今回は、仲持と出木増が共に考えた「好子出現による強化」による行動変容作戦の一つ、出木増と張木理の質問タイムについての裏話です。張木理への期待やる気食品は、創業67年。長年に亘り成果主義を掲げ、「一番売った者が一番偉い!」という初代社長の考え方が受け継がれて来ました。しかし、その理念は次第に真意から遠ざかり、近年は社員同士がライバルという関係性だけが徐々に色濃くなり、社内の雰囲気はどことなく殺伐としたものがありました。そんな中、四代目社長に就任した太居原は、これからは社員同士の結束力が大事だと考え、「社員の結束力を高めてサービスを向上さよう!」という営業方針を打ち立て、3年前に成果主義を止め、能力主義をベースにした「太居原式適材適所体制」をスタートさせたのです。さらに1年ほど前から、※幸福経営にも興味を持った四代...職場で活かせる行動分析学⑨「注目」の使い方
前回から、仲持と出木増が共に考えた「好子出現による強化」による行動変容についての裏話をしていますが、今回は出木増が選んだもう一つの標的行動についての裏話です。それは「周囲の人を労う言葉を言う」というものでしたが、これには出木増の強い思い出が込められていました。社員の意識を変えたい、出木増の想い出木増は、ここ数年の取組みで、社員たちの間で「ありがとう」や「助かったよ」といった感謝やお礼の言葉が以前よりも多く聞かれるようになったとは感じていましたが、さらに社員同士の結束力を高めて、やる気食品の組織力を強化するには、互いに相手を気遣い、察する気持ちや助け合う気持ちをさらに強化する必要があると考えていました。それは、会社の掲げる「社員の結束力を高めてサービスを向上さよう!」という営業方針に沿ったものです。例えば、自分の...職場で活かせる行動分析学⑧「意識を変える方策」
前回は、出木増部長の奮闘が、営業部員や張木理の行動変容を導いたというお話しでしたが、今回はのそ裏話です。前回の話を、「そんなに簡単に結果がでるの?」とか、「単に『いいね!』と笑顔だけで社員が活気付くなんてあり得ない!」などと思われた方は多いと思います。そうです、そんなに簡単には行きません。なので今回は、行動変容に導くコツについて説明しようと思います。相談役の仲持が出木増に提案したの取組みの一つは、全営業部員を対象に、良い行いや前向きな発言があった社員に対して、即座に「いいね!」と言い、笑うということでした。では、なぜそれが良い結果に結び付いたのかを、裏話を通して解説してゆきます。二人の作戦実は、仲持が提案した取組みを実施するに当たり、二人は数時間かけてその内容を協議しており、その結果合意したことを改善策として遂...職場で活かせる行動分析学⑦「行動変容に導くコツ」
今回から架空の企業「やる気食品株式会社」を舞台に、そこで働く社員の行動を分析しながら、職場に活かせる行動分析学を紹介してゆきたいと思います。今回の登場人物は3人です。一人目は、やる気食品一筋、バリバリの体育会系で知られる出木増営業部長。二人目は、大手食品メーカーからヘッドハントされ、社長室次長で切れ者の異名を持つ仲持相談役。そして3人目は、入社2年目の張木理君です。「好子出現による強化」を使った行動変容張木理君の変化やる気食品の営業部では、4年ぶりに新人を3人採用しましたが、その中でも張木理は他の二人に比べると大人しく、いつも一歩下がって遠慮している様子で、自分から発言することはありません。仕事は真面目に黙々とするタイプで失敗はほとんどしないので、顧客からの信頼は高い方です。しかし、張木理の営業成績は研修後に担...職場で活かせる行動分析学⑥「好子出現による強化」
「ブログリーダー」を活用して、Youthworker・Support 未来を創る若者たちさんをフォローしませんか?
指定した記事をブログ村の中で非表示にしたり、削除したりできます。非表示の場合は、再度表示に戻せます。
画像が取得されていないときは、ブログ側にOGP(メタタグ)の設置が必要になる場合があります。