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『A マスコミが報道しなかったオウムの素顔』(角川文庫)森達也 著 ① – カテゴリー化という「暴力」 –
以前、このブログで辻野弥生氏の著書『福田村事件』(株式会社五月書房新社会)所収の当該事件と、この事件を映画化し…
2025/06/19 20:48
『強いビジネスパーソンを目指して鬱になった樸の弱さ考』(ダイヤモンド社)井上慎平 著 ⑨ – 「ネガティブ」を否定しすぎる時代に生きて –
これまで、著者がビジネス思考の果てにうつ病を発症し、その経験を契機として考察した内容をご紹介してまいりました。…
2025/06/17 15:39
『強いビジネスパーソンを目指して鬱になった樸の弱さ考』(ダイヤモンド社)井上慎平 著 ⑧ – 個人主義の起源と現代の「強さ」幻想 –
一言で「強さ」と言っても、何が強みとなるのかは、その人が置かれた環境との兼ね合いによって決まります。たとえば、…
2025/06/15 15:32
『強いビジネスパーソンを目指して鬱になった樸の弱さ考』(ダイヤモンド社)井上慎平 著 ⑦ – 言葉の用法によって生まれる意志の概念/社会における「責任の辻褄合わせ」 –
言葉の用法によって生まれる意志の概念 著者である井上氏は、自由意志を多元的に捉えることで、「自由と責任はセット…
2025/06/06 21:49
『強いビジネスパーソンを目指して鬱になった樸の弱さ考』(ダイヤモンド社)井上慎平 著 ⑥ – 共感の文化とビジネス合理性のはざまで:日米教育が生む思考スタイルの違い –
文化による「論理性」の違いが示される『「論理的思考」の文化的基盤 4つの思考表現スタイル』 NewsPicks…
2025/06/04 07:25
『強いビジネスパーソンを目指して鬱になった樸の弱さ考』(ダイヤモンド社)井上慎平 著 ⑤ – 自己監視の時代に生きる/「今のままではいられない」という時代の要請 –
自己監視の時代に生きる――経済的規範と評価制度の交差点 現代社会は、経済の論理が個人に深く影響を及ぼす構造を持…
2025/06/02 22:43
『強いビジネスパーソンを目指して鬱になった樸の弱さ考』(ダイヤモンド社)井上慎平 著 ④ – 経済の時代を生きる──競争・負債・そして人間の価値観 –
著者は、うつ病を発症する以前から一貫して「経済」に対する問題意識を抱いていました。一方で、病気を発症する前は、…
2025/05/31 22:18
『強いビジネスパーソンを目指して鬱になった樸の弱さ考』(ダイヤモンド社)井上慎平 著 ③ – 仕事も私生活も「効率化」される時代の息苦しさ –
これは次回の記事でも触れる内容ではありますが、現代に生きる私たちは、経済の論理に強く規定されているといえます。…
2025/05/29 03:09
『強いビジネスパーソンを目指して鬱になった樸の弱さ考』(ダイヤモンド社)井上慎平 著 ② – 「強い自分」を演じ続けた代償~うつ病を発症した経緯 –
「強い自分」を演じ続けた代償~うつ病を発症した経緯 前回も触れましたとおり、著者の井上氏がうつ病を発症した原因…
2025/05/27 07:44
「お慈悲の姿は立ち姿」海徳寺チャンネルより
来月拙寺にご出講くださる宗秀融氏のご法話を探していたところ、毎年ご出講くださっている松月博宣先生の海徳寺You…
2025/05/25 01:16
『強いビジネスパーソンを目指して鬱になった樸の弱さ考』(ダイヤモンド社)井上慎平 著 ① – 本書の概要 –
今回からご紹介する書籍は、ディスカヴァー・トゥエンティワン、ダイヤモンド社を経て、ソーシャル経済メディア「Ne…
2025/05/20 16:27
『RITUAL 人類を幸福に導く「最古の科学」』(晶文社)ディミトリス・クシガラタス 著 ⑦ – 儀式に関する諸々のこと –
苦難を共有することの意味――儀式と社会的結束 痛みを伴う儀式は、古今東西の社会において見られる現象であり、単な…
2025/05/18 11:09
『RITUAL 人類を幸福に導く「最古の科学」』(晶文社)ディミトリス・クシガラタス 著 ⑥ – 儀式に関する諸々のこと –
社会学者ソースティン・ヴェブレン「顕示的消費」 何かしらの犠牲を受けることで、その人自身にも利益がもたらされる…
2025/05/16 20:24
インプットしたい情報源(テキストデータ)をPodcast化(音声化)するNotebookLM
Google が提供する NotebookLM は、ユーザーがアップロードした情報をもとにチャット形式の応答を…
2025/05/10 13:58
仏教における「十悪」(「殺生」「両舌」)について(法話:服部法紹師)
2025年5月3日(土)の永代経に、広島県より服部法紹先生がご出講くださいました。法話のないようをいくつか書き…
2025/05/08 17:47
『RITUAL 人類を幸福に導く「最古の科学」』(晶文社)ディミトリス・クシガラタス 著 ⑤ – 儀式と伝統 –
創られた伝統――ヤンチェンマンガ村の火渡り儀式の起源 芸術に対する大胆な意見で知られているデニス・ダットンとい…
2025/05/06 02:37
『RITUAL 人類を幸福に導く「最古の科学」』(晶文社)ディミトリス・クシガラタス 著 ④ – 集団を結束させる儀式の効力 –
人類の黎明期における儀式と共同体の誕生 人類は、約六〇〇万年から七〇〇万年前にチンパンジーと分岐したと考えられ…
2025/04/30 22:40
『RITUAL 人類を幸福に導く「最古の科学」』(晶文社)ディミトリス・クシガラタス 著 ③ – 通過儀礼における三段階/儀礼がそなえる三要素 –
通過儀礼における三段階 儀式の研究者は、「通過儀礼」という用語を用いて、人生における主要なライフステージや変化…
2025/04/28 09:33
『RITUAL 人類を幸福に導く「最古の科学」』(晶文社)ディミトリス・クシガラタス 著 ② – ストレスの負の側面に対する人類の戦略 –
ストレスの功罪:進化の恩恵と健康への脅威 ストレスは、間違いなく機能の進化に寄与してきた、生存のための重要なメ…
2025/04/25 22:03
『RITUAL 人類を幸福に導く「最古の科学」』(晶文社)ディミトリス・クシガラタス 著 ① – 無意味に見えて、意味がある儀式の世界 –
「儀式」と相反するように感じる合理的・論理的思考について 以前このブログで紹介した『「論理的思考」の文化的基盤…
2025/04/19 01:49
『福田村事件』(株式会社五月書房新社)辻野弥生 著 ④ – 「集団の中の私」――森達也が見つめた人間の本質 –
「集団の中の私」――森達也が見つめた人間の本質 本書の最後に、映画『福田村事件』の監督である森達也氏が特別寄稿…
2025/04/16 17:42
『福田村事件』(株式会社五月書房新社)辻野弥生 著 ③ – 福田村事件について –
福田村事件の概要 ここまで、福田村事件の背景として、関東大震災による惨状や根拠のない流言についてご紹介してきま…
2025/04/14 09:28
『福田村事件』(株式会社五月書房新社)辻野弥生 著 ② – 関東大震災と流言蜚語(りゅうげんひご) –
関東大震災について 大正12年(1923年)9月1日、11時58分44秒、相模湾沖を震源とするマグニチュード7…
2025/04/11 08:40
『福田村事件』(株式会社五月書房新社)辻野弥生 著 ① – 福田村事件の概要と本書執筆までの経緯 –
福田村事件の概要 今回から扱う『福田村事件』(株式会社五月書房新社)辻野弥生 著は、2013年に崙書房出版より…
2025/04/08 04:46
“断る理由”が語る、慈悲の哲学
阿弥陀如来の尊像が立ち姿であることには、非常に象徴的な意味があります。この「立ち上がり、こちらに向かって歩み出…
2025/04/06 23:54
2025年4月法話会|中村啓誠先生「浄土真宗は大人の宗教」「近くで見れば悲劇、遠くで見れば喜劇
2025年4月の法話会には、広島県より中村啓誠先生がご出講くださいました。法話の内容をいくつかご紹介させていた…
2025/04/04 18:29
『親鸞万華鏡』(東本願寺出版)② – 南直哉氏のこと・本田哲朗氏のこと・森達哉氏のこと –
「取引ではない宗教のリアリティ」──修行と念仏の間で見えてくるもの 浄土真宗は他力の念仏を根本とするため、念仏…
2025/03/31 15:37
『親鸞万華鏡』(東本願寺出版)① – 『歎異抄』に影響を受けた武田鉄矢氏と西田幾多郎氏のこと –
東本願寺出版が発行する月刊誌『同朋』において、2017年7月号から2023年6月号まで連載されたインタビュー企…
2025/03/19 05:58
『文系と理系はなぜ分かれたのか』(星海社)隠岐さや香 著 ⑦ – いわれなき偏見が内面化されることについて –
以前、このブログに書いた記事(『差別はたいてい悪意のない人がする 見えない排除に気づくための10章』キム・ジヘ…
2025/03/13 19:24
『文系と理系はなぜ分かれたのか』(星海社)隠岐さや香 著 ⑥ – ジェンダーに関連する問題提起と現状 –
ジェンダー(必ずしも生態的な性別と一致しない、社会的に規定された性規範)と文系学問・理系学問がどのように関わっ…
2025/03/10 03:41
2025年3月3日法話会|蓮谷啓介先生がご紹介くださった秋山忠嗣 著『最後の小学校』
2025年3月3日の法話会には、大分県から蓮谷啓介先生がご出講くださいました。苦悩の真っ只中にいる者に対する阿…
2025/03/08 12:13
『文系と理系はなぜ分かれたのか』(星海社)隠岐さや香 著 ⑤ – 学問と政治性 –
社会全体に強く関わる複雑な課題を扱う学際的な研究は、学術コミュニティを越えて政治的な論争に巻き込まれやすい傾向…
2025/03/06 20:58
『文系と理系はなぜ分かれたのか』(星海社)隠岐さや香 著 ④ – 文系不要論と儲かる理化学系という認識 –
以前、このブログにおいて『古典は本当に必要なのか、否定論者と議論して本気で考えてみた。』勝又基 編という書籍を…
2025/03/04 20:00
『文系と理系はなぜ分かれたのか』(星海社)隠岐さや香 著 ③ – 人文学と学問の近代化 –
文系諸分野の近代化とは何か 著者が述べるには、文系諸分野の「近代化」とは「人間の世界を語る言葉が、宗教の規範や…
2025/03/01 18:40
『文系と理系はなぜ分かれたのか』(星海社)隠岐さや香 著 ② – 学問の分類/人文学とは何か? –
時代によって変化する学問の枠組み 本書の「おわりに」に記されている内容によりますと、本書を執筆するにあたって当…
2025/02/26 14:24
『文系と理系はなぜ分かれたのか』(星海社)隠岐さや香 著 ① – 学問のタコツボ化と求められる学際性 –
社会学や歴史学、文化人類学といった書籍を読むのが好きなのですが、こういった分野の学問を人文学または人文科学とい…
2025/02/23 05:22
『ムラブリ 文字も暦も持たない 狩猟採取民から言語学者が教わったこと』(集英社インターナショナル)伊藤雄馬 著 ② – メタメッセージを伝達するコミュニケーションの機能 –
ムラブリ語におけるあいさつの特徴とその意味 ムラブリ語には、日本語の「おはよう」や「こんにちは」のような決まっ…
2025/02/11 18:39
『ムラブリ 文字も暦も持たない 狩猟採取民から言語学者が教わったこと』(集英社インターナショナル)伊藤雄馬 著 ① – 異文化の言葉を学ぶ意味 –
●●●●●●●●●●●●● 「危機言語」について 今回取り上げるのは、集英社インターナショナルから出版された伊…
2025/02/09 08:51
『「論理的思考」の文化的基盤 4つの思考表現スタイル』(岩波書店)渡邉雅子 著 ⑩ – 他の国から見た異文化の合理性/イランと日本からの視点 –
イランの思考様式から見た他国の非合理性 イランの合理性は、社会を支える宗教的な教義や法体系に適っているか否かで…
2025/02/07 21:38
2025年2月5日の法話会の内容(松月博宣師)
2025年2月5日の法話会に福岡県から松月博宣先生がご出講くださいました。私自身、葬儀のため法話会に参加出来ま…
2025/02/05 12:00
『「論理的思考」の文化的基盤 4つの思考表現スタイル』(岩波書店)渡邉雅子 著 ⑨ – 他の国から見た異文化の合理性/アメリカとフランスからの視点 –
アメリカ、フランス、イラン、日本の思考様式は、それぞれの文化的背景や社会の価値観に大きく影響を受けています。こ…
2025/02/03 21:12
『「論理的思考」の文化的基盤 4つの思考表現スタイル』(岩波書店)渡邉雅子 著 ⑧ – 日本の合理性(社会的論理) /日本の歴史教育について –
1. 日本の歴史教科書の特徴 日本の小学校および中学校の歴史教科書に共通する特徴として、歴史的な出来事を単なる…
2025/02/01 11:09
『「論理的思考」の文化的基盤 4つの思考表現スタイル』(岩波書店)渡邉雅子 著 ⑦ – 日本の合理性(社会的論理) /日本の作文形式「感想文」について –
日本における合理性の特質は、個人の価値志向や集団の調和を重んじる社会原理を基盤としています。このような合理性の…
2025/01/30 05:28
『「論理的思考」の文化的基盤 4つの思考表現スタイル』(岩波書店)渡邉雅子 著 ⑥ – イランの合理性(法技術的論理) –
イランの合理性は、社会を支える宗教的な教義や法体系に適っているか否かで判断されます。これにより、社会全体が統一…
2025/01/24 21:08
『「論理的思考」の文化的基盤 4つの思考表現スタイル』(岩波書店)渡邉雅子 著 ⑤ – フランスにおける合理性(政治的論理) –
フランスの教育システムは、政治原理に基づく合理性を体現しており、公共の利益を追求する市民の育成を目的としていま…
2025/01/22 10:17
『「論理的思考」の文化的基盤 4つの思考表現スタイル』(岩波書店)渡邉雅子 著 ④ – アメリカにおける合理性(経済的論理) –
アメリカにおける合理性は、その社会の文化的特徴や価値観に大きく影響されています。具体的には、アメリカの合理性は…
2025/01/20 12:32
2025年 西方寺|新春法話会 講師:宮崎幸枝 先生
2025年1月19日の新春講演会には医療法人精光会 みやざきホスピタルの副医院長である宮崎幸枝先生にお越しいた…
2025/01/20 09:59
『「論理的思考」の文化的基盤 4つの思考表現スタイル』(岩波書店)渡邉雅子 著 ③ – 思考表現スタイルの四象限 –
何に論理性・合理性を感じるかは、国ごとによって違う思考表現スタイルによるというのが本書の主張ですが、代表的な思…
2025/01/18 20:46
『「論理的思考」の文化的基盤 4つの思考表現スタイル』(岩波書店)渡邉雅子 著 ② – 社会の成り立ちと範疇の共有 –
社会の成り立ちと範疇の共有 社会の成り立ちには、時間や空間、因果律、分類法など、思考を成り立たせるために不可欠…
2025/01/16 21:19
『「論理的思考」の文化的基盤 4つの思考表現スタイル』(岩波書店)渡邉雅子 著 ① – 文化によって違う論理性・合理 –
今回から、渡邉雅子氏の著書『「論理的思考」の文化的基盤 4つの思考表現スタイル』(岩波書店)の内容をまとめて行…
2025/01/14 14:52
『勉強の哲学 来たるべきバカのために』(文藝春秋)千葉雅也 著 ③ – 信頼たる情報 –
前回の記事では、決断主義に陥らないための参考としてフランスのディセルタシオンについて述べました。決断主義とは、…
2025/01/12 08:59
『勉強の哲学 来たるべきバカのために』(文藝春秋)千葉雅也 著 ② – 決断主義に陥らないために –
決断主義とは何か 本書の中で、以下のような記述があるのですが、著者はこれを決断主義と名づけこのような状態に陥ら…
2025/01/10 21:32
『勉強の哲学 来たるべきバカのために』(文藝春秋)千葉雅也 著 ① – 環境を超えて:ノリを捨てることで手に入れる自由 –
本書は築地本願寺に奉職中、居候していた友人が勧めてくれた読んだ書籍なのですが、「信頼にたる情報とはどういう情報…
2025/01/08 14:12
『ブッタという男 初期仏典を読みとく』(ちくま新書)清水俊史 著 ⑤ – 初期仏典に見るブッダと女性の位置づけ –
今回で、『ブッタという男 初期仏典を読みとく』(ちくま新書)清水俊史 著の紹介を終わりにいたしますが、今回の記…
2025/01/06 13:27
『ブッタという男 初期仏典を読みとく』(ちくま新書)清水俊史 著 ④ – ブッダと平和主義:初期仏典が語る真実 –
ブッダと平和主義:初期仏典から読み解くその実像 ブッダが平和主義者であったという評価は、現代において広く受け入…
2025/01/04 05:52
『ブッタという男 初期仏典を読みとく』(ちくま新書)清水俊史 著 ③ – 仏教における平等思想の聖と俗 –
ブッダと仏教における平等の捉え方 ブッダの教えは、古代インドの厳格な階級社会に対する批判として評価されることが…
2025/01/02 13:04
『ブッタという男 初期仏典を読みとく』(ちくま新書)清水俊史 著 ② – ブッダの先駆性とは何か –
ブッダの先駆性とは何か ブッダが業と輪廻の思想をどのように捉え、教えの中で位置付けたのかは、近現代においても議…
2024/12/31 21:36
『ブッタという男 初期仏典を読みとく』(ちくま新書)清水俊史 著 ① – 現代の価値観を反映させたブッダ像 –
大学時代の同級生であり、現在さまざまな分野でご活躍されている四夷法顕さんがFacebookで『ブッタという男 …
2024/12/29 21:30
『時間の比較社会学』(岩波現代文庫)真木裕介 著 ⑥ – 物象化された時間と現代社会の苦悩 –
これまで、時間の直線化・外部化について大体の話をご紹介しました。今回、本書の中で印象的であった部分を抽出して、…
2024/12/25 17:00
『時間の比較社会学』(岩波現代文庫)真木裕介 著 ⑤ – 共有時間の創出:牛時計から抽象的時間への進化 –
前回までの記事で、かつての時間感覚は振動的時間感覚であったのが、ユダヤ教などの影響により直線的時間感覚へと変遷…
2024/12/23 07:19
『時間の比較社会学』(岩波現代文庫)真木裕介 著 ④ – 直線的未来感覚がもたらす社会的変革 –
人類が未来という時間感覚を獲得したことは、単に未来の出来事への不安や煩悩を生み出しただけでなく、大きな可能性を…
2024/12/21 16:36
『時間の比較社会学』(岩波現代文庫)真木裕介 著 ③ – 直線的・不可逆的な時間感覚の形成 –
直線的・不可逆的な時間感覚の形成 時間の表現方法は文化や宗教によって異なります。 たとえば、ヘレニズム文化(古…
2024/12/19 17:13
『時間の比較社会学』(岩波現代文庫)真木裕介 著 ② – 繰り返し訪れる時間の感覚:古代人の世界観 –
繰り返し訪れる時間の感覚 現代人の多くは、時間を直線的なものとして捉えています。過去から現在、そして未来へと一…
2024/12/16 12:57
『時間の比較社会学』(岩波現代文庫)真木裕介 著 ① – 現代人の時間感覚とその相対化 –
今回から『時間の比較社会学』(岩波現代文庫)真木裕介 著の内容をまとめていきたいと思います。「真木裕介」は社会…
2024/12/14 22:32
『彩花へ – 「生きる力」をありがとう』(河出書房新社)山下京子 著 ③ – 加害者へ馳せた思い –
集中治療室での彩花さん 彩花さんは中央市民病院の集中治療室に運ばれ、意識不明のまま治療が続けられていました。点…
2024/12/12 02:43
『彩花へ – 「生きる力」をありがとう』(河出書房新社)山下京子 著 ② – 第二事件の詳細 –
事件が起こった3月16日、この日は日曜日で、彩花さんは地域の公共施設で行われる映画を友人4人と観る予定でしたが…
2024/12/09 09:50
『彩花へ – 「生きる力」をありがとう』(河出書房新社)山下京子 著 ① – 神戸連続児童殺傷事件の概要 –
私たちは、自分本位な生き方から抜け出せないため、「凡夫」と呼ばれます。それに対して、「仏」とは目覚めた者を指し…
2024/12/07 17:28
『なぜ私たちは燃え尽きてしまうのか』(青土社)ジョナサン・マレシック 著 ⑥ – 慢心と戦う修道士たちが築いた労働の秩序 –
前回の記事では、古来よりベネディクト会の修道士が「悪霊」と呼んできた「働かなくてはならないという倫理観」と戦っ…
2024/12/04 18:04
『なぜ私たちは燃え尽きてしまうのか』(青土社)ジョナサン・マレシック 著 ⑤ – 仕事という悪霊を手懐けたベネディクト会 –
著者がバーンアウト文化から距離を置いた仕事の在り方を模索する中でたどり着いたのが、この〈砂漠のキリスト修道院〉…
2024/12/02 07:04
『多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織』(Discover)マシュー・サイド 著 ⑧ – 多様な環境がもたらす画一性/平均値のパラドックス –
本書の紹介も長くなってきたので、今回の記事で聞いて意外と思った話を二つ掲載して終わりにしたいと思います。1つ目…
2024/11/30 06:25
『多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織』(Discover)マシュー・サイド 著 ⑦ – 支配型ヒエラルキーと尊敬型ヒエラルキー –
支配型ヒエラルキー化で行われる会議の非効率さ 支配型ヒエラルキーが存在する会議は、非効率さを招くことが多いです…
2024/11/28 11:23
『多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織』(Discover)マシュー・サイド 著 ⑥ – ヒエラルキー構造が多様性を殺す –
前回までの記事で、組織の中の多様性を保つことによって起こるメリットについてご紹介しましたが、組織に所属するメン…
2024/11/26 12:25
多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織』(Discover)マシュー・サイド 著 ⑤ – 意味のある多様性の意味のない多様性 –
多様性が意味をなさない場合、それは集団の構成や状況に根本的な欠陥があるときです。例えば、集団の各メンバーが十分…
2024/11/23 12:35
『多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織』(Discover)マシュー・サイド 著 ④ – 多様性の強み –
技術諮問委員会の背景と目的 多様性のあるチームの具体的な事例の一つとして、著者が参加したプロジェクトが紹介され…
2024/11/20 12:34
『多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織』(Discover)マシュー・サイド 著 ③ – 能力のある集団が見抜けなかったテロ攻撃 –
1996年8月23日、オサマ・ビンラディンはアフガニスタンの東部、トラボラの洞窟から、アメリカに対する「ジハー…
2024/11/15 13:20
『多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織』(Discover)マシュー・サイド 著 ② – 多様な視点によって解決される問題 –
前回の記事では、国家を守るために妥協しないという観点から、情報分析や収集、また戦略的な意思決定において、国家安…
2024/11/12 11:20
『多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織』(Discover)マシュー・サイド 著 ① – CIAが多様性を犠牲にした理由 –
世間では、多様性を保つことが高いパフォーマンスを発揮するうえで重要であるとよく言われます。ただ、私自身は「多様…
2024/11/09 20:40
社風と宗風 -弱電と強電の企業文化-
弱電と強電の定義 長崎大学情報データ科学部に所属する金谷一朗教授のpodcast「Steam.FM」において、…
2024/11/06 08:00
『なぜ私たちは燃え尽きてしまうのか』(青土社)ジョナサン・マレシック 著 ④ – バーンアウトが起こる社会的要因 –
バーンアウトは環境と構造に起因する バーンアウトの原因は、単に個人の頑張りすぎや精神的な弱さではなく、職場環境…
2024/11/03 17:32
『なぜ私たちは燃え尽きてしまうのか』(青土社)ジョナサン・マレシック 著 ③ – バーンアウト(燃え尽き症候群)とは何か –
バーンアウトに関する概要 バーンアウトは、一般的な労働問題とはやや性質が異なる特異な問題です。前回の記事で著者…
2024/11/01 09:44
『なぜ私たちは燃え尽きてしまうのか』(青土社)ジョナサン・マレシック 著 ② – 大学教授職における理想と現実の乖離 –
本書は、現代的な病であるバーンアウト(燃え尽き症候群)を題材した書籍ですが、この書籍が執筆された契機は著者自身…
2024/10/30 20:27
『なぜ私たちは燃え尽きてしまうのか』(青土社)ジョナサン・マレシック 著 ① – 本書の概要 –
今回から扱う『なぜ私たちは燃え尽きてしまうのか』(青土社)ジョナサン・マレシック 著は、Podcast番組「ゆ…
2024/10/28 16:43
『格差という虚構』(ちくま新書)小坂井敏晶 著 ④ – 人間の性質が作り出す格差と差別の構造 –
人々が格差や差別を生み出す理由は、必ずしも客観的な差が存在するからではありません。むしろ、人間特有の性質として…
2024/10/26 10:05
『格差という虚構』(ちくま新書)小坂井敏晶 著 ③ – 格差を生み出す学校制度の隠された機能 –
『格差という虚構』(第1章:学校制度の隠された機能)の概要 『格差という虚構』(ちくま新書)小坂井敏晶 著「第…
2024/10/24 12:45
『格差という虚構』(ちくま新書)小坂井敏晶 著 ② – 階級構造として立ち現れる格差とそれを正当化する「能力」 –
格差の本質は、偶然の要素や外因(生まれや環境など)によって形成される社会的な階級の支配関係にあります。そして、…
2024/10/22 14:15
『格差という虚構』(ちくま新書)小坂井敏晶 著 ① – 本書の目的 –
民族という虚構 以前、このブログで『増補 民族という虚構』(ちくま学芸文庫)小坂井敏晶 著という書籍を扱いまし…
2024/10/20 10:24
『矛盾社会序説 その「自由」が世界を縛る』(イースト・プレス)御田寺圭 著 ⑨ – 「自己責任論」と「人権擁護」の矛盾 –
2016年7月26日に神奈川県相模原市の障害者福祉施設「津久井やまゆり園」で施設の利用者19人が犠牲になった事…
2024/10/18 06:43
『矛盾社会序説 その「自由」が世界を縛る』(イースト・プレス)御田寺圭 著 ⑧ – 自由による疎外 –
自由の二側面 『矛盾社会序説 その「自由」が世界を縛る』第15章「疎外、そして近代の甦生」では、現代社会におけ…
2024/10/16 06:12
『矛盾社会序説 その「自由」が世界を縛る』(イースト・プレス)御田寺圭 著 ⑦ – アメリカと日本におけるエリート概念の違いとそれに伴う社会階級の移動に関する比較について –
本書の159頁から163頁にかけて、アメリカと日本におけるエリートの概念の違いと、それに伴う社会的階層移動に関…
2024/10/14 20:19
『矛盾社会序説 その「自由」が世界を縛る』(イースト・プレス)御田寺圭 著 ⑥ – ベーシック・インカムと承認欲求 –
以前、このブログで取り扱った『ベーシック・インカム – -国家は貧困問題を解決できるか -』原田泰…
2024/10/12 17:53
『矛盾社会序説 その「自由」が世界を縛る』(イースト・プレス)御田寺圭 著 ⑤ – 「非モテの叛乱」の時代 –
社会から無視され社会的援助の対象として見られにくい「Big, Black Dog Syndrome(大きく黒い…
2024/10/10 12:54
『矛盾社会序説 その「自由」が世界を縛る』(イースト・プレス)御田寺圭 著 ④ – 小児愛好者 ペドフィリアは「治療」すべきなのか? –
LGBTQという用語が広く聞かれるように、当事者が自己認識する生物学的性別や社会的性別(ジェンダー)、さらには…
2024/10/08 21:24
『矛盾社会序説 その「自由」が世界を縛る』(イースト・プレス)御田寺圭 著 ③ – 男たちを死に追いやるもの –
男女共同参画が叫ばれて久しいですが、社会における女性の活躍の推進が議論される中で、看護師や保育士として働く女性…
2024/10/06 13:52
『矛盾社会序説 その「自由」が世界を縛る』(イースト・プレス)御田寺圭 著 ② – Big, Black Dog Syndrome(大きく黒い犬の問題) –
絶滅危惧種や難民へ支援など人々の関心を集めやすい課題に対して、ホームレスなど社会から顧みられることがなく透明化…
2024/10/04 09:30
『矛盾社会序説 その「自由」が世界を縛る』(イースト・プレス)御田寺圭 著 ① – 社会で透明化された人々 –
今回からその内容に触れる『矛盾社会序説 その「自由」が世界を縛る』(イースト・プレス)という書籍は、以前このブ…
2024/10/02 10:05
乱雑なデスク周りは意外と効率的?
ここ最近扱っているティム・ハーフォード著の『ひらめきを生み出すカオスの法則』という書籍の原題は、『Messy:…
2024/09/25 18:58
トランプ大統領の当選(2016年)をめぐる解釈の興味深さ
以前の記事「複眼的に物事を捉える – 各国の教科書における「アメリカ大陸発見」の記述 –」の中で、「アメリカ大…
2024/09/21 07:52
『ひらめきを生み出すカオスの法則』ティム・ハーフォード 著 – キング牧師の歴史的演説 –
「I have a dream…」という名文句で有名なマーティン・ルーサー・キングの名演説が行われ…
2024/09/17 13:56
『文化人類学入門 増補 改訂版』(中公新書)祖父江孝男 著 ⑩ – 上下の序列を重んじる日本人の認識/研究者はどこまで客観的であり得るのか –
上下の序列を重んじる日本人の認識 それぞれの文化の中で、住民が自分の世界をどのように認識しているかを考察する認…
2024/09/15 09:39
『文化人類学入門 増補 改訂版』(中公新書)祖父江孝男 著 ⑨ – ルース・ベネディクト著『菊と刀』の問題点 –
以前、このブログでルース・ベネディクトの『菊と刀』を取りあげましたが、『文化人類学入門 増補 改訂版』(中公新…
2024/09/13 08:04
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