空気を読む中学校生活に嫌気が差し、ひとりで旅に出て日本列島をヒッチハイクで縦断してしまった話。
今年ももうすぐセンター試験ですね。 今日はちょっとヒッチハイクと関係ない話を。 私は普段は通訳者をしているのですが、その合間に家庭教師のような仕事もしています。 ここのところは、教え子の為に、法政大学A日程の国語(古文)で出題された文学史に関する知識を整理していました。 せっかく作ったものですし、欲しい方もいると思いますので、公開しようと思います。 法政大学(文系学部)志望の受験生の方の為になったら幸いです。 但し、情報の正確さについては保証しかねますので、ご使用は自己責任でお願いします。 正確な時代順にはなっておりませんし、作者について諸説あるときは作者不詳としてあります。 法政大学 A日程…
秋になると、クラスの空気はもう受験モード一色だった。 ヤンキーの中でも、リキヤなどの上の階級のヤンキー達は、中途半端に高校に行くのではなく、鳶や何かの仕事に就くようだった。 彼らを除けば、ほとんどの生徒達は完全に受験体制に入っていた。 沢勉は当然、地域で一番賢い進学校を志望していて、毎日のように塾に通い始めた。 そんな状況だったが、僕は、まったく受験勉強をする気がなかった。 そもそも、受験勉強において一番重要な夏休みに、ヒッチハイクをしてフラフラ遊んでいたのだから、いまさら勉強して間に合うわけはない。 僕は、将来は「旅人」になりたかったので、卒業後はアルバイトをしてお金を貯め、まずはインドを放…
修学旅行が終わり、またいつもの学校生活が始まった。 僕は旅館での一件以来、もしかしたらゴツオからの仕返しがあるかもしれないと、一応用心していた。 そんなあるとき、放課後の廊下でリキヤに声を掛けられた。 リキヤは、今やこの中学校の番格になっていて、リーゼントに長ランを身につけ、胸には金ボタンを輝かせていた。 僕は、案の定、仕返しに来たのかと思い、顔を強張らせた。 ―こいつが出てきたのか。とすると、この学校の全ヤンキーを敵に回すことになるな。 最悪のことを考え、少し不安になった。 しかし、奴の口調は、けっしてケンカ腰ではなかった。 「タナカよお、ゴツオのこと、怒ったんだって?」 僕は、あまりの物腰…
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