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長編レズビアン小説「由美と美弥子」連載中! 「日・月・水・金・土」が投稿日。連載、4,000回超。

赤い花、青い花。黄色い花。ピンクにオレンジ。そして白。様々な色彩の花が、地面を覆い尽くしていた。しかもその花たちは、ひと所に留まってはいなかった。二つ並んで、ほかの花々の間をすり抜けて行く一組。十近く固まって、形を変えながら行進する花の群。この群の前では、ほかの花たちが道を譲っていた。もちろん、おびただしい花邑を縫うようにして進む、たった一つの花もあった。

Mikiko
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2016/03/05

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  • 由美と美弥子 3847

    万里亜は既に、性器の前にディルドゥを構えていた。 短い方を自分に向けている。 美咲の肩から戻った手が、再び大陰唇に添えられていた。 ぷっくらとした膨らみに指が埋もれると、真紅の陰裂が覗いた。 大柄な体型に似合わない、小振りな性器だった。 まるでそこ

  • 由美と美弥子 3846

    しかし、これほどのフェラチオのテクニックを持つということは……。 薫にとって、男性相手の性行為が珍しくないということだろう。 顔だけ見れば女性と遜色ない。 しかし、頸から下は少年。 倒錯した魅力を感じる男性も少なくないのかも知れない。「もういいわ

  • 単独旅行記Ⅶ(051)

    み「さすが、会津藩の家老屋敷ともなると、立派な玄関じゃな。 西郷頼母邸だけに……。 “たのもう!”」ハ「言うと思ったわ」み「この紋って、会津藩の紋?」ハ「ちゃうやろ。 会津松平家なんやから、葵の紋やないんか?」み「そしたらこれは、西郷家の紋?」ハ

  • 由美と美弥子 3845

    薫は、引き出しから取り出したものを両手に抱えて戻って来た。 その手にあるものが何なのかは、はっきりとわかった。 絵里子も、同じようなアイテムを持っていたからだ。 しかし、絵里子と知り合う前の美咲なら、わからなかったかも知れない。 生身を模してはいる

  • 由美と美弥子 3844

    「万里亜さん……。 これもイッたって云うんですかね?」「薫くん。 上出来じゃない。 この流れなら、十分上演できるわ。 ご褒美あげなきゃね」「ほんとですか」 薫は絵里子の口から、ゆるゆると陰茎を引き抜いた。 唾液にまみれた陰茎は、ねらねらと光ってい

  • コメントログ267(3831~3840)

    由美と美弥子 3831★Mikiko06/07/2023 05:47:31 AM今日は何の日 6月4日から10日までは、『歯と口の健康週間』。 もともと日本歯科医師会が、「む(6)し(4)」と読む語呂合わせで……。 1928(昭和3)年から、6月4日を「虫歯予防デー」に制定してました。 現在は

  • 由美と美弥子 3843

    「スゴいじゃない。 こんなディープスロート、滅多に見れないわ」 絵里子の目尻からは、涙が川筋のように伝っていた。「舞台では、アイメイクした方が良さそうね。 黒い涙の方が絵になるから」「万里亜さん……。 もうイッてもいいですか?」「もう少しコントロ

  • 由美と美弥子 3842

    「もっと深く入れてみて。 ディープスロート」「怖いですよ。 噛まれそうで」「大丈夫。 このおばさんなら。 十分、適性があるわ」 薫は絵里子の顔に向けて、腰を煽った。 ほとんど陰茎の基部までが、絵里子の口中に埋もれていた。「おごっ」 絵里子の喉

  • 単独旅行記Ⅶ・総集編(5)

    この『単独旅行記Ⅶ・総集編(5)』は、『単独旅行記Ⅶ(041)』から『単独旅行記Ⅶ(050)』までの連載を、1本にまとめたものです。み「ビールを4本しか買わなかったのは、失敗だったな。 もっと飲めた。 やむを得ん。 『氷結無糖レモン』に移行じゃ」ハ「まだ

  • 由美と美弥子 3841

    「やっぱりこの2人、絵になるわ。 どう? このコントラスト」 言っていることは、よくわかった。 直立した薫は、一片の贅肉もないスレンダーな体型だった。 それでいて、筋肉質なギスギス感もない。 人形の服を脱がしたみたいに、つるんとしている。 一方、ひ

  • 単独旅行記Ⅶ(050)

    み「でーん。 いきなり、とうちゃこー!」ハ「なんや、ここは?」み「のぼり旗に書いてあるでしょ」ハ「『会津武家屋敷』かいな。 なるほど、ここは会津観光には欠かせんわな」み「来たのは、これで2回目なんだよ」ハ「修学旅行か?」み「いや、そんときは見学

  • 由美と美弥子 3840

    当たり前のことだが、バスローブの下には何も着けていなかった。 想像したとおりの華奢な後ろ姿だ。 いや。 想像した以上と云うべきか。 女性らしい凹凸が、まったくないのだ。 薫の後ろ姿に比べたら、香織の方がまだ女性らしかった。「あ、目が覚めたみたい」

  • 由美と美弥子 3839

    入口で駆動音がした。 黒い引き戸が、ゆっくりとスライドしている。 美咲は、万里亜の背中に隠れた。 全裸であることが、改めて意識された。 光を背に、黒いシルエットが立っていた。 か細いフォルムだった。 男性ではないようだ。 人形《ひとがた》が部屋

  • 由美と美弥子 3838

    ■「さて、今度はこっちね」 万里亜は、侑人の腹から持ちあげた足裏を、部屋の中央部に向けて踏み出した。 そこには、一脚の椅子が据えられていた。 椅子には、座り主がいた。 絵里子だった。 いや、ただ座っているのではない。 椅子に、赤いロープで拘束され

  • 由美と美弥子 3837

    「ふふ。 早く出してあげなさい。 ほら、こんなにおちんちん勃てて待ってるんだから」 万里亜の片脚が離陸し、足裏が侑人の陰茎を踏みつけた。 陰茎は自らの腹に押しつけられ、亀頭だけが爪先から覗いている。 万里亜は、足裏を左右に揺すり始めた。「あっ。

  • 由美と美弥子 3836

    「しゃがんで。 立ったままじゃ、真下におしっこできないでしょ」 美咲は、改めて真下を見下ろした。 侑人の視線が、美咲の視線と交錯する。 このまましゃがめば、侑人の視線に性器が灼かれるだろう。 もちろん、実際に灼いているのは、侑人の視線ではなく美咲の

  • 単独旅行記Ⅶ(049)

    み「普通の自転車だと、めげそうな道のりだな」ハ「電アシやと、そないに違うんか?」み「何じゃ、“でんあし”って?」ハ「電動アシスト自転車の略やて。 ネットに載っとったわ」み「確かに、“電動アシスト自転車”は、ちと長いよな。 略したくなる気持ちはわかる

  • 由美と美弥子 3835

    「次は美咲さんよ」「え?」「侑人くんに、おしっこ、かけてやって」「そんな。 出ないわ」「まーだ、ブレーキがかかってるみたいね。 侑人くん、そこに寝て。 仰向け」 侑人は美咲の足先を手放し、その場で仰向いた。 まさしく少年の体型だ。 しかし股間の

  • 由美と美弥子 3834

    しかし……。 万里亜は全裸なのだ。 それでこの恰好をしたら、股間部は剥き広げられてしまう。 しかも、万里亜の股間は無毛だ。 陰唇の中まで覗けてしまうことになる。 実際、美咲の足指をしゃぶる侑人は、万里亜の股間を食い入るように見つめていた。「ふふ。

  • コメントログ266(3821~3830)

    由美と美弥子 3821★Mikiko05/24/2023 05:41:55 AM今日は何の日 5月24日は、『スクーバダイビングの日』。 スクーバダイビングの認定証である「Cカード」を発行する……。 『レジャーダイビング認定カード普及協議会(Cカード協議会)/東京都渋谷区恵比寿南』が制

  • 由美と美弥子 3833

    「ほら、こんなに一生懸命舐めてるんだから、ちゃんと見てあげなさい。 目を逸らさないで」 最後のひと言が、胸に刺さった。 そうだ。 これまでの人生は、ずっと目の前のことから逃げ続けて来た日々だった。 これからは、現実を、今を、真っ直ぐに見つめよう。

  • 由美と美弥子 3832

    「いいこと? これは、大事な通過儀礼なの。 イニシエーションね。 誰が主人で誰が家来か……。 はっきりと形にして、互いが認識する儀式よ」「主人とか家来とか……。 そんなのイヤよ」「ダメ。 ほら、足あげてって」「できないわ」「するの!」 万里亜

  • 由美と美弥子 3831

    「ボールは自分で取りなさい」 侑人は、両腕を頭の後ろに回した。 ストラップを外したのだろう。 侑人がボールを吐き出すと、粘性の強そうな唾液が糸を引いた。「侑人くん。 まず、やることがあるでしょ」 侑人は、美咲に向き直った。 思わず後ずさる。「

  • 単独旅行記Ⅶ(048)

    み「ここは旧道だな。 歩道が狭いわ」ハ「スピード、気いつけや。 あっちゃから歩行者が来たら、正面衝突やで」み「はいはい。 しかし、この赤い舗装、なんだろ? 明らかに、側溝の上に敷いてあるよね」ハ「せやな。 水を落とす穴が空いたあるわ」み「わかっ

  • 由美と美弥子 3830

    「なーんだ。 お気に召さないみたいね。 喜んでもらえると思ったのに」「何てことを……。 これは……。 これは犯罪よ」「あなたも同じ目に遭ったんでしょ」「だからって! ……。 ごめんなさい。 わたしのせいね。 わたしのせいで、あなたはこんなことを

  • 映画に見るレズビアンの世界/第1回

    「映画に見るレズビアンの世界」作:マッチロック第1回『アンダー・ハー・マウス』 レズビアンの映画(シーンを含む)が初めて公開されたのは、確認できたのが1936年(なんと第二次世界大戦前夜!)のドイツ映画「制服の少女」からで、日本だと1953年「野戦看

  • マッチロック・ショー

    マッチロックさんの創作集です。映画に見るレズビアンの世界/第1回フェアリーズ・パーティ/ファースト(2-6) フェアリーズ・パーティ/ファースト(2-5) フェアリーズ・パーティ/ファースト(2-4) フェアリーズ・パーティ/ファースト(2-3) フ

  • 由美と美弥子 3829

    左手の壁の中央部は、黒い矩形に象られていた。 開口部のようだが、ドアノブなどは見あたらない。 引き戸だろうか。 万里亜はその前に立つと、手の平を打ち合わせた。 駆動音が起こり、黒い矩形がゆっくりと横にスライドした。 やはり引き戸だったのだ。 現れ

  • 由美と美弥子 3828

    ■ 再び2人は、リビングに戻っていた。 もちろん、バスルームで目を覚ましたあと、互いの身体を清めている。 化粧も落としていた。 万里亜の顔は、化粧を落としてもほとんど変わらなかった。 彫りが深いからだろうか。 肌もみずみずしく張っている。 自分はど

  • 由美と美弥子 3827

    その当時はまだ、絵里子たちと知り合う前だった。 専業主婦の幸せな生活にまどろんでいたころだ。 自分の内奥に潜む淫性には気づいていなかった。 だが、今は違う。 自らの正体は、絵里子や香織によって捲り出されてしまっていた。 淫獣だ。 その自覚がおそら

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