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尋常性乾癬、掌蹠膿疱症、アトピー治療専門の寶元堂薬 https://blog.goo.ne.jp/hougendo

尋常性乾癬、掌蹠膿疱症、アトピー治療専門の寶元堂薬局です。上記症状でお悩みの方は独りで悩まず、お気軽

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2016/03/08

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  • 『漢方薬は複数の生薬の絶妙な配合』

    『漢方薬は複数の生薬の絶妙な配合』漢方薬と聞くと、特定の植物や動物を単純に乾燥させたものと思う方も多いでしょう。しかし実際の漢方薬は、多種類の生薬を組み合わせ、その相互作用を活かして病気や症状を改善する、非常に精緻で奥深い世界を持っています。生薬の種類や分量のわずかな違いが、薬の効果を劇的に変えることさえあるのです。そもそも漢方薬は、中国の伝統医学を日本が独自に発展させたもので、1500年以上にわたり人々の健康を支えてきました。その特徴は、「単味(たんみ)」と呼ばれる単一の生薬ではなく、「複方(ふくほう)」、つまり複数の生薬を混ぜ合わせて用いることにあります。これは、生薬同士が互いの作用を補い合い、より幅広く症状に対応できるよう設計されているためです。たとえば、有名な漢方薬の一つである「葛根湯(かっこんと...『漢方薬は複数の生薬の絶妙な配合』

  • 漢方の生薬・地竜の正体

    漢方の生薬・地竜の正体漢方薬の中には、植物由来の生薬だけでなく、動物由来の生薬も数多く存在します。その中でも、「地竜(じりゅう)」という名前を聞いたことはあるでしょうか。「地竜」という名前から想像すると、龍のような神秘的な存在を思い浮かべるかもしれませんが、実はこれは身近な動物「ミミズ」を乾燥させたものなのです。地竜という名称の由来は、「地中を這う龍」という意味から来ています。古代中国では、ミミズの不思議な再生能力や地中を自由に動き回る姿から、強い生命力を持つ生き物として捉えられました。そのため、「龍」という特別な言葉を使い、その優れた薬効への期待を表現したのです。漢方医学の古典『神農本草経』や『本草綱目』にも地竜について記載があり、その効果は古くから高く評価されてきました。特に、血液循環の改善や解熱、鎮...漢方の生薬・地竜の正体

  • カモシカの角が薬に?

    カモシカの角が薬に?カモシカの角が薬になると聞くと、少し驚かれるかもしれません。漢方では古くから「羚羊角(れいようかく)」という名前でカモシカやそれに類する動物の角が貴重な薬として用いられてきました。今回は、この羚羊角がどのように薬として使われてきたのか、その歴史や効能について詳しく紹介していきます。羚羊角とは何か?羚羊角は、主にチベットや中国などに生息するサイガカモシカやチベットカモシカなどの角を加工した生薬です。古代中国の薬物書『神農本草経』や『本草綱目』にも記載されており、2000年以上も前から漢方の世界では珍重されてきました。カモシカ類の角は骨ではなく角質が主成分であり、切断すると中心部に細かな空洞があり、この構造が独特な薬効を持つ理由の一つとも考えられています。なぜカモシカの角が薬として使われる...カモシカの角が薬に?

  • キニーネの樹皮――「熱病を治す樹」は新大陸から世界へ

    キニーネの樹皮――「熱病を治す樹」は新大陸から世界へ時代背景:17世紀、ヨーロッパでは「マラリア」と呼ばれる熱病が猛威を振るっていました。当時は原因も治療法もわからず、多くの命が失われていた中、南米ペルーでのある発見が希望をもたらします。アンデスの先住民たちは、高地に自生するキナノキの樹皮(ケチュア語で「キナ」は「皮」を意味する)を煎じて熱病を治療していました。この樹皮は強い苦味を持ちますが、不思議と熱を下げる効果があったのです。伯爵夫人とペルーの樹皮:スペイン植民地だったペルーで、奇跡的な出来事が起こりました。1630年代、ペルー副王の妻であるチンチョン伯爵夫人が高熱の病(おそらくマラリア)に倒れます。現地のカトリック修道士たちは先住民の知恵に基づき、伯爵夫人にキナノキの樹皮の煎じ薬を与えました。すると...キニーネの樹皮――「熱病を治す樹」は新大陸から世界へ

  • ヒポクラテスと柳の樹皮――古代ギリシャの知恵が生んだ鎮痛剤の物語

    ヒポクラテスと柳の樹皮――古代ギリシャの知恵が生んだ鎮痛剤の物語時代背景:紀元前5世紀の古代ギリシャ、医学の父と称されるヒポクラテスは、病を神の罰ではなく自然現象と捉え、経験に基づく治療を追求しました。彼の残したとされる記録の中には、柳の葉や樹皮を用いて痛みや熱を和らげる方法の記述があります。例えば、ヒポクラテスは出産時の痛みを軽減するため産婦に柳の葉を煎じた茶を飲ませたとも伝えられます​。当時から柳は炎症や熱を下げる薬草として知られており、古代エジプトの『エーベルス・パピルス』(紀元前16世紀頃)にも柳の効用が記録されています。柳の薬効の発見:柳(ヤナギ)の樹皮にはサリシンという成分が含まれ、これが体内で鎮痛・解熱作用を持つ物質に変化します。ヒポクラテスら古代の医師は、そのような成分の存在こそ知らずとも...ヒポクラテスと柳の樹皮――古代ギリシャの知恵が生んだ鎮痛剤の物語

  • 花岡青洲――世界初の全身麻酔手術を成し遂げた江戸の医師

    花岡青洲――世界初の全身麻酔手術を成し遂げた江戸の医師時代背景:18世紀後半から19世紀初頭の日本、江戸時代には西洋医学の知識が徐々に伝わり始めていましたが、外科手術は依然として激痛を伴うものでした。和歌山の医師・花岡青洲(はなおかせいしゅう、1760〜1835年)は、乳がんで苦しむ人々を救うため「痛みなく手術をする」方法を模索しました。当時、欧米でエーテル麻酔が実用化されるのは1846年のことですから、それより40年以上も前の試みでした​麻酔薬「通仙散」の開発:青洲は京都で蘭方医学(オランダ医学)も学びつつ、独自に全身麻酔薬の研究を始めました。彼は曼陀羅華(まんだらげ、チョウセンアサガオ)という強力な麻酔作用を持つ草に着目します​動物実験を重ねた後、人体での安全性を確かめる段階で、なんと実母と妻が自ら志...花岡青洲――世界初の全身麻酔手術を成し遂げた江戸の医師

  • 李時珍――草原を歩き『本草綱目』を著した明代の薬学者

    李時珍――草原を歩き『本草綱目』を著した明代の薬学者時代背景:16世紀の中国、明代には多くの本草学(薬草学)の書物が編纂されていました。しかしそれらには重複や誤りも少なくなく、医師であった李時珍(りじちん、1518〜1593年)はそれらを整理し網羅した新たな薬物書を著すことを志しました。彼は科挙には落第しましたが、医官の家に生まれた知識と情熱をもとに、本草学の集大成に生涯を捧げることになります。各地で薬草採集:李時珍は若い頃から各地を巡り、自ら山野に分け入って薬草を探し歩きました。彼は「遍く草薬を嘗むる(あまねく草薬をなむる)」覚悟で、危険な薬草でも舌先で味見し、その性質を確かめたといいます​安全を確認してから自分で試す慎重さも持ち合わせていました​。各地で出会った民間療法にも耳を傾け、多くの知見を集めま...李時珍――草原を歩き『本草綱目』を著した明代の薬学者

  • 神農――百草を嘗し茶を発見した伝説の皇帝

    神農――百草を嘗し茶を発見した伝説の皇帝時代背景:今から約4500年前の中国神話の時代、炎帝としても知られる神農(しんのう)は、古代中国の伝説上の帝王の一人です。彼は農業と医薬を人々に教えた「農業と薬の神」とされています。『淮南子』という漢代の書物にも、神農が人々に農耕と薬草の使い方を伝えたと記されています。百草を嘗する冒険:神農は人類のために自らあらゆる植物を口にして、その効能と毒性を確かめたと言われています。その過程で伝説によれば、一日に70種もの有毒な草を口にし、中毒と解毒を繰り返したとも語られます。ある時、神農火で水を沸かしていたところ、近くの木の枝から数枚の葉が風で舞い落ちて鍋の中に入りました。不思議な香りが立ったため、好奇心旺盛な神農はその煮出された汁を口にしました。すると、それまで口にした様...神農――百草を嘗し茶を発見した伝説の皇帝

  • 茯苓 – 松の根に生えるキノコが胃腸に良い?

    茯苓–松の根に生えるキノコが胃腸に良い?茯苓(ぶくりょう)とは?茯苓は、松の根に寄生するキノコの一種で、乾燥させて生薬として使用されます。中国最古の薬物書『神農本草経』にも記載があり、利尿作用や胃腸の働きを助ける効果があるとされ、古くから漢方薬の重要な成分として用いられています。茯苓の主な成分と効果茯苓には以下の有効成分が含まれています。ポリサッカライド-免疫力を高め、腸内環境を整える。トリテルペノイド-抗炎症作用があり、胃腸の不調を改善。カリウム-余分な水分を排出し、むくみを解消。食物繊維-腸内の環境を整え、便秘解消に役立つ。これらの成分により、茯苓は胃腸の調子を整え、体内の余分な水分を排出し、消化器系の働きを改善する効果が期待されています。茯苓の歴史と使用法茯苓は古代中国では「不老長寿の薬」として珍重...茯苓–松の根に生えるキノコが胃腸に良い?

  • 杜仲 – 血圧を安定させる木の皮

    杜仲–血圧を安定させる木の皮杜仲(とちゅう)とは?杜仲は、中国原産の落葉高木で、その樹皮が漢方薬として利用されます。古くから高血圧の改善や滋養強壮の効果があるとされ、『神農本草経』にも記載がある歴史の長い生薬です。現在でも、血圧を安定させる作用が注目され、多くの漢方薬や健康茶に使われています。杜仲の主な成分と効果杜仲には、以下の有効成分が含まれています。ゲニポシド酸-血圧を下げ、血管の健康を保つ。イリドイド配糖体-抗炎症作用や自律神経の調整に関与。リグナン類-抗酸化作用があり、老化防止に寄与。ミネラル(カリウム、マグネシウム)-心血管系の機能をサポート。これらの成分が、血圧の正常化、血流改善、肝臓や腎臓の機能向上に役立つと考えられています。杜仲の歴史と使用法杜仲は、古代中国では「不老長寿の薬」として皇帝や...杜仲–血圧を安定させる木の皮

  • 多動性障害と漢方

    多動性障害と漢方多動性障害(ADHD)とは?多動性障害(ADHD:注意欠陥・多動性障害)は、注意力の欠如や衝動的な行動、多動性が特徴の神経発達障害です。小児期に診断されることが多いですが、大人になっても症状が続くことがあります。一般的な治療法としては、行動療法や薬物療法(メチルフェニデートなど)が用いられますが、近年、漢方のアプローチが注目されています。漢方におけるADHDの捉え方漢方医学では、ADHDの症状は「気」「血」「水」のバランスの乱れによって生じると考えられます。特に、「肝」の過剰な興奮(怒りっぽさ、衝動性)「脾(消化器系)」の不調(集中力の低下)「腎」の不足(発育の遅れ)が関係しているとされ、それぞれに応じた処方が用いられます。ADHDにおすすめの食事と養生法青魚(EPA・DHA):脳の働きを...多動性障害と漢方

  • 花粉症対策 – 漢方でつらい症状を和らげる

    花粉症対策–漢方でつらい症状を和らげる花粉症と漢方の関係春や秋に多くの人を悩ませる花粉症。くしゃみ、鼻水、目のかゆみなどの症状を和らげるために、漢方薬が活用されています。漢方では、花粉症は「風邪(ふうじゃ)」が体内に侵入し、免疫バランスが崩れることで起こると考えられます。花粉症に有効な漢方薬小青竜湯(しょうせいりゅうとう)透明な鼻水が止まらないタイプの花粉症に有効。鼻づまりやくしゃみを抑え、気管を広げる作用もある。辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)鼻づまりがひどく、炎症が強いタイプの花粉症におすすめ。鼻の通りを改善し、呼吸を楽にする。葛根湯(かっこんとう)初期症状が出始めたときに効果的。風邪の引き始めと同じように、花粉症の初期対策に使用。防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)体内の余分な熱を冷まし、鼻水や炎症...花粉症対策–漢方でつらい症状を和らげる

  • ウミガメ(主にタイマイ)の甲羅を乾燥させて作られる生薬

    玳瑁(たいまい)とは?玳瑁は、ウミガメ(主にタイマイ)の甲羅を乾燥させて作られる生薬で、古くから熱を冷ます効果があるとされてきました。特に高熱を伴う病気や炎症の抑制に使われ、中国の伝統医学では重要な生薬の一つとされています。玳瑁の主な成分と効果玳瑁には、カルシウムやコラーゲン、微量ミネラルが豊富に含まれています。これらの成分が以下のような働きを持ちます。解熱作用-高熱を抑え、体温を正常に戻す。抗炎症作用-体内の炎症を鎮め、皮膚病や口内炎の改善に役立つ。鎮静作用-精神を落ち着かせ、不眠やストレスを和らげる。滋養強壮-体力回復を助け、免疫力を向上させる。玳瑁の歴史と使用法玳瑁は、中国最古の医学書『神農本草経』にも記載されており、古代中国の宮廷薬として珍重されていました。特に、熱を伴う病気や気分の高ぶりを鎮める...ウミガメ(主にタイマイ)の甲羅を乾燥させて作られる生薬

  • 蛇胆 – ヘビの胆が肝臓に効く

    蛇胆–ヘビの胆が肝臓に効く蛇胆(じゃたん)とは?蛇胆は、ヘビの胆嚢を乾燥させた生薬で、古くから肝臓機能の改善や解毒作用を持つ漢方薬として珍重されてきました。特に中国や日本の伝統医学において、滋養強壮や消化促進の目的で使用されており、「熊の胆」と並び称されるほどの高い薬効を持つとされています。蛇胆の主な成分と効果蛇胆には、胆汁酸やアルカロイド、アミノ酸などの有効成分が豊富に含まれています。これらの成分が以下のような働きをします。肝機能の向上-肝臓の働きを活性化し、解毒能力を高める。胆汁の分泌促進-脂肪の消化を助け、胃腸の機能を改善。抗炎症作用-炎症を抑え、胃腸や肝臓の炎症の改善に役立つ。解毒作用-体内の毒素を排出し、肝臓を守る。免疫力向上-体の抵抗力を高め、病気を予防する。蛇胆の歴史と使用法蛇胆は、中国最古...蛇胆–ヘビの胆が肝臓に効く

  • 羚羊角 – カモシカの角が解熱薬に

    羚羊角–カモシカの角が解熱薬に羚羊角(れいようかく)とは?羚羊角は、カモシカの角を粉末にした生薬で、古くから高熱の治療や炎症の抑制に用いられてきました。特に中国医学では、発熱を伴う病気や解熱、鎮静の効果があるとされ、重要な生薬の一つとされています。羚羊角の主な成分と効能羚羊角には、多くの有効成分が含まれています。特に、カルシウム-骨や歯の健康を保つ。タンパク質-免疫力を高める。アミノ酸-体内の修復を助ける。抗炎症成分-炎症を抑え、熱を下げる作用がある。これらの成分により、羚羊角は解熱作用、鎮静作用、抗炎症作用に優れ、風邪や発熱、さらには高血圧の症状にも使用されてきました。羚羊角の歴史と使用法羚羊角は中国最古の薬物書『神農本草経』にも記載があり、解熱や発熱の治療薬として使われてきました。また、日本でも江戸時...羚羊角–カモシカの角が解熱薬に

  • 地竜 – 乾燥ミミズが血流改善に?

    地竜–乾燥ミミズが血流改善に?地竜(じりゅう)とは?地竜は、乾燥させたミミズを指し、古くから漢方薬として使用されてきた生薬です。主に血液循環の促進や高血圧の改善に効果があるとされ、中国や日本の伝統医学で重宝されてきました。現代でも、漢方医学の中で活用される重要な生薬の一つです。地竜の主な成分と効果地竜には、多くの有効成分が含まれています。特に、ロイシン、イソロイシン:筋肉の修復やエネルギー代謝を助ける。エラスターゼ:血管を拡張し、血流を促進する。トリプトファン:神経の安定やリラックス効果をもたらす。抗炎症成分:関節炎やリウマチの症状を和らげる。これらの成分の働きにより、地竜は血行促進、血圧の安定、神経の安定、炎症の抑制など、多くの効果をもたらします。地竜の歴史と使用法地竜は中国最古の薬物学書『神農本草経』...地竜–乾燥ミミズが血流改善に?

  • 馬宝(ばほう) – 馬の体内でできる胆石

    馬宝(ばほう)–馬の体内でできる胆石馬宝(ばほう)は、馬の胆嚢や腸内で長い時間をかけて形成される胆石の一種で、古くから漢方薬として珍重されてきました。この生薬は主に滋養強壮、鎮静、解毒、抗炎症作用があるとされ、特に中国や日本の伝統医学で重要視されています。馬宝の形成と特徴馬宝は、馬の体内で形成される天然の胆石で、主成分はカルシウム、マグネシウム、リン酸塩などのミネラル成分に加え、胆汁成分を含んでいます。そのため、消化器系の不調や解毒効果が期待されるほか、精神安定の効能もあると考えられています。通常、馬の胆石は数年から数十年という長い時間をかけて形成されるため、自然界では非常に希少なものとされます。そのため、かつては貴族や皇帝の間でのみ使用される高級薬として流通していました。馬宝の効能滋養強壮-馬宝は疲労回...馬宝(ばほう)–馬の体内でできる胆石

  • 珍しい生薬の話 – 知られざる漢方の魅力

    珍しい生薬の話–知られざる漢方の魅力漢方の世界には、一般的に知られていない珍しい生薬が数多く存在します。ここでは、特にユニークで興味深い生薬を5つ取り上げ、それぞれの特性や効能について詳しく紹介します。1.石決明(せっけつめい)–アワビの殻が目に効く石決明は、アワビの殻を乾燥・粉砕して作られる生薬で、主に目の健康を改善する目的で使用されます。漢方では、目の疲れや視力低下を「肝」の不調と関連づける考え方があり、石決明は肝の機能を整えることで、視力の改善をサポートすると考えられています。この生薬は中国最古の薬物書『神農本草経』にも記載があり、「目を明るくし、視力を回復させる」とされています。特に、長時間のパソコン作業やスマートフォンの使用による眼精疲労、加齢による視力低下に対して、現代でも活用されることがあり...珍しい生薬の話–知られざる漢方の魅力

  • 紫雲膏 – 火傷や傷に効く赤い軟膏の秘密

    紫雲膏–火傷や傷に効く赤い軟膏の秘密紫雲膏(しうんこう)は、火傷や切り傷、乾燥肌などに使われる漢方の軟膏です。江戸時代の名医・華岡青洲(はなおかせいしゅう)が考案したとされ、現在でも多くの人に愛用されています。この軟膏の特徴は、真っ赤な色をしていることです。これは主成分である紫根(しこん)という生薬によるもので、抗炎症作用や皮膚の再生促進効果があるとされています。紫雲膏の主な成分には、紫根のほかに、ゴマ油(胡麻油)、ミツロウ(蜂蜜の巣)、豚脂などが含まれます。これらの成分が合わさることで、皮膚を保護し、潤いを与えながら炎症を鎮める効果を発揮します。江戸時代、華岡青洲はこの紫雲膏を火傷の治療薬として広めました。外科医として麻酔手術の開発にも携わった彼は、傷の治療に適した軟膏を模索し、紫根の強い再生効果に着目...紫雲膏–火傷や傷に効く赤い軟膏の秘密

  • 「五味子」 – たった一粒で五つの味を体験!?

    「五味子」–たった一粒で五つの味を体験!?「五味子(ごみし)」は、その名の通り甘・酸・辛・苦・鹹(しおからい)の五つの味を併せ持つ不思議な生薬です。この五味が体のバランスを整える働きをし、古くから滋養強壮や咳止め、肝機能の向上などの目的で使われてきました。五味子は、中国最古の薬物書『神農本草経』にも記載があり、「心・肝・脾・肺・腎」の五臓すべてに働きかけると考えられています。特に、肺を潤し、乾いた咳や喉の不調を改善する効果があることから、漢方薬として咳止めや喘息の治療に多用されています。また、五味子には強い抗酸化作用があり、肝機能を高める効果も期待されています。アルコールの代謝を助け、二日酔いの予防や肝炎の緩和に役立つとされており、中国や韓国では二日酔い対策のお茶としても親しまれています。味の特徴としては...「五味子」–たった一粒で五つの味を体験!?

  • 意外な生薬「熊の胆」 – 戦国武将も愛用した万能薬

    意外な生薬「熊の胆」–戦国武将も愛用した万能薬「熊の胆(くまのい)」は、古来より解毒や消化促進のために使われてきた生薬です。特に戦国時代の武将たちは、戦場での疲労回復や傷の治療のために持ち歩いていたと伝えられています。熊の胆には胆汁酸が豊富に含まれており、肝臓機能の改善や解毒作用があるとされています。古来より「万病に効く」と言われ、特に胃腸の不調や肝臓の機能低下に対して重宝されてきました。戦国時代には、武将たちが常に持ち歩く貴重な薬として知られていました。戦場での怪我や疲労回復、食あたりや毒消しなど、様々な用途で使われていたといわれています。熊の胆は粉末状にされることが多く、水や酒に溶かして飲むのが一般的でした。また、中国の伝統医学においても熊の胆は非常に貴重な薬とされ、漢方の古典『本草綱目』にもその効能...意外な生薬「熊の胆」–戦国武将も愛用した万能薬

  • 漢方の面白話 – 知れば知るほど奥深い漢方の世界

    漢方の面白話–知れば知るほど奥深い漢方の世界漢方は、古代から現代にかけて進化し続けてきた伝統医学の一つです。自然由来の生薬を使用し、体全体のバランスを整えることで健康を維持することを目的としています。しかし、漢方には一般の人があまり知らないユニークな歴史やエピソードが数多く存在します。今回は、そんな漢方の面白話をご紹介します。1.神農の伝説–漢方の始まりは人体実験?漢方の歴史を語るうえで外せないのが「神農(しんのう)」という伝説的な存在です。神農は、古代中国の皇帝であり、農業や医薬の発展に貢献したとされています。彼は「百草を試し、一日に七十毒に当たる」と言われるほど、自らの体を使って薬草を試していたそうです。結果的に、神農は誤って毒草を口にして命を落としたとも言われていますが、彼の研究のおかげで、今の漢方...漢方の面白話–知れば知るほど奥深い漢方の世界

  • 🌿 疲労回復の異食同源 ~食材の力でエネルギーチャージ~

    🌿疲労回復の異食同源~食材の力でエネルギーチャージ~「最近、なんだか疲れが取れない…」「寝てもスッキリしない…」そんな疲労を感じていませんか?疲労の原因は、睡眠不足やストレスだけでなく、体内のエネルギー不足や血流の低下、栄養バランスの乱れが関係していることが多いです。そんな時に取り入れたいのが、「異食同源(いしょくどうげん)」の考え方です。異なる食品でも、最終的に同じような働きをし、疲労回復をサポートしてくれる食材をバランスよく摂取することで、効率よく元気を取り戻すことができます。今回は、疲労回復に役立つ異食同源の食材と、その活用方法についてご紹介します!🌿異食同源とは?「異食同源」とは、異なる食材でも最終的に同じような働きを持ち、体を整えて健康を維持するという考え方です。例えば、疲労回復に効果的な食材と...🌿疲労回復の異食同源~食材の力でエネルギーチャージ~

  • 🌿 美肌のための異食同源 ~食材の力で内側から輝く肌へ~

    🌿美肌のための異食同源~食材の力で内側から輝く肌へ~「肌は内臓の鏡」と言われるように、健康な肌を保つためには、外側からのスキンケアだけでなく、体の内側からのケアが重要です。特に、食事を通じて肌に必要な栄養を補うことで、ハリやツヤ、潤いのある美肌を作ることができます。そこで、今回は「異食同源(いしょくどうげん)」の考え方を取り入れ、美肌のために役立つ食材を活用する方法をご紹介します!🌿異食同源とは?「異食同源」とは、異なる食材でも最終的に同じような働きをし、健康を維持するという考え方です。例えば、美肌のためには「コラーゲン」が大切ですが、鶏肉や豚足だけでなく、「白きくらげ」や「大豆製品」もコラーゲンの生成をサポートする働きがあります。異なる食品をうまく組み合わせることで、体調や季節に合わせた美肌ケアができる...🌿美肌のための異食同源~食材の力で内側から輝く肌へ~

  • 🌿 胃腸を整える異食同源 ~食材の力で健やかな消化を~

    🌿胃腸を整える異食同源~食材の力で健やかな消化を~私たちの健康の基本は「胃腸の調子が整っていること」です。胃腸が元気であれば、食べたものの栄養をしっかり吸収し、全身にエネルギーを巡らせることができます。逆に、胃腸が弱ると、疲れやすくなったり、肌荒れや便秘、下痢などの不調が出やすくなります。「異食同源(いしょくどうげん)」の考え方を取り入れ、胃腸を整える食材を意識して選ぶことで、毎日の健康をサポートしましょう!🌿異食同源とは?「異食同源」とは、異なる食品でも最終的に同じように体を整え、健康を維持するという考え方です。例えば、胃腸の調子を整える食材といえば「キャベツ」が有名ですが、同じような働きをするものには「山薬(やまいも)」や「大根」もあります。異なる食材でも似た効果を持つため、季節や体調に合わせて上手に...🌿胃腸を整える異食同源~食材の力で健やかな消化を~

  • 🌿 ストレス緩和の異食同源 ~食材で心と体を整える~

    🌿ストレス緩和の異食同源~食材で心と体を整える~現代社会では、多くの人が仕事や人間関係、環境の変化などによるストレスを抱えています。ストレスが溜まると、体調不良や気分の落ち込み、睡眠障害、食欲不振など、さまざまな不調につながります。そんな時こそ、「異食同源(いしょくどうげん)」の考え方を取り入れて、食事を通じてストレスを緩和しましょう!「異食同源」とは、異なる食品でも最終的に同じように体を整える働きをするという考え方です。例えば、ストレスを和らげるためには「甘いもの」が欲しくなりますが、チョコレートだけでなく、ナツメやクコの実、黒糖なども同様のリラックス効果を持ちます。今回は、ストレス緩和に役立つ異食同源の食材やレシピをご紹介します。🌸ストレスが体に与える影響と漢方の視点東洋医学では、ストレスが過剰にかか...🌿ストレス緩和の異食同源~食材で心と体を整える~

  • 薬膳の面白話 〜食べて健康!先人の知恵に学ぶ薬膳の秘密〜4

    薬膳の面白話〜食べて健康!先人の知恵に学ぶ薬膳の秘密〜「食べることが薬になる」この考え方が薬膳の基本です。薬膳は単なる健康食ではなく、体質や季節に合わせて食材を選び、体のバランスを整える知恵の結晶です。でも、薬膳には驚きや面白さがたくさん隠れているのをご存知ですか?今日は、そんな薬膳にまつわる思わず「へぇ!」と口にしてしまうお話をお届けします!🌿4.実は薬膳で「スイーツ」もOK!「薬膳って苦いのでは?」と思っていませんか?実は、甘い薬膳スイーツもたくさんあるんです!例えば、✅クコの実とナツメのデザートスープ→血を補い、美肌効果も!✅黒ごまプリン→腎を補い、アンチエイジングに◎✅蓮の実入りおしるこ→心を落ち着け、不眠改善にも薬膳では「甘味は気を補い、リラックスさせる」とされており、適度な甘さはむしろ体に良い...薬膳の面白話〜食べて健康!先人の知恵に学ぶ薬膳の秘密〜4

  • 薬膳の面白話 〜食べて健康!先人の知恵に学ぶ薬膳の秘密〜3

    薬膳の面白話〜食べて健康!先人の知恵に学ぶ薬膳の秘密〜「食べることが薬になる」この考え方が薬膳の基本です。薬膳は単なる健康食ではなく、体質や季節に合わせて食材を選び、体のバランスを整える知恵の結晶です。でも、薬膳には驚きや面白さがたくさん隠れているのをご存知ですか?今日は、そんな薬膳にまつわる思わず「へぇ!」と口にしてしまうお話をお届けします!🥣3.なぜ薬膳料理は「おかゆ」が多いの?薬膳レシピを調べると、よく登場するのが「おかゆ」。なぜかというと、おかゆは消化に優しく、体を内側から温める効果があるからです。薬膳では、「胃腸が弱ると、全身に栄養が届かなくなる」と考えます。そこで、おかゆに体質改善に良い食材を加えれば、まさに**「食べる薬」**!▶冷えが気になるなら…生姜やネギをプラス▶疲れやすいときは…ナツ...薬膳の面白話〜食べて健康!先人の知恵に学ぶ薬膳の秘密〜3

  • 薬膳の面白話 〜食べて健康!先人の知恵に学ぶ薬膳の秘密〜2

    薬膳の面白話〜食べて健康!先人の知恵に学ぶ薬膳の秘密〜「食べることが薬になる」この考え方が薬膳の基本です。薬膳は単なる健康食ではなく、体質や季節に合わせて食材を選び、体のバランスを整える知恵の結晶です。でも、薬膳には驚きや面白さがたくさん隠れているのをご存知ですか?今日は、そんな薬膳にまつわる思わず「へぇ!」と口にしてしまうお話をお届けします!🧄2.ニンニクは薬膳界のスーパー食材!でも食べ過ぎ注意!?スタミナ食材として有名なニンニク。薬膳でも「陽を補う食材」とされ、・冷えの改善・体を温め、エネルギーを補う・免疫力アップと大活躍!でも実は、薬膳ではニンニクは「刺激が強すぎる」として食べ過ぎを禁じているのです。過剰に摂取すると、胃を傷めたり、逆に「火気(ひき)」を生み出して体に負担が…。「何事もほどほどに」と...薬膳の面白話〜食べて健康!先人の知恵に学ぶ薬膳の秘密〜2

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