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  • 親孝行な子どもたちによって実現した夕餉と渓流釣りの話

    私の20代後半から50代前半ぐらいの趣味は渓流釣りだった。エサ釣り、ルアー、フライと一通り全部やった。この時代は、私の居酒屋経営時代とも重なるのだが、顧客のK君は顧客であり、釣り仲間でもあった。彼は、釣りためたイワナを冷凍保存しておき、年末の最終営業日に私の店にもってきて、それを私が焼き、土鍋の酒に浸して岩魚の骨酒をカウンターを取り巻く常連客で回し飲むのが恒例の行事だった。その元気印の彼が、今年、自分の部屋で孤独死してしまった。それを知って、今一度、渓流に立ちたいという思いが募った。しかし、イワナやアマゴを求めて渓流を遡行する釣りは、沢登りにも等しく、腰痛持ちの85歳の私には、はなっから不可能だった。そこで、渓流釣りに近い管理釣り場でのマス釣りをと思い、息子夫妻に話したら同行してくれるというので出かけた。...親孝行な子どもたちによって実現した夕餉と渓流釣りの話

  • 第五福竜丸を撫で回した男

    私の友人、劉永昇氏が7月27日の「朝日」の朝刊(ただし東海版のみ)に写真のようなコラムを載せていらっしゃる。私自身は、第五福竜丸乗員の久保山愛吉さんが1954年のビキニ環礁の米軍の水爆実験で被爆し死亡したことをリアルタイムで知っていたし、そればかりか、1959年には、まだ分裂する前の原水爆禁止日本協議会の焼津大会に参加し第五福竜丸とも逢っている。その折、同船は、焼津港近くの大きな木造の小屋に収納されていた。大きいとはいえ、板目もはっきりみえる木造船で、こんな船で南太平洋までマグロを獲りに行くのだと感心した。船は無造作に置かれてたので、久保山さんらの乗組員のことを思って、船体を撫で回した。しばらくして、「あの船には残留放射能はまだあって・・・・」という報道に接し、オイオイ、そんなことはもっと早くいってくれよ...第五福竜丸を撫で回した男

  • 名古屋へ出かけて帰ってきただけのなんでもない話

    今月三回目の名古屋行き。毎回、行きなれ、見慣れた行程だが、今回は久しぶりに写真を撮ったのでそれを掲載。JR岐阜駅付近の高層ビルと岐阜のランドマーク岐阜城をのある金華山今回の目的は読書会。テキストは決まっていて、その場で黙読したあとのディスカッション。テキストの内容に関してもだが、今回は、最近ある雑誌の特集を巡って問題になり、「反対声明」まででているトランスジェンダーを巡る問題で話が盛り上がる。愛知県との県境木曽川と稲沢駅での貨物列車用機関車まだまだこの歳になって知る事柄も多いので勉強になる。そんなに歳とってからそんなこと学んでもということなかれだ。あの世へ行って閻魔大王に逢った折、たくさん土産話を持っていった方が、地獄へ回される時間を稼げるというものだ。名古屋駅プラットホームと名古屋駅バスターミナルえ?極...名古屋へ出かけて帰ってきただけのなんでもない話

  • あれから76年後の舞鶴を訪れる・・・・

    もう一週間過ぎてしまったが、この14日、校下のサークルの人たちと舞鶴を訪れた。舞鶴といえば私には特別の思い入れがある。1944年に満州はハルビン郊外へ兵士として出征してそこで敗戦を迎え、ソ連軍によってシベリアへ抑留され、そのまま生死すら不明だった父が、1948年、引揚船で帰ってきたのがこの舞鶴だった。舞鶴からの電報を疎開先で受け取ってはじめてその帰還を知った。それから幾日か後、3日間、毎日夜中に疎開地近くの大垣駅に停車する引き上げ列車で帰ってくるというので、その3日間、毎夜、大垣駅で待機した。一日目、姿は見えなかった。二日目、近くで再会を喜ぶ家族を見ながら目を見張ったがだめだった。三日目、何人かが降りてくるのに目を凝らした。・・・・最後の一人・・・・違う人だった。母や母方の親族は皆うなだれた。考えてみたら...あれから76年後の舞鶴を訪れる・・・・

  • 2024・名古屋今池まつり 街中騒然・面の祭り

    1989年、私が仲間たちとともに企てた今池祭りが、今年で35周年を迎えた。当時、今池は「雑然」としているといわれた。本当に雑然がいけないのだろうか?では、その雑然をそのままぶちまけてしまおうと居直って始めた祭りだった。今池公園どちらかというとチルドレン主体の催し普段は魚屋さんのガレージがライブ会場に裏方さんも大変だから、未だに時系列がはっきりしない祭りだ。これが済んだら次はこれといった直線的時系列はない。むしろ面の祭りなのだ。街全体が祭りのメインステージであり、同時多発的にどこかで何かが炸裂している。夜の野外ステージ街中に10箇所近くあるうちで最大のステージて、鉄腕アトム?だから、祭りに起承転結はない。ワッと始まりワッと終わる。どこで何に遭遇するかはいった人の運次第だ。あちこちの街角に大道芸人が・・・・何...2024・名古屋今池まつり街中騒然・面の祭り

  • 86歳の挑戦! 歌手大津美子と私。

    歌手の大津美子が、デビュー70周年記念リサイタルをするという。大津美子といっても知る人はもう少ないであろう。だが、私は知っている。隣県、愛知は豊橋の出身であるということ、そして、年齢は私と同じ86歳であること(私は誕生前だからまだ85歳)などからだ。https://www.toyohashi-at.jp/event/performance.php?id=1671メディアから消えて久しいが、歌の上手い人だった。もっとも私がおぼえているのは「東京アンナ」と「ここに幸あれ」ぐらいだが。この人がデビュー70周年記念のリサイタルを行うという。そのリサイタルに行ってみたい気がするし、なんだか怖い気もする。86歳でのチャレンジ、どんな覚悟でどんなふうに進めるのだろう。https://www.youtube.com/wa...86歳の挑戦!歌手大津美子と私。

  • 久しぶりの昼麺物語 冷たい麺ばっかり

    7月の下旬になろうという頃、10日間のヨーロッパ旅行(ベルリン・ライプチヒ・ワルシャワ)から帰ってきたら、酷暑日を含めた連日の猛暑日。昼は食欲がわかぬまま連日の麺・麺・麺・・・・。しかもすべて冷たい麺。ただしそこにも私なりのルールがある。まず、それを記しておこう。1)麺はすべて乾麺を湯がく。いま在庫の麺は、うどん、蕎麦、冷や麦、中華麺、それに細身のパスタである。夏の定番、素麺がないのは、どちらかというと豪快に啜り上げるひやむぎ派だからだ。2)出汁はその都度作る。やや濃い目にして、氷をぶち込むか、鍋ごと冷凍室で冷ます。うどんと蕎麦は似ているが、みりんなどで蕎麦の方にややコクをつける。中華麺は、オイスターソース、豆板醤、ごま油などでそれらしくする。3)具の基本は前日の夕餉の残り物に在庫のもの、それに薬味などだ...久しぶりの昼麺物語冷たい麺ばっかり

  • ヨーロッパは面舵(右方向)に転じるのか?

    ■先般のドイツ地方選において、極右政党が第一党に躍進した。■今夏の私の旅は、どちらかというと東独圏であった。■そのライプチヒに住む畏友K氏とドイツの政治状況について会話した際、彼はやはり東側に不満が蓄積していると指摘していた。■三十数年前、東西ドイツは統合されたが、平等になったわけではない。■K氏の指摘によると最近まで、同一労働についての東西の賃金格差は85%ほどであったという。むろん東が低いのだ。■この差は、是正されつつあるとはいえ、いまなお不平等は残る。■だから、東の勤労層にとっては外国人の導入などはますます危機と思われる。■アメリカでトランプを支持するプアーホワイトと似た立場といってよい。■加えて、東独時代を懐かしむ層もいる(極限すればナチズムとスターリニズムは類似点もある)。■そんなことでの今回の...ヨーロッパは面舵(右方向)に転じるのか?

  • レイシスト・小池百合子の本音

    ■今年も小池百合子は関東大震災の際の朝鮮人虐殺への追悼文を出さなかった。8年連続だ。■理由は、彼らへの慰霊は大震災全体の犠牲者の慰霊に含まれているとのことだが、単なる自然災害の犠牲者と明らかに人為的に行われた殺人行為とが区別されていない。■ということは、再びそうした事態が起こった際、朝鮮人、ないしはマイノリティが殺されるのは「自然なこと」だとすることによって、自分がレイシストであることを告白しているに等しい。■なお、この事件の前提には、予め朝鮮人を劣等民族として強制連行や強制労働で痛めつけてきたマジョリティとしての日本人のなかに、彼らからの復讐を受けるかもという猜疑心(自らの強権的措置の反映)があったからであり、その意味では、往時の日本人全体、そしていま、その歴史に目を閉ざしている私たち全体の問題でもある...レイシスト・小池百合子の本音

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