山車のからくり人形が私のために文字を書いてくれた@大垣祭
5月12日、校下の人たちと大垣祭りに出かける。この祭りは私にとって思い出深いものがある。5歳の折、大垣郊外へ疎開した私にとって、その集落の鎮守の森のお祭りなど、細やかなとはいえ温かみのある祭りは経験していたものの、より規模の大きな、近郷近在から人が集まるような祭りは、この大垣祭りが初めてだったからだ。しかもそこで初めて山車(だし)というものを見た。 敗戦後、少し落ち着いてだから1946年か47年だったろう。まだ、父はシベリアへ抑留されたまま、その生死すらわからない頃で、母と二人で出かけた。駅前通りに勢揃いした山車は、それぞれのからくりや芸などを披露していた。私の印象に残ったのは、瓢箪鯰という出し物のそれで、瓢箪で鯰を捕らえようとするのだが、鯰はのらりくらりと逃げ回るというものだ。だいたい、あの小さな瓢箪...山車のからくり人形が私のために文字を書いてくれた@大垣祭
2024/05/15 16:03