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2016/03/09

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  • 始まりは唐突に 3

    自分は今、何をやっているのだろうか。頭では理解していても、感情がまったく追いついてこなかった。こんなことをするために神覚者になったつもりはないと、気づかれないように何度も溜息をつく。「サイズはちょうどいいですね」「…………」男のスタイリストによって剥き出しの上半身に装着され、レインは壁に立てかけた姿見鏡に映る自分を見た。だが、とても正視できなくて、すぐさま顔を背ける。諦めの境地でいたとはいえ、冷静に客...

  • 始まりは唐突に 2

    「ここまでで何か質問は?」「ありません」すっかり日課になっている執務室での引継ぎ中、いつものように素っ気なく尋ねられ、レインは書類に目を落としたまま即答した。ところが、数秒経っても、応接スペースの正面に座っている指導役は言葉を発しようとしない。ふと視線を感じて顔を上げると、相変わらず無表情のオーターが丸眼鏡越しにこちらを見据えていた。 「その髪の色は染めているのか?」物珍しさからか、これまで数え切...

  • はじまりは唐突に 1

    長い冬の寒さがいまだに残る一方で、草木が芽吹き始め、春の訪れが感じられる季節となった。首都近郊の湖中央に聳え立つイーストン魔法学校においても、年度末である三月は卒業式や編入試験関連などで登校日が少なく、実質春休みに突入している。趣味に勤しむ、友人と娯楽に興じる、実家に帰るなど、過ごし方はさまざまだ。しかし、そんな中でも、のんびりしていられない生徒が約一名いた。予定時間を十分ほど過ぎて三寮合同会議が...

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