自分の人生に起こったことを受け止めきれない時、私たちはしばしば、その出来事を心の奥に封印することがあります。そうしても、根本的にその出来事の辛さや混乱が消えるわけではありませんが、受け止めるにはあまりにもキャパオーバーで、そのままでは自分が壊れてしまうというときの緊急避難措置です。あるものを無いことにすると、心の中でも、様々なところで辻褄が合わなくなるところが出てきます。その整合性を取るために、また自分の心に嘘をつき重ねて、歪みはさらに大きくなっていき、本当の原因は忘却の彼方にさらに沈んでいきます。何かがおかしい、これは本来の自分じゃないと感じながらも、自分で何がどうしてこんな風になったのか、どうやって戻したらいいのか、わからないのです。あるいは、あまりにもあちこちに混乱と不協和音が鳴り響いていて、どこか...辻褄の合わなくなった心の継ぎ目