去年はトラツグミが当たり年だった。普通なら年に一回お目にかかれれば運のいい鳥なのだが、秋ヶ瀬、小宮、羊山等の公園で出会うことができた。その前の年はアトリが大当たりだった。市街地の公園でアトリの大群に出会えたのは嬉しかった。今年は一体どんな鳥を出会えるか楽しみだ。そんなことを思っていたら、地上を徘徊する鳥ーツグミ、シロハラ、アカハラ等を今年は見かけないことに気づいた。年もくれるというのに、枯葉をひっくり返しては餌をあさるガサッ、ゴソッというあの音がまだ聞けてないのは何とも寂しい。さて、普段は冬季閉園中の赤城自然園が今年は土日に限定して開園している、しかも土曜日には普段より開園を2時間半も早めて7時に開園しているというので早速出かけてきた。(12・29、1・5を除き3月まで開園している)朝5時半に出たのだが、着いた...赤城自然園早朝開園
年の瀬も押し詰まって、待望の探鳥のシーズンがやってきた。一般に鳥は渡り鳥と留鳥の二つに分けられる。日本でみられる525種の36%が留鳥であとは渡り鳥となる。さらに渡り鳥は夏鳥と冬鳥、迷鳥旅鳥に細分され、そのうち冬鳥は22%になるという。夏鳥は南の国から日本にやってきて、繁殖する渡り鳥なので綺麗な囀りを聴くことができる。それに対して,冬鳥は繁殖地の北の国から日本に子連れでやってくる。当然繁殖行動はしないので普通には囀りを聴くことはできない。が、その分色彩の豊かさでは夏鳥に勝っているように私的には思える。特に信号色3兄弟と私が勝手に呼んでいるルリビタキ、ベニマシコ、マヒワは探鳥地で出会うととてもうれしい鳥たちだ。さて今シーズン初めての北本はどうだろう。なおhpはここにある。ふれあい橋を渡った先に看板がある。詳しいマ...年の瀬に北本自然観察公園を訪ねる
今回の東北大人の休日パス旅行の締めは新潟。福島潟か佐潟に行く予定だったのだが、あいにく風邪気味でアクセスの便利な瓢湖に変更した。瓢湖へは新潟から信越本線で新津経由で羽越本線に乗り換えて水原駅で降りる。乗り換えがよければ30分ほどで行け駅からも比較的近い。。瓢湖では1954年に野生の白鳥を日本で初めて餌付けに成功した吉川重三郎(通称初代白鳥おじさん)が有名。私は平成6年まで2代目白鳥おじさんを務めた吉川繁男さんに優しくお茶を振舞って頂いたことがあった。現在は三代目の白鳥おじさんが餌付けを行っているそうだ。3年ぶりの瓢湖はあいにくの曇り空だった。昔に比べ観光客も随分と少なくなった。瓢湖は新潟県阿賀野市水原にある人造湖。ハクチョウの渡来地と知られラムサール条約にも登録されている。毎年10月から3月にかけて6000羽ほ...久しぶりの瓢湖
長期天気予報を見ながら旅行計画を立てるのは、今では世間一般の常識となっているようだ。天気予報の正確さがスーパーコンピューターの導入により飛躍的に精度を増した現代では、殆どの人がそうしていると思われる。でもよく考えてほしい、気象協会の発表する10日間予報の的中率は思ったより低く50%を下回っているのだそうだ。例えばだが、明日の天気予報が90%の確率で当たるとすると、10日後の的中率は0.9を9回かけ合わせることになるから、一週間後には50%を切り10日後には38%にまで下がってしまう。信頼度が低いと知りながらも予報を出すのは世間の要望があるからだろうが、10日先の予報をもとに予約した宿泊客が、2,3日前の天気予報を見てキャンセルしてしまうのだから、ホテルや旅館の関係者にとってはたまらない。せっかくの旅行なのだから...鶴岡市大山の下池
<前回からの続き>宿に泊まった翌朝、起きたのは6時少し前。窓を開けると雨の音がした。暫く布団の中でぐずぐずして6時半やっと沼に出かけた。歩いているうちに雨は止んできた。昨日見たハクセキレイだろうか、同じ蓮の枯れた茎の上にいる。宮城北部のこの時分の日の出は6時半ごろだから、せめて6時には宿を出なければいけなかった。塒立ちはとうに始まっていたようだ。それでもまだ次から次へと飛び立っていく。一頻り大きな羽ばたきの音が聞こえてきた。飛び立つときの大きな群れは、鳴きかわしながら小さな群れになって思い思い餌場の方へと飛んでいく。塒立ちの栗原市公式チャンネルのサイトはここ。湖面に残されたのは白鳥とカモたちハジロカイツブリの番カワアイサそしてカワウたち厚かった雲の切れ間から日が差してきた。オオハクチョウの家族がゆっくりと泳いで...伊豆沼の朝
宮城県北部にある伊豆沼は日本最大のマガンの越冬地だ。11月下旬の調査では伊豆沼へ飛来したマガンの数68931羽とあった。少し専門的になるが、環境省の渡り鳥飛来数の調査はここにある。さて電車を乗り継いで伊豆沼のある新田駅に着いたのは午後3時10分。今夜泊まる宿に荷物を預けて、さっそく沼に向かう。幸い天気はいい。沼は踏切を渡った先にある。白い建物が伊豆沼農産の管理する観測所蓮の上にとまったハクセキレイが寒そうだ。観測所の前の池には餌を待つ白鳥やカモたち。オオハクチョウやオナガガモが多い。近くの電線の上にはスズメもおこぼれにあずかろうと待ち構えている。建物の奥には広大に伊豆沼が広がる。面積369ha、すぐ近くにある内沼と合わせた保護区の総面積は1450haもある。3時を回ったばかりのこの時間帯、まだ大半のマガンたちは...伊豆沼の夕景
昨晩2泊3日の東北探鳥旅行から帰ってきた。仙台の先の伊豆沼から鶴岡の下池上池、新潟の瓢湖と慌ただしく歩き回った。4日間新幹線を含めて乗り放題のJR東日本全線大人の休日倶楽部パス(東日本)を利用して行ってきたのだが、この切符には以下の限定条件が付く。①会員限定であること(年会費ミドル2575円ジパング4285円)②使えるのは閑散期の年3回10日間程度③発売数は今回は3万枚となっている。それにしても新幹線の指定席も6回まで使え。かなりお得な切符であることは間違いない。尤も50歳以上でないと会員にはなれないのだが……。勿論良いこと尽くめではない。行った先々で出会う傲岸不遜なパス使用者の非常識な振る舞いにはかなりの我慢が必要となる。安売りセールでもあるように安易なお得感は周囲への礼儀や気配りを駆逐するようだ。人の振り見...秋ヶ瀬彩湖を歩く
桜の季節は大変な人出となるが、それ以外は訪れる人も少なくゆったりと自然に触れ合える……そこが森林科学園園のいいところだ。このSNSの発達した時代では、取り上げるほどの魅力のないところが孤独の時間を楽しむには一番の条件となっているのかもしれない。鳥の世界では誰かが珍鳥到来の記事を発信するとたちまち、沢山の人が押し寄せる。そんなことが日常茶飯事のように起きている。集まってきた人込みで珍鳥は飛び去ってしまう。自然を歩いていると思わぬ僥倖にであう事が稀にある。でもそれはその場限りのことで、反復することはない。「分かち合う」ことはそもそもできないし、それを共有しようとする社会はどうも健全でないように思う。究極の楽しみは「弧に尽きる」と私はずーっと思ってきたし、これからもそれは変わることはない。桜の時期を除くと高尾にある多...晩秋の森林科学園
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