かつて喫煙に寛容だった日本社会 昭和時代の娯楽作品には、タバコを吸う主人公がよく登場していて、タバコを吸うこと…
『法華経 上』(岩波文庫)坂本幸男・岩本裕 訳注 「信解品」長者窮子の譬え(和訳)
以下、『法華経』「信解品」の大部分を占める「長者窮子の譬え」に関する備忘録。 凡例一、本書は『妙法蓮華経』の原…
『ピダハン 「言語本能」を超える文化と世界観』(みすず書房)ダニエル・L・エヴェレット 著 ① – 脱信仰という結末を迎えた伝道師 –
謎の言語を操るアマゾンの民 ピダハン 以前、NHKEテレにおいて地球ドラマチック「ピダハン 謎の言語を操るアマ…
『リベラルとは何か 17世紀の自由主義から現代日本まで』(中公新書)田中拓道 著 ⑩ – 新しい社会リスク –
下記引用はこれまで通り、『リベラルとは何か 17世紀の自由主義から現代日本まで』(中公新書)田中拓道 著の末尾…
『リベラルとは何か 17世紀の自由主義から現代日本まで』(中公新書)田中拓道 著 ⑨ – 文化的リベラルの登場と限界 –
前回までの復習 下記引用は、標題にもある書籍の中、末尾の方に記されている政治思想(経済と価値観)の変遷をまとめ…
名著という評判を知って手に取った『社会心理学講義』(筑摩書房)にはじまり、『増補 民族という虚構』(筑摩書房)…
『リベラルとは何か 17世紀の自由主義から現代日本まで』(中公新書)田中拓道 著 ⑧ – 政治に実装される新自由主義 –
第二次世界大戦後、リベラル・コンセンサスを基礎として先進国は繁栄しましたが、二度のオイルショックや産業構造の変…
『リベラルとは何か 17世紀の自由主義から現代日本まで』(中公新書)田中拓道 著 ⑦ – 新自由主義の台頭 –
前回の記事では、第二次世界大戦後の繁栄の基礎となったリベラル・コンセンサスが国際的理由(グローバル化によるケイ…
『リベラルとは何か 17世紀の自由主義から現代日本まで』(中公新書)田中拓道 著 ⑥ – リベラル・コンセンサスの解体 –
第二次世界大戦後、「生産性の向上」という合い言葉を掲げ、経営者と労働者はリベラル・コンセンサスを形成し、ケイン…
『リベラルとは何か 17世紀の自由主義から現代日本まで』(中公新書)田中拓道 著 ⑤ – 第二次世界大戦後のリベラル・コンセンサス –
第二次世界大戦後のリベラル・コンセンサス 下記引用は、『リベラルとは何か 17世紀の自由主義から現代日本まで』…
『リベラルとは何か 17世紀の自由主義から現代日本まで』(中公新書)田中拓道 著 ④ – リベラル思想の登場 –
前回までのお復習い 17世紀、個人の権利(生命・自由・財産)を守る目的として登場した近代の自由主義は、19世紀…
『リベラルとは何か 17世紀の自由主義から現代日本まで』(中公新書)田中拓道 著 ③ – 経済的な自由を唱える思想へと変質した近代自由主義 –
前回のお復習い 自由主義の出発点をどこに置くのか諸説あるものの、その中核的な思想が成立したのが17~18世紀の…
『リベラルとは何か 17世紀の自由主義から現代日本まで』(中公新書)田中拓道 著 ② – 近代自由主義の登場 –
「現代リベラル」の変遷 概括 先ず、17世紀の西欧に登場した近代の自由主義がどの様な変遷を経て「現代リベラル」…
『リベラルとは何か 17世紀の自由主義から現代日本まで』(中公新書)田中拓道 著 ① – 17世紀の自由主義の登場から現代リベラルまでの変遷 概要 –
初めてまともに聞いた、故・梯實圓の講義は仏教の知識に留まらず、様々な学問の知識を援用されながらの講義でした。そ…
『宗教の本性 誰が「私」を救うのか』(NHK出版新書)佐々木閑 著に興味深い話が紹介されていました。著者は毎年…
『晩年に想う』(講談社文庫)アインシュタイン 中村誠太郎・南部陽一郎・市井三郎 訳 ③ – 平和活動に従事したアインシュタイン博士の晩年 –
平和を実現するために必要な2%の演説 「天才」とともに「原爆の祖父」という不名誉な二つ名のあるアインシュタイン…
『晩年に想う』(講談社文庫)アインシュタイン 著 中村誠太郎・南部陽一郎・市井三郎 訳 ② – 「原爆の祖父」と言われた「天才」アインシュタイン博士 –
アメリカの大手雑誌「タイム」において20世紀を代表とする「パーソン・オブ・ザ・センチュリー」に選出され「天才」…
『晩年に想う』(講談社文庫)アインシュタイン 中村誠太郎・南部陽一郎・市井三郎 訳 ① – 文系学問・宗教の意義 –
上の動画はたまたまYouTubeで見つけたものですが、この動画に影響を受けて『晩年に想う』(講談社文庫)アイン…
『別冊NHK100分de名著 読書の学校 苫野一徳 特別授業『社会契約論』 (別冊NHK100分de名著読書の学校)⑤ – 多様で自由な社会のジレンマ –
本書(『別冊NHK100分de名著 読書の学校 苫野一徳 特別授業『社会契約論』 (別冊NHK100分de名著…
『日本でいちばん大切にしたい会社8』(あさ出版)坂本光司 著 – 松川電氣株式会社の入社最終試験 –
今回は、法話らしいエモーショナルな話をご紹介したいと思います。 地域経済論や障がい者雇用論を専門とする坂本光司…
2022年12月20日、武田一真和上と井上見淳和上の司教昇階祝賀会が藤鷲会(故・内藤知康和上に教えを仰いだ主に…
『別冊NHK100分de名著 読書の学校 苫野一徳 特別授業『社会契約論』 (別冊NHK100分de名著読書の学校)③ – 一般意志に基づく国家を形成するために –
「よい社会」とは一般意志(「みんなの意志を持ち寄って見出された、みんなの利益になる合意」)に基づく法によって統…
『別冊NHK100分de名著 読書の学校 苫野一徳 特別授業『社会契約論』 (別冊NHK100分de名著読書の学校)③ – ルソーの哲学 –
ホッブズとルソーの違いについて 前の記事において、イギリスの哲学者トマス・ホッブズ(1588-1679)以降の…
『別冊NHK100分de名著 読書の学校 苫野一徳 特別授業『社会契約論』 (別冊NHK100分de名著読書の学校)② – ルソー登場以前の思想の変遷 –
トマス・ホッブズの「万人の万人に対する戦争」「自然権の譲渡」 ジャン・ジャック・ルソー(1712-1778)の…
『別冊NHK100分de名著 読書の学校 苫野一徳 特別授業『社会契約論』 (別冊NHK100分de名著読書の学校)① – 哲学の本質とルソーが目指した理想の社会 –
本書の成り立ち そのルーツをルソーの名著『エミール』にまで遡る事が出来る、十九~二十世紀アメリカの教育哲学者、…
『古典文法質問箱』(角川ソフィア文庫)大野晋 著 ④ – 人称代名詞・敬語の用法 –
今回は、英語にはないとよく言われる日本語の敬語の話です。結論から言うと、英語には日本語とは違ったの敬語の使い方…
『古典文法質問箱』(角川ソフィア文庫)大野晋 著 ③ – 助動詞「き」「けり」「べし」 –
今回は個人的に抑えて思っていた助動詞「き」「けり」「べし」の話です。 助動詞「き」「けり」 現在(2022年1…
『古典文法質問箱』(角川ソフィア文庫)大野晋 著 ② – 発音と仮名遣いの変遷について –
前回の記事は、「リベラルアーツとしての古典文法の学び」と言う様に大仰なタイトルをつけましたが、今回は日本語の発…
『古典文法質問箱』(角川ソフィア文庫)大野晋 著 ① – リベラルアーツとしての古典文法の学び –
今回取りあげる『古典文法質問箱』(角川ソフィア文庫)大野晋 著は、「言語学の二歩くらい手前の知識が身につくラジ…
他省の言葉「火宅無常の世界は、よろづのこと、みなもつてそらごとたはごと、まことあることなきに…」
今回の記事のタイトルに用いた「他省」という言葉は辞書に掲載されている言葉ではなく、今回の記事を書くにあたっての…
以前、このブログで行信教校を創立した利井鮮妙勧学和上とその門下生であった米村永信司教和上の逸話を紹介しました(…
「ゆる言語学ラジオ」の影響を受けて『新明解語源辞典』を購入しました。今後は、通読する事を目標に少しずつ読み進め…
『権威と権力』(岩波新書)なだいなだ 著 ④ – 権威を相対化する・権威を用いない説得方法 –
権威を相対化する 今までの記事で、権威への依存は自分の知識不足を解消したいという欲望に基づく、という事を紹介し…
『権威と権力』(岩波新書)なだいなだ 著 ③ – 権威を背景とする権力・権威と権力の違い –
権威と権力の違い 権威は相手を自発的に従わせ、権力は強制的に従わせる 今までの記事の中で、辞書の権威について触…
『権威と権力』(岩波新書)なだいなだ 著 ② – 知識差という権威の源泉 –
知識差という権威の源泉 前回の記事で、権威とは相対的なものである事を表すうえで辞書の権威について触れました。一…
『権威と権力』(岩波新書)なだいなだ 著 ① – 権威とは権威を放つものと権威を感じるものとの関係に依存する –
梯實圓和上が講義データの中で「権力と権威は違うもので、権力は否定されるものだが、権威は尊重されるものである」(…
同義語反復<トートロジー(tautology)>の落とし穴 ②
前回の記事で、同義語反復<トートロジー(tautology)>の落とし穴について、池田行信先生のブログの記事を…
同義語反復<トートロジー(tautology)>の落とし穴 ①
池田行信先生が、法話の話し手として留意すべき点をブログの記事の中で指摘してくださっていますので、ご紹介します(…
先日、食事の用で上野駅へ行き、約束の時間まで余裕がありスマホの充電も兼ねて、漫画喫茶の快活CLUBに初めて入っ…
『うしろめたさの人類学』(ミシマ社)松村圭一郎 ④ – 均衡の取れた理想の社会と市場・国家・贈与の論理 –
均衡の取れた理想の社会 本書(『うしろめたさの人類学』(ミシマ社)松村圭一郎)は、文化人類学における「贈与」の…
『うしろめたさの人類学』(ミシマ社)松村圭一郎 著 ③ – 贈与の論理 –
文化人類学における贈与の概念 詳しくは次回の記事でご紹介しますが、「均衡の取れた理想の社会」とはどの様な社会な…
文系学問を学ぶ意義について、『社会心理学講義<閉ざされた社会>と<開かれた社会>』小坂井敏晶 著の内容を紹介し…
複眼的に物事を捉える – 各国の教科書における「アメリカ大陸発見」の記述 –
人類は自らの文脈をもって歴史を理解する 日夜、「歴史を面白く学ぶコテンラジオ」の聴聞に励んでいるのですが、日露…
先日から『うしろめたさの人類学』(ミシマ社)松村圭一郎 著 の内容を自分なりにまとめているのですが、築地本願寺…
『うしろめたさの人類学』(ミシマ社)松村圭一郎 ② – 構築人類学とは何か? –
文化人類学による常識の相対化 文化人類学の特徴について、前回の記事で「世界のさまざまな民族のもつ文化や社会につ…
『うしろめたさの人類学』(ミシマ社)松村圭一郎 著 ① – 文化人類学とは何か? –
以前、このブログで『はみだしの人類学』(NHK出版)松村圭一郎 著の内容をご紹介いたしたが、今回は同じ著者が書…
『一度読んだら忘れられない世界史の教科書 宗教編』(SB CREATIVE)山﨑圭一 著
人前で話すにあたって何よりも地肩・足腰を鍛えるということで、『一度読んだら忘れられない世界史の教科書』を一日数…
2022年千葉組として念仏奉仕団に参加してきました。1-2日目はご本山で奉仕活動、2日目の午後から岐阜の長良川…
『世間体国家・日本 その構造と呪縛』犬飼裕一 著 ③ – 自分自身の価値観を持つ –
「現代的世俗主義」の罠 前回の記事で、都市部や農村部の定住者に比べ、規律構造(世間体)から比較的自由であるもの…
『世間体国家・日本 その構造と呪縛』犬飼裕一 著 ② – 高度消費社会に翻弄される不動者層の承認欲求 –
前回に引き続き、『世間体国家・日本 その構造と呪縛』犬飼裕一 著の内容をご紹介しますが、本書の中で一番興味深か…
『世間体国家・日本 その構造と呪縛』犬飼裕一 著 ① – 世間体の定義と功罪 –
世間体の定義 今回ご紹介するのは、社会学者・歴史社会学者であり日本大学文理学部教授の犬飼裕一氏の著書『世間体国…
『七里和上法話集』吉村貫練 編(本願寺出版部)- 一念覚知は異安心 –
全ての命をもれなく救うという仏さまの願いを疑いなく聞き受けるという信心について、いつ何時、その信心を頂いたのか…
タスク管理アプリ「Nozbe」を利用してみた ② – 目的を達成するために手法を細分化する事の重要性 –
ある目的(理念)を達成するためには、目的(理念)を強く意識するよりは、その目的(理念)を達成するための手段を目…
タスク管理アプリ「Nozbe」を利用してみた ① – 意欲を掻き立てる一番の要因 –
最近、「やらなければいけない事が山ほどあるのに、重い腰が中々あがらない」状態にありました。この状況を打開したい…
最近お気に入りのHealing BGV(back ground video)
PODCASTの番組「MOOKSTUDY 日本の歴史」や「COTEN RADIO」に出遇ってから、歴史を学ぶ楽…
『教行信証』3本一堂に 誕生850年記念来春、京博で 史上最大の親鸞展 自筆消息も全て出陳
親鸞聖人の『教行信証』を研究するうえで欠かせない鎌倉3本が、来春、京都国立博物館(京都市東山区)で展示されるそ…
”人工知能”ブッダが「お悩み相談」で煩悩解消 京大チームが開発 目指すは仮想空間「テラ(寺)バース」
時間を浪費してしまうので、「見てはいけない見てはいけない……」と思いつつ、ヤフーニュースを見ていると、”人工知…
適切な言葉が見つからない – 複数の「子ども」を指す尊称について –
ある概念(言葉)はそれ単体では成り立たず、他の概念(言葉)によってその言葉の意味合は確定します。たとえば、「子
『やまゆり園事件』(幻冬舎)神奈川県取材班 ③ – 日本に息づく優生思想 –
東京大学大学院特任准教授の差別発言を否定する社会の建前と本音 『ただしさに殺されないために 声なき者への社会論
『やまゆり園事件』(幻冬舎)神奈川県取材班 ② – 差別的言動を振る舞う前の加害者の姿と差別的思想が形成された経緯 –
障害者への差別意識を持つに至った経緯について裁判で審議しない理由 施設の利用者・職員を含む45人が殺傷された(
『やまゆり園事件』(幻冬舎)神奈川県取材班 ① – 事件の概要とこの事件が示す社会への問題提起 –
マイケル・サンデル氏の『実力も運もうち 能力主義は正義か?』(早川書房)を読んで以来関心のあった「能力主義は正
今年ご往生された内藤知康先生の門下生(楳渓孝文さん・東光直也さん)がお話されるということで、先輩からご案内頂き
2022年8月14日、隣町・野田市へお盆の外勤が終わりに地元の古本屋に入ってみました。床に積んである古本はまだ
『織田信長』神田千里 著(ちくま新書) ⑥ – 一向一揆と織田信長 –
織田信長と10年に亘り繰り広げられた石山合戦について、従来、天下統一(ここでの天下統一は義昭にともなって五畿内
『織田信長』神田千里 著(ちくま新書) ⑤ – 日本中世における「天下」の用語例 –
従来の「天下布武」の解釈 山川出版社の『詳説日本史』に「天下布武の印判を使用して天下を武力によって統一する意志
『織田信長』神田千里 著(ちくま新書) ④ – 天皇の権威と織田信長 –
従来、信長は将軍義昭を傀儡として裏で操っていたという解釈が一般的でしたが、義昭を京都から追放する間際に至るまで
『織田信長』神田千里 著(ちくま新書) ③ – 将軍の権威と織田信長 –
年号出来事1565(永禄8)(5月)将軍足利義輝が京都の御所で三好三人衆に暗殺される1566(永禄9)足利義昭
『織田信長』神田千里 著(ちくま新書) ② – 信長が中央政治に進出する事になった機縁 –
年号出来事1565(永禄8)(5月)将軍足利義輝が京都の御所で三好三人衆に暗殺される1566(永禄9)足利義昭
『織田信長』神田千里 著(ちくま新書) ① – 従来の信長の印象 –
以前、織田信長と本願寺の間で起こった10年に亘る石山合戦、そして本願寺が東西へ分立していった経緯について取扱い
『ある特別な患者|医師たちの人生を変えた患者たちの物語』エレン・デ・フィッサー 著 [訳]芝 瑞紀 ⑥ – 旅路そのものが価値であるということ –
今回で、本著の紹介を終わりにしようと思いますが、最後は60歳以上も離れた老人が語ってくれた「旅路そのものにも同
『ある特別な患者|医師たちの人生を変えた患者たちの物語』エレン・デ・フィッサー 著 [訳]芝 瑞紀 ⑤ – 声帯除去が事態を好転させた事例 –
今回登場する患者は、人と話すのが苦手で、ストレスに弱く感情表現が苦手な60代の男性です。喉に出来た腫瘍を手術し
『ある特別な患者|医師たちの人生を変えた患者たちの物語』エレン・デ・フィッサー 著 [訳]芝 瑞紀 ④ – 認知症によって蘇る封印された記憶 –
今回紹介するのは、認知症によって封印されていた若い時の記憶が蘇ってしまった事例です。その患者は身体が大きく、た
https://www.youtube.com/watch?v=kNTH1IM4h6M&t=38s 「
「NEET株式会社」に学ぶ保守思想 – 会社設立の端緒 – ①
今年の4月頃から夢中になって聞いている「歴史を面白く学ぶコテンラジオ」に最近テレビでのコメンテーターとしても露
『ある特別な患者|医師たちの人生を変えた患者たちの物語』エレン・デ・フィッサー 著 [訳]芝 瑞紀 ③ – 治療をやめるタイミング(治療をする事が最良の結果となった事例)
治療を選択した患者の事例 前回の記事では、延命治療を選択しなかった結果が好ましい状況として帰結した事例をご紹介
『ある特別な患者|医師たちの人生を変えた患者たちの物語』エレン・デ・フィッサー 著 [訳]芝 瑞紀 ② – 治療をやめるタイミング(治療をしない事が最良の結果となった事例) –
治療をやめるタイミング 医師たちの人生に大きな影響を与えた患者について語られる『ある特別な患者|医師たちの人生
『ある特別な患者|医師たちの人生を変えた患者たちの物語』エレン・デ・フィッサー 著 [訳]芝 瑞紀 ① – 本書執筆の由来 –
今回から数回に亘り、2019年にオランダで刊行された『Die ene patiënt(そのひとりの患者)』の邦
長期に亘って築地本願寺の宗務長を務める安永雄彦氏の著書『築地本願寺の経営学』の内容を以前このブログでご紹介しま
『自分ごとの政治学』中島岳志 著 ③ – 死者の民主主義 –
「民主」と「立憲」について 多くの方に対立する考え方だと思われている「民主」と「立憲」について、政治学の範疇を
『自分ごとの政治学』中島岳志 著 ② – 「左」「右」の概念の失効に伴う新たなベクトルの発現 –
「左派」と「右派」の曖昧な境界線 ある時期まで、「左派」「右派」という概念は大きな意味を持っていましたが、20
『自分ごとの政治学』中島岳志 著 ① – 従来のイデオロギーであるところの右派と左派 –
今回取り扱うのは、浄土真宗本願寺派の研修でも度々ご出講くださっている中島岳志先生の著書です。著書と言いましても
『日本の分断 切り離される非大卒者<レッグス>たち』吉川徹 著 ⑥ – 共生社会へ向けて –
本書では、非大卒若年男性を指す言葉として「レッグス(LEGs)」という言葉を提唱しています。この言葉は、「英語
『日本の分断 切り離される非大卒者<レッグス>たち』吉川徹 著 ⑤ – 現役世代の各種指標 –
【総括】社会から切り離される非大卒生 本書では、日本の社会を支えるプレイヤーを8つのセグメントに分けており、(
『日本の分断 切り離される非大卒者<レッグス>たち』吉川徹 著 ④ – 再生産され続ける階層社会 –
世代を超えた階層の再生産 個々人の属性には、変わりやすいもの(現在の職種や地位)と固定的なもの(ジェンダー・誕
『日本の分断 切り離される非大卒者<レッグス>たち』吉川徹 著 ③ – 「分断」の定義 –
前回までの記事で、学歴が格差を生み出すということを紹介してきました。今回は本書の題名にもなっている「分断」の定
『日本の分断 切り離される非大卒者<レッグス>たち』吉川徹 著』② – 流動する社会の中で固定化的な意味を持つアイデンティティ –
個々人の流動的な特徴と固定的な特長 下記引用の見出しにもある様に、個々人の特徴は、変わりやすいものと、変えよう
『日本の分断 切り離される非大卒者<レッグス>たち』吉川徹 著』① – 日本における学歴偏重主義 –
能力がある者が報われるという考え方が全盛の世の中にあって、下記引用は、その考え方に疑問を呈した『実力も運のうち
【文化】境界線が差異を作り出すエスニック・バウンダリー論【人類学】②
境界線を引く事によって差異が強調されるということ(人類学者フレドリック・バルト「エスニック・バウンダリー論」)
【文化】境界線が差異を作り出すエスニック・バウンダリー論【人類学】①
前回に引き続き、再び『はみだしの人類学』松村圭一郎著の内容をご紹介します。異文化を研究する文化人類学において、
『1日1話、読めば心が熱くなる生き方の教科書』致知出版社 – お母さん、ぼくは家に帰ってきたんか –
以前、拙寺の西方寺の法話会にご出講くださった渡邉崇之先生がご紹介してくださった、土井敏春中尉とその母親との逸話
『古典は本当に必要なのか、否定論者と議論して本気で考えてみた。』勝又基 編 ⑥ – 情緒と論理 –
『古典は本当に必要なのか、否定論者と議論して本気で考えてみた。』勝又基 編において古典否定派は将来の国のGDP
『古典は本当に必要なのか、否定論者と議論して本気で考えてみた。』勝又基 編 ⑤ – 有用性の長期的視点・短期的視点 –
前回に引き続き、古典(古文・漢文)を肯定する立場からの意見です。このブログでも著書(『辞書を編む』光文社新書)
『古典は本当に必要なのか、否定論者と議論して本気で考えてみた。』勝又基 編 ④ – 有用性の長期的視点・短期的視点 –
前回の記事では、長期的な視点における古文教育の有用性について、様々な意見をご紹介しましたが、今回はその続きです
『古典は本当に必要なのか、否定論者と議論して本気で考えてみた。』勝又基 編 ③ – 有用性の長期的視点・短期的視点 –
言語文化の学びの目標 古典は有用性がなく優先度も低いという立場から論理立ててプレゼンを行った古典否定派に軍配が
『古典は本当に必要なのか、否定論者と議論して本気で考えてみた。』勝又基 編 ② – 古典否定派・肯定派のパネリストの主張 –
前回に引き続き、『古典は本当に必要なのか、否定論者と議論して本気で考えてみた。』勝又基 編の内容紹介ですが、今
『古典は本当に必要なのか、否定論者と議論して本気で考えてみた。』勝又基 編 ① – シンポジウムの概要と高校における古典(古文・漢文)教育の現状 –
『古典は本当に必要なのか、否定論者と議論して本気で考えてみた。』概要 今回、紹介する『古典は本当に必要なのか、
前回に引き続き、『虚学のすすめ』白石良夫 著の内容に関する事を紹介します。 浄土真宗及び仏教に関する学問も短期
大学時代からの友人の勧めで『虚学のすすめ』白石良夫 著を購入し、読んでみました。学んだ知識が社会生活に直接役立
『ゴリラからの警告』山極寿一 著 – ゴリラ社会における老人の価値 –
「それが人生の役に立つのか?」 私たちは物事の価値を判断する際に度々この問いを持ち出しますが、四門出遊と言われ
『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』致知出版社 – 苦労と仲良くー父・高田好胤の教え –
病気による長期入院中のお子さんの回復を願って、「千羽鶴を折ってその子どもに贈ろう」と、その子の親御さんの交友関
『きいちゃん』山元加津子 著 – 「いわれ」に関する例話 –
以前、築地本願寺常例布教にて安徳剛典氏がご紹介してくださった話の原典を中古で購入したので記録しておきます。物事
「ブログリーダー」を活用して、Nishihara Daichiさんをフォローしませんか?
かつて喫煙に寛容だった日本社会 昭和時代の娯楽作品には、タバコを吸う主人公がよく登場していて、タバコを吸うこと…
資本主義と個人主義、そして社会契約といった思想に根ざす現代の通念 現代の通念や習慣は基本的に資本主義と個人主義…
労働者に期待される能力のハイクオリティ化 世界でも有数の人口を抱え、なおかつ混沌に陥らずに秩序によって快適さを…
社会化された小さな子どもたち 膨大な人口を抱えつつ、それでも混沌に陥らない世界でもトップクラスに秩序化された東…
本書の問題意識 ポリティカル・コレクトネスから外れた著名人が世間から袋叩きにあう昨今ですが、行き過ぎともいえる…
完成したトースター 前回までの記事で著者がトースターづくりに挑戦した理由やその製造過程をご紹介しましたが、その…
鉄とプラスチックを精製することの困難さ プラスチックで出来た筐体(機器をおさめている箱のこと)をつくるには、プ…
本書の概要 「ゆる言語学ラジオ」か「ゆるコンピューターサイエンスラジオ」のどちらかの番組でパーソナリティーの堀…
引き続き、2001年に築地本願寺で開催された全国坊守・寺族女性連絡会 第一回東京支部会における池田行信先生の基…
ジェンダーに関する話題が続きますが、2001(平成13)年に築地本願寺で開催された全国坊守・寺族女性連絡会 第…
引き続き、『サピエンス全史』(上)に述べられる性差に関する内容です。 農業革命以来、多くの社会では男性が優遇さ…
前回まで、ジェンダーに関する話題を扱ったので、引き続き、ユヴァ・ノア・ハラリ氏の『サピエンス全史』に述べられる…
今回も前の記事に引き続き、言葉に関する豆知識的な情報をご紹介します。 和語と漢語の序列について 和語と漢語の序…
本書を扱うのは三回目ですが、豆知識的なものをご紹介します。 西洋のレディーファーストの背景にあるキリスト教的価…
ドイツ人から見た日本の「性の美学」 『女ことばってなんなのかしら? 「性別の美学」の日本語』の著者である平野卿…
本書を知るきっかけ 本書を知ったきっかけは、本書が新聞に紹介されていることを教えてもらったことでした。その新聞…
テクノロジー関連のニュースを追うため、「足立明穂のITトレンドX」(PODCAST)という番組を普段聞いている…
テクノロジー関連の技術進展と次々と新しいサービスが出てくるので、若干、追いつけてませんが、大手企業が相次ぎ採用…
懐疑的な目を向けられるダーウィンの自然選択 ダーウィンの『種の起源』が1859年にイギリスで出版されると、すぐ…
『種の起源』に述べられるダーウィンが考える進化のメカニズム 以下の内容は、前回の記事と同じものですが、チャール…
以下、『法華経』「信解品」の大部分を占める「長者窮子の譬え」に関する備忘録。 凡例一、本書は『妙法蓮華経』の原…
謎の言語を操るアマゾンの民 ピダハン 以前、NHKEテレにおいて地球ドラマチック「ピダハン 謎の言語を操るアマ…
下記引用はこれまで通り、『リベラルとは何か 17世紀の自由主義から現代日本まで』(中公新書)田中拓道 著の末尾…
前回までの復習 下記引用は、標題にもある書籍の中、末尾の方に記されている政治思想(経済と価値観)の変遷をまとめ…
名著という評判を知って手に取った『社会心理学講義』(筑摩書房)にはじまり、『増補 民族という虚構』(筑摩書房)…
第二次世界大戦後、リベラル・コンセンサスを基礎として先進国は繁栄しましたが、二度のオイルショックや産業構造の変…
前回の記事では、第二次世界大戦後の繁栄の基礎となったリベラル・コンセンサスが国際的理由(グローバル化によるケイ…
第二次世界大戦後、「生産性の向上」という合い言葉を掲げ、経営者と労働者はリベラル・コンセンサスを形成し、ケイン…
第二次世界大戦後のリベラル・コンセンサス 下記引用は、『リベラルとは何か 17世紀の自由主義から現代日本まで』…
前回までのお復習い 17世紀、個人の権利(生命・自由・財産)を守る目的として登場した近代の自由主義は、19世紀…
前回のお復習い 自由主義の出発点をどこに置くのか諸説あるものの、その中核的な思想が成立したのが17~18世紀の…
「現代リベラル」の変遷 概括 先ず、17世紀の西欧に登場した近代の自由主義がどの様な変遷を経て「現代リベラル」…
初めてまともに聞いた、故・梯實圓の講義は仏教の知識に留まらず、様々な学問の知識を援用されながらの講義でした。そ…
『宗教の本性 誰が「私」を救うのか』(NHK出版新書)佐々木閑 著に興味深い話が紹介されていました。著者は毎年…
平和を実現するために必要な2%の演説 「天才」とともに「原爆の祖父」という不名誉な二つ名のあるアインシュタイン…
アメリカの大手雑誌「タイム」において20世紀を代表とする「パーソン・オブ・ザ・センチュリー」に選出され「天才」…
上の動画はたまたまYouTubeで見つけたものですが、この動画に影響を受けて『晩年に想う』(講談社文庫)アイン…
本書(『別冊NHK100分de名著 読書の学校 苫野一徳 特別授業『社会契約論』 (別冊NHK100分de名著…
今回は、法話らしいエモーショナルな話をご紹介したいと思います。 地域経済論や障がい者雇用論を専門とする坂本光司…
2022年12月20日、武田一真和上と井上見淳和上の司教昇階祝賀会が藤鷲会(故・内藤知康和上に教えを仰いだ主に…