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長編レズビアン小説「由美と美弥子」連載中! 「日・月・水・金・土」が投稿日。連載、4,300回超。

赤い花、青い花。黄色い花。ピンクにオレンジ。そして白。様々な色彩の花が、地面を覆い尽くしていた。しかもその花たちは、ひと所に留まってはいなかった。二つ並んで、ほかの花々の間をすり抜けて行く一組。十近く固まって、形を変えながら行進する花の群。この群の前では、ほかの花たちが道を譲っていた。もちろん、おびただしい花邑を縫うようにして進む、たった一つの花もあった。

Mikiko
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2016/03/05

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  • 由美と美弥子 4100

    「お金じゃないですって」「じゃ、何なのよ?」「やらせてください」「は?」「奥さんとやりたいんです」「呆れた。 最近の子供って、みんなこんななの? 中坊とヤッたりしたら……。 わたしの方が犯罪者じゃない」「バレなきゃ犯罪になりませんよ」「口だけは

  • 由美と美弥子 4099

    「おそらくご両親は……。 離婚させて、別のお嫁さんを迎えたいんだと思う。 最近はね、その方が、夫にとってはもちろん……。 わたしにとってもいいんじゃないかって思えてきた。 やり直すには、最後のチャンスに近い歳だし」 主婦の饒舌は、口を挟む隙もないほ

  • 由美と美弥子 4098

    侑人は、軽く会釈して扉を入った。 一瞬、自分の家かと錯覚しそうになった。 間取りが同じなのだろう。「お邪魔します」 自分で言って可笑しくなった。 主婦にとっては、ほんとうに“邪魔者”なのだから。 通学用のローファーを脱ぎ、廊下にあがった。 靴

  • 単独旅行記Ⅶ・総集編(10)

    この『単独旅行記Ⅶ・総集編(10)』は、『単独旅行記Ⅶ(091)』から『単独旅行記Ⅶ(100)』までの連載を、1本にまとめたものです。み「あの大木は、サクラだな」ハ「♬春~高楼の~花の宴~。 ちゅうこっちゃな」み「実際に落城した跡だから……。 身に沁みる

  • 由美と美弥子 4097

    侑人たちの部屋のある階に着いた。 侑人は『開』ボタンに手を伸ばし、身を避けた。「どうぞ」「ありがとう」 主婦に続き、エレベーターを出る。 主婦が、自室の前に立った。 侑人の家は、その向こうだった。 主婦はアルカイックな微笑みを浮かべ、侑人に軽く

  • 単独旅行記Ⅶ(100)

    み「うむ。 これが一般車両じゃないことは……。 火を見るより明らかじゃ」ハ「当たり前や。 いや。 待ったれや。 バスはバスやが……。 こいつ、高速やないで。 路線バスや」ハ「『坂下(ばんげ)営業所』行きや」み「あんな行き先表示板、よく見えるな

  • 由美と美弥子 4096

    ■ 翌日。 侑人は、いつもの時間にマンションに帰ってきた。 今日は、母親とどんな体位で交わろうかと考えながら。 もちろん、股間は凝りっぱなしだった。 エントランスを入ろうとしたとき、駐輪場の方から歩いてくる女性が目に入った。 間違いない。 あの隣

  • 由美と美弥子 4095

    ■ 侑人は部屋のベッドに仰向き、スマホを眺めていた。 家族3人の夕食を終えた後だった。 母親は、キッチンで洗いものをしているだろう。 父親はダイニングテーブルで、お茶を飲みながら新聞を読んでいるはずだ。 俯瞰で見れば、何の変哲もない平和な家庭の風景だ

  • 由美と美弥子 4094

    いいではないか。 もう万里亜には、何を見られても構わない。 薫とは性交までした関係だ。 奈美の指は、高速のオーバルを描き始めた。 万里亜の口角が吊りあがった。 薫を抱えていない手が、薫の陰茎に掛かった。 もちろんそこは、弓のように反り返っていた。

  • 由美と美弥子 4093

    万里亜は、こちらを向いて椅子に座っていた。 しかし、第二幕が始まったわけではないようだ。 対岸の窓に客の気配がなかった。 万里亜は、窓のすぐ向こうに座っているのだ。 対岸の客に見せる舞台ではないだろう。 それならこれは……。 奈美たちだけに見せる

  • コメントログ292(4081~4090)

    由美と美弥子 4081★Mikiko06/03/2024 05:47:25 AM今日は何の日 6月3日は、『もろみみその日』。 「もろみみそ」の日本有数の生産量を誇る……。 『㈱ますやみそ/広島県呉市』が制定。 日付は、『も「ろ(6)」「み(3)」』と読む語呂合わせから。 身体に良い

  • 由美と美弥子 4092

    だが、激しく興奮していたのは、奈美だけではなかった。 慣れているように見えた侑人も、このシチュエーションには翻弄されていたのだ。「ダメだ。 もう出る」 侑人は、再び片足を座面に踏みこんだ。 陰茎を支え、奈美の顔面に向ける。 射出口の鈴穴が膨れた

  • 単独旅行記Ⅶ(099)

    み「お、ここだな。 もしここじゃなかったら、詐欺だぞ」ハ「ここ以外あるかい」ハ「時刻表やな。 なんや、貼り紙だらけやないか」み「コロナ以降……。 どの便も減便になってるんだよ。 会津から新潟に行く便は……。 わたしの乗る14:45分の1本だけ」ハ

  • 由美と美弥子 4091

    ワンピースの肩を剥がされた。 ブラのストラップも一緒に浚われ、カップが落ちかける。 とっさに押さえた腕を掴まれ、引き離される。 腕からワンピとブラを手繰り取られた。 ワンピは透けない生地なので、下にはブラしか着けて来なかった。 上半身が丸裸になった

  • 由美と美弥子 4090

    侑人は、突きつけた陰茎を扱き始めていた。「もう出るかも」「止めて!」「だったら脱いで」 侑人が手を止めた。 半分皮を被った亀頭の先に、射出口が黒々と穿たれていた。 まだ子供の形状の性器だが、その機能はすでに大人のものなのだ。 そこから射出される

  • 由美と美弥子 4089

    ■ 舞台の照明が徐々に弱まり、やがて暗転した。 一幕が終わったようだ。 対岸の個室では、客の入れ替えがあるのか……。 扉の開け閉めされる音が聞こえて来た。 目の前のガラス窓が明るくなり、再び水槽が投影された。 奈美は、自分が前のめりの姿勢になってい

  • 由美と美弥子 4088

    しかし女性は、万里亜の挙動を止めようとはしなかった。 万里亜は、腰を自在に動かしているが……。 ディルドゥを噛むことで、動きを止めることは出来るはずだ。 女性は苦痛に顔を歪めながらも、それをしてはいない。 女性の両手は、万里亜の両腿に貼りついたまま

  • 由美と美弥子 4087

    万里亜は、腰のストラップから鞭を抜いた。 大きく振りかぶり……。 袈裟懸けに振り下ろす。 バシィ! 女性の肉が、高らかに鳴った。 振り下ろされたのは、対岸の観客側だった。 しかし奈美には、女性の尻が音を立てて震える様が、ありありと想像できた。

  • 単独旅行記Ⅶ(098)

    み「じゃーん。 まずこれは、母へのお土産。 ハンカチと……。 酉年なので、ニワトリの人形」み「しかしこのニワトリ……。 あんたに似てるんじゃない?」ハ「似とらんわい!」 お土産を買ってる写真を、まったく撮っていませんでした。 おそらく、ほかの

  • 由美と美弥子 4087

    万里亜は、腰のストラップから鞭を抜いた。 大きく振りかぶり……。 袈裟懸けに振り下ろす。 バシィ! 女性の肉が、高らかに鳴った。 振り下ろされたのは、対岸の観客側だった。 しかし奈美には、女性の尻が音を立てて震える様が、ありありと想像できた。

  • 由美と美弥子 4086

    薫は尻たぶを空豆のように窪ませながら、なおも射精を続けた。 呆れるほどの量だった。 女性の顔面は、胞衣に包まれたごとく埋め尽くされていった。「かはぁ」 薫の身体から、精気が抜けるのがわかった。 まるで、射出した精液が魂であったかのように。 脚が

  • 由美と美弥子 4085

    女性の眼前には、勃起しきった薫の陰茎があった。 亀頭は、痛々しいまでにピンク色だった。 女性はカラオケマイクを受け取るように、陰茎に手を掛けた。 女性が、チラリと真上を見あげた。 薫の表情を確かめたのだろう。 薫は目元こそ見えないが、表情を歪ませて

  • 由美と美弥子 4084

    万里亜の尻が畝り始めた。 独特の動きだった。 腰も太腿も動かないのに、尻だけが自在に可動するのだ。 似た動きをする尻は、YouTubeで見たことがあった。 タヒチアンダンサーだった。 腰蓑を跳ねあげながら、尻だけを激しく振動させる踊りだ。 もちろん、薫の

  • 由美と美弥子 4083

    万里亜が、鞭を腰のストラップに挿した。 片手の平を、口元に翳す。 万里亜の頬が収縮した。 唇が突き出る。 その先から、粘性の液体が繰り出された。 もちろん、唾液だ。 水飴のように糸を引く唾液が、窪めた手の平に溜めこまれていく。 万里亜の表情が元

  • コメントログ291(4071~4080)

    由美と美弥子 4071★Mikiko05/20/2024 05:40:16 AM今日は何の日 5月20日は、『森林の日』。 岐阜県美並村など、村名の頭に「美」の字がつく村10村で結成した……。 「美し村(うましさと)連邦」が制定。 「森林の日」の「森林」は、「もり」と読みます。 日付

  • 由美と美弥子 4082

    万里亜が鞭を下に向け、円を描くように回した。 薫は、その場でゆっくりと回り始めた。 横顔が見えた。 しかし、その目の周りは、マスクによって覆われていた。 万里亜が着けているヴェネツィアンマスクではなかった。 怪傑ゾロというヒーローがしていた、鼻の上

  • 単独旅行記Ⅶ(097)

    み「進学塾だな。 やっぱ、会津高校は名門なんだ」ハ「あんたも、こういうとこ通たんか?」み「高3の夏休みだけね。 東京で。 でも、ほとんど出席しなかった」ハ「何しとったんや」み「ほんと、何してたんだろうね。 記憶に残ってるのは、田無で畑を見たことと

  • 由美と美弥子 4081

    ■ 万里亜は舞台袖まで歩んで行った。 退場するのかと思ったが、そうではなかった。 すぐに戻ってきた。 紐を引いている。 いや、リードだ。 リードの先には、四足歩行する人体。 リードは、その人体の首に繋がっていた。 舞台上に仰のく女性とは対照的な、

  • 由美と美弥子 4080

    「ほぉぉぉ」 奈美は舞台に目を戻した。 咆哮をあげたのは、万里亜だった。 この舞台に出てから、初めての発声だった。 思わず出た声なのかも知れない。 万里亜のディルドゥのプレートは、股間から浮きあがっていた。 理由ははっきりとわかった。 上下動の衝

  • 由美と美弥子 4079

    次第に上下動のスピードがあがって来た。 パンパンパン! 濡れた洗濯物を、宙で振るような音だった。「あひゃひゃひゃひゃ」 女性が奇声を撒き散らせ始めた。 演出とは思えない嬌声だった。 万里亜はストラップに挟んだ鞭を抜きあげ、馬に鞭を入れるように

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