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お気楽先生のほぼ毎日私感 https://okiraku.fc2.net/

小学校の先生をやっています。教育の現場で日々思うことから、子どもが明るく楽しく学校生活を送るためには親として教師としてどう接していったらよいか、深く考えていきたいと思っています。

小学校の先生をやっています。 無駄にキャリアが長いわけですけど、 日々思うことを広く発信できたらな…と思い ブログを立ち上げました。

お気楽
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2016/05/05

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  • 子ども時代に誰かの手によって外の世界を知るという経験がとても重要

    ◎お母さんに新たな世界を教えてもらったお母さんとタッグを組んで1カ月半ほど経った頃、ナオト君が掃除の時間に雑巾がけをしているのを見かけました。他の子のように上手く雑巾がけができなくて、彼は四苦八苦していました。でも、そんな姿がとても新鮮でした。それまで彼が雑巾がけをしている姿を見たことがなかったのです。下手な雑巾だけど、友達に教えてもらいながら、応援してもらいながら一生懸命に掃除をするナオト君。き...

  • 「今日はナオト君は怒らなかったな」

    ◎お母さんに新たな世界を教えてもらった1カ月も経ったある日、ふと帰りの時間になって「今日はナオト君は怒らなかったな」と気が付きました。そんな平穏な日は、ナオト君を担任して1度もなかったのです。早速お母さんに連絡して、二人で喜びを分かち合いました。ここからの進展が目覚ましく、ナオト君に関するトラブルが何も無い日が1日、2日と増えていき、気が付くと学級内は平穏な日が続くようになっていきました。ナオト君...

  • 子どもを大きく成長させるのは、やはり親御さん

    ◎お母さんに新たな世界を教えてもらったお母さんとタッグを組んで半月ほどたった時に、ナオト君がいつものように拗ねた後で「何が悪かったのですか?」と聞いたところ「我儘だった」という答えが返ってきました。彼の口が我儘だったなんて言葉が出るとは! とにかくビックリビックリで、この時ほど、お母さんの存在が大きいことを感じたことはありませんでした。むしろ、子どもを大きく成長させるのは、やはり親御さんなのだとも思...

  • 教師の限界と母の力

    ◎お母さんに新たな世界を教えてもらった我の強さを無くしていくために、家で、ナオト君の嫌な事でもすべきことを優先させて実行させる。学校で、ずっと取り組んできたことですが、教師の身では、これには限界がありました。大きな声で怒ったり、強制的にやらせることには、やはり学校では難しいのです。ひょっとしたら、体罰という風に捉えられかねませんから。でもお母さんが率先して実行してくださったので、その効果はみるみる...

  • 「お母さん、家の中での彼は嫌な事をやっていないんじゃないですかね?」

    ◎動かないのであれば強制的に動かすしかないナオト君のお母さんとの懇談の中で、大きな収穫がありました。それは、ナオト君は私が担任するようになって家では困っていないというのです。”え~~!! 困ってないの?? そんなことあり得ない!”というのが実際の感想でした。お母さんの話によると、お手伝いなどもちゃんとやってくれているそうです。頭の中が混乱していましたが、ふと頭に浮かんだのが、彼は宿題をやってこないと...

  • 親と子の価値観が乖離していたら家の中は喧嘩ばかり

    ◎動かないのであれば強制的に動かすしかないお母さんに話したこと つづき「ナオト君はお父さんのことを嫌っているとのことでしたが、それは当たり前なのかもしれません。怖いお父さんの言う事をきかなければならない。自分の我をお父さんには押し通すことができないから嫌いと言うのでしょう。ナオト君がお父さんのことを嫌っているなんてことは、関係ないんですよ。そうじゃなくて、親としてナオト君の我の強さを何とかしていか...

  • 中学高校となると、だれも彼を止めることはできなくなる

    ◎動かないのであれば強制的に動かすしかないナオト君の問題は我の強さ。このことについて、お母さんに真剣に話をしました。お母さんに話したこと「ナオトさんの課題は、我の強さなのだと思います。自分のやりたいことを必ず優先します。宿題を常日頃やってこないのですが、未提出の宿題をいつも授業中にしようとするので、それを注意され、怒り、拗ねる、それが彼の日常です。これは宿題に限らず、なんでもそうです。我が強いから...

  • 強固な我の強さを解決しない限りはどうにもならない

    ◎動かないのであれば強制的に動かすしかない 「心は平穏にしていられるのに、ナオト君は宿題をやらないという道しか歩めない。そこが問題だなーって私は思っています。ナオト君だけじゃありません。ほかの子も、宿題がやれない子がいるよね。宿題をやらないから楽しい学校生活が送れないってだけなんだよね。ちょっと行動を変えるだけなんだよ。」 こんな話を繰り返しするのですが、実際のところ、ナオト君はそれでも自分の行...

  • 自分のやり方を捨て、運命の女神の前髪をつかむ

    ◎負の悪循環から脱しようクラスの子ども達に話したこと つづき「私に言われた通りの進度で練習帳を進めている子は、先取りの清々しさってわからないよね。そういうのは、実際にやってみなければ分からないものなんだよ。だから、人から”やるべきだ”と言われたことは、とにかく行動してみる。運命の女神様は前髪しかないと言われています。自分の目の前に来た時に、さっと前髪を掴まなければならない。通り過ぎた後で掴もうと思っ...

  • 子どものやる気というのは”早さ”が重要なポイントになる

    ◎負の悪循環から脱しようクラスの子ども達に話したこと「エメットの法則というものがあるそうです。これは、先送りにすると、すぐに仕事をこなすよりも多くの時間と多くのエネルギーが必要になるというものです。宿題しなければならいというときに、学校で宿題をしてもよいことにしてあるよね。そうしたら、学校では案外と早く宿題が終わってしまうよね?」子ども達に問うと、多くの子が首を縦に何度も振っていました。「友達にや...

  • 心の学びは進んでいる。でも今の自分の世界を打ち破る方法論がない。。。

    ◎負の悪循環から脱しよう心の学びは進んでいる。でも、今の自分の世界を打ち破る方法論がない。。。どうしたものか、と悩み続けていました。彼は、毎日のように怒ったり暴れたりしていたわけですが、そのきっかけは宿題であることがほとんどでした。宿題をやらない、授業を受けない、それがナオト君だったのですが、妙なところで、真面目なところがありました。何もやらないのであれば、それを貫徹したら良いのですが、宿題には妙...

  • 黒板いっぱいに描かれた洞窟の絵

    ◎それでもダムに水は蓄えられていく洞窟の話は、自分でもなかなかよい話かも、、、なんて思ったのですが、実際のところ、それだけではナオト君は変われなかったのです。やはり行動できない、というのが大きな問題でした。ナオト君に「拗ねている時って幸せじゃないでしょう?」と聞いても、彼は「分からない」と答えていました。毎日のように拗ねていた彼は、拗ねない世界の清々しさなんてものは縁がなく、想像もできなかったとい...

  • ”洞窟の外は楽しいよ”と言ってくれる人の言葉を信じてみる

    ◎行動できないのが大きな問題子ども達に話したこと つづきサーキットに行く前は、自分だけで悩んでいたっていうか、通勤路で練習するだけで、自分の世界だけだったと思います。でも、上手な人からのアドバイスを聞いてサーキットに行ってみたら違う世界が待っていた。それまでの自分にとって未知の世界です。サーキットにいる人々っていうのは、今までの私とは全く接点のない人たちなんだから、こういう出会いがあるっていうのは...

  • 洞窟の外の世界がどれほど幸せか素晴らしいか、想像すらできない

    ◎行動できないのが大きな問題板書をノートに書くというだけでなく、授業ではイロイロな事をしなければならないですが、嫌でもそういう事に取り組むことができたら、身体を動かすことで怒りの原因から意識を逸らしてネガティブな思考や感情から離れることができる。そのようなことを教えても、ナオト君は一向に行動に移そうとしない。その一人ぼっちの洞窟の世界は決して楽しいものではないのに、頑なに自分の心の鎧で自身を守ろう...

  • ノートに板書を写すだけでも自分の感情に流されることは減る

    ◎行動できないのが大きな問題洞窟の話とか怒りの6秒ルールの話とか、いろいろな話をナオト君の為にするのですが、でも、だからといってナオト君は、なかなか変わることができませんでした。相変わらず、毎日怒っては拗ねるの繰り返しです。この間、当然のことながら授業には参加しないし、宿題や漢字再テストなども取り組まないのが当たり前の毎日でした。怒りの感情から抜け出す方法を教えても実行できないし自分を変えようとも...

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