがその後、長らく不遇のキャリアを歩む事となったのはご存知の通り(『コングレス未来学会議』ではそんなライトの半生が総括されている)。当時、上り調子だったケイリー・エルウィス、ビリー・クリスタルや近年『アンブレイカブル...『プリンセス・ブライド・ストーリー』

  • 『アド・アストラ』

    予告編でSFアドベンチャー大作を期待した人には肩透かしかも知れないが、ディズニーに買収される事が決まった20世紀フォックス最後の野心的なメインストリーム映画を大いに支持しようじゃないか。インディーズ作家ジェームズ・グレイ監督にメガホンを取らせたのは主演も務めるブラッド・ピットの製作会社プランBだ。ブラピ、ますますプロデューサーとしての才覚が冴え渡っている。近未来。宇宙の彼方から放出された電磁サージが地球に破壊的な被害をもたらしていた。宇宙飛行士ロイはそれがかつて惑星探査に出発し、消息を絶った父の仕業と聞かされ、真相を探るべく宇宙の果てへと旅立つ事になる。映画の冒頭こそ電磁サージによって巨大アンテナが崩壊する大スペクタクルから始まるが以後、映画のトーンは内省的だ。英雄的な宇宙飛行士でありながら厭世的なロイの独白と...『アド・アストラ』

  • 『フューリー』

    第二次大戦末期、首都ベルリンを目指してドイツ本土に侵攻した連合軍戦車部隊を描く戦争アクション映画。POV手法によって刑事バディ映画に迫真のリアリズムを持ち込んだ『エンド・オブ・ウォッチ』で知られるデヴィッド・エアー監督の本格志向が、映画史に決して多くはない“戦車映画”に新たな金字塔を打ち立てた。僕は特段、兵器マニアではないが、それでも最強と謳われたドイツ軍ティーガー戦車対連合軍シャーマン戦車の対決は物珍しさも手伝って大いに目を見張らされた。唯一の弱点である後部を突くため互いの背中を狙っていつしか輪舞のように回る様はさながら死の舞踏だ。レーザー光線の如くきらめく曳光弾、全国民が決死隊となったドイツ本土の緊迫。炎に包まれた兵士は自ら頭を打ち抜き、主役級の登場人物はロクに言葉も残せずに死んでいく…。感傷もヒロイズムも...『フューリー』

  • 『ホビット 決戦のゆくえ』

    映画の世界にはしばしば“if”が存在する。もしホドロフスキーが『Dune』を撮っていたら。もしギリアムが『ドン・キホーテ』を撮り上げていたら(後に2018年に完成)…前人未到のプロジェクトと言われた『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』6部作が完結した今、僕の頭にも“if”がよぎった。もし“ホビット3部作”が予定通り2部作で完結していたら。もしギレルモ・デルトロが降板していなかったら。本作はそんな夢想がしばしば頭をよぎる虚しい145分であった。巻頭こそ完結編として大いに盛り上がる。怒りに燃える邪竜スマウグと迎え撃つバルドの一騎打ち。矢が尽きたバルドは我が子に伝説の黒い矢をつがえ、起死回生の一矢を放つ。ここまでで約10分。もっと、もっとこんな大胆な描写を見たかった。しかし、“ホビットシリーズ”最後の見せ場となる...『ホビット決戦のゆくえ』

  • 『ゴーン・ガール』

    デヴィッド・フィンチャー監督のスリラー作家としての円熟を感じさせる会心の1本だ。これまでの彼の作品同様、ヒリヒリするような緊張感がある一方、原作者ギリアン・フリンが自ら手掛けた脚色したストーリーは思いもよらぬツイストを1つも2つも加え、後半は驚いた事に観客席から何度も笑いが上がった。これは結婚にまつわるダークファンタジーだ。オレは本当に妻の全てを知っているのだろうか?妻はオレの全てを知っているのだろうか?オレが見ているのは彼女のほんの一部だけではないか?パートナーに対して少しでもやましい気持ちがある人は怒涛のドンデン返しに震え上がり、結婚前のカップルならば最悪のデート映画となるだろう。ストーリーテラーとしてのフィンチャーの巧みさが光る。闇夜が映える硬質な映像美、トレント・レズナーとアッティカ・ロスによるクールな...『ゴーン・ガール』

  • 『ブレッドウィナー』

    『ブレンダンとケルズの秘密』『ソング・オブ・ザ・シー』で知られるアイルランドのアニメーションスタジオ“カートゥーン・サルーン”の2017年作。前2作に引き続きアカデミー賞で長編アニメーション賞にノミネートされた。アイルランドの民間伝承にモチーフを取ったこれまでの作品とは違い、デボラ・エリスによる原作小説を映画化した本作は2001年のアフガニスタンが舞台だ。当時はイスラム原理主義組織タリバンの支配下にあり、特に女性に対する差別的な社会が形成されていた。女性は人前で肌を見せる事は許されず、頭からブルカと呼ばれる布を被り、1人で外を歩く事も許されない。もちろん勉学などもっての外だ。これまで同様の牧歌的画調ながら、描かれる暴力描写の数々には足がすくんでしまう。信仰を笠に着る事で容易く暴力性を増すミソジニーには恐怖を覚え...『ブレッドウィナー』

  • 『LEGOムービー』

    毎年誰がノミネートされたかより、“誰がノミネートされなかったか”の方が盛り上がる気がするアカデミー賞。2014年度は本作の落選が驚きを持って伝えられた。他のどの候補作品よりもヒットし、批評家からも大絶賛されながら本命視された長編アニメーション賞ノミネートでその名前が呼ばれる事はなかった。子供向けおもちゃを使ったアニメなんて芸術性がない?LEGO動画はYouTubeのネタにすぎない?そんな“既成概念”にケリを入れるのが本作だ。定番を思わぬやり方でひっくり返すのが監督フィル・ロード、クリス・ミラーの得意技だ。刑事バディアクションの定石を外しに外してセンス・オブ・ワンダーへと昇華させた『21ジャンプストリート』は最高に笑える大快作だった。本作でもギャグとアクションはたっぷりに、終幕で“アニメ”という表現媒体すら取っ払...『LEGOムービー』

  • 『シン・シティ 復讐の女神』

    映画の神とは時に残酷なもので、2005年に独自の意匠とハードボイルドなストーリーで大ヒットを記録した『シン・シティ』は周囲の期待の高さにも関わらず、続編の実現まで10年の歳月を必要とし結果、その賞味期限を失って批評、興行共に不振に終わった。ミッキー・ロークもブルース・ウィリスも見た目に大した変化はないが、ジェシカ・アルバはその可憐さを失い、クライヴ・オーウェンもデヴォン青木も合流は叶わず、マイケル・クラーク・ダンカンとブリタニー・マーフィは鬼籍に入ってしまった。映画は撮るだけでも一苦労だが、続編に至っては諸条件を整え、完遂するまでさらなる難関なのだ。とはいえこの『シン・シティ復讐の女神』は前作のクオリティを少しも落としておらず、新味はなくともファンの期待は裏切らない仕上がりになっている。そして完成まで10年を要...『シン・シティ復讐の女神』

  • 『GLOW』シーズン3

    Netflixドラマ『GLOW』は回を重ねる毎にそのユニークさが際立つ野心作だ。最新シーズン3には驚かされた。落ちこぼれ達が逆境を跳ね返す『がんばれベアーズ』よろしくなスポ根ドラマとしてスタートしながら、今シーズンではなんとレスリングシーンをほとんどオミットし、より人間ドラマを深く掘り下げ、登場人物を新たな旅立ちへと導いているのだ。まさにターニングポイントとなる重要シーズンである。TV番組の成功を受け、レディーズ達はショーのメッカ、ラスベガスへと進出。ホテル専属で毎晩ショーを行う長期興行だ。だが、同じ事を繰り返すルーティンにレディーズ達はダレており、カジノで夜遊びの毎日。チームの空気は停滞気味だ。主人公ルース(アリソン・ブリー)もマメに興行報告日誌を付け続けるが、例外に漏れずマンネリ気味だった。そんな中、同室の...『GLOW』シーズン3

  • 『ジャッジ 裁かれる判事』

    時代を特定する要素がないせいか、デイビッド・ドブキン監督の『ジャッジ』はやけに古臭く、まるで90年代の映画のようだ。ひき逃げ事件で逮捕された判事である父と、反発してきた弁護人の息子。1つの事件を通して父子の断絶が修復されようとする本作は愚直なまでのヒューマンドラマだが、ここには9.11やイラク戦争といった同時代性がなく、故になぜ今日語られるべき物語なのか存在意義が弱い。プロットの脇道も丁寧に歩くストーリーテリングの御陰で142分の長尺になってしまった事も垢抜けない印象を強めた。となればスターの演技を堪能しよう。久々にアイアンマンスーツを脱いだロバート・ダウニーJr.がキレのある反射神経はそのままに、いつにも増して熱意ある演技をしている。自身のプロダクションによる第一回作であり、情熱を傾けられる作品をつくりたいと...『ジャッジ裁かれる判事』

  • 『イーダ』

    映画は自ずと他の映画の記憶を呼び起こし、結びつき合おうとする。1962年のポーランドを舞台にした『イーダ』は端正なモノクロームが同郷の巨匠アンジェイ・ワイダを彷彿とさせるが、それは決してルックスに限った話ではない。修道女を目指す少女アンナがイーダとしてのルーツを辿るこの物語は少女から女へ、俗から聖へと変わるイニシエーションを描いているだけでなく、その根底に戦争と社会主義によって癒し難い傷を負った国家の歴史と、今なおファシズムへ傾倒しようとする世界への批評というワイダ同様の強い反骨精神が存在する。ユニークなのは決して社会派に終始しない監督パヴェウ・パブリコフスキの個性だ。1シーン1カットにも近い禁欲的で抑制された演出は観客に容易く感傷を抱かせようとしない。戦後、社会主義政権の下で自分を殺し、過去を封印してきた叔母...『イーダ』

  • 『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』

    ジャンル映画への多大なリスペクトを『ショーン・オブ・ザ・デッド』や『ホット・ファズ』としてリツイートしてきたエドガー・ライト監督の作品にはエールを送りたくなってしまう愛嬌と熱意があるが、そこにはボンクラ映画特有のグダグダ感もあり、それが時に打算に感じられてしまう事もままあった。今回は『遊星からの物体X』や『光る眼』といったジョン・カーペンター監督作に“パブクロール”という英国文化をマッシュアップしている。エイリアンの地球侵略が進む田舎町を舞台に、意地でも12軒のパブをハシゴしようとするサイモン・ペッグは確かに可笑しい。しかし、終盤にはそのアイデアの樽も枯渇し、開栓時のフレッシュさは失われている。注目はサイモン・ペッグ、ニック・フロストのおなじみコンビに加え、その同級生役でマーティン・フリーマン、パディ・コンシダ...『ワールズ・エンド酔っぱらいが世界を救う!』

  • 『エクソダス 神と王』

    リドリー・スコットのファンとしてはディレクターズカット版を見越しての劇場公開版である事がありありとわかる1本だ。およそリドリーらしくないテンポの速いストーリー展開、シガーニー・ウィーヴァー、アーラン・ポールら実力派のほぼ空気な扱いに『キングダム・オブ・ヘブン』の50分とまではいかないにせよ、未公開シーンがたっぷりある事は想像がつく。それだけならまだしも、『グラディエーター』から始まる一連の史劇大作で発揮されたまるで宗教画のような映像美が少しも見受けられず(おそらくCGの多用が原因ではある)、ほとんど誰が撮ったのかわからない仕上がりが残念だ。リドリーらしい采配が見受けられるのはせいぜいオープニングの合戦シーンくらいである。また数々の奇跡、災厄の再現は彼の本領が発揮できる場面にも関わらず、それらを全て“異常気象”で...『エクソダス神と王』

  • 『フォックスキャッチャー』

    1996年、デュポン財閥の御曹司が自らスポンサーを務めるレスリングチーム“フォックスキャッチャー”の金メダリスト、デイヴ・シュルツを殺害した実話を描く。アカデミー賞ではベネット・ミラーの監督賞はじめ5部門でノミネートされた。スキャンダラスな事件を描く監督の冷徹な視点はドキュメンタリーのを思わせ、いたずらに劇的効果をもたらすような事をしていない。元狩猟場であったデュポン家の敷地“フォックスキャッチャー”は外界から閉ざされた特殊な環境であり、そこで繰り広げられるデュポン、シュルツ兄弟ら3人の愛憎が次第に狂気を帯びていく様はまるで舞台劇のように濃密だ。コメディ演技から一転、死んだ目つきで自らの王国に閉じこもったデュポンの狂気をスティーヴ・カレルが体現。屈折した兄への愛情を抱きながら次第に精神が瓦解するマーク・シュルツ...『フォックスキャッチャー』

  • 『マインドハンター』

    鬼才デヴィッド・フィンチャー監督による最新TVシリーズ『マインドハンター』はPeakTVだからこそ到達しえた野心的ドラマだ。本作では1977年を舞台に、FBIによる行動心理学捜査の黎明期が描かれる。FBI捜査官のホールデンとテンチのコンビは全国に収監されている連続殺人鬼(後に劇中で“シリアルキラー”という言葉が確立される)にインタビューし、これを大学教授カー博士の協力の下、学術的に大系づけていく。プロファイリングによるシリアルキラーとの戦いを描いたサイコサスペンスを期待した人にはやや肩透かしに思えるかも知れないが、原作は元FBI捜査官ジョン・ダグラス、マーク・オルシェイカーによる『マインドハンターFBI連続殺人プロファイリング班』であり、いわば『羊たちの沈黙』はじめこれらジャンルのオリジンを辿るドラマなのだ。こ...『マインドハンター』

  • 『アス』

    前作『ゲット・アウト』が全米で大ヒットを記録し、ついにはアカデミー脚本賞を受賞した鬼才ジョーダン・ピール監督の最新ホラー。主人公アデレードは優しい夫、可愛らしい2人の子供と共に別荘地へとやってくる。その夜、家の前に立つ4つの人影…押し入ろうとする彼らは一家と全く同じ顔を持つドッペルゲンガーだった。『アス』は所謂、作家主義の作品にも関わらず全米で大ヒットを記録した。『ゲット・アウト』が人種差別を恐怖と笑いで隠していたのと同様に、本作は格差社会を恐怖と血しぶきでコーティングし、その気迫は前作以上のものを感じさせる。特に前半はあのミヒャエル・ハネケの問題作『ファニー・ゲーム』を彷彿とさせる緊迫だ(ピールもハネケからの影響を認めている)。侵入者であるもう1人のアデレードは言う「私達はアメリカ人だ」。ジョーダン・ピールが...『アス』

  • 『マジック・イン・ムーンライト』

    ウディ・アレン監督の2014年作。舞台は1920年代、中国人の仮装で奇術を行うイリュージョニストのコリン・ファースは友人からインチキ霊媒師のトリックを暴いて欲しいと頼まれる。富豪にかこわれ、亡くなった家族の触媒となっているのがアレン映画初登場となるエマ・ストーン。かくして2人は丁々発止のやり取りを繰り広げながら、やがて恋に落ちていく。このプロットであればもちろん、ウディはストーンにベタ惚れなわけで、彼女は登場シーン毎に衣装が変わるまさに七変化で映画を自分のものにしている(『ギター弾きの恋』のサマンサ・モートンと似た、やや年齢の幼い衣装にウディの性癖を感じる)。方やコリン・ファースはオスカー獲得後も身のこなしは軽く、これまで何度も演じてきた気難しい英国紳士役が意外や1920年代英国版ウディ・アレンと呼びたくなる親...『マジック・イン・ムーンライト』

  • 『ナイスガイズ!』

    『キスキス、バンバン』『アイアンマン3』のシェーン・ブラック監督第3作目はまたもやお得意のクライムコメディだ。舞台は1977年のロサンゼルス、示談屋ラッセル・クロウと私立探偵ライアン・ゴズリングが少女失踪事件の裏にある巨大な陰謀に立ち向かう。水と油の2人によるバディものだが、スターが揃っても面白くならないのが映画の難しい所である。ラッセル・クロウは腕っぷしばかりだし(それに太り過ぎだ)、ライアン・ゴズリングも甲高い声で叫ぶばかりで空回り気味(もっとも、ムリしてコメディをやっている所に彼のチャームがある)。この手の映画に必要なファムファタールが不足しており、これは行方不明の女優役マーガレット・クアリーではなく、ゴズリングの娘に扮したアンガーリー・ライスがかろうじて相当するくらいだろう。2大スターに引けを取らない芸...『ナイスガイズ!』

  • 『スウィート17モンスター』

    ケリー・フレモン・クレイグ監督による本作を見てアイタタタ…と思わない大人はいないだろう。主人公ネイディーンは17歳。周りの気取ったバカ連中とはツルまない。ファッションもスクールライフも我が道を行く女の子だ。そんな彼女の親友は天使のように可愛い幼馴染のクリスタ。ところが彼女は事もあろうにイケメン、筋肉バカの兄貴ダリアンと付き合い始めてしまう。ありえない!!『スウィート17モンスター』は思春期特有のこじれにこじらせた面倒くさい自意識を描いている。ムカつく兄貴と付き合うなんて許せない。ネイディーンは「私とアニキ、どっちが大事なの?」とまで迫る。そして担任の先生に絡んでは自己憐憫に浸る始末だ。そんな彼女が何より許せないのは何者でもない自分自身なのだろう。そんな暴走女子高生をヘイリー・スタインフェルドが快演。あらゆるギャ...『スウィート17モンスター』

  • 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

    クェンティン・タランティーノの映画は数々の元ネタを事前に知っていればより楽しめる事がままある作りだが、中でも本作は事前の予習が必須だ。あなたはシャロン・テートを知っているだろうか?彼女は1960年代『サイレンサー破壊部隊』等に出演していた新進女優であり、『ローズマリーの赤ちゃん』を世界的なヒットに導き、人気監督となっていたロマン・ポランスキーの妻である。そして1969年8月9日、妊娠中だった彼女はチャールズ・マンソン率いるカルト集団マンソンファミリーによって惨殺されてしまう。カウンターカルチャーの象徴的存在とも言えたヒッピーによる凶行は社会を震撼させ、反体制の時代は終焉。当時、ヨーロッパで新作の準備中で難を逃れたポランスキーの人生にはホロコースト体験に次ぐ、暗い影を落とす事になる。この事件はその後も本や小説等で...『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

  • 『スイス・アーミー・マン』

    絶海の孤島でサバイバル生活を送る遭難者ポール・ダノ。ついに食糧も尽き、絶望に駆られて首を吊ろうとしたその時、目の前に土座衛門ダニエル・ラドクリフが漂着する。この死体はオナラ(死体の腐敗ガス)を使ってモーターボート代わりになったり、口からウォーターサーバーの如く真水を吐いたり、さらにはお喋りもできる十徳ナイフ(=スイス・アーミー・ナイフ)のような死体、“スイス・アーミー・マン”だった!ホントにそういう映画なんだってば!こうして書いていてもどうかしてるとしか思えないプロットで、映画の大半は「いったい何を見ているんだオレは…」という戸惑いが拭えない。ダノはもちろんのこと、ハリー・ポッターことダニエル・ラドクリフが水死体を楽し気に演じており、一種のバディムービー、ブロマンス映画として成立している(中盤、どんどん倒錯して...『スイス・アーミー・マン』

  • 『王様のためのホログラム』

    2017年、トム・ハンクスはどういうわけかテック企業に勤める役柄が連続した。まんまスティーヴ・ジョブズ風のSNSサービス設立者を演じた『ザ・サークル』と、中東の王族にホログラフ投影機を売るセールスマンに扮した本作だ。砂漠のど真ん中に未来都市を建設しようとする王族と一介のサラリーマンの交流を描くお仕事モノかと思いきや、王様もホログラフも映画の主題ではなく、テーマは人生のやり直しだ。妻とは別れ、新しく着いたこの仕事にも大した熱意は湧かず、そして背中には何やら悪そうな“おでき”がある。ひょっとして、自分はそう遠くないうちに死ぬんじゃないだろうか?時差ボケで眠れぬサウジアラビアでトム・ハンクスは中年に危機に瀕するのである。テック企業である事は物語において重要な意味はない。ハンクスのさすがの貫禄で飽きはしないが、これでは...『王様のためのホログラム』

  • 『ザ・サークル』

    2016年の米大統領選や、ブレグジットを問う英国民投票においてFacebookの会員データが分析会社に不正流出し、有権者の投票行動に影響を与えたとされる事件を思えば、この映画も決して絵空事とは言えないだろう。主人公メイは世界ナンバーワンのシェアを誇るSNS会社“サークル”に入社。ひょんなことから創業者であるベイリーの目に止まり、小型カメラを携帯して日常生活をシェアする新機能SeeChangeの試験者として世界的なインフルエンサーとなる。さらに彼女はサークルを有権者全員に登録させ、投票率の上昇を狙うのだが…。実際に米テック企業に就職した事がある筆者の目から見ても、サークルの描写はリアルだ。会社の理念からマインドセットしていくトレーニング風景、従業員に対する手厚いホスピタリティ(バンドが来てライヴというのは本当にあ...『ザ・サークル』

  • 『女と男の観覧車』

    今のところ“最後の”ウディ・アレン監督劇場公開作である。ミア・ファローの娘ディラン・ファローへの虐待疑惑が再燃したアレンは#Metoo旋風に呑まれる形で近年の製作パートナーであるAmazonから契約を打ち切られてしまったのだ。アレン映画への出演経験がある女優達も相次いで「出演するべきではなかった」と声明を発表。92年時点で証拠不十分により無罪判決が出ているにも関わらず、御年83歳の巨匠は事実上キャリアを絶たれてしまったのである。そんな一連の騒動を思いながら2017年の本作を見ると、人生に対する彼のシニカルな視線はいつも以上に味わいがある。舞台は1950年代のコニーアイランド。元舞台女優のジニーはアルコールに呑まれて職を失い、今はウエイトレスとしてわずかな稼ぎを得ていた。依存症時代に知り合った夫ジムとは共依存的関...『女と男の観覧車』

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