chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
Pas de Quatre http://pasd124.blog.fc2.com/

花より男子の二次小説サイトになります。特に類と 総二郎が大好きですべてハッピーエンドなります。

読むだけでもの足らず、とうとう自分で書いてしまいました。自己満足の表現不足とは思いますが、楽しんでいただけたらと思います。

plumeria
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2017/02/11

arrow_drop_down
  • 恋の音・165

    6日は朝イチから仕事で外出し、戻ってきたのはランチ後。それからは夕方の稽古に備え、自分の茶室で道具の手入れをしていると志乃さんがやって来た。どうしたのかと思えば、宗家に婆様から電話が入ってると・・・そして俺に代われと言っているらしい。そんな事は初めてだったから驚いて、すぐにその電話に出ると・・・・・・『総二郎?あなた、今は仕事中よね?』「はい、そうですけど・・・どうかしたのですか?」『悪いけど、自分の部屋に戻...

  • 探し物はなんですか?(193)

    牧野が意識を取り戻したのは19時前で、もう外は薄暗くなっていた。せっかく夕日を見たいと言っていたのに間に合わなくて・・・でも、そんな事よりも牧野が無事だったことの方が嬉しかった。だからわんわん泣かれても、俺としてはホッとした気持ちの方が強く、背中に回した手を緩めることも出来なかった。そうしたらだんだん牧野も平常心になったらしく、俺の腕の中で変な顔してる。それに気付いたから手を離してやると、鼻を真っ赤...

  • 恋の音・164

    4日の朝は大掃除をすることになった。それはまずお風呂からで、崇子さんにバレたら不味いと思ったから///そんなの気付くはずもないと思うんだけど、気不味くて仕方がなかった。だからバスタブは勿論、床も壁も、脱衣場も・・・何度も見直して変な部分がないかを確認。そして今度は自分の部屋で、「総二郎の残したもの」がないかをチェック。お布団を干して掃除機かけて、総二郎の残り香がないかを確認して・・・「・・・別に不自然じゃない...

  • 探し物はなんですか?(192)

    口に何かを入れられた・・・でもそれを飲み込まないように口の中に留めてた。そのうちに鼻と口を大きな手で塞がれ、凄い力で押してくる・・・恐怖で逆に力が抜け、頭が真っ白になった時・・・「牧野!!」それは花沢さんの声・・・?急いで目を開けて横を見たら、息を切らした花沢さんが驚いた表情でそこに居て・・・助かったと思った私は呻き声しか出せなかったけど、必死に助けを求めた!そうしたら男達はまた何か言ってる・・・でもそんなのどうで...

  • 恋の音・163

    <side伽耶・西門邸>総二郎様のお誕生日・・・その本人が居ない夕食はいつもより凄く静かだった。風邪気味の家元は自室で召し上がってるし、弟の考三郎さんは何処かに出掛けてる。そして仕事に出掛けた総二郎様からは何の連絡もなし・・・だから私と家元夫人の2人きりだった。次期家元の誕生日ならもっとイベント的な事があると思っていたのに、本当に辛気くさい家・・・正直言えば、こんな堅苦しい茶道宗家なんてイヤだったけど、お母様...

  • 探し物はなんですか?(191)

    沢山の観光客が居るのに、私が連れ込まれたところはそんな人達が1人も見えない場所・・・さっきまで明るいビーチを歩いてたのに、今は薄暗いビルの間の壁に背中を当てた状態で立ってた。目の前の男の人がニヤリと笑って何か言ってるけど、そんなの聞き取れるはずもなく・・・ただ、すごくヤバい状況になってるってことだけは判った。お金目当てなのか・・・それだったら何も持って無いから、もしかしたら殴られるのかも。お金目当てじゃな...

  • 恋の音・162

    本文中に微ではありますがR表現を含んだ部分がございます。苦手な方はご遠慮下さい。パスをかけておりませんので閲覧は自己責任でお願い致します。******************************つくしは俺が早く帰らないと不味いと思ってるようだが、俺としては時間なんてどうでもいい。会食があったと言えばそれまでだし、酔いが覚めるまで仮眠した・・・なんてことも言える。だから真夜中までこの家にいるつもりだ...

  • 探し物はなんですか?(190)

    藤本さんと西門兄弟へのお土産を買うと、すぐにホテルに戻って荷物を置いた。その時、会社で朗報を待ってる藤本さんに電話することに・・・日本はちょうどお昼ぐらいで、花沢さんは執務室の様子も気になるみたいだったし。その電話はすぐに通話になり、藤本さんの『どうでしたか?』って焦った声に2人でクスクス笑った。「お疲れ、藤本」「藤本さん、お疲れさまです~~~!」『声が明るいですね・・・もしや、成功しましたか?』「うん...

  • 恋の音・161

    気怠そうにつくしが身体を起こし、俺はその乱れた髪に手を伸ばした。そうしたら突然「もうっ///、総二郎の馬鹿!」と言われその手を払われた。明るいうちに手を出したからなのか、それともこの部屋だったからなのか・・・確かに婆様がいないとは言え、この家の中ってのはヤバかったかも。つくしが婆様に何か言われたらって考えても無理はないが・・・「まぁ、言わなきゃ判んねぇだろ?」「自分から言うわけないじゃん///!そ、そりゃ私も...

  • 探し物はなんですか?(189)

    エメラルドを取り戻した・・・・・・それはすごく嬉しかったんだけど、今の私達はと言うと・・・2人でベッドの両サイドに背中合わせで座ってて、シーーーーーンとしていた。何故なら突然キスされた事に驚いた私と、気不味そうな花沢さんだから。しかも私は真っ赤になってるはずだから、それも見られたくなくて・・・と言うか、どうしていいのか判らなくて焦ってた。確かに10日前には結婚式でキスしたんだけど、それは「演技」だと思ってたか...

  • 恋の音・160

    インターホンを押したら、すぐに開いた玄関の引き戸・・・そして飛び出してきたつくしを抱き留めたら、危うく後ろにひっくり返るところだった!そんな事も気にせず「会いたかった」なんて言うし、それだけでさっきの嫌な出来事も全部吹っ飛んで消えてしまった。それにしても、婆様が居るだろうに「こんな大胆なことして」と言うと・・・「えっ!婆様、居ないのか?」「うん。朝早くにね、ご実家に帰るって出て行っちゃったの。お兄さんの...

  • 探し物はなんですか?(188)

    「すぐに終わりますんで、失礼します~~~っ!」「チョト、マテクダサイ!」私の事を掴まえようとするメイクさんを無視して中に入ると、楓さんの目がテン。今度は彼女の前に行き、メイクさんに聞こえないぐらいの小さな声でお願いをしてみた。「なんですか、あなた!」「今からパーティーですよね?本当にごめんなさい・・・実は私、昨日ここで同じようにウエディングパーティーをしたんです。でもそれが終わってから部屋を出たら、...

  • 恋の音・159

    総二郎から電話があったのは夜遅く・・・もう崇子さんは寝てる時間だったから、小さな声で話した。そうしたら明日の午後からここに来るって・・・それを聞いて、少しホッとした。彼の誕生日をまるっと伽耶さんに奪われなくて良かったと思ったから。『泊まることは出来ねぇけど、遅くまではいられるから』「いいの?夕方に家族で食事会とか・・・」『そんなものねぇよ。まぁ、昼は宗家で食うけど、それもパーティーとかじゃなくて普通の飯。...

  • 探し物はなんですか?(187)

    時間は12時30分になり、花沢さんがホテルの外でランチを買ってきてくれた。大通りのマーケットの中にテイクアウト専門店があって、そこの看板メニューであるロティサリーチキンやフラットブレッドピザ。それに日替わりランチのビーフシチューもあって、めっちゃ美味しそう♥「日本食のテイクアウトもあったよ」「そうなの?!」「うん。カリフォルニア産最高級コシヒカリ・牧田ゴールドを使ってるんだって」「・・・なんだか親近感...

  • 恋の音・158

    翌日、横浜での講演会は難なく終了。付き添いの弟子が2人で控え室の片付けをしている間、俺は主催者への挨拶やら横浜支部の幹部との談笑・・・そんな面倒臭い事も総て終わらせて、控え室で服に着替えて車に向かった。その時運転していた弟子に告げた行き先は以前電話した骨董品屋だ。都内の茶道具店・骨董品屋などにはこういった仕事の後に立ち寄ることが多々あるため、それを言ったからって不審に思われることはなく、弟子はナビで...

  • 探し物はなんですか?(186)

    6階の部屋をデイユース出来たのはいいけど、それはドレッシングルームとは少しだけ離れていた。と言っても3部屋隣なだけだから良しとして、その支払いを済ませると急いで牧野のところに戻ろうと・・・・・エレベーターに乗ろうとしたのをやめて、奥の方にある階段で6階まで上がることにした。万が一にもエレベーターのドアが開いた時に織田楓と鉢合わせしないように・・・日本人観光客も多いから、細心の注意を払って通路を歩いた。「・・...

  • 恋の音・157

    次の日の昼過ぎ、予定よりも少し早めに私の荷物が北海道から届いた。小さなトラックだったから何とか玄関前まで入ってきて、そこに停めたら通路は塞がれるほど・・・だから急いで荷物を降ろしてもらい、奥の部屋へと運んでもらった。とは言え大きな家具も家電もないから、その作業もあっという間だった。崇子さんも「これだけ?」って驚いていたけど、元々北海道に持っていった荷物も少なかったと言うと苦笑い・・・「ベッドが良いなら買...

  • 探し物はなんですか?(185)

    その仮眠室で話を終えたのが11時。メリアには謝礼を渡し、彼女は『パーティが始まる前、厨房に来たら私を呼んでね♪』と言って仕事に戻って行った。・・・まぁ、厨房に忍び込むと言ったのは嘘だし、メリアも仕事に入れば俺達の事は忘れてしまうだろうから気にしない。ここで牧野に今の話を伝えると、「とにかく現場を見てみないとね!」って気合いを入れていた。「今のうちにレストランに行ってみようか。そこからドレッシングルーム...

  • 恋の音・156

    崇子さんが干してくれてたんだろうと思われるお布団・・・そんなフカフカの布団で寝たせいで、ついつい起きるのが遅くなってしまった。目が覚めたのは7時20分・・・・・驚いて飛び起き、服を着替えてキッチンに行ったら、もう既に朝ごはんが用意されていた。それを見て茫然・・・私はここに「お手伝いさん」として来たはずなのに、何もせずに作ってもらうなんて・・・勿論怒られたりはしないけど、それでもガックリ肩を落として平謝り・・・「本...

  • 探し物はなんですか?(184)

    花沢さんの言う通り、暫くしたらさっきのおじさんが朝食を持って来てくれた。その時にも何度も謝ってて、彼はそれに完全無視・・・見てるこっちがヒヤヒヤする雰囲気だったけど、それよりも感動したのは・・・「すご~~~~~いっ!これがハワイの朝ごはん?♪」狭い部屋のテーブル、そこだけカラフルで超可愛いトレイが置かれて、私の気分は一気に爆上がり!エッグ・ベネディクトにアサイーボウルにパンケーキ♪エッグベネディクトっての...

  • 恋の音・155

    つくしを婆様の家の近くの道路で降ろし、俺は真っ直ぐ裏門に向かった。そして親父に仕事の報告をしてから自分の茶室に戻り、そこで少しだけ片付けたら今日の仕事は終了。その時に志乃さんの姿が見えたからお袋の様子を聞くと、午後からは本邸をウロウロするぐらい回復していたそうだ。でも昼食も殆ど食べず、また夕方早くから東の棟あるお気に入りの部屋に閉じ籠もっているのだとか・・・しかも12月初めにある婦人会の観劇会も、自...

  • 探し物はなんですか?(183)

    無事にハワイに到着したのは予定通りの9時。ファーストクラスだからすぐに降りることも出来て、入国手続きが済んだら急いでタクシーに乗り込んだ。向かったのは花沢系列のリゾートホテルで、そこまでは車で20分程度。まだ日本は午前4時過ぎだけど、一応藤本に到着を知らせるメールをしておいた。これから15時のパーティー開始までが勝負・・・ホテルに着いたらすぐに支度しなきゃ、と牧野と一緒に気合いを入れていた。そしてうちの...

  • 恋の音・154

    ビジネスホテルをチェックアウトしたのは8時前。急いでマンションに戻り、引っ越し屋さんがくるのを待つ間、掃除やら退居の書類確認とかで大忙しだった。荷物は日用品、崇子さんちに持っていっても困らない小物、そして衣類が殆ど・・・あまりないと思ったけど大きな段ボール10個分にもなった。もう少し減らした方が良かったかもだけど、まだ使えそうなものは捨てられない。自分のお部屋をもらえるだろうから、そこで活用すればい...

  • 探し物はなんですか?(182)

    シートベルト着用のサインが消灯して、最初に開始されるドリンクサービス。ファーストクラスの座席の前にあるテーブルが引き出され、そこにテーブルクロスが・・・まさか乗り物内でそんな事されると思わず驚いてると、そこに注文した飲み物が置かれた。ヒョイッと隣を見たら、花沢さんはすでにお洒落なグラスでワインを飲んでる・・・そして私の前には適当に選んだシャンパンが置かれたんだけど、それが美味しいのかって言われるとイマイ...

  • 恋の音・153

    11月25日、今日は私の最後の出勤日。それからは有休消化して、12月15日が退職日・・・とうとうその日になったんだと、少し緊張しながら会社に向かった。もう外出することもなく、今日はみんなの雑用を引き受けていた。それに僅かな時間お世話になったロッカーと机の掃除、最終的な書類の確認・・・送別会を断わったため、この日の昼食時間に休憩室でお別れ会をしてもらった。当然そこに葛城さんはおらず、彼の名前も出て来なかっ...

  • 探し物はなんですか?(181)

    30日の午後、秘書課長が牧野の忌引きを了解したと、藤本が報告してきた。そして藤本の親戚が経営してる地方の葬儀場で明後日に葬儀・・・それに総務部長、秘書課長の名前で弔電を打つことになったらしい。「それ、誰がやるの?」「私が教育係ですから、私が引き受けてきましたよ」「じゃあ電報は打たなくていいわけだね」「そうですね・・・でも念の為に勅使河原さんの葬儀の問い合わせがあったら対応してくれと頼んでますから」「・・・...

  • 恋の音・152

    葛城さんが来なくなって数日間・・・私はあまり人と話さずに仕事をしていた。周りの人達は私は無関係だと判ってくれてるけど、それでも気不味い空気が流れてて・・・しかもあれから何度か調査機関の人が来たり、道警の人が来たりと社内がザワついていたから・・・葛城さんはマンションにも戻ってないらしく、帰宅するときに見上げても部屋の電気がついたことはなかった。私は来週にはここを出ていく・・・引っ越し業者も手配してるし、退居の書...

  • 探し物はなんですか?(180)

    6月29日の夜・・・ハワイに行く前日の、最終打ち合わせを牧野のマンションで行っていた。その時に牧野が実質何時間ハワイにいるのかって言うから、簡単に時差から説明することに・・・。「日本とハワイの時差は19時間で、ハワイが日本より時間が遅れてるんだ。だから明日の夜に羽田を出ても、到着するのは同日の朝ってことになる」「えっ?そうなんだ・・・30日の夜に出て、30日の朝に着くの?」「そういう事ですね。で、私の調査...

  • 恋の音・151

    東京に戻った翌日、西門はいつも通りの朝を迎えていた。伽耶もお袋も朝食には普通に加わっていたが、以前のような会話はなし・・・実に静かな時間が流れた。口切りの茶事も終り、今度は12月に行う「夜咄の茶事」の準備が始まる。夜咄の茶事は夕刻から客が寄合、炉辺にて茶を楽しむもので、露地では灯篭や露地行灯に火を灯し、客は手燭で足元を照らしながら腰掛に進み、迎付に亭主と正客は手燭の交換をする。席中での点前や拝見のと...

  • 探し物はなんですか?(179)

    その週末の土曜日、6月~7月のハワイについて調べてみた。6月のハワイは平均気温は27.4℃。晴天の日が多くて日差しも強く、最高気温は30℃を超える。雨は少なくて、ビーチやハイキングなどのアクティビティがたっぷり楽しめるシーズン♪なるほどね~~♪日差しが強いので外出する際は日焼け止めや帽子などの紫外線対策は絶対。1年で最も日照時間が長くなって、気温は高いけど天候は安定。日本と違って湿度が低い&風があるから過...

  • 恋の音・150

    「・・・・・・・・・んっ・・・ったぁ・・・・・・・・・あれ?」身体中が痛くて目が覚めた・・・。見慣れない部屋に、フワフワすぎる布団・・・ここ、何処だっけ?と考えながら少しだけ頭を上げたら、もう窓の向こうは白くて朝が近いんだと思った。それと同時に何故か重たい物が私の身体の上にある。なんだろうと思って顔を反対側に向けたら、そこにあったのは・・・・・・げっ!!総二郎?!それに驚いたけど声には出せず・・・しかもヤケに重たかったのは、私の背中...

  • 探し物はなんですか?(178)

    パスポートを取るために必要な書類を集めることになった。しかも仕事中に、藤本さんの指示で「法務局に行く」みたいなよく判らない理由で、公共交通機関を使って区役所に・・・「え~~と、一般旅券発給申請書はダウンロードしてもらったからいいとして・・・戸籍謄本と住民票の写し、それと写真ね」戸籍謄本は本籍地の市区町村役場でしか取ることができない・・・私の本籍地は引っ越しする前の都内にあったから、今度はそこの役所に向かっ...

  • 恋の音・149

    本文中にR表現を含んだ部分がございます。苦手な方はご遠慮下さい。パスをかけておりませんので閲覧は自己責任でお願いいたします。******************************まさか2回もあるなんて思ってなかったから身体も心も完全ダウン・・・それなのに目の前の悪魔は私を軽々と抱き上げてベッドから降りた。その時も当然素っ裸で超恥ずかしい///しかも暴れたら落ちそうだし、でも必死にしがみつこうにもこの...

  • 探し物はなんですか?(177)

    花沢さんが黙ったまま・・・私は後部座席に座ってるから表情は覗えないんだけど、すごくショックを受けてるんだろうなと思うと・・・どう声を掛けていいのか判らなかった。て、言うか私のせいじゃないし、むしろ頑張ったんだけど。それでも取り返せなかったことで、悔しい思いは同じ。エメラルドに関しては振り出しに戻ったわけだし、実物が何処にあるのかから調べ直し・・・それをどうやったらいいのか思い付かなくて、車内の空気はものす...

  • 恋の音・148

    本文中にR表現を含んだ部分がございます。苦手な方はご遠慮下さい。パスをかけておりませんので閲覧は自己責任でお願いいたします。******************************自分の下着がすげぇ濡れてることに気が付いたつくしが恥ずかしそうに顔を横に向けた。そして震える手で俺の動きを止めようとしたが、そんなのは全部無視・・・と言うか、止める力すら出せてないのが現状だった。ささやかな抵抗・・・それも無...

  • 探し物はなんですか?(176)

    もうそろそろ来ると思った途端、鳴ったインターホン・・・ここに来るのは1人しかいないから、返事もせずに解錠し、覚悟決めて玄関に向かった。そうしたら数秒後に開いたドア・・・花沢さんがおかしく思ってるのは判ってるし、この状況に困惑してるんだと思う。そして完全にバレてるはず・・・今日の作戦が失敗に終わったこと。私のせいじゃないとは思うけど、もう謝る事しか出来なくて、不思議そうな顔を見せた彼に向かって・・・「ごめんなさ...

  • 恋の音・147

    バスルームから出ると、総二郎はさっきと同じ位置に座ってスマホを触ってた。私はバスローブ姿や湿った髪を見せるのも恥ずかしかったけど・・・勇気を出して彼のところに戻り、「お先に・・・」とひと言。彼は妖しく笑った後で、スッと立ち上がると私の頬をサラッと触り・・・「すぐに戻って来るからワインでも飲んで待っとけ」「・・・///・・・うん」「飲みすぎるなよ?寝落ちとか許さねぇからな」「そんなに飲めないよ///」目を細めて笑い、そ...

  • 探し物はなんですか?(175)

    「つくしちゃん、遅くね?」「・・・何かあったんでしょうか・・・・・・」「・・・・・・・・・・・・」俺達は既に着替えてロビーに出てたんだけど、牧野と加代が来ない。披露宴がないんだから着替えるだけなのに・・・しかもネックレスをすり替えたのなら、一目散に戻って来ると思ってた。だからすごく嫌な予感がして・・・まだ楽しそうな考三郎は少し離れた場所でカメラ機材の片付けをしてて、総二郎が帰るのを待ってる。藤本は1人出来てるから車はそれぞ...

  • 恋の音・146

    ホテルに戻ったのは18時で、その頃にはすっかり暗くなってた。だから窓の下にはキラキラした夜景と、まだ降り続いてる雪・・・昼間は風に乗って素早く落ちていた雪も、今はまるでダンスをするみたいにフワフワとしていた。そして運ばれて来たのはフレンチのフルコース・・・やっぱりそうなるかと思ったけど、部屋で食べるから気が楽だった。勿論西門さんもマナーなんて五月蠅く言わないし、とにかく美味しく楽しく食べようって言ってく...

  • 探し物はなんですか?(174)

    気持ちを切り替えなきゃ・・・・・今からが勝負だ!花沢家の皆さんを見送ったあと、花沢さんと私は目を合わせて力強く頷いて・・・でもやるのは私1人だから、彼はこのまま控え室に戻って着替えて終り。西門さんと藤本さんも私の前に来て、「頑張れよ!」「牧野さん、頼みましたよ」って・・・散々巫山戯たくせに、何言ってるんだか!!💢しかもその悪巫山戯のせいで時間がロスしたのに!!勿論花沢さんも西門さんに文句言ってたけど、この兄弟...

  • 恋の音・145

    駅周辺を観光したあとで駐車場に戻ろうって話になったけど、今から行くのはあのホテルだ。と言う事は・・・・・・「あ、あのさ・・・・・・」「どうした?」「少し買い物したくて・・・」「一緒に行こうか?」「いや、1人がいいから西門さんは何処かで時間潰して///!!」「・・・・・・判った」そう言うと私1人でショッピングセンターに入り、そのままダッシュでとあるお店を探した。それは勿論・・・ランジェリーショップ。だってそんな事言われなかっ...

  • 探し物はなんですか?(173)

    結婚証明書・・・じゃなくて、今日は婚姻届へ署名することになった。しかもテーブルのすぐ側には証人としての西門さんと藤本さん・・・すっごくニコニコして立ってて、超不気味だった。戸惑ってる私達に、スタッフさんが「どうぞ、署名なさって下さい」なんて言って、花沢さんがペンを持つと・・・西門さんが何かをボソボソッと囁いた。私には聞こえなかったんだけど、彼が「へ?」って聞き返して、また何かをボソボソと・・・一体どうしたんだ...

  • 恋の音・144

    最上階にあるその部屋・・・そこは広くて豪華で、この前見た道明寺の部屋のように全面窓ガラスの絶景だった。しかも雪が降ってるから幻想的・・・・・・溜息しか出ない光景に、思わず立ち竦んだ。西門さんは動かない私の手を引いて部屋の真ん中に行き、握り締めてる鞄をその指から離してくれて・・・「今日はここで夜景見ながら食おうぜ」「・・・・・・う、うん・・・でも、私の部屋があるのに・・・・・・」「あのマンションじゃねぇのなら、それでも良かっ...

  • 探し物はなんですか?(172)

    厳かな音楽が響く中、みんなに見守られながらウエディング・アイルを歩いて祭壇の前まで。その途中で何気に客席を見たら、知らない顔がわんさか・・・多分、この全員がうちの使用人だと思うんだけど、みんな装いがパーティー仕様だったり礼服だったりでサッパリわかんない。でもシェフのアランも来てたから、それだけは判った。「おめでとうございます~~♪」「素敵です~~、類様~~♪」「え~~?!黒髪って新鮮~~♥」なんてドキッ...

  • 恋の音・143

    「ど、どうぞ・・・狭いし、片付けの最中だから散らかってるけど」牧野が照れ臭そうに言いながら入れてくれたその部屋・・・散らかっているというより、ただ単に物がなくて段ボールがいくつかあり、引っ越しの準備をしていると言った感じ。チラッと見たら天井の照明器に盗聴器がある・・・もう機能してねぇから問題ねぇけど、毎日あれを見ながら暮らしていたのだと思うと胸が痛んだ。それに相変わらず生活感に溢れた部屋。特に台所には沢山...

  • 探し物はなんですか?(171)

    楓さんのメイクスペースは私の隣・・・その距離、約1.5メートル。私はもうヘアメイクを済ませていて、加代さんがティアラを着けてくれているところだった。それをチラッと見られて・・・「うわぁ、あの人のティアラ、綺麗♥」って・・・それを聞いて少しだけ横を見てニコッと笑った。秀子さんも一瞬私を見たけど、特別な反応はなし・・・やはり私の事は覚えてないみたいだった。今のこの部屋には全部で6人いて、私達が2人、楓さん達は4人・・・...

  • 恋の音・142

    「500万も出して女を監視せた道明寺も、それが世間に知られたらスキャンダルだ。だからあんたの不正にも目を瞑って解放されたと思うし、返金要求なんてしないはずだが?」「・・・・・・・・・・・・・・・」「それとも、今度は別の理由でもあったのか?」「・・・・・・別にないが・・・向こうが中止を言い渡すまでが約束だからな」確かにそれは西田からも聞いたこと・・・だが、無駄とわかって監視するなんて意味不明だ。それに牧野に辛い思いをさせてま...

  • 探し物はなんですか?(170)

    ホテルに着いたらすぐに受付に行き、それぞれの控え室に向かった。無理矢理割り込んだってこともあってすごく小さな部屋だったけど、親族なんて来ないし、花沢さんは着替えることが出来たらそれでいい。私の方は控え室に鞄を置いたら、すぐに花嫁の支度室に向かうことに・・・加代さんと2人で挙式用の大きな荷物抱えて、案内されたそこに行くと、まだ誰も来ていなかった。でも10時挙式の織田楓さんは8時ぐらいに来るはずだし、私...

  • 恋の音・141

    西門さんのお財布を持って車を走らせたのはいいけれど・・・頭の中では2人のやり取りを想像して気が気じゃなかった。彼は相当怒ってるはずだし、葛城さんは罪を犯してるのは事実。それに最近の葛城さんは気が抜けてる感じだし、とても西門さんに言い返す力もないような気がするし・・・庇うつもりも許すつもりもないけれど、出勤出来ない程の怪我を負わせて西門さんが傷害罪で訴えられたらどうしようかと、そればかりが気になって・・・「...

  • 探し物はなんですか?(169)

    「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ダメだ、寝られないっ!!」スマホの目覚ましを掛けてるんだけど、それでも寝過ごしたらどうしようと思うと目が冴える。それにエメラルドのネックレスを取り返せなかったら・・・そんな事を考えてたら指先がウズウズして寝られない。とうとう明け方4時半になってしまい、もう起きてしまおうと思ってベッドから這い出た。そして珈琲を入れてリビングですり替えの練習・・・自分のおもちゃネックレスをテーブルに置い...

  • 恋の音・140

    西門さんと手を繋いで車に向かう・・・今まで隣を歩くことは何度もあったけど、こうして繋ぐのは初めてでドキドキした。本当に、心臓が口から出そうなぐらい・・・。さっきは喧嘩腰の再会だったけど、そんな事ももう忘れてしまった。沢山あった不安も恐怖もなくなってく・・・私のドキドキが指を通して伝わりそうで、ちょっと怖かった。「マジ寒い・・・」「だからどうしてそんな薄いコートなのよ・・・北海道に来るつもりだったんでしょ?」「い...

  • 探し物はなんですか?(168)

    土曜日になり、私達の結婚式・最終打ち合わせが行われた。当然偽名と変装で、今日も花沢さんは「総一郎さん」になり、私は「くるみ」。花沢さんは初めてだけど、私は3度目の偽名でこんがらがってた。だから名前を呼ばれても返事しない時があって、花沢さんが何度も私の脇腹や足を小突いたり蹴ったり・・・「牧野様、ドレスの手配は大丈夫でしたよね?花沢様、指輪もありますか?」「は、はい!なんとか間に合いました」「明日持って...

  • 恋の音・139

    土曜日の朝、いつもより早くに目が覚めた。彼が来る時間は決まってるんだから急がなくてもいいんだけど、何故かソワソワして落ち着かない・・・御馳走も作りたいけど、西門さんの食べたいものを作ろうと思ってそれも後回し。洗濯をしようと思ったけど、この狭い部屋で洗濯物を見られなくなかったからやめて、取り敢えず掃除に専念した。その間も何度もスマホで時間を確認して、「まだ9時かぁ~」、「まだ9時半?」、「10時10分・...

  • 探し物はなんですか?(167)

    「えっ?!佐藤さんと花沢さんが兄弟?!」「牧野さん、異母兄弟です。でもそんな事があるでしょうか・・・あの社長に限って」「・・・・・・独りっ子の俺が言うのもなんだけど、すごく仲がいいんだよね、うちの両親・・・」総二郎から衝撃の言葉を聞かされた翌日の昼・・・再び応接室で3人のランチタイムが始まり、そこで昨日の報告をした。結果、小早川朝子も佐藤の事を「毛利」と呼んでることと、ルビーは自分の物だと主張していることから、...

  • 恋の音・138

    司と話して、西田と会って、牧野に報告して・・・・・・それから数日間が過ぎた。紅葉の茶会のあと3日間も部屋から出なかった伽耶と、俺と会おうとしなかったお袋。だがそんな事をいつまでも続けられず、漸く昨日から稽古を始めた。それは茶道だけじゃなく、華道や禅語、茶道具などの説明まで・・・今まで数ヶ月間、ほぼ外出して遊んでいただけに、今回は親父の監視の目がキツかったようだ。志乃さんから聞いた話だと、時々は俺じゃなく親...

  • 探し物はなんですか?(166)

    次の日の夜、自宅で寛いでいたら総二郎がやって来た。早速情報屋が小早川朝子に接触し、その時の会話を録音したものを手に持って・・・何故かこの件に関しては動きが速く、西門流は暇なのかと思ってしまった。「まぁ、西門様、お久しぶりでございます~」「加代さん、元気そうだね♪」「はい、お陰さまで♥それと、今度の日曜日はお世話になるそうで~」「あぁ、類の結婚式ね?うん、俺、花沢総二郎になるんだってさ♪弟も来るからよろし...

  • 恋の音・137

    「・・・これしかないのか・・・・・・こりゃすぐに終わるわね」夜になってから部屋の片付けをしてみたら、本当に荷物が少なくて驚いた。前の引っ越しでも殆ど処分したんだけど、今回は崇子さんの家に行くんだから最低限のものでいい・・・だからここでも手放す物の方が多い。「分厚い防寒着を買わなくて良かった~」と・・・そんな独り言を言いながら段ボールに詰めたのはぬいぐるみ達。これだけは捨てたくないから、あの家の隅っこにでも置かせ...

  • 探し物はなんですか?(165)

    月曜日・・・いつも通りに出勤して、今日も頼まれた事務処理をする私。その横でこれまた静かに仕事をする佐藤さん・・・ちらっとその横顔を見たけど、やっぱり昨日ホテルで見たのはこの人だと確信。「・・・・・・ん?どうかした?牧野さん」「えっ///!いや、佐藤さん、鼻が高いなぁ~って思って!」「鼻?そんなの君だって・・・・・・あぁ、牧野さんのは可愛らしいんだね」「・・・・・・・・・・・・」それ、間接的に低いって言ってるよね?!どうせ唇の方が...

  • 恋の音・136

    話の大半は聞けた・・・でも、牧野に恐怖を与えたヤツへの直接制裁はまだだ。それを聞いたら、中村は涼しい顔して「スタンガンを使ったのは私ではありませんから」と言いやがった。「牧野にストーキングしていたのはあんただろ?」「そうですが、あれは・・・地元のバイトですよ」「・・・バイト?」「そうです。私はNYで牧野さんと接しているので、声や体型でバレると思いましたので。適当に声を掛けたら乗って来た男にスタンガンを提供...

  • 探し物はなんですか?(164)

    ドレスのコーナーから出てきたら花沢さんがいない・・・ふとロビーの方を見たらそこには沢山の人が右往左往してた。でもあの人はそんな中でも超目立つはず・・・そう思って眺めてたら、右側の窓際に居た。てか、スーツ姿の人の中で、普段着だから余計に目立つ!「一応、ご来店のカードにお名前を・・・」「あっ・・・彼を呼んできますので!」「はい♪では珈琲をご用意しますので、先程のテーブルにお越し下さいね」「は~~~い!」・・・なんて簡...

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、plumeriaさんをフォローしませんか?

ハンドル名
plumeriaさん
ブログタイトル
Pas de Quatre
フォロー
Pas de Quatre

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用