オウム真理教に関連する事件の概要 森達也監督の著書『A マスコミが報道しなかったオウムの素顔』(角川文庫)の内…
『世界は分けてもわからない』(講談社現代新書)福岡伸一 著 ③ – 再定義される死/北斗七星と人間の認知特性 –
再定義される死 前回の記事までは、福岡伸一さんの著書から、私たちを構成する各器官は全体の部品でなく、各細胞が隣…
『世界は分けてもわからない』(講談社現代新書)福岡伸一 著 ② – マップヘイター的に振る舞う細胞 –
マップヘイター的に振る舞う細胞 人間を構成する要素は予めDNAという設計図で決定しており、その設計図どおりに各…
『世界は分けてもわからない』(講談社現代新書)福岡伸一 著 ① – 微生物との共生関係 –
生物学者の福岡伸一先生の書籍の内容は法話の中でもよく耳にいたしますが、大方、物事に実体はなく、全ての現象は相互…
PC関係のコード類が乱雑になってきたので、収納グッズを購入し、PC周辺を整理・整頓いたしました。この写真では見…
『教育は何を評価してきたのか』(岩波新書)本田由紀 著 ⑦ – ハイパー教化について –
1990年代以降、日本社会において「教化」の動きが顕在化しました。特に今世紀に入ってから、その動きは法律の変更…
『教育は何を評価してきたのか』(岩波新書)本田由紀 著 ⑥ – 日本型メリトクラシーとハイパー・メリトクラシー –
人口急増に対応するために増設された高校普通科と垂直的序列化の関係 1970年頃を境として、高校教育制度の水平的…
『教育は何を評価してきたのか』(岩波新書)本田由紀 著 ⑤ – 戦後における「能力」の変遷/日本国憲法・教育基本法の中の「能力」 –
日本国憲法・教育基本法の中の「能力」 この見出しでは、第二次世界大戦敗戦から1980年代までの時期に、日本社会…
『教育は何を評価してきたのか』(岩波新書)本田由紀 著 ④ – 戦前における垂直的序列化と水平的多様化の相互抑制 /「能力」という言葉の意味内容の変遷-
垂直的序列化と水平的多様化の相互抑制 戦前、富裕層や士族出身者を中心して「受験競争」が過熱してゆく現象は局所的…
『教育は何を評価してきたのか』(岩波新書)本田由紀 著 ③ – 「能力」という言葉の磁場がもたらす影響 –
「能力」という言葉の磁場がもたらす影響 日本の教育における垂直的序列化の支配について、これまで様々に指摘されて…
『教育は何を評価してきたのか』(岩波新書)本田由紀 著 ② – 本書の全体的な概要 –
前回の記事の内容 前回の記事では、本書の問題意識と仮説が述べられています。 私たちの社会における人の評価基準は…
『教育は何を評価してきたのか』(岩波新書)本田由紀 著 ① – 垂直的な序列化と多様性を失わせる水平化を生じさせる日本の教育 –
本書の目的 今回から、『教育は何を評価してきたのか』(岩波新書)本田由紀 著についてご紹介します。以前、見てい…
ここ15年ほど、浄土真宗に関する研鑚は、講義の音源を法事の間の移動中や家事の間に拝聴するか、末註(浄土真宗の教…
『これからの供養のかたち』(祥伝社選書)井出悦郎 著 ② – 世の価値観が変わる背景にあるエンターテインメントの存在 –
法事によって伸長される時間間隔 前回に引き続き、東青僧設立60周年の記念講演のパネリストとして出講してくださっ…
『これからの供養のかたち』(祥伝社選書)井出悦郎 著 ① – 死では終わらない物語に支えられる –
死では終わらない物語に支えられる 先日、東青僧設立60周年について報告しましたが、記念行事としてパネルディスカ…
今更感があるのですが、2024(令和6)年1月22日(月)に、東京教区の青年僧侶の会(東京教区青年僧侶協議会〈…
展覧会(会田誠展・法然展)巡り -Tシャツの裏面プリントが思ってたのと違うかった件-
先日(2024年5月17日)、麻布台ヒルズの地下で開催されている会田誠展と東京国立博物館(上野)で開催されてい…
法話の内容を一新 − ここから一年はナラティブを法話の中心にすえて −
各地で布教をなさる布教使の中には鉄板の法話をお持ちの方もいらっしゃいますが、私の場合、鉄板の法話というものがあ…
「能動態(する)」と「受動態(される)で説明し得ぬ事態 ③ – 「カツアゲ」という事態 –
ミシェル・フーコーの権力論に則って、「カツアゲ」と同様に、相手が嫌がる便所掃除をさせる状況について考えてみます…
「能動態(する)」と「受動態(される)で説明し得ぬ事態 ② – ミシェル・フーコーの権力と暴力 –
念仏と同じように能動態(する)と受動態(される)で表現するのが難しい事態の一つである「カツアゲ」を解説する前に…
「能動態(する)」と「受動態(される)で説明し得ぬ事態 ① – 本願力回向の相状 –
以前、このブログでも紹介した『中動態の世界 意志と責任の考古学』國分功一郎 著 に関する内容です。 『中動態の…
『フランクル心理学入門 どんな時も人生には意味がある』(コスモス・ライブラリー)諸富祥彦 著 ④ – 意味を喪失した現代日本 –
現代日本に蔓延する心の問題 著者がカウンセラーとして、子どもから高齢者まで幅広い年代の方々と接する中で感じるこ…
『フランクル心理学入門 どんな時も人生には意味がある』(コスモス・ライブラリー)諸富祥彦 著 ③ – 三つの価値領域 –
フランクル心理学 ロゴセラピーについて フランクルは、人生の意味について独自の見解を持っています。彼は、キリス…
『フランクル心理学入門 どんな時も人生には意味がある』(コスモス・ライブラリー)諸富祥彦 著 ② – アウシュビッツ強制収容の意味 –
先日あげた記事で申しあげたように、V・E・フランクルの心理学の骨子は、強制収容所の体験以前に形成されていました…
『フランクル心理学入門 どんな時も人生には意味がある』(コスモス・ライブラリー)諸富祥彦 著 ① – ロゴセラピーが確立されるまで –
自分のブログで検索をかけてみると、V・E・フランクル関連の書籍を読み漁っていたのは、2019年某日に安方哲爾先…
生成AIが登場した当時、ChatGPTを触ってみるものの、ハレーションを起しどう活用すればいいのか分からなかっ…
尋ね仰せられ候ふ念仏の不審のこと。念仏往生と信ずる人は、辺地の往生とてきらはれ候ふらんこと、おほかたこころえが…
今度、法話の中で親鸞聖人の御消息について触れようと考えていますが、それに先立って、御消息集についてまとめおきま…
『健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて』(イースト・プレス)能代 了 著 ⑧ – 表面的多様性と背後に潜む社会的検閲 –
東京の矛盾:表面的多様性と背後に潜む社会的検閲 東京に限らず、日本の住宅地には「不審者」への注意を促す掲示物が…
一瞬で動画を作成するAI「noLang」で本願寺のホームページを見てみる
生成AI関連の最新情報について、下記のWeb職TVにお世話になっているのですが、一瞬で動画を作成するサービスが…
『健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて』(イースト・プレス)能代 了 著 ⑦ – 社会のリスクとしての子ども/現代の子育ての二面性 –
社会のリスクとしての子ども 子どもは、社会のルールや習慣、責任や権利を理解し、それに従って行動する現代人として…
2020年のコロナウィルスによって緊急事態宣言の発令が解除された後、生活リズムを整えるために入会したAnyti…
『健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて』(イースト・プレス)能代 了 著 ⑥ – 道徳の裁定者としての医療者/健康が目的となった社会の皮肉 –
医療者が定める道徳:健康という普遍的価値から考える 現代社会では、「健康」という普遍的な価値を基に、医療者が実…
『健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて』(イースト・プレス)能代 了 著 ⑤ – かつて喫煙に寛容だった日本社会/ディスプレイとしての健康 –
かつて喫煙に寛容だった日本社会 昭和時代の娯楽作品には、タバコを吸う主人公がよく登場していて、タバコを吸うこと…
『健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて』(イースト・プレス)能代 了 著 ④ – 逸脱者の医療化と逸脱を許容しない現代のメカニズム –
資本主義と個人主義、そして社会契約といった思想に根ざす現代の通念 現代の通念や習慣は基本的に資本主義と個人主義…
労働者に期待される能力のハイクオリティ化 世界でも有数の人口を抱え、なおかつ混沌に陥らずに秩序によって快適さを…
『健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて』(イースト・プレス)能代 了 著 ② – 社会化された小さな子どもたち/高いコミュニケーションがデフォルトな日本社会 –
社会化された小さな子どもたち 膨大な人口を抱えつつ、それでも混沌に陥らない世界でもトップクラスに秩序化された東…
『健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて』(イースト・プレス)能代 了 著 ① – 健康的で清潔で、道徳的な秩序ある令和時代への疑問 –
本書の問題意識 ポリティカル・コレクトネスから外れた著名人が世間から袋叩きにあう昨今ですが、行き過ぎともいえる…
『ゼロからトースターを作ってみた結果』(新潮文庫)トーマス・トウェイツ 著 ③ – トースター作りからの教訓 –
完成したトースター 前回までの記事で著者がトースターづくりに挑戦した理由やその製造過程をご紹介しましたが、その…
『ゼロからトースターを作ってみた結果』(新潮文庫)トーマス・トウェイツ 著 ② – トースター製造にかかる様々な困難 –
鉄とプラスチックを精製することの困難さ プラスチックで出来た筐体(機器をおさめている箱のこと)をつくるには、プ…
『ゼロからトースターを作ってみた結果』(新潮文庫)トーマス・トウェイツ 著 ① – トースター作りへの挑戦 –
本書の概要 「ゆる言語学ラジオ」か「ゆるコンピューターサイエンスラジオ」のどちらかの番組でパーソナリティーの堀…
全国坊守・寺族女性連絡会 第一回東京支部会『基調講演録』池田行信氏「本願寺教団における坊守問題」② – 世間で称讃される良妻賢母像に置き換えられる坊守像 –
引き続き、2001年に築地本願寺で開催された全国坊守・寺族女性連絡会 第一回東京支部会における池田行信先生の基…
全国坊守・寺族女性連絡会 第一回東京支部会『基調講演録』池田行信氏「本願寺教団における坊守問題」① – 「坊守」という言葉の名称と歴史的変遷 –
ジェンダーに関する話題が続きますが、2001(平成13)年に築地本願寺で開催された全国坊守・寺族女性連絡会 第…
『サピエンス全史』(上)に述べられるユヴァ・ノア・ハラリ教授から見た男女間格差の考察 ②
引き続き、『サピエンス全史』(上)に述べられる性差に関する内容です。 農業革命以来、多くの社会では男性が優遇さ…
『サピエンス全史』(上)に述べられるユヴァ・ノア・ハラリ教授から見た男女間格差の考察 ①
前回まで、ジェンダーに関する話題を扱ったので、引き続き、ユヴァ・ノア・ハラリ氏の『サピエンス全史』に述べられる…
『女ことばってなんなのかしら? 「性別の美学」の日本語』(河出新書)平野卿子 著 ④ – 言葉の豆知識 –
今回も前の記事に引き続き、言葉に関する豆知識的な情報をご紹介します。 和語と漢語の序列について 和語と漢語の序…
『女ことばってなんなのかしら? 「性別の美学」の日本語』(河出新書)平野卿子 著 ③ – 言葉の豆知識 –
本書を扱うのは三回目ですが、豆知識的なものをご紹介します。 西洋のレディーファーストの背景にあるキリスト教的価…
『女ことばってなんなのかしら? 「性別の美学」の日本語』(河出新書)平野卿子 著 ② – 日本の「性の美学」とその発端 –
ドイツ人から見た日本の「性の美学」 『女ことばってなんなのかしら? 「性別の美学」の日本語』の著者である平野卿…
『女ことばってなんなのかしら? 「性別の美学」の日本語』(河出新書)平野卿子 著 ① – 著者が女ことばに関心を持つにいたった経緯 –
本書を知るきっかけ 本書を知ったきっかけは、本書が新聞に紹介されていることを教えてもらったことでした。その新聞…
テクノロジー関連のニュースを追うため、「足立明穂のITトレンドX」(PODCAST)という番組を普段聞いている…
テクノロジー関連の技術進展と次々と新しいサービスが出てくるので、若干、追いつけてませんが、大手企業が相次ぎ採用…
『進化論はいかに進化したか』(新潮選書)更科功 著 ③ – ネオダーウィニズム(総合説) –
懐疑的な目を向けられるダーウィンの自然選択 ダーウィンの『種の起源』が1859年にイギリスで出版されると、すぐ…
『進化論はいかに進化したか』(新潮選書)更科功 著 ② – 誤解されて広まるダーウィンの考え方 –
『種の起源』に述べられるダーウィンが考える進化のメカニズム 以下の内容は、前回の記事と同じものですが、チャール…
『進化論はいかに進化したか』(新潮選書)更科功 著 ① – 『種の起源』の中で示されたダーウィンが考える進化のメカニズム –
『種の起源』の中で示されたダーウィンが考える進化のメカニズム 不屈の業績を誇るダーウィンが『種の起源』で述べた…
美術品の価値 – 資本主義上の価値と美術館にとっての価値の相違 –
Vol.73 未知の価値を未来に届ける〜ミュージアム・学芸員の眼差し 上記URLは、TAKRAM RADIOの…
『家族が誰かを殺しても』(イースト・プレス)阿部恭子 著 – 教育という側面から距離を置く –
今回、ナラティブ(物語)の負の側面という観点から『家族が誰かを殺しても』(イースト・プレス)阿部恭子 著に取り…
『家族が誰かを殺しても』(イースト・プレス)阿部恭子 著 ③ – メディアの偏向報道と苛烈な上級国民バッシング-
事件の概要 2019年4月19日、東京・東池袋で飯塚幸三氏が運転していた車が暴走し、二名が亡くなり、九名が負傷…
『家族が誰かを殺しても』(イースト・プレス)阿部恭子 著 ② – 「東池袋自動車暴走死傷事故」の概要 –
前回の記事の概要 前回の記事では、大治朋子氏の著作『人を動かすナラティブ なぜ、あの「語り」に惑わされるのか』…
『家族が誰かを殺しても』(イースト・プレス)阿部恭子 著 ① – 上級国民バッシングというナラティブ –
影響力のある被害者ナラティブ 少し前の事ですが、大治朋子氏の『人を動かすナラティブ なぜ、あの「語り」に惑わさ…
『ビジネスの未来』(プレシデント社)山口周 著 ④ – コンサマトリー(目的的)行為と責任ある消費 –
本書の概要 以下の概要は「『ビジネスの未来』(プレシデント社)山口周 著 ② – 経済成長の終焉 –」の冒頭に…
『ビジネスの未来』(プレシデント社)山口周 著 ③ – 経済成長を終えた社会に求められる発想の転換 –
本書の概要 以下の文章は前回の記事でまとめたものです。 著者の問題意識は明確で、「物質的貧困を社会からなくす」…
『ビジネスの未来』(プレシデント社)山口周 著 ② – 経済成長の終焉 –
本書の概要 以下の文章は前回の記事でまとめたものです。 著者の問題意識は明確で、「物質的貧困を社会からなくす」…
『ビジネスの未来』(プレシデント社)山口周 著 ① – 問題意識 目指すべき社会の姿とは? –
本書の問題意識と目指すべき社会 確か、Podcast番組「超相対性理論」の中でTakramの渡邉康太郎さんが紹…
『チッソは私であった 水俣病の思想』(河出書房新社)緒方正人著 ④ – 水俣病と現代社会 –
本書の概要 初回記事の冒頭にも掲載した本書の概要です。 水俣病について|メディカルノートによれば、水俣病とは熊…
『チッソは私であった 水俣病の思想』(河出書房新社)緒方正人著 ③ – 水俣病患者の抗議活動の変遷(係争から和解へ) –
本書の概要 初回記事の冒頭にも掲載した本書の概要です。 水俣病について|メディカルノートによれば、水俣病とは熊…
『チッソは私であった 水俣病の思想』(河出書房新社)緒方正人著 ② – 筆者の生い立ちと水俣病との関わり –
本書の概要 前回の記事の冒頭にも掲載した本書の概要です。 水俣病について|メディカルノートによれば、水俣病とは…
『チッソは私であった 水俣病の思想』(河出書房新社)緒方正人著 ① – 本書の概要 –
水俣病について|メディカルノートによれば、水俣病とは熊本県八代海沿岸及び新潟県阿賀野川流域において発生した四大…
『語学の天才まで1億光年』(集英社インターナショナル)高野秀行 著 ③ – 標準語の生成と差別意識 –
概要 今回も言語と序列に関する話題です。ワ国という政治的秘境の国に渡った筆者は、紆余曲折あって村ごとで通じるロ…
『語学の天才まで1億光年』(集英社インターナショナル)高野秀行 著 ② – 言語間における階層構造 –
言語内序列の法則 公用語・ローカル語といった具合に複数の言語が用いられるコンゴにおいては、言語の間に序列関係が…
『語学の天才まで1億光年』(集英社インターナショナル)高野秀行 著 ① – 言語間における階層構造 –
今回紹介するのは、冒険家・著述家である高野秀行氏の『語学の天才まで1億光年』(集英社インターナショナル)から、…
CHATGPTが生み出す成果物の精度としの進化のスピードに驚かされる中で、、日々進歩するこの技術を使いこなすこ…
『母という呪縛 娘という牢獄』(講談社)齊藤 彩 著 ⑨ – 罪を受容するまで –
事件の概要 先ずはじめに、この事件の概要を述べますと、医学部へ進学するよう母親から強要されたこの物語の主要人物…
『母という呪縛 娘という牢獄』(講談社)齊藤 彩 著 ⑧ – 再燃する母・妙子の強要、そして殺害へ –
事件の概要 先ずはじめに、この事件の概要を述べますと、医学部へ進学するよう母親から強要されたこの物語の主要人物…
『母という呪縛 娘という牢獄』(講談社)齊藤 彩 著 ⑦ – 看護師への道 –
事件の概要 先ずはじめに、この事件の概要を述べますと、医学部へ進学するよう母親から強要されたこの物語の主要人物…
『母という呪縛 娘という牢獄』(講談社)齊藤 彩 著 ⑥ – 母の執拗な干渉 –
事件の概要 先ずはじめに、この事件の概要を述べますと、医学部へ進学するよう母親から強要されたこの物語の主要人物…
『母という呪縛 娘という牢獄』(講談社)齊藤 彩 著 ⑤ – 母・妙子の過剰な演出 –
事件の概要 先ずはじめに、この事件の概要を述べますと、医学部へ進学するよう母親から強要されたこの物語の主要人物…
『母という呪縛 娘という牢獄』(講談社)齊藤 彩 著 ④ – 母・妙子のエリート思考 –
事件の概要 先ずはじめに、この事件の概要を述べますと、医学部へ進学するよう母親から強要されたこの物語の主要人物…
『母という呪縛 娘という牢獄』(講談社)齊藤 彩 著 ③ – 第一審の結末 –
事件の概要 先ずはじめに、この事件の概要を述べますと、医学部へ進学するよう母親から強要されたこの物語の主要人物…
『母という呪縛 娘という牢獄』(講談社)齊藤 彩 著 ② – 事件の発覚 –
事件の概要 先ずはじめに、この事件の概要を述べますと、医学部へ進学するよう母親から強要されたこの物語の主要人物…
『母という呪縛 娘という牢獄』(講談社)齊藤 彩 著 ① – 本書の概要 –
ふと立ち寄った本屋のノンフィクションコーナーで目に入ったのが『母という呪縛 娘という牢獄』(講談社)齊藤 彩 …
『人を動かすナラティブ なぜ、あの「語り」に惑わされるのか』(毎日新聞出版)大治朋子 著 ⑥ – 複数のナラティブに触れる忍耐力 –
本書に関して触れた一連の記事は今回で最後にしたいと思いますが、最後は複数のナラティブに触れる事について扱ってい…
『人を動かすナラティブ なぜ、あの「語り」に惑わされるのか』(毎日新聞出版)大治朋子 著 ⑤ – SNSを用いた大規模な情報感染とその手法 –
ケンブリッジ・アナリティカ事件の概要 ケンブリッジ・アナリティカは、英国に拠点を置くデータ分析企業で、軍事心理…
『人を動かすナラティブ なぜ、あの「語り」に惑わされるのか』(毎日新聞出版)大治朋子 著 ④ – ナラティブの負の側面 –
前回まで、ナラティブによるプラスの部分に焦点を当ててきましたが、本記事はナラティブの負の側面についてご紹介いた…
『人を動かすナラティブ なぜ、あの「語り」に惑わされるのか』(毎日新聞出版)大治朋子 著 ③ – ナラティブの正の側面 –
日本の道徳観と物語 日本の民話とドイツのグリム童話との比較を通じて、物語がどのように道徳観を育てるかを考察する…
『人を動かすナラティブ なぜ、あの「語り」に惑わされるのか』(毎日新聞出版)大治朋子 著 ② – 身近に溢れるナラティブ –
前回の記事の要約 「ナラティブ」という言葉は、「語る行為」と「語られたもの」を含む概念で、専門家は通常の日本語…
『人を動かすナラティブ なぜ、あの「語り」に惑わされるのか』(毎日新聞出版)大治朋子 著 ① – 物語るホモ・サピエンス –
ハイダー・ジンメルの実験 下記動画は、Youtubeの動画にアップロードされている「ハイダー・ジンメルの実験」…
『親鸞聖人の一生』(合同会社自照社)今井雅晴 著 ⑧ – 帰洛後のこと –
親鸞聖人が帰洛した頃の浄土教について 親鸞聖人が関東に赴いた理由として、今井雅晴先生は、関東の有力者・宇都宮頼…
『親鸞聖人の一生』(合同会社自照社)今井雅晴 著 ⑦ – 関東に関連する事 –
一切経校合について 現在、本願寺から頒布されている「御絵伝」(「親鸞伝絵」の康永本を元としている)に一切経校合…
『親鸞聖人の一生』(合同会社自照社)今井雅晴 著 ⑥ – 関東に関連する事 –
各宗派の立教開宗について 浄土真宗の立教開宗については、『教行信証』の中に唯一登場する年号である「元仁元年」(…
『親鸞聖人の一生』(合同会社自照社)今井雅晴 著 ⑤ – 流罪赦免後、関東へ赴いた理由 –
流罪胃赦免後、関東へ赴いた理由 親鸞聖人が流罪赦免後、関東へ赴いた理由について、『最須敬重絵詞』巻一には「事ノ…
『親鸞聖人の一生』(合同会社自照社)今井雅晴 著 ④ – 承元の法難と流罪地の越後について –
承元の法難「法に背き」とは何か? 親鸞聖人は承元の法難を思想弾圧と見ていかれますが、歴史家の先生方から見るとこ…
『親鸞聖人の一生』(合同会社自照社)今井雅晴 著 ③ – 三善家について –
三善家は日野家と同じく、学問で身を立てる事を目指す中流貴族でした。親鸞聖人の奥方である恵信尼様の祖父である三善…
『親鸞聖人の一生』(合同会社自照社)今井雅晴 著 ② – 比叡山での修行と下山 –
堂僧について 親鸞聖人が比叡山延暦寺で勤めていた「堂僧」について、過去の記事でも触れましたが(『親鸞聖人絵伝』…
『親鸞聖人の一生』(合同会社自照社)今井雅晴 著 ① – 日野家について –
2023(令和5)年10月9日(月)、千葉県柏市の正満寺にて千葉組北ブロックの親鸞聖人御誕生850年・立教開宗…
『親鸞聖人の一生』(合同会社自照社)今井雅晴 著 ③ – 三善家について –
三善家は日野家と同じく、学問で身を立てる事を目指す中流貴族でした。親鸞聖人の奥方である恵信尼様の祖父である三善…
「孫引きの歴史である仏教 」『西方指南抄講讃』(永田文昌堂)武田一真 著
私が真宗学の修士課程の一年の時、同じく内藤ゼミで博士課程の二年目であったのが、2023年の安居で副講師を勤めた…
『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)川瀬和也 著 ③ – 生の情報は存在するのか –
本書によると、我々の認識にのために使っている能力ついてカントは、感性(生のデータとして受け取る)と悟性(生のデ…
『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)川瀬和也 著 ② – 新しい言葉と性質 –
今回紹介する話は、新しい言葉が生まれるということは、今までにない性質をもった存在が現われることと同義であり、そ…
『ヘーゲル哲学に学ぶ考え抜く力』(光文社新書)川瀬和也 著 ① – 存在は輪郭を持ちその設定は恣意的であるということ –
「存在する物」は、輪郭を持ちます。たとえば、机のうえに置かれた消しゴムは、消しゴムの輪郭によって机と区別され、…
タイトルの「(株)Ridilover【リディラバ】」はCOTENラジオのヤンヤンさんがラジオの中で紹介されてい…
友人に勧められ『ものがわかるということ』(祥伝社)養老孟司 著を拝読しましたが、先日このブログでも紹介した『神…
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オウム真理教に関連する事件の概要 森達也監督の著書『A マスコミが報道しなかったオウムの素顔』(角川文庫)の内…
以前、このブログで辻野弥生氏の著書『福田村事件』(株式会社五月書房新社会)所収の当該事件と、この事件を映画化し…
これまで、著者がビジネス思考の果てにうつ病を発症し、その経験を契機として考察した内容をご紹介してまいりました。…
一言で「強さ」と言っても、何が強みとなるのかは、その人が置かれた環境との兼ね合いによって決まります。たとえば、…
言葉の用法によって生まれる意志の概念 著者である井上氏は、自由意志を多元的に捉えることで、「自由と責任はセット…
文化による「論理性」の違いが示される『「論理的思考」の文化的基盤 4つの思考表現スタイル』 NewsPicks…
自己監視の時代に生きる――経済的規範と評価制度の交差点 現代社会は、経済の論理が個人に深く影響を及ぼす構造を持…
著者は、うつ病を発症する以前から一貫して「経済」に対する問題意識を抱いていました。一方で、病気を発症する前は、…
これは次回の記事でも触れる内容ではありますが、現代に生きる私たちは、経済の論理に強く規定されているといえます。…
「強い自分」を演じ続けた代償~うつ病を発症した経緯 前回も触れましたとおり、著者の井上氏がうつ病を発症した原因…
来月拙寺にご出講くださる宗秀融氏のご法話を探していたところ、毎年ご出講くださっている松月博宣先生の海徳寺You…
今回からご紹介する書籍は、ディスカヴァー・トゥエンティワン、ダイヤモンド社を経て、ソーシャル経済メディア「Ne…
苦難を共有することの意味――儀式と社会的結束 痛みを伴う儀式は、古今東西の社会において見られる現象であり、単な…
社会学者ソースティン・ヴェブレン「顕示的消費」 何かしらの犠牲を受けることで、その人自身にも利益がもたらされる…
Google が提供する NotebookLM は、ユーザーがアップロードした情報をもとにチャット形式の応答を…
2025年5月3日(土)の永代経に、広島県より服部法紹先生がご出講くださいました。法話のないようをいくつか書き…
創られた伝統――ヤンチェンマンガ村の火渡り儀式の起源 芸術に対する大胆な意見で知られているデニス・ダットンとい…
人類の黎明期における儀式と共同体の誕生 人類は、約六〇〇万年から七〇〇万年前にチンパンジーと分岐したと考えられ…
通過儀礼における三段階 儀式の研究者は、「通過儀礼」という用語を用いて、人生における主要なライフステージや変化…
ストレスの功罪:進化の恩恵と健康への脅威 ストレスは、間違いなく機能の進化に寄与してきた、生存のための重要なメ…
再定義される死 前回の記事までは、福岡伸一さんの著書から、私たちを構成する各器官は全体の部品でなく、各細胞が隣…
マップヘイター的に振る舞う細胞 人間を構成する要素は予めDNAという設計図で決定しており、その設計図どおりに各…
生物学者の福岡伸一先生の書籍の内容は法話の中でもよく耳にいたしますが、大方、物事に実体はなく、全ての現象は相互…
PC関係のコード類が乱雑になってきたので、収納グッズを購入し、PC周辺を整理・整頓いたしました。この写真では見…
1990年代以降、日本社会において「教化」の動きが顕在化しました。特に今世紀に入ってから、その動きは法律の変更…
人口急増に対応するために増設された高校普通科と垂直的序列化の関係 1970年頃を境として、高校教育制度の水平的…
日本国憲法・教育基本法の中の「能力」 この見出しでは、第二次世界大戦敗戦から1980年代までの時期に、日本社会…
垂直的序列化と水平的多様化の相互抑制 戦前、富裕層や士族出身者を中心して「受験競争」が過熱してゆく現象は局所的…
「能力」という言葉の磁場がもたらす影響 日本の教育における垂直的序列化の支配について、これまで様々に指摘されて…
前回の記事の内容 前回の記事では、本書の問題意識と仮説が述べられています。 私たちの社会における人の評価基準は…
本書の目的 今回から、『教育は何を評価してきたのか』(岩波新書)本田由紀 著についてご紹介します。以前、見てい…
ここ15年ほど、浄土真宗に関する研鑚は、講義の音源を法事の間の移動中や家事の間に拝聴するか、末註(浄土真宗の教…
法事によって伸長される時間間隔 前回に引き続き、東青僧設立60周年の記念講演のパネリストとして出講してくださっ…
死では終わらない物語に支えられる 先日、東青僧設立60周年について報告しましたが、記念行事としてパネルディスカ…
今更感があるのですが、2024(令和6)年1月22日(月)に、東京教区の青年僧侶の会(東京教区青年僧侶協議会〈…
先日(2024年5月17日)、麻布台ヒルズの地下で開催されている会田誠展と東京国立博物館(上野)で開催されてい…
各地で布教をなさる布教使の中には鉄板の法話をお持ちの方もいらっしゃいますが、私の場合、鉄板の法話というものがあ…
ミシェル・フーコーの権力論に則って、「カツアゲ」と同様に、相手が嫌がる便所掃除をさせる状況について考えてみます…
念仏と同じように能動態(する)と受動態(される)で表現するのが難しい事態の一つである「カツアゲ」を解説する前に…
以前、このブログでも紹介した『中動態の世界 意志と責任の考古学』國分功一郎 著 に関する内容です。 『中動態の…