オウム真理教に関連する事件の概要 森達也監督の著書『A マスコミが報道しなかったオウムの素顔』(角川文庫)の内…
ここ最近扱っているティム・ハーフォード著の『ひらめきを生み出すカオスの法則』という書籍の原題は、『Messy:…
以前の記事「複眼的に物事を捉える – 各国の教科書における「アメリカ大陸発見」の記述 –」の中で、「アメリカ大…
『ひらめきを生み出すカオスの法則』ティム・ハーフォード 著 – キング牧師の歴史的演説 –
「I have a dream…」という名文句で有名なマーティン・ルーサー・キングの名演説が行われ…
『文化人類学入門 増補 改訂版』(中公新書)祖父江孝男 著 ⑩ – 上下の序列を重んじる日本人の認識/研究者はどこまで客観的であり得るのか –
上下の序列を重んじる日本人の認識 それぞれの文化の中で、住民が自分の世界をどのように認識しているかを考察する認…
『文化人類学入門 増補 改訂版』(中公新書)祖父江孝男 著 ⑨ – ルース・ベネディクト著『菊と刀』の問題点 –
以前、このブログでルース・ベネディクトの『菊と刀』を取りあげましたが、『文化人類学入門 増補 改訂版』(中公新…
『文化人類学入門 増補 改訂版』(中公新書)祖父江孝男 著 ⑧ – 異文化接触がもたらす文化変容とその影響/絶対主義と相対主義 –
異文化接触がもたらす文化変容とその影響 本書の中で、異文化接触がもたらす文化変容とその影響について著者は指摘し…
キース・ジャレット『The Köln Concert』の逸話
『ひらめきを生み出すカオスの法則』ティム・ハーフォード 著/児島 修 訳の中では、混沌(カオス)が生み出す想像…
『社会心理学講義 <閉ざされた社会>と<開かれた社会>』(筑摩書房)小坂井敏晶 著の後書きでは、中島義道氏の『…
『消費される階級』(株式会社集英社)酒井順子 著 ③ – 能力による序列 –
本書の中で著者は、「脳力が高い人ばかりが高い地位につくという『バカ差別』が、なぜ差別とされないのかを考えてみる…
『消費される階級』(株式会社集英社)酒井順子 著 ② – 外部化される人間の認識 –
本書の中で、著者は「有名人と無名人の関係性においては、このように上の方にいる有名人を、下にいる無名人が仰ぎ見る…
『健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて』(イースト・プレス)能代 了 著 ⑨ – 現代の秩序を内面化させた東京の空間設計 –
空間設計が行動に及ぼす影響: 精神科病院の事例 私たちの行動や振る舞いは、環境から大きく影響を受けています。特…
『消費される階級』(株式会社集英社)酒井順子 著 ① – 「格差社会」という言葉が世間から注目されたきっかけ –
築地本願寺新報においてエッセイを寄稿してくださっている酒井順子さんが、この度、『消費される階級』(株式会社集英…
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オウム真理教に関連する事件の概要 森達也監督の著書『A マスコミが報道しなかったオウムの素顔』(角川文庫)の内…
以前、このブログで辻野弥生氏の著書『福田村事件』(株式会社五月書房新社会)所収の当該事件と、この事件を映画化し…
これまで、著者がビジネス思考の果てにうつ病を発症し、その経験を契機として考察した内容をご紹介してまいりました。…
一言で「強さ」と言っても、何が強みとなるのかは、その人が置かれた環境との兼ね合いによって決まります。たとえば、…
言葉の用法によって生まれる意志の概念 著者である井上氏は、自由意志を多元的に捉えることで、「自由と責任はセット…
文化による「論理性」の違いが示される『「論理的思考」の文化的基盤 4つの思考表現スタイル』 NewsPicks…
自己監視の時代に生きる――経済的規範と評価制度の交差点 現代社会は、経済の論理が個人に深く影響を及ぼす構造を持…
著者は、うつ病を発症する以前から一貫して「経済」に対する問題意識を抱いていました。一方で、病気を発症する前は、…
これは次回の記事でも触れる内容ではありますが、現代に生きる私たちは、経済の論理に強く規定されているといえます。…
「強い自分」を演じ続けた代償~うつ病を発症した経緯 前回も触れましたとおり、著者の井上氏がうつ病を発症した原因…
来月拙寺にご出講くださる宗秀融氏のご法話を探していたところ、毎年ご出講くださっている松月博宣先生の海徳寺You…
今回からご紹介する書籍は、ディスカヴァー・トゥエンティワン、ダイヤモンド社を経て、ソーシャル経済メディア「Ne…
苦難を共有することの意味――儀式と社会的結束 痛みを伴う儀式は、古今東西の社会において見られる現象であり、単な…
社会学者ソースティン・ヴェブレン「顕示的消費」 何かしらの犠牲を受けることで、その人自身にも利益がもたらされる…
Google が提供する NotebookLM は、ユーザーがアップロードした情報をもとにチャット形式の応答を…
2025年5月3日(土)の永代経に、広島県より服部法紹先生がご出講くださいました。法話のないようをいくつか書き…
創られた伝統――ヤンチェンマンガ村の火渡り儀式の起源 芸術に対する大胆な意見で知られているデニス・ダットンとい…
人類の黎明期における儀式と共同体の誕生 人類は、約六〇〇万年から七〇〇万年前にチンパンジーと分岐したと考えられ…
通過儀礼における三段階 儀式の研究者は、「通過儀礼」という用語を用いて、人生における主要なライフステージや変化…
ストレスの功罪:進化の恩恵と健康への脅威 ストレスは、間違いなく機能の進化に寄与してきた、生存のための重要なメ…
再定義される死 前回の記事までは、福岡伸一さんの著書から、私たちを構成する各器官は全体の部品でなく、各細胞が隣…
マップヘイター的に振る舞う細胞 人間を構成する要素は予めDNAという設計図で決定しており、その設計図どおりに各…
生物学者の福岡伸一先生の書籍の内容は法話の中でもよく耳にいたしますが、大方、物事に実体はなく、全ての現象は相互…
PC関係のコード類が乱雑になってきたので、収納グッズを購入し、PC周辺を整理・整頓いたしました。この写真では見…
1990年代以降、日本社会において「教化」の動きが顕在化しました。特に今世紀に入ってから、その動きは法律の変更…
人口急増に対応するために増設された高校普通科と垂直的序列化の関係 1970年頃を境として、高校教育制度の水平的…
日本国憲法・教育基本法の中の「能力」 この見出しでは、第二次世界大戦敗戦から1980年代までの時期に、日本社会…
垂直的序列化と水平的多様化の相互抑制 戦前、富裕層や士族出身者を中心して「受験競争」が過熱してゆく現象は局所的…
「能力」という言葉の磁場がもたらす影響 日本の教育における垂直的序列化の支配について、これまで様々に指摘されて…
前回の記事の内容 前回の記事では、本書の問題意識と仮説が述べられています。 私たちの社会における人の評価基準は…
本書の目的 今回から、『教育は何を評価してきたのか』(岩波新書)本田由紀 著についてご紹介します。以前、見てい…
ここ15年ほど、浄土真宗に関する研鑚は、講義の音源を法事の間の移動中や家事の間に拝聴するか、末註(浄土真宗の教…
法事によって伸長される時間間隔 前回に引き続き、東青僧設立60周年の記念講演のパネリストとして出講してくださっ…
死では終わらない物語に支えられる 先日、東青僧設立60周年について報告しましたが、記念行事としてパネルディスカ…
今更感があるのですが、2024(令和6)年1月22日(月)に、東京教区の青年僧侶の会(東京教区青年僧侶協議会〈…
先日(2024年5月17日)、麻布台ヒルズの地下で開催されている会田誠展と東京国立博物館(上野)で開催されてい…
各地で布教をなさる布教使の中には鉄板の法話をお持ちの方もいらっしゃいますが、私の場合、鉄板の法話というものがあ…
ミシェル・フーコーの権力論に則って、「カツアゲ」と同様に、相手が嫌がる便所掃除をさせる状況について考えてみます…
念仏と同じように能動態(する)と受動態(される)で表現するのが難しい事態の一つである「カツアゲ」を解説する前に…
以前、このブログでも紹介した『中動態の世界 意志と責任の考古学』國分功一郎 著 に関する内容です。 『中動態の…