良く晴れた初夏の昼下がり 乾いた風が心地良く肌を撫でた 激しい階段を何とか登り終えた先にある食堂 たわわに実った葡萄棚のテラスは何とも見晴らしが良い 赤い瓦の向こうにはアドリア海だ 料理は至って普通の味だが ワインとこのテラスさえあれば味の事など気にはならない
ヨーロッパの街を散歩するのが好きだ 歩き慣れない石畳に足が悲鳴を上げる事もあるが 角を曲がる度に現れる確実に日本とは異なる風景に高揚する はちみつ色の石の家々が立ち並ぶバースの街は 寒空の中であっても日に照らされ蕩けそうに綺麗だった
全く知りもしなかった物事をふとした切っ掛けで目にし それが旅の強烈なモチベーションになる事がある この雄大な橋の映像を見た時 それが何処の国にあるのかさっぱり知らなかった ただ、とにかくそこに行ってみたいと強く思い 場所を調べすぐに航空券をとった 自分が無知なだけで実際にはとても有名な場所だった 好きな国の事であってもやはり知らない事はまだまだ多い だから同じ国へ何度も再訪してしまう
夜の10時頃から始まったある公演を見終え会場を出ると もう日付が変わる時刻をとうに過ぎていた ホテルへ帰る途中ドゥオーモの前を通りかかった 昼のこの辺りは観光客から悪名高きミサンガ売りまで それはもうもの凄い人の量だ だが流石にこの時間ともなるとひっそりとしている 日に照らされ白く輝く姿は素晴らしいが 闇の中静かに広場を見下ろす姿も圧巻だった
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