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tadox34 https://blog.goo.ne.jp/tado0831

森の案内人:森林インストラクター田所清のブログです。自然観察日記を書いてブログ歴10年目です。

森閑とした空気に包まれる森の中は神秘の宝庫。そこに息づく植物や虫・きのこなどを観ながら造形の不思議を想い自然の奥深さに感嘆しています。そして、それを感ずる自分がうれしい。だから伝えたい。

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長岡市
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長岡市
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2016/02/04

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  • 自然博物園で見た夏のキノコ ①ホオベニシロアシイグチ

    園内で出会った夏のキノコのいくつかを取り上げます。ホオベニシロアシイグチはやや大き目なキノコ。もう少し傘が黒っぽいものももあるようですが明るい灰色をしていました。茎が浮き上がった網目模様を呈するのも特徴の一つです。自然博物園で見た夏のキノコ①ホオベニシロアシイグチ

  • ホオベニシロアシイグチの傘の裏面

    裏面は管孔。くきは浮き上がった網目模様を呈するのも特徴の一つです。ホオベニシロアシイグチの傘の裏面

  • アカショウマ

    トリアシショウマに似ていますが、花序の様子や小葉の様子で別種というのがわかります。アカショウマです。新潟県内にも自生はあるようですが、私はまだ確認したことがありません。アカショウマ

  • アカショウマの花序

    花序は全体に線形の房がひょろひょろと伸びています。アカショウマの花序

  • アカショウマの花

    トリアシショウマもアカショウマもユキノシタ科のチダケザシ属。花はよく似ています。アカショウマの花

  • アカショウマの葉

    アカショウマの葉は3回3出複葉で小葉の幅が狭いとされますが見極めはなかなか難しいものです。アカショウマの葉

  • アマチャズル

    山奥のブナ林の一角、小沢に近い場所にアマチャズルがみられました。全国的に自生している種とはいえ、里山などの人里近い場所に多い種で、奥山などあまり人の動きが多くない場所にはないのではと思うのですが、何かしらの原因で種などが運ばれたのでしょうか。アマチャズル

  • アマチャズルの花

    アマチャズルはウリ科アマチャズル属の雌雄異株の種。この花は雄花のようです。地味な種ですから花はほとんど気づきません。でも神秘的な色彩と形をしている花です。アマチャズルの花

  • アマチャヅルの葉

    葉はヤブガラシに似た形質をしていますが、草質で柔らかそうです。変わった形の複葉で、このような複葉を鳥足状複葉(とりあしじょうふくよう)というのだそうです。鳥の足のような形に広がった5枚に分かれた小葉がついています。アマチャヅルの葉

  • ウメガサソウ

    イチヤクソウに近い種でウメガサソウも見られました。経験的にこの種は奥山の林床で出会うのですが、低地から深山まで見られるのだそうです。ウメガサソウ

  • ウメガサソウの花

    5数性の花でがく・花弁が5,雄蕊は10、めしべは1。めしべの形が平たい円形で面白いですね。ウメガサソウの花

  • ウメガサソウの葉

    一つ一つの葉はツルアリドウシにも似た雰囲気がありますが、茎は10㎝以下で、その茎に互生しています。ウメガサソウの葉

  • イチヤクソウ

    月山の山麓部、海抜は800m弱の海抜でイチヤクソウに出会うのはちょっと驚きでした。この種は普通里山など低山帯に自生している種と思っています。イチヤクソウ

  • イチヤクソウの花序

    花が咲いたようですが暑さのせいか花が痛んで全体像が分かりません。上部にはまだ開花していないつぼみがついています。花弁が5枚の花でめしべが極端に湾曲する特徴があります。イチヤクソウの花序

  • イチヤクソウの葉

    葉身は広楕円形。葉脈が凹み白っぽく抜ける特徴があります。イチヤクソウの葉

  • オオカサスゲ

    園内の最奥に野鳥観察の池があります。観察用の小屋もあってゆっくりと観察するにはよい場所です。その池の周辺に繁茂していたのがこのオオカサスゲです。オオカサスゲ

  • オオカサスゲの花

    カサスゲに比べ豪壮な感じで全体に大型。北地の湿地環境に群落を作る抽水植物です。オオカサスゲの花

  • 野鳥観察の池

    ミズバショウやオオカサスゲが繁茂する野鳥観察の池です。奥に開放水面が広がっています。野鳥観察の池

  • 野鳥観察の小屋と周辺に広がるブナ林

    池のすぐ上に立っている観察小屋。周辺は深いブナの森になっていました。野鳥観察の小屋と周辺に広がるブナ林

  • ヒメヘビイチゴ

    湿り気のある場所の半日蔭か日陰にはヒメヘビイチゴが群落を作っていました。ヒメヘビイチゴ

  • ヒメヘビイチゴの花

    花はあまり多くなかったもののポツンポツンと見られます。ヒメヘビイチゴの花

  • ヒメヘビイチゴの果実

    ヒメヘビイチゴはバラ科キジムシロ属の多年草です。「イチゴ」とつきますが、ヘビイチゴのような液果にはならず実はそう果(痩果)になります。キジムシロ属の証拠になります。ヒメヘビイチゴの果実

  • ヒメヘビイチゴの大群落

    木々で覆われた窪地はかなり湿気がおおいのでしょうか。絨毯のようにヒメヘビイチゴが繁茂していました。見事な群落です。ヒメヘビイチゴの大群落

  • ツルアリドオシ

    ブナ林の林床にツルアリドオシがたくさん花をつけていました。この種は垂直分布が比較的広い種で低山から亜高山帯まで見られます。里山は花の時期は終わっていますが、ここでは7月下旬がピークのようです。ツルアリドオシ

  • ツルアリドオシの花

    夏のブナ林内は花がほとんどありません。その中で見られるツルアリドウシの花は愛らしく心癒される花です。ツルアリドオシの花

  • ツルアリドオシの葉

    アカネ科ツルアリドウシ属の常緑性多年草です。対生する葉が光沢を帯びています。ツルアリドオシの葉

  • ドクゼリ

    オオバセンキュウの脇にドクゼリがありました。里山では見られないものの山地の湿地ではしばしば出会います。自然博物園内の小さな湿地にも自生していました。ドクゼリ

  • ドクゼリの花

    セリ科に見られる複散形花序ですが、一つ一つの花序がボール状に見えます。ドクゼリの花

  • ドクゼリの葉

    ドクゼリは3大毒草として扱われます。それはドクウツギ、トリカブトとドクゼリです。過去に誤食した例が多くあるようでいろいろな記述がありますが、精神錯乱や呼吸困難になって死に至るとか。毒成分の皮膚からの吸収もあるようですから折ったりして草汁を皮膚につけないように気をつけなければと改めて思いました。ドクゼリの葉

  • シラネセンキュウ

    園内にはシラネセンキュウも見られました。栄養状態が良いともっと大株になるのですが今回はあまり大きな株ではありません。とはいえオオバセンキュウに比べ一回り小型の種です。シラネセンキュウ

  • シラネセンキュウの花序

    花がほぼ終わっていてオオバセンキュウとの比較が十分ではありませんが、この株の花序は優しい感じのものでした。シラネセンキュウの花序

  • シラネセンキュウの葉

    シラネセンキュウの葉は3-4回3出羽状複になり、やわらかそうな質感で小葉には荒い鋸歯が目立ちます。シラネセンキュウの葉

  • オオバセンキュウ

    ビジターセンターの近くの湿地にオオバセンキュウが花を見せていました。いままでしっかりと観察したことがなかった種ですからとても良い機会になりました。オオバセンキュウ

  • オオバセンキュウの花序

    シラネセンキュウに比べかなりがっちりとした複散形花序です。オオバセンキュウの花序

  • オオバセンキュウの花

    一つ一つの花は5数性の花。周辺の花から開花していきます。オオバセンキュウの花

  • オオバセンキュウの葉

    葉の節が極端に屈折するのが一つの特徴のようです。オオバセンキュウの葉

  • 山形県立自然博物園 月山の湧水

    月山の南側、志津温泉があります。その近くに山形県立自然観察園というブナ帯の自然を学習できる場所があります。10年くらいぶりでしょうか、久しぶりに歩いてみました。途中にある月山の湧水地でこんこんと清らかな清水が湧き出ていました。山形県立自然博物園月山の湧水

  • エゾニワトコ

    月山の湧水の脇にひときわ目立つ赤い実。ニワトコの実です。エゾニワトコ

  • エゾニワトコの実

    カメラで撮影して拡大しながら種を判断しています。ニワトコに比べエゾニワトコは赤身が強い果実のようですからここではニワトコと判断しています。エゾニワトコの実

  • エゾニワトコの葉

    実はオオニワトコという日本海側に生育する種があるそうですが、私はよく理解できていません。実の色が鮮やかですからここではエゾニワトコにしておきます。エゾニワトコの葉

  • キバナノアツモリソウ

    入笠高原はスズランで有名ですが、ホテイアツモリソウやキバナノアツモリソウなどが見られるという点でも知られています。花の時期はすでに過ぎていましたが、湿原の上にある山彦荘の脇に金網で保護された一角がありそこにキバナノアツモリソウが見られました。野生のものを見たことがないので大いに興奮しました。キバナノアツモリソウ

  • キバナアツモリソウの花の後

    とてもみすぼらしいのですが、キバナノアツモリソウの花が枯れたものがまだ株についていました。なんとなく花の形を残しているようですが、もう少し良い状態のものを見たかったですね。株はそこそこ密集していて沢山ありましたが、あまり花が咲かなかったのか花の後があまり見当たりません。花期は6月中頃です。キバナアツモリソウの花の後

  • ゴンドラ駅から八ヶ岳方面を望む

    入笠山のゴンドラ駅の目の前がスキーのゲレンデで夏は広い庭園風になっています。そこからの展望は素晴らしいものがあります。ゴンドラ駅から八ヶ岳方面を望む

  • ミズチドリ?

    入笠湿原の一角にツレサギソウ属のランが見られました。パッと見はミズチドリと思いましたが、花の色が薄いので断定できません。木道から離れた位置で細部を見ることができず、カメラに収めて拡大しながら考えてみました。ミズチドリ?

  • ミズチドリ?の花

    いままで見てきたミズチドリは花は純白で遠目でもはっきりと分かります。花の色彩を除けばミズチドリに見えるのですが、こんなぼんやりとした色彩のミズチドリがあるのでしょうか?ミズチドリ?の花

  • 入笠湿原の全景

    ゴンドラ駅からそのまま湿原の上部に出てくる園路があります。湿原は広いすり鉢状になっています。全体的みればそれほど水分条件に恵まれている場所ではないように見えました。入笠湿原の全景

  • カラマツソウ

    入笠湿原にはカラマツソウが沢山あっていろいろなステージの株が見られました。その姿があまりにも変化があるので一見別種かと思うほど。しかし、調べてみると同じものと考えても良いようです。カラマツソウ

  • カラマツソウの花

    やや大型の株で花火のような小さな花が沢山付く花序はなかなか見ごたえがあります。カラマツソウの花

  • コバノイチヤクソウ

    先日入笠高原に行きました。じっくりゆっくり観察するというものではなかったので目に付いたものをいくつか取り上げたいと思います。コバノイチヤクソウは針葉樹林帯などの亜高山で見られる種です。入笠湿原に向かう林の中に点々と存在していました。コバノイチヤクソウ

  • コバノイチヤクソウの花

    イチヤクソウの仲間はめしべが象の花のように長いのが特徴です。それもなぜか湾曲しています。コバノイチヤクソウの花

  • コバノイチヤクソウの葉

    名前の通りイチヤクソウに比べ葉が小型。イチヤクソウは葉脈が白く抜けるようになっていますが、コバノイチヤクソウはそれが目立ちません。また、この種は比較的群生しているように思います。コバノイチヤクソウの葉

  • アメリカキササゲの葉

    この道の駅(尾瀬かたしな)には外国の黄葉の樹木を集めているようで、アメリカキササゲの黄葉品種もありました。キササゲは中国原産の種。こちらはときどき見かけますがアメリカキササゲとの違いは分かりません。葉はよく似ています。アメリカキササゲの葉

  • アメリカキササゲのつぼみ

    キササゲの花は遠目ではサルスベリのようなトチノキのような印象をうけるのですが、実際はノウゼンカズラ科の種ですからうす黄色いノウゼンカズラの花を小さくし多様になると思います。果実は細長いマメの実のような形になります。アメリカキササゲのつぼみ

  • イギリスコナラの葉

    同じ場所に「イギリスコナラ」とい名板が付いている樹がありました。カシワとミズナラを合わせたような印象の葉です。イギリスコナラの葉

  • イギリスコナラの若い果実

    イギリスコナラの若い実がありました。在来のコナラ属に似ている果実で、この秋には熟していわゆるどんぐりになるのでしょう。イギリスコナラの若い果実

  • ネグンドカエデ

    尾瀬の手前の道の駅にネグンドカエデが植栽してありました。北米原産のカエデで日本にはない興味深いカエデです。斑入りや鮮やかな色彩葉の品種などがあるようで、ときどき街路樹や庭木に利用されているようです。ネグンドカエデ

  • ネグンドカエデの葉

    葉がトネリコに似ていることからトネリコバノカエデともいわれています。日本にはメグスリノキやミツデカエデなどの3小葉のカエデはありますが、3〜5対からなる奇数羽状複葉の種はありません。雌雄異株の種で雄花はハナノキのような花序になるようです。ネグンドカエデの葉

  • ヤブタビラコ

    ヤブタビラコは身近にある花というイメージですが案外探せない花です。今まで扱った記憶がないのでたまたま見つけたものを載せてみます。軟弱な種で自分でしっかりと立ち上がっているふうでなく他の種に寄りかかりながら生育していました。ヤブタビラコ

  • ヤブタビラコの花

    コオニタビラコに似た花ですが、花びらの数は15個程度あります。ヤブタビラコの花

  • ヤブタビラコの葉

    根出葉は柔らかな奇数複葉が放射状に出ています。ヤブタビラコの葉

  • 帰化種 ハイコウリンタンポポ

    これは先月日光の千手が浜で見たものですが、在来種ではないと思いいろいろ調べてようやく種名にたどり着いたものです。ヨーロッパ原産のキク科多年草です。ヤナギタンポポ属。帰化種ハイコウリンタンポポ

  • ハイコウリンタンポポ の花

    コウリンタンポポも帰化種ですがこちらもヨーロッパ原産で赤い花。ハイコウリンタンポポは黄色い花です。こちらぼ方がタンポポらしいですね。ハイコウリンタンポポの花

  • ハイコウリンタンポポの花を横から

    総苞片の硬そうな黒い毛が印象的です。ハイコウリンタンポポの花を横から

  • ハイコウリンタンポポ の葉

    地下茎で各個体がつながっているようです。北海道に多く見られるようで、寒地系の帰化種でしょうか。千手が浜に見られたというのも比較的低温環境だからでしょうか。ハイコウリンタンポポの葉

  • 断崖に咲くウチョウラン

    清津狭の断崖にピンク色の花。カメラを望遠にしてウチョウランらしいことを確認しました。新潟県内でのウチョウランは実は初めてでちょっと興奮しました。最初の出会いが近づきがたい環境ですがきっと近くに見やすいものがあるだろうと探しました。ありました。断崖に咲くウチョウラン

  • ウチョウランの花

    崖の裂け目に根を下ろして生育しています。県内には自生はしているという話を聞いていましたが、花の季節にタイミングよく出かけていなかったようです。案外あちらこちらに自生していることがわかりました。ただ花がないとなかなか見つからないのだろうと思います。ウチョウランの花

  • ウチョウランの花 拡大

    野生のウチョウランはかなり貴重なものになったという話を聞きます。栽培されている個体は栄養が良いせいか大型になりますが、野生の個体はほっそりとした印象です。ウチョウランの花拡大

  • ミズタビラコ

    沢沿いなど湿った環境に生えるミズタビラコです。清津川渓谷の水場で見かけました。ミズタビラコ

  • ミズタビラコの花

    ワスレナグサの仲間ですが花は一回り小い種です。花序ははじめくるりと巻いていますが(さそり形花序)、咲き始めると伸びてしまいもちろん在来種です。ミズタビラコの花

  • ミズタビラコの分果

    4つに分かれた分果。一つ一つは三角錐をしています。ミズタビラコの分果

  • ミズタビラコの葉

    楕円形の葉。葉には短い葉柄がありますミズタビラコの葉

  • ツチアケビ

    長い間出会えなかったツチアケビが最近4年ほどではほぼ毎年出会えています。個体数が増えたのでしょうか?ツチアケビ

  • ツチアケビのつぼみ

    残念ながら開花している花ではなくまだつぼみです。もう1週間は必要でしょうか。ツチアケビも腐生ランと言われる種でオニノヤガラと同じ生態をしています。秋にはウインナーのような大きさの真っ赤な実を鈴なりに実らせます。ツチアケビのつぼみ

  • ツチアケビの茎

    ツチアケビの茎には葉の痕跡が見当たりません。ツチアケビの茎

  • オニノヤガラ

    清津川渓谷の散策時、オニノヤガラに出会いました。久しぶりです。60~70cmくらいに伸びていて先端の花穂はまだ開花直前の様子。オニノヤガラ

  • オニノヤガラの花

    それでも花穂をよく見ると株のいくつかは開花しているようにも見えますが、先端が開口していないようです。オニノヤガラの花

  • オニノヤガラの鱗片葉

    オニノヤガラは地下にナラタケ菌を包むジャガイモのような根があります。菌との共生で栄養を得ているラン科植物です。したがって緑葉はなく葉は退化して鱗片様に茎についています。菌従属栄養植物のひとつでしょうか。オニノヤガラの鱗片葉

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